翻訳/Bridge

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翻訳元DF2014:Bridge
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BridgeBuilding のうちのひとつです。

Mechanism を取り付けて link させることにより、歩行可能な床面を一時的に作り、場合に応じて収納する retracting bridge (引込型 bridge) にしたり、 収納時に Wall? の役目も果たす raising bridge, drawbridge (跳開型 Bridge) にすることもできます。

Bridge は Open space や危険な地形を渡ることを可能にするほか、防衛設計? にとって極めて重要な役割を持ち、そのほか様々な補佐的な使い道があります。

例えば 水やマグマの流れ (Flow)? を制御するために Bridge を用いるとかなりの時間と Mechanism を節約でき、Magma の活用を始めるときには特に役立つでしょう。

訳注:

目次

建設

Bridge は [b] - [g]Metal, Stone, Wood? いずれか 1 種類の材料を使って建築します。

まずはじめに Architect? によって設計され、次に素材に応じた Labor が必要になります。 (例. Stone 製の Bridge では Mason)

設置時に Bridge のサイズを [u], [m], [k], [h] で変更できます。
最大サイズは縦横 10 タイルです。

Bridge は最低でも 1 つの辺が固い面に支えられている必要があります。

跳開型 Bridge にしたい場合、 Bridge を配置するときに [w], [a], [d], [x] で Bridge がどの方向に起き上がるかを指定します。

訳注: 比較的一般的な w,a,d,s ではなく w,a,d,x となっているので注意

引込型 Bridge にしたい場合は、このときに [s] を指定します。

跳開型 Bridge は、起こしたときに配置時に指定した方向に壁ができあがります。

素材

必要な素材

Bridge の建築には タイル数/4 + 1 (余り切り捨て) の数の素材が必要になります。

Bridge の "中核" となる素材は選択した個々の素材のうち、最も「古い」種類の素材が使われます。言い換えると「そのマップに入植して始めに手に入れた素材順」で優先的に選ばれるようです。(参照)

中核となる素材によって建築する Bridge の色, 見た目, Bridge の説明文が変わり、同様に建築時に必要とされる Labor も変わります。

素材の選択

Fire?Magma に耐性のない素材で Bridge を建築する場合は注意が必要です。
Magma-safe? (マグマ耐性有り) ではない素材の場合、 Bridge が収納されているかどうかに関わらず、中央のタイルが Magma に覆われたり、(non-fire-safe? の場合は) Fire? にさらさらたときに過熱し、最終的には熔解してしまいます。

Bridge の耐熱性能はその Bridge に使われている素材のうち、最も低い耐熱性能のアイテムによって決まり、これに制限されます。

建材や Mechanismmagma-safe? ではない素材を含む Bridge が制限を超えた熱にさらされた場合、(訳注: Mechanism だけでなく) Bridge 全体が分解されます。

ドラゴンの吐く炎? (Dragonfire) は一般的な Stone 製の Bridge をほぼ一瞬で熔解させてしまいますが、Metal 製であれば長時間にわたって耐えられます。

跳開型と引込型

引込型

Dwarf Fortress の Bridge は Mechanism を接続して何かトリガーとなる装置に link させることにより、橋を跳ね上げる (raising) か、もしくは収縮させて (retracting) 格納できます。
これには MechanicLabor が有効な Dwarf が必要になります。

引っ込んで収縮するようにセットされている Bridge に接続されている Lever を pull した場合、 Bridge は実質的に消滅し、上に乗っている友好的ユニット, 敵対的ユニット, その他何でも Bridge の下に放り落とします。
この仕組みを活用して敵を落下死, 溺死, 焼死させたり、その他いくらでも想像力次第で殲滅させることができそうです。

このとき投げ落とされる Creature? やオブジェクトは準ランダムな初速で投げ落とされるということに注意してください。

これにより Pit trap? の致死率が下がる場合があり、Creature が壁に当たると落下速度が弱まり、その敵にとどめを刺すまでに至らない場合があります。

また "Dwarf たち" による !!SCIENCE!! の再現性を阻害します。

この「乗せているものを任意のタイミングで放り落とせる」という特徴は、 coinstar training を実現する仕組みとして Exploit? で活用できます。

跳開型

起き上がるようにセットされている Bridge に接続されている Lever を pull した場合、Bridge を設置したときに [w][a][d][x] キーで選択した方向側に沿って立つ Wall? になります。

これを動かすとき、 Bridge は非常に素早く "起き上がり"、上に乗っているものを勢いよく空中に放り投げます。
このとき投げ飛ばされたものには、常に致命的とまではいかなくとも、何らかのネガティブな効果が与えられます。

