【妖魔軍王ブギー】

Last-modified: 2024-02-28 (水) 05:22:34

DQ11

【異変後】に登場する【ボス級モンスター】【魔王ウルノーガ】より【グリーンオーブ】を授かった【六軍王】の一人。
自称「最強のキング・オブ・モンスター」。自分が最強なら主君のウルノーガはどうなるんだと突っ込みたくなるのはご愛敬。
 
名前を英語表記するとBoogie。【ブギウギ】の事で、カジノのBGMにもなっている。
英語版での名前はBooga。こちらもBoogieの語源の1つとされている。

デザインは端的に言えば【ミルドラース】【ムドー】をチャラ男っぽく何倍もスケールダウンさせた感じ。
 
【命の大樹】崩壊後の世界にて【グロッタの町】を支配し、住民を魔物に変化させ、闘士たちと共に乗り込んだ【マルティナ】をも自分好みの魔物に変えてしまった。
さらにグロッタ名物の闘技場を自らの享楽のために「モンスターカジノ」に改造してカジノのオーナーとして君臨し、楽園の王様を自称。
すべてが仕組まれているとも知らず、当たりの良さに浮かされカジノに血道をあげた人間たちを魔物に変えてこき使うというろくでもない所業を自身の楽しみとして満喫している。
また【ブラッドレディ】に変えた人間の女性達には語尾に「あは~ん」とつけるように命じているようだ。
町中で戦闘が発生することがなく、魔物によって人間と同じように町が運営されているのも、恐らくブギーの意向。店の経営等の仕事もブギーが割り振って任命している。
手下の魔物たちも戦闘に積極的でない享楽主義者が多く、中には人間らしい生活に興味を持ったり、人間に憧れを持つ魔物までいる。
しかし一部、あまりに自堕落なブギーに難色を示し、【魔軍司令ホメロス】の部下になりたかったと言う者もいる。
 
戦闘後は正気を取り戻したマルティナによる報復の連撃によってトドメを刺される。その際のダメージ音の凄惨さたるや、主人公が目を瞑ったりロウが両手で顔を覆ったり(PS4版)or目を逸らしたりする(3DS版)ほどで、怯えうろたえる様子はさすがにかわいそうに思えなくもない。
カミュが復帰している場合は、記憶喪失で気弱になっている影響か、こちらも怯えた反応を見せる。
ブギーを叩きのめす直前に映される、サディスト風かつ悪魔じみたマルティナの鬼気迫る表情はある意味必見。
また、六軍王の中でも緊張感のかけらもなく遊び呆けていただけあって、ネタキャラとして扱われることが多い。
六軍王にもかかわらず戦闘曲が【ずっこけモンスター】だったり、口癖が「ボクちん」「だじょ」である点などもその要因であろう。
ちなみにマルティナを自分好みの魔物に変えたのは、マルティナに一目惚れしたためである。他の人間は例外なく魔物の姿にされているのに対し彼女だけが殆ど人間時の容姿を保っているのもそれが理由である。
 
なお、ブギーの同型モンスターは【サタンフーラー】【デビルメビウス】等複数存在するが、実は雑魚版にはこいつのように魔力の玉を浮かせているパターンは存在しない。
また、衣装が豪華だったり、2Dモードのドット絵もこいつのみ一回り大きい等、明確な差異も見られる。
完全にブギーと同型の亜種は、【ネルセンの最終試練】に登場する強化版・【背徳の帝王】と、星ドラで色違いとして登場したマミムメモガーのみ。マミムメモガーはその後【ジャハガロス】の色違い、エルラスとなる。
3DS版とDQ11Sに登場する【ラプソンフープ】もそっくりではあるが、ブギーが3つ目なのに対しあちらは2つ目という違いがある。 
 
己の欲望のために人心を惑わして人を弄ぶという点では、異変前の【プチャラオ村】で起きた事件の元凶【メルトア】にも通じる。
しかし彼女がウルノーガを敬愛しその在り様に心酔していたのに対し、ブギー自身の口からはウルノーガの名は一言も出てこないので、彼の忠誠心がいかほどのものなのかは不明。
他の軍王と違い、得た力を使って好き放題しているだけなのかもしれない。

戦闘能力

六軍王唯一と言って差し支えない著しく威厳に欠ける風貌や性格、BGMとは裏腹に、なかなか厄介なボス。その実力は六軍王の中でも上位。
グロッタの町が誇る腕自慢の闘士たちを無力化した実績は伊達ではなく、人心掌握術に長け、戦闘面でもその特色を活かした行動をとる。
HPはPS4版で3200、3DS版では2900。完全2回行動。行動パターンは3段階ローテーションになっており、以下の法則に沿って行動する。

