GalnetNews3303年10月

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3303年10月27日-銀河系ニュース:サルゴイドの攻撃に対する主力艦の脆弱性

 AegisでChief military liaison(軍事連絡将校)を務めるAden Tanner提督。今回、彼からサルゴイド(Thargoid)によって破壊された主力艦(Capital Ships)の報告が行われました。

 「Aegisによって開発されたシャットダウンフィールド中和装置によって小型船の防護は可能となったが、この技術をより大きな宇宙船に適用するのに手間取っている。サルゴイドは大型船舶を攻撃する際には複数のシャットダウンビームを用いる傾向にあるという点も解決を困難にさせる原因だ。」

 「攻撃に対して主力艦サイズの船の方が脆弱という事は、これらでは基地や惑星、航路防衛の役に立たないという事だ。そのため現在のところ、主力艦を配備するのは有効な防衛戦略とは考えられていない。」

3303年10月26日-CGニュース:Hallowed Chapter of LHS 2094のアップルボビングパーティー

 ハロウィーンというお祭りは古代地球時代の収穫祭が起源であると広く考えられていますが、現代では友人たちと飲み物を酌み交わしながらゆっくり過ごすいい機会であると考えられています。

 そんな中、今年はHallowed Chapter of LHS 2094主催のもと、LHS 2094星系で銀河最大のハロウィーンパーティーが開催されているようです。

 アップルボビングと呼ばれるゲームを含む様々な伝統的活動が予定されていますが、純粋主義者からは「少なくとも酔ってLeestian Evil Juiceの酒樽の中で引っくり返るのをアップルボビングとは言わない」との指摘も挙がっています。

 イベントの成功を目指し、Hallowed Chapter of LHS 2094は一通りの商品に見計らい注文を出しており、LHS 2094星系Patterson Visionに指定の品を配達したパイロットには報酬が支払われるとのことです。

 同組織の担当者からイベントについて詳細が述べられました。

 「サルゴイド(Thargoid)種の存在がこうしたお祭りに影を落とす危険があるのは事実でしょう。ですがMaiaに敵対的なエイリアンがいるからといって、人類が楽しく過ごすことができない訳じゃあない。何が言いたいかというと、パーティー会場はここでサルゴイドは遠く彼方にいるってことです!」

 

※訳者注:アップルボビング(apple bobbing)は水を満たした樽や容器にリンゴを浮かべ、手を使わず口だけでとる遊び。アメリカやイギリスではハロウィーンやリンゴの収穫期によく楽しまれる。

3303年10月26日-銀河系ニュース:Colonia紛争終結

 Colonia星系当局はThe NamelessとColonia Council平和維持部隊との戦闘が終結したことを確認しました。

 両勢力とも各方面からの支援を得たようですが、最終的に勝利をおさめたのはColonia Councilでした。

 各参加者に対し、現在Colonia星系Jaques Stationにて報酬の支払いが行われています。

3303年10月20日-銀河系ニュース:銀河の有力者らによる状況分析

 この宇宙で最も力を持つ人物たち。彼らは現在の銀河の情勢について各々コメントしており、サルゴイド(Thargoid)の帰還やかつてINRAが所有していた前哨基地の発見など、昨今の問題について取り組んでいるようです。

 Aisling Duval姫はCubeo星系で行われた社交イベントでこう述べています。

 「INRAの記録を読みましたが、はっきり言って気分が悪くなる思いでした。どうして生き物にそんな事ができるのでしょう。それに政府が彼らの軍事計画を支援するため、脅威をでっちあげたと聞きました。恐らくINRAに関わるものでしょう。そうです、偽装工作ですよ。」

 Duval姫はそれ以上の発言をする前に、彼女の広報担当者によって記者団から逃げおおせたようです。

 反乱組織『帝国の夜明け(Emperor’s Dawn)』の討伐以来あまり日の目を見る事が無かった人物、Denton Patreus元老院議員も番組「銀河の今(Galaxy Now)」で声明を出しています。

 「サルゴイドについて閲覧可能な情報の多くを再確認したが、我々が脅威に直面しているのは明らかだ。確かに我々は連中の敵愾心の理由を知らない。しかし私の経験上、そのような細かな事は重要ではない。重要なのは連中がどこで、いつ攻撃するかだ。」

 「Aegisの発足は妥当な戦略であると考えている。この脅威に対抗するにあたり、賢明な対応だろう。Aden Tannerについてもよく知っているが、Aegisの軍事戦略を正しく導くという点において彼は全面的に信頼できる人物だ。」

 Sirius CorporationのCEO、Li Yong-Ruiからもこの状況についてコメントが得られました。

 「これらINRAのログによると、人類がサルゴイドを撃退できるという事は明らかです。人類が団結して動くのであれば尚更でしょう。それに思い出してください。彼らエイリアンの侵略者たちが存在するにも関わらず、銀河のほとんどは普段通りの機能を発揮しているのですから。我々はそうした大局観を持つべきだと思いませんか?」