この結果として生じる Wall? は常に 1 z-level? の高さで、防水仕様であり、Building destroyer? への耐性を兼ね備えています。

上がった状態のいわゆる「跳ね橋」は要塞のエントランスや通路を通行不可にするために活用できます。

跳開型 Bridge が下げられるとき、Bridge によってその直下にあるタイル上にあるたいていのものが破壊されます。つまり Dwarf, 敵, 不要なアイテムを完全にゲーム内から抹消できるということであり、Dwarven atom smasher と呼ばれる装置の製作の鍵となる貴重な現象です。

跳開型 Bridge によって移動させられた Water は、両側や天井方向にどのくらい Open space があるのかに関わらず消滅します。
引込型 Bridge 上にあった Water は橋の収縮格納の後は真下に落下します。

注意点

重量制限

Bridgeは サイズ 1,200,000 cm3 以上の Creature? を乗せて動作させることができません。

この重量制限は累積されず、仮に 100 体の Goblin? (60,000 cm3 * 100) を乗せていたとしてもまだ Bridge を収縮して格納できますが、1 体の Rutherer? (3,000,000 cm3) を Goblin たちが引き連れていたとしたら、Bridge の操作はできなくなります。

Atom smasher で敵を倒すためにこういった制限オーバーの Creature に対して上から 跳開型 Bridge を下げようとした場合、 Bridge 自体が分解されてしまいます。

制限オーバーの Creature が Bridge のおさまる予定のタイル内にいるときに 引込型 Bridge を展開しようとした場合も同様に Bridge は分解されます。

設置済み Bridge 直下のタイルは加工不可

仮に Bridge が上がっている状態だったとしても Bridge 真下にあるタイルに溝を掘り下げることはできません。
真下のタイルに Ramp? を掘る場合も同様で、 Floor タイルを取り去れません。

この場合は一度 Bridge を分解する必要があります。

Obsidian farming? では Bridge 直下に新たに Floor タイルを生成できますが、タイルを生成してしまうと前述の通り掘り下げられなくなるため、注意が必要です。

Bridge 建設時の時間短縮

大きな Bridge の建設には完成まで数週間から数ヶ月を要する場合があります。
このとき材料をあらかじめ建設地に移動しておき、さらに Stone ではなく Block? を使うことでこの時間を短縮できます。

Block ならより軽量なので必要材料を集める時間がいくぶん短縮され、実際の建設ではおよそ 3 倍の速度で完成します。

落盤の危険性

Bridge は構造上の支えとなるものを持たないにも関わらず、
これにさらに隣接して支えのない Construction? の建築を指示することができてしまいます。

この場合、この隣接した Construction の建築のが完了した時点で即 落盤 (Cave-in) が発生し、事故死につながってしまうことがあります。

これを防ぐためには、どこか支えのある場所から Bridge まで広げていくように建築します。

例.

  図1        図2
・・+++・・    ・・+++・・
・・BBB・・    ・・BBB・・
・・BBB?・    ・・BBB?・
・・BBB・・    ・・BBB#・
・・+++・・    ・・+++#・
? : この位置に新たに Wall を建築する
+ : Floor または地面
・ : Open space
B : Bridge
# : Wall

図1 では ! に設置した Wall は建築完了後に即 Cave-in が発生します。

図2 では 支えとなる Floor を拡張するように Wall を Bridge に向けて伸ばしているため、Cave-in が発生しません。

分解時の危険性

Bridge を分解するときに建築時と同じ感覚で行うと大変危険で、Bridge を壊す前には誰もその上を通らないようにしておく必要があります。

格納状態の Bridge には Lever の link 不可

上がっている状態の跳開型 Bridge には、Lever から link できません。

これは link 時に Mechanism を取り付けるために Mechanic が Bridge 中央のタイルに移動できる必要があるためです。

1 タイル幅の Bridge の状態確認

1 タイル幅の跳開型 Bridge は起き上がっているのか下がっているのか、その状態の確認が難しい場合があります。
こういったケースでは、その場に Statue などの Furniture を設置しようとしてみればわかります。

Blocked と表示されたら、Bridge は起き上がって格納されています。
Building present ("すでに建築物が存在します") と表示されたなら、下げられている状態です。

同じ Lever に別の 1 タイル幅より長い Bridge を link して同期するようにし、 状態のわかりづらい 1 タイル幅 Bridge の状態はこの長いほうの Bridge を見れば一目でわかるようにしておくという手もあります。

この方法は時間と追加の Mechanism を消費するため、Bridge の状態を一目で知っておく必要のある、特に重要な Bridge だけにとどめておくほうが良いでしょう。

