【無限ループ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:52:38

本項目では、ダンジョン内などに仕掛けられたトラップとしての無限ループを扱います。
会話中に特定の選択肢を選ばないと同じ質問を無限に繰り返されて進めない現象については、【無限ループ(会話)】を参照。

概要

コンピュータゲームにおけるトリックの一つ。延々と同じマップが繰り返されるといったもので、ジャンルを問わずさまざまなゲームで使われている。
 
DQシリーズにおいても第1作からダンジョントラップとして登場。シリーズ初の【公式ガイドブック】であるFC版DQ3の時点で、この名称が使われている。
通路や階段が物理法則を無視してつながっており、何度も同じ場所へ出てしまう状態を指す。
ループしている事に気づかないと延々と同じ道を歩き続け、やがてMP切れに追い込まれることになる。
 
DQ2以降の【フィールド】では、マップの端に到達すると逆側の端に瞬間移動する仕様で、ここにも無限ループと同じ原理が使われている。
マップの端が必ず画面いっぱいに海が広がっているのは、プレイヤーがこの瞬間移動を認識できないようにするため。
というより、フィールドマップの上下左右の境界をまたいだ際に一画面程度位置をずらす作品があるので、そのためだろう。
たとえばDQ4で【透明気球】を使うと上下左右の境界に船を置き去りにして目印になるので、境界を越えた際に船がワープする様子が確認できる。

DQ1

さっそく初登場。【竜王の城】の地下5階中央付近から降りた先(地下6階)にある、横方向の短い通路が無限ループ。
ここの下り階段は同じ通路の上り階段に移動し、諦めて戻らないと抜け出せないという基本的な仕組みだが、
DQ1ではダンジョン内の視界が悪いので、全く同じ地形が続いても気が付きにくい。
ただしノーヒントというわけではなく、ダンジョンBGM【洞窟】は下に降りていくに従い、だんだん曲が低音になっていく仕様になっている。にもかかわらずこの無限ループでは地下6階を歩き続けているため、どこまでいってもBGMが一緒であるという違和感にここまでプレイした人なら気付くだろう。
 
リメイク版もループは健在だが、通路が縦方向のクランク型に変わっている。SFC版の場合、ここに入るとBGMが階層別のものから、前奏から始まるメドレー形式のものに切り替わる。

DQ2

【ロンダルキアへの洞窟】の2Fとラストの6Fで登場。
2Fでは同じ形の部屋が行けども行けども繰り返されるタイプ。実際には同じ形の部屋がいくつか連なっているマップの上下左右が繋がったものであり、形式としては上記のフィールドマップに近い。
しかしこの手のループダンジョンは分岐中心部か端っこにループの出口があると勘のいい人なら気付いてしまう。正解は分岐中心部。
6Fは、正規の道を通らないと最初の部屋に戻されてしまうという新しいタイプである。
おまけにこの無限ループのフロアでは【キラーマシーン】【ドラゴン】といった異常な強さの敵が数多く出現。
多くの冒険者、特に【サマル】の命とプレイヤーのやる気を奪いまくった。
ちなみに、公式ガイドブックでは、FC版・SFC版ともに「無限回廊」と表記されている。

DQ3

これ以降恒例のトラップとなり、
【ちきゅうのへそ】B1Fでは進んでも元の場所に戻る(が紛らわしさが一切なく、前作のロンダルキアへの洞窟2Fに比べると簡易な)タイプ、
【ネクロゴンドの洞窟】では引き返さない限り延々と同じパターンが繰り返されるタイプ、
また【ゾーマの城】B1Fでは上がっても下がっても同じフロアに出るループ階段が登場。
トラップがパターン化した事を逆手に取り、【バハラタ東の洞窟】など、
「一見無限ループに見えるが、実際は単純に同じ形の部屋が並んでいるだけ」という偽ループも登場した。

DQ4

【ボンモール北の村】がちきゅうのへそタイプのループであり、村長に頼んで一泊しないと脱出することが出来ない。
DQ7までで唯一、ダンジョンには存在しない。
 
また前述の通りDQ4ではフィールドマップの上下左右の境界を上に超えるとマップが右側に半画面ずれ、左へ進むとマップが下に半画面ずれる仕様がある。もちろん逆向きに境界を越えれば、ずれる方向も逆になる。
このため透明気球のある上下左右の境界周辺の海域で斜めに左上もしくは右下を目指してジグザグに航行していると、その都度座標が戻されてしまい船や気球が進まず、いつまでたっても陸地が見えてこない…などということがある。

