FOODS

Last-modified: 2016-11-03 (木) 21:49:19

ALGAE(アルジー/藻)

アルジーは水中で成長する生命体の総称だ。貧乏な辺境地域の食を満たすためにしばしば生産される、有用な食料である。商品としては、もっと食欲をそそる様な製品を提供する為に、「シェフ」(チープな3Dフードプリンタ)で利用されるフードカートリッジに加工される。

ANIMAL MEAT(精肉)

動物から食用として得られた新鮮な肉及びその他の部位を指す。多くの星系で贅沢品とされ、中には宗教的に重要な意味付けがなされる場合もある。一部の地域では禁制品に指定されている。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • アルビノ・ケチュア・マンモス・ミート(Albino Quechua Mammoth Meat )
    古代地球で絶滅してしまったマンモスの原種の遺伝子情報が当地にもたらされ、これに遺伝子改良を加えて生み出されたのが始まりと言われる(恐らく遺伝子改変禁止法が制定される前の話であろう)。その後、ケチュア固有の極寒気候に自ら適応し繁殖したのが今現在見られるケチュア・マンモスである。中でもアルビノ種は肉が柔らかく最上級に位置づけられる。ケチュア(Quechua)星系のクラウン・リング(Crown Ring)で入手可能。
     
  • セティ・ラビット(Ceti Rabbits)
    くじら座47(47 Ceti)星系では地球から持ち込まれた愛玩用のウサギなどのげっ歯類が野生化、同地の農民はその後何年にも亘って農作物被害に悩まされ続けた。様々な試行錯誤の末、彼等はこのウサギに食材としての利用価値を見出し、大量飼育システムの開発に成功、地元の豊かな自然に育まれて丸々と太ったウサギは驚くべき甘味を含むとして、この星の名産品となった。カウフマニス・ハブ(Kaufmanis Hub)にて販売。
     
  • HIP10175 ブッシュ・ミート(HIP 10175 Bush Meat)
    HIP10175星系と言えば各種野生動物の宝庫であり、その豊かな自然環境の中で繰り広げるハンティングはかなり有名だが、その一方で、自ら射止めた動物の肉を用いたジビエ料理も野趣豊かな味覚を楽しめるとあって大人気だ。同星系原産の野生動物で食用とされるものは多岐に亘るが、いずれの肉も強烈なスパイス風味を持つ。これも豊かな生態系のなせるわざであろう。
    同星系で獲れた食用肉の市場流通は厳しく制限されており、それ故に他星系では法外な値段で取引される。ステファニーシャイン・パイパー・ステーション(Stefanyshyn-Piper Station)に行けば入手できるかもしれない。
     
  • ウィッチハウル・コーベ・ビーフ(Witchhaul Kobe Beef)
    ”タジマ(Tajima)牛”という、古代地球の日本(Japan)のコーベ(Kobe)地区周辺で限定生産されていた畜産牛をオリジナルとした伝統品種である。2040年に地球で勃発した第三次世界大戦(The World War III)に端を発した惑星規模の深刻な環境破壊は、惑星内の生態系を大きく崩すと共に人類が宇宙に進出するきっかけともなった。この時期にコーベから星外に持ち出されたタジマ牛の子孫がウィッチハウル(Witchhaul)星系で現在飼育されている品種であると言われている。当時、人類史上最も手間ひまをかけて肥育された牛と言われていたが、1000年以上の時を経た今でもそれは変わらない。希少な穀物を門外不出のレシピで配合した飼料が与えられ、その体には毎日ブラシが当てられる。今ではウィッチハウル(Witchhaul)星系で限定生産されるブランド畜産牛として、その牛肉は最も高価な精肉の一つに数えられる。ホーンバイ・ターミナル(Hornby Terminal)で購入可能。

COFFEE(コーヒー)

