【福引き】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 04:12:43

概要

くじのようなゲームの一種。
ガラガラと呼ばれる抽選器を回し、出た玉の色に応じて景品が貰える。現実世界ではお祭りや店舗のキャンペーンなどで使われている。
ドラゴンクエストではDQ2・リメイク版DQ5・リメイク版DQ7・DQ10シリーズなどに登場。【福引き所】にて【ふくびきけん】1枚で1回挑戦できる。
ただし、初登場のDQ2の福引きでは、上記のガラガラではなく目押し可能なスロット方式であり、これはDQ4以降恒例となっている【カジノ】【スロット】の前身と言える。
事実上カジノに立場を譲って引退したような形だが、DQ10オンラインにおいては経済バランスの根幹を担っており、カジノ以上の存在感を示している。
スーパーライトなどのソーシャルゲームではガチャに相当する。
 
ビデオゲームではこの手のギャンブル要素の定石として、「保険」としてスった時にやり直すための事前セーブとお目当ての景品が出た時のセーブは欠かさないのが鉄則。
もっとも、DQ10オンラインなどのネットゲームやガチャのように「保険」が効かない場合もあるが。

DQ2

シリーズ初のミニゲームとして登場。
福引き券は【道具屋】で買い物をするとたまにもらえる他、各ダンジョンの宝箱や【マンイーター】などのモンスターの【ドロップアイテム】で手に入る。
 
やり方はタイミング良く3つの絵柄を揃えるというもので、福引きというよりは後の【カジノ】【スロット】に近い。
オリジナル(FC版)を含め、機種によってはボタンを押してから実際に止まるまでの乱数要素が大きく、狙った目を出すのは難しい。
ただスロットと違ってプレイヤーがボタンを押して止めるシステムなので、乱数要素の無い機種では目押しのできる人なら狙った絵柄で止めることができる。
リールの速度はFC>SFC>GB>スマホ>ガラケー。リメイクのたびに遅くなっているが、スマホ版はガラケー版より速くなった。
福引き所があるのは【リリザ】【ムーンペタ】【ルプガナ】【ベラヌール】【ペルポイ】の5ヶ所。
ムーンペタは冒険の記録ができる場所が近いので、福引が外れ続けてしまったらリセットしてやり直すのも簡単。ただしFC版は【復活の呪文】システムのため、それでも面倒だが。
ここで何度もやり直して1~4等のアイテムを集めまくるとゲームバランスが間違いなく崩壊する…ほど本作は甘くはない。実質的な価値で2等が断トツで、他はFC版では必死に粘るほどの価値があるとは言えない。
【預かり所】のないFC版ではそもそもたくさんのアイテムを入手しても持ち切れず、金策ができる程度の利点に留まる。
なお、機種によっては【エンディング】の凱旋時にも福引きができる(FC版ではできない)。
【ふっかつのたま】を持っていない限り、当然何の意味もないが。
 
景品は以下の通り。

ランク景品絵柄
1等【ゴールドカード】☀️☀️☀️(太陽の紋章)
2等【いのりのゆびわ】⭐️⭐️⭐️(星の紋章)
3等【まどうしのつえ】🌙🌙🌙(月の紋章)
4等【まよけのすず】💧💧💧(水の紋章)
5等【やくそう】❤️❤️❤️(命の紋章)
【キメラのつばさ】(GB版)
残念賞【ふくびきけん】いずれかの絵柄が3つ中2つ揃った場合

 
狙ってもなかなか目当ての賞品に当たらない事が多いが、何度もやればいつかは欲しい物に当たるだろう。
4等以上はいずれも有用なものばかりだが、上述のとおり非売品かつ超有用アイテムである2等の祈りの指輪が断トツで価値が高い。というより福引きはこれのためにある。
リメイク版では【風の塔】の宝箱などからも祈りの指輪を入手できる上、敵の【ふしぎなおどり】の効果も弱体化したので、福引きで狙う必要性がかなり下がった。
逆に、まどうしの杖の(早期入手した場合の武器としての)価値が上がっている他、サマルが【ひかりのつるぎ】を装備できるようになり、中盤での金策の価値が高まったのでゴールドカードも非常にありがたい存在となった。
 
なお、 【福引大王】は5等のやくそうを当てた。
 
言うまでもなく福引券よりも価値の低い薬草なんか貰っても嬉しくもないので、5等は実質ハズレも同然である。(一応、完全なハズレよりはまだマシだが。)
普通に福引券を売ればFC版なら3つ、リメイク版なら5つもの薬草を買うことができるのでただ損するだけである。
2つ目が決まった時点で命の紋章が揃ってしまったら、3つ目は命の紋章以外で止めなければならない。しかし2つ目まで揃うと妙に3つ目も揃いやすい。
残念賞の方が遙かにいいという残念な5等である。
GB版で少しマシになったが、それでも損してしまうことには変わりない。
せめてキメラの翼がFC版と同じ値段で売れれば、損の無い妥当なバランスになったのだが。
ガラケー版以降は、また5等の景品が薬草に戻ってしまった。
恐らく命の紋章のイメージから体力に関係の深い薬草のほうが適任だったのだろう。
他の紋章も景品のイメージとは比較的合っており、太陽は輝きの象徴として「ゴールド」にピッタリだし、星は流れ星に願い事を「祈る」イメージだろう。月は魔力の象徴でもあるので「魔道士」といったところか。水も聖水のイメージで「魔除け」と考えられる。