DQ5

【迷いの森】は地形の繋がりを正しく進まないと無限ループしてしまう(PS2版を除く)。
 
【謎の洞窟】のB2Fでは、ロンダルキア6Fタイプのループが登場。
あの時と同様かなりの難易度であり、出てくる敵が強いことも相まって、初プレイではかなり苦戦させられた人が多かったのではないだろうか。
また、無限ループの次のB3Fが、同じ形の部屋が縦に並んでいるだけの偽ループという極悪な構成である。
無限ループを抜けた次のフロアで前フロアと同じような形の部屋がスタート地点ということで、同じ形の部屋ばかり。メダパニ状態になってしまった人も多いのではなかろうか。
この偽ループフロアには【メタルキングよろい】が落ちているが、このトラップのせいで取り逃したプレイヤーは数知れず。
流石は隠しダンジョンである。
ただしリメイク版なら人間キャラとの会話や、【サンチョ】【ザイル】がいれば【とうぞくのはな】を使うことで判別できる。

DQ6

【不思議な洞窟】で登場。
地下1階ではフロアの一部が無限ループ、 地下3階は階段無限ループがあり、かなり手強い。
事前にヒントを聞いて意味を理解すればクリアの仕方がわかるようになっている。逆にヒント無しでは先に進むことはほぼ不可能である。
SFC版の【記憶システム】はここの謎解きのためにあると言っても過言ではない。リメイク版では記憶システムが削除されているが、ヒントを聞いていれば仲間との会話で補完できる。
 
【カルベローナ】【ブボール】長老の家の前も無限ループの一種であり、これは【すなのうつわ】で解除できる。
 
ラストダンジョンの【ムーアの城】では、間違った扉に入ると戻されてしまう扉型無限ループが登場。
最も北側の【ドラゴンのさとり】が入っている宝箱に一番近い扉が正解で、他は全て同じ場所に戻される。

DQ7

【謎の遺跡】(PS版)と【湖の洞窟】に無限回廊が登場。しかし直前に石碑で読めるヒントの意味を理解していれば、進み方がわかる。分かりやすいヒントなので、迷う人はいないだろう。
 
レブレサック南の森は霧が発生中に南側に出ようとしても北側入り口から現れる。こちらは先に進めないようにするための仕掛けで霧が晴れない限り通れない。
 
また、過去の【リートルード】は時間が無限ループしている。これを逆手に取り、ある場所のお小遣い(10G程度だが)を無限ネコババするというセコい金策が出来る。モンスターを倒すかカジノでもした方が早いが。

DQ8

無限ループの地形は存在しないが、【暗黒魔城都市】で一見それらしいのが出現する。
しかし実際には景色がだんだん変わってゆき、先に進むことができる。
ただし、途中で曲がらずに直進し続けると元の場所に戻るため、考え方によっては無限ループとも見られる。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】に迷いの森とロンダルキアへの洞窟が仕掛けもそのまま再現されている。
 
また、【試練の里への道】にも「2つある魔法陣の内、間違った方を選んでしまうとスタート地点に戻される」というトラップが存在する(DQ11Sは2Dモードのみ)。

DQM

【まよいのとびら】最下層に登場。
牧場であらかじめ突破方法を聞いておかないと主の【ダークホーン】のところへたどり着けない。

キャラバンハート

相変わらずロンダルキアへの洞窟にある。
しかし1F(元2F)のみであり、5F(元6F)は間違った道の先はただの行き止まりになっている。

いたストシリーズ

離れ小島を脱出できない様をこう呼ばれる。
自分の店が多いと安全地帯だが、他人の店ばかりだと破産の危険性も。
ポータブルのCOMキャラは数ターングルグル回っていると専用の台詞を喋る。
その反応は、怒る者、ぼやく者、不安がる者と様々である。

小説ドラゴンクエスト

DQ2では【ロンダルキアへの洞窟】で、DQ3では【バラモスの城】で、それぞれ階段タイプの無限ループが登場している。