コーヒーはカフェインを豊富に含む飲料であり、人類社会における各種創造産業・創造経済(the creative economics)の促進剤と言っても過言ではない。これまで代替飲料の開発が数多く試みられてきたが、いずれも成功と呼べるレベルには達していない。香ばしく煎ったコーヒー豆を丁寧に挽いて静かに淹れる、、、古くから変わらない儀式的とも言える所作はコーヒーを喫むというプロセスにおいて極めて重要な部分を占める、と主張する者もいる。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • エニー・ナ・コーヒー(Any Na Coffee)
    かつては安物の代用コーヒーとして見向きもされなかったが、この商品の原材料に用いられているエニー・ナ(Any Na)星系原産の植物の根や葉の持つ、強烈な苦味や底が見えないほどの濃い色合いが一部マニアのあいだでカルト的人気を博している。徐々にやみつきになると言われるこのコーヒー、専用のボヘミアングラス・セットでいただこう。リビー・オービタル(Libby Orbital)で販売中。
     
  • CD-75 キッテン・ブランド・コーヒー(CD-75 Kitten Brand Coffee)
    CD-75 661星系には同地原産のコーヒーの木の実を好んで食べる巨大猫が棲んでいる。この猫に食べられたコーヒーの種子は消化されずに消化管の中で円熟化が進む。つまり、この猫の糞からは個性的で独特の後味を持つコーヒー豆が得られるのだ。多くの人々がこの過程を化学的或いは物理的に再現しようと試みた。しかし、いずれも自然の奇跡が生み出したコーヒーの味に及ばないか、或いは遥かに悲惨な結果に終わっている。子猫(Kitten)ブランドで有名なこのコーヒーはあまり数が出回らないため、当然ながら高値で取引される。カーク・ドック(Kirk Dock)で入手可能。
     
  • ゴーマン・ヤウポン・コーヒー(Goman Yaupon Coffee)
    古くから代用コーヒー(Coffee substitude:炒ったチコリや穀物等が原材料のノンカフェインのコーヒー風飲料)の銘柄の一つとして知られていたが、病に倒れた先の皇帝:ヘンギスト・デュバル(Hengist Duval)が気に入り、お墨付きを与えたことで一躍有名となった。ゴーマン(Goman)星系のグスタフ・シュペーラー・ポート(Gustav Sporer Port)で入手可能。

FISH(魚介類)

水生生物から採れる肉その他の部位で食材として販売されているものを指す。一部の星域では禁制品とされている。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • バルターシン・ヴァキューム・クリル(Baltah'sine Vacuum Krill)
    宇宙の真空空間という過酷な環境に生息する生物はほとんど発見されておらず、バルターシン4b(Baltah'sine 4b)の周囲を巡る氷の環に生息するこの宇宙オキアミ(Vacuum Krill)はその貴重な一つに数えられる驚くべき生物である。親エビは岩塊や氷塊の内部に生じたごくごく小さな水のポケット=水泡を探し当てると、その場所めがけて膨大な量の卵を産みつけ、周囲を分泌物で覆って内部の水泡が蒸発しないように保護する。水泡内の卵が孵化し一定段階まで成長すると、子エビは体内に蓄えた水を吹出しつつ水泡から飛び出し、岩のあいだを動き回りながら自らのパートナーを探し求める。バルターシン・ステーション(Baltha'sine Station)で購入可能。
     
  • チ・エリダニ・マリンペースト(Chi Eridani Marine Paste)
    エリダヌス座チ(Chi Eridani)星系の豊かな海から採れた動物プランクトンと植物プランクトンが独自の配合で混ぜ合わされた食用ペースト。底引き網で採取されるがそのプロセスが自動化されているため、たまに他の海洋生物も混ざることがある。スティーブ・マスターズ・ステーション(Steve Masters Station)で販売。
     