 
攻撃自体は通常攻撃・メラゾーマ・竜巻の3種と、この時点のボスにしては比較的に弱めな攻撃ばかり使用するため、単純な火力面のみでいえばこの直前に戦った【バクーモス】よりも低い。
強いて言うなら、無対策でメラゾーマが直撃すれば150前後のダメージを食らい、【ゾーン】状態になると通常攻撃でも同じくらいの火力を出してくる程度。
反面、撹乱系の搦め手を得意としており、魅了版【あやしいひとみ】である第三の目、命中率が非常に高い超さそうおどり、MPを吸収するギガマホトラにより、思うように行動できないことが多い。
【呪われしマルティナ】からの連戦であること、回復役の耐性の穴(【ロウ】は魅了耐性が低く、【シルビア】は踊り耐性が低い)を的確に突いてくることも相俟って、相対的にかなり強く感じる。
1ターン休み耐性持ちの防具や装飾品を装備させておきたいところだが、【天使のサンダル】はレシピが【ダーハルーネの町】(要【まほうのかぎ】)にあるせいで忘れられていることが多く、【大天使のブーツ】は異変後の【神の岩】にレシピがあり、わざわざ主目的から外れたそこに行こうとは思わない(加えて、【ゾンビ師団長】を倒すまでは神の岩に入れないので見落としがち)ため、無耐性での突撃を試みたプレイヤーが多数だったと思われる。
またロウはともかく主人公は【全身全霊斬り】、シルビアは【ハッスルダンス】、グレイグは【蒼天魔斬】のように自身の最大MPに対して消費MPの高い特技が多いため、ギガマホトラによる影響はかなり大きい。
回復・補助を担うロウかシルビアのどちらかが陥落すると総崩れになる。その二人だけは絶対に死守しよう。
特にシルビアが倒された場合、魅了を解除する手段が【パーティアタック】か、数ターン動けなくなる【アストロン】しかなくなり、一気に立て直しが厳しくなる。とはいえこちらにダメージを与えてくる頻度は少なく、MPの回復手段さえ用意しておけば、時間こそかかっても倒すこと自体は苦労しないはず。
もっとも、ロウとシルビアは再加入したてで所持品が初期化されているうえ、ここに至るまでMP不足に悩まされる事態はそうそう起こらないため、ここまでで手に入れたMP回復アイテムがずっと袋の肥やしになったままという状況も十分考えられる。
初見プレイヤーが準備不足でこいつと戦い、ロウ以外の3人のMPが枯渇してジリ貧に追い込まれたという報告も度々見受けられた。
いざとなれば【ミラクルゾーン】の発動も考えておこう。
 
ギガマホトラはPS4版では特技扱いだが、3DS版では呪文扱いになっており封じることができる。3DS版で万が一【けんじゃのせいすい】などを用意し忘れてしまったら、【まふうじのつえ(特技)】でギガマホトラを封じておくのも手。呪文封印には中耐性がありやや効きにくいが、試す価値はあるだろう。
3DS版では全滅すると呪われしマルティナ戦を飛ばして、全快した状態でブギーと再戦できる。無理して一回でケリをつけてしまわず、全滅前提でゴールドを預けた状態にして二回戦うのも戦略のうちである。
また、同じく3DS版ではブギー戦で全滅せずに勝利すると再戦時のムービーが【旅のおもいで】に登録されないため、旅の思い出をコンプしたい人は一度全滅する必要がある。
他の再戦ムービーは普通に登録されるため設定ミスと思われる。
手早く全滅したい場合は、魅了されてからの【パーティアタック】辺りがいいだろう(全体攻撃で味方を巻き込めばいい)。
それか、【ヒノノギ火山】の溶岩でHPを減らしてから挑むのもあり(ただし前座の呪われしマルティナ戦で全滅しないように注意)。
 
マヒは無効だが、悪魔系なので【悪魔ばらい】で耐性を無視してマヒさせることは可能だったりする。
 
ちなみに通常攻撃の少ない行動パターンのせいで目立たないが、実は【鉄鬼軍王キラゴルド】をも上回る攻撃力312という数値を誇る。
また、3DS版ではPS4版と比べてHPや素早さが低めに設定されている。