3303年10月20日-銀河系ニュース:Halsey、冷戦の終結について語る

 帝国がプレアデス星雲から艦隊を引き揚げが連邦と帝国の冷戦が終結した事を明確に表しているというニュースに関連し、元連邦大統領のJasmina Halseyは敵対的行為が収まったことについてコメントしています。

 HalseyがArgent’s Claim(Alioth星系にあるEarth-like world)のNerah Cityで大勢の聴衆へ次のように語っています。

 「あなた方の多くのように、私は連邦が艦隊を撤退したと聞いて喜びました。しかし私の喜びは、私たちの抗議と嘆願が連邦や帝国のたったひとつの船すら動かすことができなかったという知見によって打ちのめされました。より大きな潜在的脅威が現われなければ、帝国と連邦は今もプレアデスにあり、フジツボの群れを脅かしていたのかもしれません。そして紛争の影響もはるかに大きかったかもしれず、血の流れない戦争からは依然として遠い。」

 「連邦と帝国がこの経験から学んだと信じたいですが、そうではないでしょう。しかし、私は可能な限り、紛争の影響を受ける人々を引き続き支援することを約束します。」

3303年10月20日-銀河系ニュース:成長するAegis

 帝国と連邦がプレアデス星雲から撤退したというニュースの続報です。Aegisがこの地域にいくつかの拠点を設ける予定であることが、建設業者への取材で明らかになりました。

 取材によりますと、Aegisは進行中の研究および防衛構想を支援するため、今後数か月以内にオービタル・アウトポストを20箇所以上建設するつもりであるようです。 これらのアウトポストのうち2つは既に建設されており、すぐに残りのうち3分の1が建設開始される予定です。

 このニュースについて、Aegisの軍事チーフリエゾン(連絡将校)であるAden Tanner提督が簡潔にコメントを出しています。

 「私見ではあるが、Aegisはサルゴイド(Thargoid)の活動の中心となっているプレアデスにおいて一丸となってプレゼンス(存在感・影響力)を持つ事が急務だ。幸いにも、私達には同盟、帝国、連邦の支持者達がついている。」

3303年10月19日-CGニュース:Coloniaの紛争

 Coloniaのコミュニティは3302年7月に創設されて以来、多くの人々から『"紛争の海"の中に浮かぶ穏やかな島』と評されるように平和の砦となってきました。

 しかし、暴力が蔓延したりしないこのColonia地域も、人口が増えるにつれ、以前よりは悪化しているようです。

 最近の事例としては、Coloniaの船舶を攻撃し始めたCarcosa星系出身の犯罪集団The Namelessが挙げられます。 秩序を回復させるため、Colonia評議会(Colonia Council)は犯罪者数の削減に貢献したパイロットに報酬の支払いを約束し、援助要請を出しました。対するThe Namelessは、Colonia評議会の平和維持部隊との戦いを手伝ってくれたら旨い報酬を太っ腹にくれてやると返しています。

 両組織は3303年10月19日から1週間を目途に、目的達成のための行動を始めています。

3303年10月19日-銀河系ニュース:思い出の1週間が終わりを迎える

 Labour Union of Kauruk(Kauruk労働組合)の報道官は、同組織が主催する「思い出の1週間」が銀河の人々から根強く支持されていることを発表しました。イベントが行われた先週は、数百人ものパイロット達がMoore Terminalへと集まり、旅立った友人や愛する人達へ敬意を表する機会となりました。

 キャンペーンの終了の際、報道官は短い声明を読み上げました。

 「この取り組みを支持してくれた全ての人々に感謝させて頂きたい。亡くなった友や家族を偲ぶに留まらず、銀河に住まう他の人々との絆を結ぶ機会となった事を願います。」

 キャンペーンに貢献したパイロットはKuruk星系のMoore Terminalより報酬の受け取りができるようになりました。

3303年10月19日-銀河系ニュース:Aegisの第四次計画完了

 サルゴイドの脅威に対抗するためのAegisの第四次計画が完了しました。何百人ものパイロット達がこの取り組みを支援し、Cremona Prospectに物資を運びました。材料はサルゴイドの人類船を機能停止させる能力に抵抗するためにElvira Martuukが開発するshutdown-field neutraliserの試験と大量生産に使用される予定です。
 Martuukは報道陣に簡潔な声明を発表しました:
「Cremona Prospectに物資を運んでくれた人たちに感謝します。私が開発するものが、前線にいるコマンダーたちに変化をもたらすことを期待しています。」
 Khun星系のCremona Prospectでは取り組みに貢献したパイロットへの報酬の支払いが始まっています。