  • コキム・スポンジフォーム・ヴィクチュアル(Coquim Spongiform Victuals)
    このスポンジ状の食材はコキム(Coquim)星系原産の自然食品であるが、長期保存が可能でしかも栄養価が高いことから、ここ数年に亘る帝国軍糧食の定番とも言える存在になっている。多くの企業が代替品の量産を試みているものの、この海綿動物はコキム星系の地表下部に数多く存在する高湿度の巨大洞窟の中でしか育たないとされる。その成分情報は機密事項として帝国軍によって厳しく管理されているが、一部の有識者からは向精神作用をもたらす麻薬成分が含まれているのではないかとの指摘もある。ヒラヤマ・インスタレーション(Hirayama Installation)で販売中。
     
  • エスセク・キャビア(Esuseku Caviar)
    第三次世界大戦による地球規模の環境破壊の結果なのかそれとも乱獲の結果なのか、原種のチョウザメが地球から姿を消して久しい。しかし、最後の一匹から採取された卵が古代種遺伝子情報バンクで極低温保存されていたことが後に判明、匿名組織が莫大な金額を投じてこれを買い取り、繁殖事業に乗り出した。彼等はチョウザメの繁殖に適した環境を探すべく、膨大な時間をかけて星間調査を行った。その結果、エスセク(Esuseku)星系の海洋を候補地として選び、新世代チョウザメの孵化・繁殖事業の一大拠点とすべく同星系のコロニー化計画を推し進めた。かくしてこの古代種はエスセクの海を新たな故郷として現代に蘇ったのである。今ではエスセクと言えばキャビアの一大名産地であることは誰もが知るところだ。サビニク・オービタル(Savinykh Orbital)で入手可能。
     
  • HIP プロト・スクィッド(HIP Proto-Squid)
    古代地球に生息していたがすでに絶滅してしまった巨大イカと、HIP41181星系に今もなお生息しているこの巨大生物とのあいだに遺伝的関連はない。しかしその進化の過程が酷似している点は近年注目を集めている。一説によれば、遥か太古の昔、流麗な体型を持ち、星々のあいだを自由に移動できた原初生命体が存在したという。恐らくはこの伝説の生命体が彼等の共通の祖先ではないかと言われている。そのためかどうかは判らないが、この生物を食用とすることに反対している星系はかなりの数に上る。取引の全面禁止を訴える人々によれば「その深い瞳に高い知性を感じる」という。アンダーソン・ステーション(Andersson Station)で入手可能。
     
  • 生食用ヘカテー・シーワーム(Live Hecate Sea Worms)
    ヘカテー(Hecate)星系の星々の海底に数多く存在する熱水噴出孔の周囲で獲れるゴカイ(Sea Worms)の一種であり、その硫酸塩の風味が珍重される。生きたままの踊り食いが最高とされるため、鮮度が命。新鮮なものの見分け方として模様のはっきりしたもの、手を出せば噛み付いたり巻き付いたりするものを選ぼう。RJH1972で入手可能。

FOOD CARTRIDGES(フードカートリッジ)

シェフ(チープな3Dフードプリンタ)のカートリッジ。この乾燥物は3Dプリント技術によって様々な料理へと生まれ変わる。乾燥物は、好みの料理の色やテクスチャ、味のテンプレートに基づいて、水と調味料と混ぜ合わせられて料理としてプリントされる。「バーガー」と「ホットドッグ」がシェフ利用者の中で最も人気なテンプレートとなっている。

FRUIT AND VEGETABLES(果物と野菜)

植物ベースの農産食品でありその種類は多岐に亘る。通常はその星の外気の下で大量栽培される。高級食材へと加工されたり、採れたてをそのまま食べたりする。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • エデン・アップル・オブ・エアリアル(Eden Apples Of Aerial)
    エアリアル(Aerial)星系原産の果実で、形状はリンゴそっくりだが銀色の光沢を持つ。原種の果実には神経毒成分が含まれており食用ではなかったのだが、これに遺伝子操作を施して無毒化した改良品種を開発、今では当地名産の珍味として有名だ。アンドレード・レガシー(Andrade Legacy)で販売。
 