DQ5(リメイク版)

福引き券は【ポートセルミ】の道具屋で買い物をすると貰える場合があるが、宝箱や【壷】【樽】【すごろく場】のマスで拾えたりする事も多い。
福引き所はポートセルミの【宿屋】にあり、PS2版は受付の隣、DS版以降は地下。
おばあさんが受付を担当しているが、夜はいなくなるので注意。
 
この作品から、概要で解説したような一般的な福引きの方式になった。
玉の色は全部で7つで、景品は以下の通り。

ちなみに、1等以上だとカジノで大当たりした時と同様のファンファーレが鳴り響く。
 
PS2版では抽選器を回してもカメラが遠く出玉の色が分かりにくかった。
しかも夕暮れ時だと夕陽が反射して玉が黄色っぽくなってしまい余計に分からなくなるというおまけ付き。
角度によってはキャラクターに隠れてしまい玉そのものが見えなくなるという事態すら起こる。
DS版以降では出玉のズームインがポップアップで映るようになり、一目で分かるようになった。
ただし今度はグラフィックのせいか、緑玉が金と見間違えるようにも見えるようになった上、黒玉と緑玉の割合がPS2版に比べて非常に増加したことから、ゴールドカード狙いで回し続けているとすごろく券が嫌いになる可能性も非常に高い。
 
ちなみに何百回、何千回連続で回しても中の玉が尽きることはない。
そのため現実世界のように「玉が尽きるまで回していればいつかは特等が必ず当たる」という天井狙いは無駄であり、運が悪いとどれだけ回しても当たらない。
受付のおばあさんが出た玉を毎回中に戻しているんだろうか。

DQ7(リメイク版)

移民の町を最終段階まで育てると福引き所のテントが出現する。
今回の福引き券は入手法がほぼ【モンスタースタンプ】限定になったため、【すれちがい石版】を利用しないと福引きもなかなか楽しめない。
一応不確定要素はあるもののすれちがい石版でリーダーのレベルが高いとかなりの確率で宝箱から手に入る。
また、すれちがい石版のクリア報酬として稀に手に入ることもある。対象となるリーダーは概ね【謎の異世界】以降に出現するモンスターがほとんど。
抽選方法はDQ5(リメイク版)と同様で台詞も全く同じ。
景品は以下の通りで、当時のDQ10オンラインからのゲストアイテムもいくつか混じっている。

特等の場合のみ、カジノで大当たりした時と同様のファンファーレが鳴り響く。
しかしどう考えても、特等より1等の方が価値が高い。そして3等は自作石版のクリア報酬でふくびきけんを狙うならば99個所持は当たり前、しかも売れないので実質ハズレである。4等は言わずもがな。
こうした事情から3等、4等より比較的出やすい5等の方がお得という逆転現象が起きてしまっている。
 
幸いにもテントの南の階段横に【インターネット酒場】があり、そこで冒険の書に記録できるのでリトライは容易、根気と時間と大量のふくびきけんさえあればお目当ての景品を狙えなくもない。
ただし、記録直後にインターネットへの接続を試みるのでオフラインにしておかないと効率が非常に悪くなるので注意。
町の外で【中断】する手もあるが、微妙に遠いうえにいちいち再起動する手間がかかるので酒場で記録することを推奨。
 
少なくとも3DS版ではバグっぽい挙動が確認されている。
特等の超しあわせのくつを当てた際、受け取るキャラクターの手持ちアイテムが「どうぐせいり」のコマンドで袋にはいらないアイテム(【命の石】【ねむりの杖】等)で一杯になっている場合に発生する。
キャラクターの荷物を整理して(超しあわせのくつを)入れておいた旨の発言をされるのだが、実際には袋にも手持ちにも入っておらず、消失している模様。
アイテムコンプリートを狙う人は注意しよう。

DQ10オフライン

表記は「ふくびき」。
町の【宿屋】の受付にいる【旅のコンシェルジュ】が担当しており、クエストNo.003【旅のお供にコンシェルジュ】をクリアすると利用可能。
 
【ふくびき券】1枚で1回抽選できる。
景品は特等から8等までの9段階あり、全ての場所で統一されている。ハズレは無いが、今作はふくびき券1枚が500G換算なので、1個50Gのまほうの小ビンが実質的なハズレと言える。
 