用途

 おそらく Bridge の最も単純な使途は何もない空間や危険な地形に架けることでしょう。Bridge は Floor の建築が必要とする材料の約25%しか必要とせず、比較的迅速に完成することができます。Bridge を架け渡せる Open space の限界長は全体で20タイルです (訳注:両端から10タイルずつ)。より大きな距離には柱やその他の支持手段が必要です。(20タイルを超える「浮遊」引込橋も建設できますが、支持構造の有無がチェックされると解体されます。Bug:9946)

遠隔操作式の門

 Lever 制御の Bridge は、通行を制御する安全な方法の1つです。超大型生物がいる場合、Bridge の操作は注意深く避ける必要があります。しかし Bridge は Building destroyer? に破壊されることはありません。Magma が橋の上を流れる可能性がある場合は、建設に Magma-safe 素材を使用する必要があります。
 Ramp や階段を覆うように建設した引込橋は、下からは解体できません。

水門

 跳開橋は、Floodgate (水門) を使用する場面(液体の流路や交通の制御など)の多くで代替物にできます。Bridge はそうそう詰まりを起こさないという利点があります。跳ね上げ橋は開閉する際、範囲内のタイルにある全てのアイテムと (最大級のものを除いた) 全ての敵を撥ね飛ばすか原子分解するかします。対し、水門は捨てられた靴下1つで開きっぱなしになってしまいます。さらに、Building destroyer は Bridge を破壊できませんが、水門は可能です。 1本の橋は最大10タイル長にすることもでき、潜在的に10個の水門を代替し、多くの Mechanism と多くの作業を節約できます。
 Floodgate と比較した場合の小さな欠点は、幅1タイルの Bridge は上げても下げても同じように見えることです。このため閉鎖されているかどうかが非常に分かりにくくなります。跳開橋の状態がわからない場合、リンクした Lever があるならチェックしてみましょう (ほとんどのタイルセットでは、バーが右にあれば閉じています)。もしくは Bridge のあるタイルに家具を設置しようとした際に出る警告メッセージを確認してみてください。"Blocked" (塞がっている) なら上がっており、"Building present" (建築物あり) なら下がっています。

廃棄物処理

 跳開橋を下げると、不要な Stone、Refuse、Goblin (生死不問)、Legendary Cheesemaker や Noble といった廃物を処理できます。液体さえも破壊できるのです。しかし、十分に大きな生物 (Forgotten beast など) に対して下ろしても Bridge が壊れるだけなので注意してください。

 廊下の両端にそれぞれ Bridge を建て、敵を壁で囲い込めば大規模かつ簡単な罠ができます。もしくは...跳開橋2本が立てた時向かい合わせになるように、かつ隙間なく接するように建設すれば、敵を粉砕することもできます。
 追加効果を狙うならば、踏むと Bridge を跳ね上げるよう設定した Pressure plate を両端に設置しましょう。踏み込んだ敵ユニットは宙を舞います。直上に Floor があれば敵兵は気絶します。Bridge の下に Floor があって誰も Pressure plate に乗っていなければ、橋が再び下りて来て敵兵を潰します。上空に何もない場合、敵はかなり遠くに着地することでしょう。特に厄介な場所に落とせればなかなかの上出来。橋の下の床を無くせば、それはそれは宜しくない物の上に落とすこともできますよ。

トロッコ軌道制御

 建設したものか床上に刻んだものかに関わらず、Minecart track のカーブ上に跳開橋を下ろすなり引込橋を展開するなりすればこれを覆い隠すことができます。この場合トロッコはカーブせず直進します。つまり Lever を引けばトロッコの軌道を変更することができるようになるのです。

落盤 (Cave-in)

 Bridge は隣接する壁・床などを支えません。よって (あなたが Bridge を外さない限り) 塵の噴き上がらない、ドワーフが転落しない、飛行生物が上って来ることのない Cave-in (落盤) を可能にします。マグマピストン装置にも応用可能です。

即席天井

 Archery tower などの屋外施設を建設するにはかなりの支出と時間が必要です。タイル一つ一つに屋根を建設する代わりに Bridge を作ると、必要な素材数はかなり減ります。
 Building destroyer による破壊に耐性があるのは同様ですが、極端な高温にさらされることが予想される場合、適切に建設した Floor の方が向いています。