  • デュリンガス・トリュフ(Deuringas Truffles)
    外見はキノコだが分類上は地衣類に近い。古代地球に自生していたトリュフと同じような特徴的なカビ臭い風味があるものの、この地衣類はデュリンガス(Deuringas)の星の地表面を侵食・代謝して生きている。そのため、この当地名産のトリュフは食する前にその外皮を削り落した方が良いとされる。シュコア・ハブ(Shukor Hub)にて販売。
 
  • ムラチ・ジャイアント・フンギ(Mulachi Giant Fungus)
    ムラチ(Mulachi)星系で発見されたこのキノコは、成長するに従って惑星の大陸全土を覆うまでに巨大化する。このキノコの収穫は同星の一大産業であり、多くの収穫作業者が同星に派遣されている。とはいえ、このキノコが発する胞子は猛毒であり、彼等のように特殊訓練を受けた者でも注意を怠ればすぐさま死に至る。
 
  • ネリタス・ベリー(Neritus Berries)
    ネリタス(Neritus)星系原産であるこの肉食植物は、独特の風味を持つ透き通った赤いベリーの実をつける。その色は餌食となった生物の血漿を含むためと言われるが、食用でありダイエット効果がある。トール・リング(Toll Ring)で入手可能。

GRAIN(穀物)

各星系の多様な環境に適応し得る強力な繁殖力を持つ植物から大量・安価に採れる食材の総称で、主にデンプン質を主体とした種子を食用とする。パン等に加工される他、工場で生産される各種加工食品の重要な原材料となる。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • ディソ・マ・コーン(Diso Ma Corn)
    古代地球で栽培されていたトウモロコシに似ているが、ディソ(Diso)星系にのみ自生している植物から採れる作物である。種子を覆っている細かい微粉が落ちないように丁寧に手摘みされる。料理人のあいだではこの微粉を鼻から一気に吸い込むのが密かな楽しみとの声も。シフナルポート(Shifnal port)で手に入る。
     
  • HR7221ウィート(HR 7221 Wheat)
    この植物が別名:マーズ・グラス(Mars Grass)と呼ばれる理由を御存知だろうか?太陽系の火星を思わせるような、血のように赤い実をつけるからだけではない。一旦、根を張ればその星のありとあらゆる在来植物を駆逐してしまう、その攻撃的ともいえる繁殖力、凄まじい環境適応力にも由来しているのだ。そのため、原産地であるHR7221星系では現在のところ栽培が禁止されている。しかし栽培禁止措置が却って功を奏したのか、グルメ業界では独特の色と風味を持つ希少な穀物として珍重されている。ヴェロン・シティ(Veron City)で販売中。
     
  • ジャロウア・ライス(Jaroua Rice)
    ジャロウア(Jaroua)と言えば銀河系でも指折りの米どころだ。良質な米が採れる当地の水田は、バイオ工学が生み出した高性能ろ過装置によってあらゆる害虫や寄生虫が完全除去され、田植え・稲刈りの季節には専用に開発されたロボットが一本ずつ丁寧に苗を植え、稲を刈り取る。マックール・シティ(Mccool City)にて販売中。
     
  • モコジン・ビースト・フィースト(Mokojing Beast Feast)
    ”銀河系で最も危険な穀物”として販売され、「食うか食われるか」のキャッチフレーズで有名なビースト・フィースト(Beast Feast)は、確認されているだけでも223種を超える人食い生物の遺伝形質を持つとされる。つまりこれを食べるだけで”食物連鎖の頂点に立てる”というわけだ。ノリ・ターミナル(Noli Terminal)で販売中。
     