ふくびき券が10枚以上あると10回分の抽選をまとめて行う「10連ふくびき」が可能。
10連ふくびきでは抽選後に【キングスライム】【おどるほうせき】【ばくだんいわ】のいずれかが現れて一部の玉を高位の玉に変えることもある。何も現れずにそのまま終わることもある。
 
ただし、同じアイテムの所持数がどれか一つでも上限-10を超えていると、コンシェルジュから警告される。
発売当時はこの状態だと「10連ふくびき」を行うことができず、続行するには該当するアイテムをゴッソリと【すてる】必要があったが、Ver.2の配信と同時に行われたアップデートでの仕様変更(超大型拡張DLC未導入でも適用される)により、確認付きでふくびきを行えるようになり、持ちきれない分は消失する。
その都度確認が入ってテンポが悪くなるほか、カーソルのデフォルト位置が「いいえ」になっていて決定ボタン+(早送りのための)左右キーの連打でのふくびきが続行できなくなるというデメリットはあるが、せかいじゅの葉と元気玉を2つとも99個まで溜めておくのは楽になったと言える。
一方、メタキン・ゴルスラ軍団コイン目当てで何百何千ものふくびき券をつぎ込む場合は、事前に4等以下のアイテムをすべて処分し、ふくびき中もどれかが上限-10を超えてしまったら該当するアイテムをゴッソリと捨ててしまう方が快適にコイン稼ぎができるだろう。
 

DQ10オンライン

Ver.1.2より搭載。
ランクは特等から9等までとなりハズレは無い。引く場所によって商品が異なっている。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

主人公のレベルが30以上のDQ2の【復活の呪文】でゲームを開始すると所持している【ふくびきけん】を使用すると、DQ2の方式で福引きが出来る。
景品は以下の通り。

ランク景品絵柄
特等1000G☀️☀️☀️(太陽の紋章)
1等300G⭐️⭐️⭐️(星の紋章)
2等50G🌙🌙🌙(月の紋章)
3等10G💧💧💧(水の紋章)
4等2G❤️❤️❤️(命の紋章)

トルネコ3(PS2版)

福引き券は【コスタリベラ】の巻物屋で買い物をするともらえることがある。
福引き所はカジノの隅っこにある。
玉の色は全部で7つで、景品は以下の通り。GBA版では福引き所は廃止されている。

ちなみに持ち物が一杯の状態で4等から1等が当選した際に景品の受け取りを拒否すると、福引券が返却される。
ゴールドカードを狙う際には有効な方法で、大幅にチャンスを増やすことが出来る。

ジョーカー3(体験版)

体験版のみに登場。景品は製品版で使えるアイテムコード。
特等~3等まで存在し、等級が高いほどコードでもらえるものも豪華に。
存在するコードの数はゲーム内で入手できる福引券の数(最大20枚)を超えている。
福引き前にセーブが行われるためやり直しは原則としてできない。
(一応3DSのセーブデータのバックアップ機能を使えば事実上何度でも挑戦は可能である)
アイテムコードは共有可能のため、沢山のプレイヤーが特等狙いにチャレンジした。
結局発売までには少ししか当てられなかったため、これを反省した公式からは特等コードがサイト上に公開されることとなった。

ソード

福引き券があれば道具屋で挑戦可能。必殺剣発動をもじった「福引き券 発動」のメッセージとともに、Wiiリモコンで抽選器の取っ手を掴んでぐるぐる回転させる。回転率を上げるとよりいい景品が出やすくなる。

バトルスキャナー

チケットだけを買うモードが「ふくびきモード」と呼ばれる。
モンスターだけでなく、買えるチケットのサイズもランダムだが、期間限定でLサイズが引ける金の宝箱を確実に引ける。

DQMSL

モンスターを入手できる「地図ふくびき」、一部のモンスターやアイテムなどを入手できる「闘技場ふくびき」などが存在する。

モンパレ

各町のふくびき所で銅、銀、金、そして様々な期間限定ふくびきを回すことができ、【ふくびき補助券】を銅、銀、金のいずれかに交換できる。

星ドラ

武器、防具を入手できる「宝箱ふくびき」として登場。
10連の10枠目は星5確定となっており、3000ジェムで11個引けてうち2枠が星5確定になることもある。

ウォーク

星ドラと同様に武器、防具を入手できる。
補助券10枚か300ジェムで1個引けて、この10倍で10連を引ける。
 
星5装備にはイベントに合わせたピックアップ装備があり、これらは他の星5装備よりも出る確率がほんのわずかだが高め。
10連を3000ジェム使用で引くとスタンプが押され、ギガ強化石などのアイテムのほか、
6回目では星5確定、10、16回目ではピックアップ装備確定。20回目で星5武器が確定で入手できる。
福引はおよそ2週間おきのペースで追加されている。
また、福引によっては有償ジェムのみだが通常の半分の1500ジェムで星5確定で1回のみ引けるものが出ることもある。
 
後にコラボイベントで実装されたDQ2版福引きは、混同を避けるためか「くじびき」に変更されている。