即席壁

 Wall はマップの地表端付近には建設できませんが、跳開橋なら可能です。これらの橋は上げれば壁として機能するので、マップ端の野生生物、敵、キャラバンなど出現する場所を制御するのに使用できます。
 同様にして飛行生物の地上出現を防ぐこともできますが、zレベル一層ごとに Bridge を構築する必要があります。これには、橋一つ一つに対して建設ドワーフが到達可能である必要があり、また橋一つ一つを固定・支持する必要があるため、かなりの労力が必要です。危険な生物が橋上で作業するドワーフの近くに突如出現する恐れがあり、(evil biome においては特に) 危険です。このテクニックを使用するなら、作業が全て完了すると飛行生物の出現だけでなくマップからの離脱も妨げるようになることは注意してください。

海底排水口

 海の一層下に繋がる Ramp を掘ります。その上の層、Ramp の真上に引込橋を作ります (Ramp は必ずその位置に残してください!)。橋をトリガー (訳注:Lever や Pressure Plate など) にリンクしてください。その空洞 (訳注:橋を設置した空間) を注意深く密閉し、水漏れが起きないようにします。
 さあ、橋はその位置で動かさず、橋のすぐ隣のタイルに海に繋がるよう Ramp 掘削を指示しましょう。Miner が橋下の層に到達できれば橋のある層から上向きの Ramp を掘ることができ、海が空洞を満たします。水没した Ramp を掘り崩すことさえできます。一滴の水すら触れることはありません……水密化しきる前にレバーを引きさえしなければ。

 訳注:文字では分かりにくいので模式図を付けます

 z0 (海底の直下)  z-1 (その下)
(1) ■■■■■   ■■■■■ ■ … Wall
  ■■▼■■   ..▲■■ . … Floor
  ..▼■■   ..▲■■ ▼ … Open Space
  ■■■■■   ■■■■■ ▲ … Ramp
(2) ■■■■■   ■■■■■ # … Bridge
  ■■#■■   ..▲■■ 〇 … 建設した Wall
  .〇#■■   ..▲■■
  ■■■■■   ■■.■■
 Open Space を橋で塞ぎ Mechanism でリンクし、Wall などで封鎖する
 z-1 に排水設備を建設する
(3) ■■■■■   ■■■■■
  ■■#△■   .〇▲■■
  .〇#△■   .〇▲■■
  ■■■■■   ■■.■■
 △の部分に Ramp の Designation を施すと
 Miner が *橋下から* Ramp を掘る
 その後 z-1 を封鎖すれば完了

キャラバン用非常口

 現在のところ、橋は地表より上層のマップ端にも問題なく建設できます。つまりあなたの要塞が Siege を受けている時、キャラバンと外交官の便利な出口として役立つことでしょう。

エレベーター停止装置

 縦穴の上部にゴミ捨て場を指定するか Floodgate を設置します。複数の遠隔制御ブリッジを使ってアイテム、水、マグマなどが落ちる階層を決定します。(おまけ:橋の片端に水を落下させ、落としたものを手作業なしで他端から流し出させましょう)

シングルレバーエアロック

 引込橋と跳開橋を1つのレバーで制御するようにすると、開閉状態は反対になります。一方が閉じている (上げられている) とき他方は開くことになり (格納されている)、逆もまた然りです。この事実は、レバーの誤操作や Building destroyer に対して安全なエアロックを構築するのに利用できます。

  側面図:
  Z1 XXXXXRR___ D = 跳開橋 / = Ramp _ = Floor
  Z0 DD__ /XXXX R = 引込橋 X = 天然壁 or 建築壁

 2橋間の距離が適切であれば、制御レバーをエアロック内に配置することができ、レバーの Profile 設定によっては特定のドワーフに独立した領域間で移動させることもできます。

装飾

 橋には Architect による設計と建設作業ドワーフによる実作業との2つの品質修正があります。高品質の橋はドワーフの幸福感を煽ることがあります。また、橋を使ってモザイク画やアニメーションを作ることもできます。

コインスタートレーニング

 引込橋で訓練者に小型軽量アイテムを機械的に「放り上げ」続けると、Armor user スキルおよび関連 Trait の訓練になります。詳細については Danger room? を参照してください。
 この設計はトラップとして使用することもできます。侵入者は引込橋の敷かれた部屋に閉じ込められ、空中に投げ出され、部屋に置いてあった石や武器といった「弾薬」で砲撃される、というわけです。

バグ

  • 金属製ブリッジはどの金属加工スキルを持つドワーフでも建設できるが、Quality の決定に用いられるのは blacksmith スキルである (Bug:4899)
  • 木が橋を突き抜けて成長すると橋が使用不能になる (Bug:7872)
  • 引込橋は支えるものがなくても建設できるが、支持構造の有無のチェックを受けると崩壊する (Bug:9946)