  • ウィーミート・ウィート・ケーキ(Wheemete Wheat Cakes)
    元来は高価な機械製品の梱包材として使われていたのだが、生産工場のオーナーがひょんなことから口にしたところ「食えるじゃないか」ということで、やがて低賃金労働者の主食となった。専ら食用となった現在でも昔ながらの製法を守って作られている。ウィートミート(Wheemete)星系のアイジンガー・エンタープライズ(Eisinga Enterprise)で購入可能。

SYNTHETIC MEAT(合成肉)

工業生産化された合成加工肉。その生成過程では古代地球に生息していた各種動物のDNAが用いられているが、このDNAに関しても該当動物の筋肉組織のみ肥大化させるよう遺伝子操作が施されている。
<生産地>High Tech
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • サヌマ・デコラティブ・ミート(Sanuma Decorative Meat)
    合成肉製造業界における最大発明の一つとも言える製品であり、特殊な骨を用意すると"段々と肉付きがよく”なっていき、最終的には素晴らしい肉の彫刻へと成長する。サヌマ(Sanuma)星系のデュニアチ・ゲートウェイ(Dunyach Gateway)で手に入る。

TEA(茶)

お茶はコーヒーと並んで古代地球から愛飲されてきた歴史的ルーツを持つ飲み物であり、各種式典でも供される。幾つか星系では覚醒作用、鎮静作用、治癒作用、解毒作用、変声作用など独自の効能を持つお茶が生産されている。お茶とコーヒーそれぞれ愛好家のあいだの論争は遥か昔から現在に至るまでなお終わることがない。
<生産地>Agricultural
<消費地>Agricultural以外の星系

 
  • セレモニアル・ヘイケ・ティー/ヘイケ産抹茶(Ceremonial Heike Tea)
    鮮やかな緑色をしたヘイケ(Heike)星系特産のお茶。最高級緑茶の代名詞とも言われる。茶会(茶道)に用いられるため微粉状のお茶=抹茶となっている。各種公式行事だけでなく重要な密会の場などで供されることも多い。ヘイケ星系に代々受け継がれてきた伝統として、僧侶=道徳的思考を行う特殊訓練を受けた専門家が念じつつ茶葉を育て、その中からさらに特別に選ばれた者が御影石の茶臼を使い丹精込めて茶を挽く。3301年7月、BD-02 4304星系に端を発し、辺境宙域に壊滅的な被害をもたらしたケルベロス病(Cerberus Plague)に対し、この抹茶には解毒作用があることが判明、その治療活動に大いに貢献した。今でもブルーネル・シティ(Brunel City)に立ち寄った交易パイロットは必ずこの抹茶を買い付けるという。
     
  • エスグレーゼ・ティー・バッズ(Ethgreze Tea Buds)
    エスグレーゼ(Ethgreze)星系特産のお茶。その茶の芽は同星系に自生する危険な肉食植物:エスグレーゼ・カルニヴォロス・カメリア・シネンシス(Ethgreze Carnivorous Camellia Sinensis)から手摘みしなければならない。極めて動作が鋭敏なこの植物を相手するには、やはり研ぎ澄まされた反射神経が求められるのだが、茶摘みの時期には茶摘唄どころか悲鳴や絶叫が茶畑にこだまし、その時期が過ぎる頃には大抵の者が指或いは手を丸ごと失っているという。この危険極まりないプロセスを経て採取された茶芽は当然ながら大変高価である。
     
  • フジン・ティー(Fujin Tea)
    フジン(Fujin)星系に自生するあらゆる植物や香草が入った大変高価なお茶であり、その驚異的な薬効はあらゆる合成製剤を凌駕する。それ故に処方を誤ると即座に命を落とすと言われる。フーテン・スペースポート(Futen Spaceport)で手に入る。
     
  • ハイデン・ブラック・ブリュー/ハイデン紅茶(Haidne Black Brew)
    何日もかけて低温発酵させたハイデン(Haidne)星系特産の紅茶。「茶」と言いつつもその原材料は茶葉ではなく微細な鉱物片である。この鉱物系のお茶には当然ながらミネラル及び栄養価のある金属が豊富に含まれる。大量摂取すると一時的に皮膚が金属調になってしまうので注意が必要である。シアーフォス・エンタープライズ(Searfoss Enterprise)で入手可能。
     