過ぎ去りし時を求めた後

当然登場すらしないが、【堀井雄二】の「歴史はいずれ一つにまとまっていくだろう」というコメントを鑑みるに、グロッタのカジノ化やマルティナの強化は(登場するはずだった)彼が一枚噛んでいる可能性が高い(少なくとも後者は確実)。
そう考えると、時を遡っても消えぬ影響を残したブギーは異変後のあらゆるモンスターで最もロトゼタシアに影響を残したモンスターといえるのではないだろうか。
「最強のキング・オブ・モンスター」を自称するだけのことはあるのかもしれない。

DQ11S

CVは中村悠一。なんと【キナイ】と同じである。
その他の基本事項は移植元と同じ。
 
追加シナリオ【気高き戦姫マルティナ】にて先立って登場。モンスターカジノを作るために住民たちを不眠不休で働かせていたが、それを止めに来たマルティナに一目惚れ。
住民たちを人質にとって呪いのバニースーツを彼女に強引に着せ、更に彼女以外の住民を全員【妖魔の監獄】に収監しようとするなど卑怯さは相変わらず。
ちなみにマルティナの容姿については「【キラーパンサー】のような毛並み」と「【ギガンテス】のような筋肉」が気に入った模様。
現在付き合ってる恋人が筋肉マッチョの【メガモリーヌ】であることを見るに、実は筋肉系女子が趣味なのかもしれない。
 
一方で手下の魔物の発言や、牢獄内で読めるメガモリーヌとの交換日記の内容を見るに、恋人と手を繋ぐことすら10年の月日をかけたいなどと色事に関しては相当にウブで純情であるという意外な面が判明する。
とはいえ【ロミア】の一件のように、魔物達にとっての10年という月日の感覚が人間の10年とは異なる可能性もあるが。
しかも本人としては「魔王様に交際を認めてもらう」ことも前提条件にあるらしい。
ブギーとメガモリーヌ二人による恋愛の報告を受けるウルノーガの心中やいかに。
 
しかし、メガモリーヌが倒された後も彼女については言及しない上にあっさりマルティナに鞍替えしている様子を見るに異性関係はだらしないことが窺いしれる。「泣かせた女は数知れず」という自称も、決して間違いではないということだろう。
とはいえ人質紛いの脅迫や洗脳を駆使したりと手段は選ばない割に、マルティナ相手にも最初は交換日記から始めようとしている模様で、どうやらその純情さに偽りはないようだ。
メタな事情を推測すれば、無印版の展開や描写はどうしてもムフフなネタを想起させてしまうものだったため、ストーリー追加にあたってその辺に配慮したのだろう。
 
なおこの頃には部下のモンスター達も比較的真面目なものが多く、中にはブギーに深い敬意を示して「俺も地道に頑張るぞ!」と人間に踊りを習いダンスレッスンに励む【パペットマン】もいる。実は後にホメロスの部下になりたかったと愚痴をこぼすモンスターは彼のことである。この頃はまだブギーの本性は部下たちに知れ渡っていなかったようだ。
 
こんな呆れたやつではあるが、DQ11S公式サイトのキャラ紹介において、六軍王のメンバーで画像付きで個別紹介ページを設けられたのは、【邪竜軍王ガリンガ】とこいつだけ。カテゴリ名は「旅先で出会う印象深いキャラクター」だが、確かにインパクトあるキャラではあるので、この待遇も納得できようか。
 
戦闘面ではいたって変更はないが、DQ11Sの3Dモードは無印版とは違い、入手した消耗アイテムはそのまま道具袋に直行する仕様になっている。
そのため事前に手に入っているはずのMP回復アイテムが袋に入ったままの状態になりやすく、消耗品は入手した時点で各キャラに配分するプレイングをしないとほぼ確実にMP切れに悩まされるので注意。

すべての敵が強い

行動封じの厄介さに加え、通常攻撃の火力が上がってメチャクチャ痛い。
運悪く通常攻撃がロウに当たると、竜巻とのコンボで1ターンキルもあり得る。
【マヌーサ】【ヘナトス】が効果を発揮するのは通常攻撃のみなのでハッキリ言って非効率的だが、強烈な通常攻撃を防ぐ意味では全くナシではない。
 
マヌーサ以外の状態異常は基本的に効かないが、【悪魔ばらい】で麻痺させれば格段に楽になる。
ギガ・マホトラでMPをどんどん吸われてしまうので、MPが無くなる前にバイキルトや鉄甲斬などでサッサと補助を入れ、蒼天魔斬や渾身斬りも遠慮なくガンガン使って短期決戦を狙おう。
カミュがいるなら、MPが無くなったキャラを一旦下げて【ジバリカ】【ジバリーナ】で援護してもらうのも良い。
 
