【竜神族】

Last-modified: 2023-12-27 (水) 20:49:51

概要

DQ8に登場する【種族】。人と竜、二つの姿を持つ。
しかし、『竜人族』ではなくあくまで『竜神族』。竜神の一族らしい。
種族名からわかるようにドラゴンに変身できるが、変身すると激しく体力を消耗してしまうとのこと。
若い男は神主、女は巫女のような服装をしている。ドラゴンの側頭部にあるヒレのような形の耳が特徴的。
好物はチーズ料理である。
英語版での名称はDragovian。

過去

かつて、【暗黒神ラプソーン】と戦って大敗した。
砂漠地方の【竜骨の迷宮】にあるおびただしい数のドラゴンの屍は、この時に命を落とした竜神族であると思われる。
【リブルアーチ】のとある民家の本棚に『竜の墓場』という題名の本があり、以下の記述がある。

どこかの砂漠に 竜骨の迷宮という 遺跡があるという。
そこは 死期をさとった竜が ひっそりと 死を迎えるための場所とも いわれているが もうひとつ 説がある。
太古の昔 今は砂漠となった かの地で 竜の軍勢と 地上をほろぼそうとする 暗黒の神が 戦ったそうだ。
そして 暗黒の神に敗れた 竜の軍勢の 大量の屍が 今日の竜骨の迷宮の いしずえになったという説だ。

この戦いは、神鳥【レティス】【七賢者】がラプソーンを封印するより前の出来事である。
【暗黒魔城都市】の本棚にある古い記録には、

神鳥レティスや 人間ごとき ラプソーン様の敵ではないが 気になるのは 竜の一族である。
かつての戦いで 滅びかけた奴らが 再び 立ち向かってくるとは思えぬが 注意しておくに こしたことはない。
姿を消した あの連中が どこに隠れているのか その動向を つかんでおかねばなるまい。

とある。この書きぶりからすると、結果は大敗であったもののそれなりに善戦してみせたらしい。
レティスはいっさい竜神族について語ってくれないので、このふたつの挑戦にはかなりの時間的隔たりがあるようだ。
一応、【主人公】の事を「特別な血を持つ選ばれた者」と称している辺り、ただの人間でない事は把握しているようだが。
 
竜神族についての情報で、初回クリアまでに知ることができるのはこの二つだけである。

現在

地上のどこに行っても、竜神族についての話は誰もしてくれない。情報は上の二つの記録だけ。
というのも、ほとんどは異世界にある【竜神族の里】に住んでおり、地上との関わりを絶っているからだ。
その里へと続く【竜神の道】には、ドラゴンが人間を奴隷のように扱っている様子を描いた壁画が見られる。
もとは地上の支配者だったのかもしれない。
また、ここには【ワイトキング】がごろごろ出てくるが、【討伐モンスターリスト】によると、彼らは里を攻めようとした王の成れの果てで、ドラゴンが憎いらしい。
 
【主人公】たちが初めて里を訪れた時、竜神族はみな衰弱しており、里はひどく荒れている。
里に入ってきた主人公たちを見て「体が弱ってさえいなければ人間なんか今すぐ追い出してやるのに」みたいなことを言う者も数人いる。
敗戦から長い年月が流れているが、かつての暗黒神との戦いについて覚えている長老もいる。
 
今から20年ほど前、長老【グルーノ】の娘【ウィニア】が、持ち前の好奇心から人間界を訪れた。
そこで出会った【エルトリオ】王子と恋仲に落ちるも、引き離された挙句ふたりとも命を失うことになってしまった。
ウィニアの悲劇を目の当たりにした【竜神王】は、もはや再び人間と関係を持つことがないように、人の姿を捨てて竜として生きるようにする『封印の儀式』を行う決定を下した。
竜神王はまず自らの身をもって封印の儀式を試し、竜神王は完全なドラゴンになったかに思えたが、失敗だった。
封印の儀式とは、ドラゴンになると激しく消費してしまう体力を、周囲のもの、とりわけ同じ竜神族から吸収していくというものだった。
こうして存亡の危機に立たされるが、主人公たちが竜神王を正気に戻したことでこの危機を乗り越えることができた。
 
専用グラフィックを持つ竜神族のキャラクターは、竜神王、長老たち、【チーズおじさん】、混血ではあるが主人公、といった感じで、少ないようで意外と多い。

余談

【ふしぎな泉】での【ミーティア】のセリフのひとつとして、以下のものがある。

ミーティア「ねえ。夢で ○○○○に
  会えるようになったのは 泉の水を
  くちにしてからでしたわね。
ミーティア「夢といえば ○○○○は昔
  洞くつに迷いこんだ 夢のことを
  話してくれたことがありました。
ミーティア「その洞くつは たくさんの
  竜がいて 踏みつぶされそうになって
  とても怖かったとか。
ミーティア「もし 怖い夢を見たら
  そのときは ぜひミーティアを呼んで!
  いつでも あなたの夢にかけつけるわ。
ミーティア「そして 夢の中で
  ……いっしょに 怖がってあげる。

主人公を始末するという選択肢もあったのではないかという疑惑が浮上。
記憶を封印されたうえ里から追放、くらいで済んでよかった。