  • メチュコス・ハイ・ティー(Mechucos High Tea)
    飲むとその名の通り目眩がするほどの高い声音になってしまうというメチュコス(Mechucos)星系名産のお茶。飲む時間帯を選ばないと大変なことになるため、小腹が空いたときにサンドイッチやケーキと一緒にいただく程度が良いとされる。ブランデンスタイン・ポート(Brandenstein Port)で買い求める。
     
  • オレリアン・ヴィシャス・ブリュー(Orrerian Vicious Brew)
    オレーレ(Orrere)星系特産のお茶で、カフェインと黒砂糖が悪意を感じるほどに極めて大量に含まれているのが特徴。中毒性があり、その結果として慢性的な不眠症に陥ってしまうことで有名。そのため、しばしば麻薬(Narcotic)に分類されることがある。シャロン・リー・フリー・マーケット(Sharon Lee Free Market)で入手可能。
     
  • タンマーク・トランキル・ティー(Tanmark Tranquil Tea)
    タンマーク(Tanmark)星系に自生する香草をふんだんに使ったお茶。その鎮静効果は大変有名。カシー・エル・ペイア(Cassie-L-Peia )で購入する。タンマーク星系のカシー・エル・ペイアといえば、むしろ麻薬:ルカン・オニオンヘッド(Lucan Onion Head)に目の色を変える者も多いが、オニオンヘッドがほとんどの星系で違法扱いになる一方で、トランキル・ティーは全ての星系で合法扱いである。

その他の食品

 
  • アロウカ・コンヴェンチュアル・スイート(Arouca Conventual Sweets)
    アロウカ修道会は、人里離れた場所で平和的な生活を送ることを旨とした宗教コミュニティとしてとりわけ知られた存在であるが、彼等は修道院内で作ったお菓子をごく限られた量ではあるがコミュニティ外に販売している。その手作りのお菓子を口にすれば、それを作った修道士からの祝福が直接与えられるとされる。シップトン・オービタル(Shipton Orbital)で入手可能。
     
  • エピオルニス・エッグ(Aepyornis Egg)
    ここで言うエピオルニス(Aepyornis)とは、古代地球でエレファント・バード(Elephant birds)と呼ばれていた翼の退化した巨大な鳥の末裔である。乱獲の結果、原種は絶滅してしまったものの遺伝情報だけは辛うじて保存されており、地球環境が著しく悪化し人類が宇宙への進出に乗り出したのを機に地球外に持ち出されたと言われる。その後、酸素濃度が地球に比べて高いくじら座(Ceti)星系の環境に適応させるべく様々な遺伝子改変が施され(遺伝子改変禁止法が制定される前の話である)、同地での繁殖に成功した。この鳥が産み落とす卵は外周が優に1メートルを超え、同地名産の貴重な食材の一つに数えられる。グルシェコ・ステーション(Glushko Station)で購入可能。
     
  • アズール・ミルク(Azure Milk)
    別名「ブルー・ミルク(Blue Milk)」とも言われるこの青い乳白色の飲み物は、リースティ(Leesti)星系に生息する哺乳動物の乳である。栄養価が高く、粉末に加工した粉乳は水に溶かせばほぼ元通りのミルクになるため保管・移送にとても便利である。乾燥地帯・砂漠地帯で飲用される。かつて20世紀から21世紀にかけて公開された古典的な視聴覚刺激型SFエンターテイメント作品である「Star Wars」シリーズでも同様の飲料が登場したという記録が残されている。ジョージ・ルーカス(George Lucas)で入手可能。
     