第三の目で運悪くシルビアが魅了されてしまうと非常に苦しい。その場合はリセットした方が良いかも。

スキャンバトラーズ

超6弾タイトル画面で登場し、マルティナのSPチケット「氷結らんげき」を食らっていたが
2019年6月20日に期間限定モンスターとして実装された。期間は同年7月17日まで。

モンスターレベルは159で、星4のギガレア。武闘家と相性が良い。
ステータスはHP:1850、ちから:1530、すばやさ:250、かしこさ:670、みのまもり:1140。
技は赤ボタン:チャージアタック→妖嵐舞闘(20)→妖嵐炎舞闘(50)、青ボタン:ファントムアピール。
ファントムアピールは味方の呪文耐性を2段階上げ、テンションを1獲得できる。

クロスブレイド

第2弾で【ギガレア】として登場。属性は名前どおりに妖魔。

イルルカSP

他の六軍王たちと共に登場。
DQ11本編ではそこまで小さくなかったはず(むしろ主人公たちよりも大きかった)なのだが、なぜか【スモールボディ】となっている。
本作のグラフィック上でも【スタンダードボディ】と大差ないどころかむしろデカいので初見では気づかないかもしれない。
【ベリアル】【フールフール】の組み合わせで生み出せる。ベリアルは毎週金曜日に通信お見合いに【タイジュ王】がメスのものを連れてきているので、オスのフールフールさえ用意できれば容易に作れる。
他の特性は【おうえん】【AI2回行動】
プラス値が25以上で【最後の息吹】、50以上で【マホキテボディ】、新生配合で【神の踊り手】を習得。
メガボディ化で【みかわしアップ】、ギガボディ化で【ギャンブルボディ】、超ギガボディ化で【一発逆転】を習得。
所持スキルは固有の【妖魔軍王ブギー(スキル)】
 
スモールボディゆえにHPは1048と低く、他の能力も素の素早さが327、他も400台と散々な値。
だが、素でAI2回行動と神の踊り手を持っており、固有スキルで覚える【超さそう踊り】と非常に相性が良い。他の異常撒きとしても優秀。
スモールボディの状態でザキ・マインド・こんらん・マヒ・呪文封じ・踊り封じ無効、眠り激減という非常に優秀な耐性を持っており、こうどうはやい系と両立しやすいのもポイント。
 
【覇海軍王ジャコラ】【鉄鬼軍王キラゴルド】【魔軍司令ホメロス】との4体配合で本来仕えるべき相手である【魔王ウルノーガ】を生み出せる。

DQMSL

敵専用モンスターだったが、2019年のDQ11コラボイベントと同時に開催された福引きで仲間に出来るようになった。特別枠の「レジェンドモンスター」に属し、通常の福引きからは入手不可能。

ライバルズ

第4弾「モンスターもりもり物語」で共通レジェンドレアとして登場。

3/3/2
召喚時:敵の冒険者1体をこのユニットが場にいる間+2/+2して味方にする

冒険者を洗脳・強化して味方にできるが、自身が倒されると洗脳が解けてしまう。
ちなみに【マルティナ】を奪うと原作通り【呪われしマルティナ】の姿に変わる。
強力な冒険者メタカードであるが、良くも悪くも相手のデッキに依存するのがネック。
また冒険者カードの大半が召喚時に効果を発動するもので、役割を終えた冒険者を奪ってもあまり意味がなかったりする。
実装当初はモンスターの系統を重視したパックであったため目立った活躍はなかったが、環境が進むにつれ冒険者シナジーが登場したため冒険者自体の重要度が上がり、それに伴い彼の価値も向上した。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」のステージ4「グロッタの町」のボスとして登場。
【よるのていおう】【ジャックポッター】など、トリッキーな効果を持つカードを多く使ってくる。
稀に【魅惑のマルティナ】を召喚してくることも(残念ながらデビルモードではない)。
テンションスキルは敵ユニット1体をブラッドレディにして味方にする「第三の目」。大型ユニットに頼り切りだと損失が大きいので気を付けよう。

ドラけし!

DQ11イベント「決戦!ウルノーガが待つ天空魔城」の3話に登場するも、ほんの少ししか言及されず。
その後「過ぎ去りし時を求めて」のクエストで扉を消費して戦うこととなるが、キラゴルドと同時に出るあたりネルセンの試練の再現だと思われる。
ドラけしは星4の赤属性で、スキルは円形範囲の敵の行動を遅延させる「さそうおどり」。
前半時点では敵としての登場のみで、後半の「ぎんがのつるぎピックアップドラポン」にて入手可能になった。