  • ジャイアント・イルカマ・スネイル(Giant Irukama Snails)
    イルカマ(Irukama)星系で発見されたこの生物は、その外見からカタツムリ(Snails)と呼ばれているが、厳密には異なる種類の生物である。人類が同星系ヘ入植を進めると同時にこのカタツムリが異常繁殖、その生息環境は壊滅的な打撃を被るに至った。原因は人類にあった。このカタツムリの唯一の天敵であった捕食生物に自らも脅威を感じた入植者が、この捕食生物を絶滅に追いやってしまったからである。過去の反省から、現在ではこのカタツムリの個体数管理が積極的に進められており、捕獲されたカタツムリは食用として同星系の珍味として販売されている。とにかく巨大であり、一匹から取れる肉は通常サイズの貨物キャニスター複数個分に及ぶ。ブラオウ・シティ(Blaauw City)で販売。
     
  • カルスキ・ローカスト(Karsuki Locusts)
    カルスキ・チ(Karsuki Ti)星系特産の珍味である。恐らくは入植者が持ち込んだのであろう地球のイナゴ(Locusts)が同星系で繁殖、元から同地に生息していた寄生菌類がその体内に取り込まれ、独特の甘味を持つイナゴが誕生した。ウェスト・マーケット(West Market )で販売中。
     
  • LTTハイパー・スイート(LTT Hypersweet)
    この銀河史上最高の甘味料を作り出すべく、人類居住圏をくまなく調査し、甘みを含むありとあらゆる農作物のDNAを全て掛け合わせて生まれたのがこのLTTハイパー・スイートだ。一方で極めて高い中毒性が指摘されている。スメアトン・オービタル(Smeaton Orbital)で入手可能。
     
  • ムクスビィ・キチン(Mukusubii Chitin-Os)
    キチン質の硬い殻で覆われたムクスビイ(Mukusubii)原産のこの昆虫は、鉱業用採掘機器を用いて粉砕処理され、扱いに便利なようにドーナツ状に加工される。市場では食品として流通しており、歯ごたえのある食感が好きな人にとってはたまらない一品だろう。レッドヤード・ドック(Ledyard Dock)にて販売。
     
  • オチョーン・チリ(Ochoeng Chillies)
    遺伝子組換法の緩和によって生み出された銀河系で最も辛いと言われるチリペッパー(唐辛子)。オチョーン(Ochoeng)星系の名産品。その辛さはもはや香辛料の枠を超えており、有毒物質(toxic)に分類すべきとの意見も少なくない。大半の星系では今のところ合法扱いのままである。ロッデンベリー・ゲートウェイ(Roddenberry Gateway)で入手可能。
     
  • ウスザイアン・ツリー・グラブ(Uszaian Tree Grub)
    そもそもこの地虫(Grub)は、レイヴ(Lave)星系において絶滅の危機に瀕していたラヴィアン・ツリー・グラブ(Lavian Tree Grub)を守るため、野生保護プロジェクトの一環としてウスザア(Uszaa)星系に持ち込まれた。しかし、不幸にして新しい環境に適応した突然変異種が大繁殖、かつて持ち込まれた原種は絶滅しプロジェクトそのものは失敗に終わってしまった。一方、同地で独自の進化を遂げたこの地虫は美味で食感も素晴らしいということで食材として見直され、同星系特産の珍味となった。ゲスト・インスタレーション(Guest Installation)で手に入る。
     
  • ウトガロアー・ミレニアル・エッグス(Utgaroar Millennial Eggs)
    ウトガロアー(Utgaroar)星に数多く見られる間欠泉の周囲に堆積した強アルカリ性土壌の中に、この星固有の鳥類の卵を埋めておく。およそ千年の刻を経てゆっくりと地熱によって加熱されると、独特の紫色をしたほろ苦い温泉卵が出来上がる。先代が埋めた卵のありかを知るのはその末裔のみ、しかもいつ吹き出すか判らない間欠泉の合間を縫って掘り起こす必要があるため大きな危険が伴う。当地に古くから伝わる貴重な逸品。