3303年10月18日-銀河系ニュース:INRAの基地がさらに見つかる

 放棄された Intergalactic Naval Reserve Armの基地が人類圏の中心部全域にわたってさらに発見されました。
基地に残された記録によってINRAの活動にさらなる光が当てられることとなり、3100年代のサルゴイドの侵略の際に反撃に用いられた変異菌株は、予期せぬ副産物としてこの組織の研究から生まれたものであることが明らかになっています。
 記録にはINRAはこの変種をサルゴイドの生体標本上で試験したことも示されていて、この新事実は早くも倫理団体による非難の声を呼んでいます。
 INRAの記録から直接引用すると:
「このプロジェクトにおける私の役割について非難する人がいるだろうことは分かっている。させておけばいい。私には何らの後悔もない。サルゴイドが理解できるのはたった一つだ:破壊。奴らは我々の最後の一人を塵にするまで止めることはないだろう。我々はそんな悲劇を防ぐための武器を作ったのだ。我々にはこれを使用する道徳的義務がある。」
 変種の開発に携わった研究者を含むこの組織で働いていた人たちには違う見方をする人もいたようです。
「世間では、INRAは列強が違いを乗り越えて協力した時に可能な全てのことの象徴とみなされています。ええ。確かに最初はそうだったのでしょう。ですが、今では全く変わってしまったこともいくつかあるのです。何がなんでも前進するというのは、より大きくより強力な兵器を作ることにしか興味のない無責任な組織に我々全ての最悪の衝動を注ぎ込むことなのだと修正されるべきです。」
 こうした証言に対する反応は様々です。評論家の中にはINRAの活動を非倫理的だとする人たちがいる一方で、人類を守るための適切な行動だったという見解を述べる人たちもいます。
「INRAの活動が秘匿されていたのは確かだが、この組織の過去に我々が恥じるべきようなことは何一つ無いし、その業績が秘密にされ続けなければいけない理由も無い。INRAは設立時に設定された目標を果たした、大成功したと付け加えるべきだろう。正しい質問は、彼らの業績がまだ有用であるかだ。サルゴイドの帰還を迎えた我々にとってね。」

3303年10月18日-銀河系ニュース:スターポートステータス最新情報

このレポートでは、破壊的なサルゴイド(Thargoid)技術によって技術的問題が発生しているスターポートをお伝えします。

 

 以下の各ステーションは閉鎖状態に陥っています:

  • Fadlan Gateway, Scylla
 

 一方以下の各ステーションは問題悪化のため、閉鎖の危機に瀕しています:

  • Ackerman Market, Eravate

3303年10月13日-銀河系ニュース:サルゴイド船についての憶測広がる

 銀河の中でサルゴイド(Thargoid)研究で有力とされる専門家の一部では、HIP 17125星系で新たなエイリアン船の発見について議論が交わされています。

 その墜落船の画像は、サルゴイド・インターセプタ―と比べ、外見的な類似点を多数共有していながらも構造的には異なる事を示しており、パイロット連盟はこの船を「サルゴイド・スカウト(Thargoid scout)」と分類することで識別および区別しています。

 この発見について、番組『銀河の今』での議論におけるAegis軍事チーフリエゾン(連絡将校)のAden Tanner提督の発言です。

 「この船とインターセプタ―の明らかな類似点として、どちらも疑似的な有機物で作られているようだ。船の外形からしてインターセプタ―よりも高速で、恐らくは操作が比較的容易であろうと考える事は理に適っている。だが、これ以上憶測でものを語ることに私は反対だ。」

 同様のトーク番組では、AegisのAlba Tesreau教授が次のようにコメントしています。

 「Pleiades Sector AB-W B2-4星系のサルゴイド墜落船について、最新の分析では現在活動的であるサルゴイド・インターセプタ―と非常に似ているにもかかわらず、一世紀を少し超えたものである事が示されています。これは、サルゴイド船の設計が急激な変化を遂げるものではなく、HIP 17125星系の墜落船も同様に古いものである可能性がある事を示唆しているのです。」

3303年10月12日-銀河系ニュース:適応し続けるサルゴイド

 プレアデスからの最新の報告は、サルゴイドの戦術について更なる見識をもたらしました。

 Aegisの報道官による最新情報の要約です。

 「サルゴイドと出会った当初は戦略的要素が欠如しているようでしたが、明らかに我々を観察、そして学習してきました。最新のレポートによると、彼等の当初の洞察力不足は私達の船や武器に不慣れであったためで、彼等は既に当時よりも戦術的に活動しています。」

 「前にも触れましたが、我々は明らかに適応力の高い敵を相手にしており、その点を過小評価していると言わざるを得ません。」

3303年10月12日-CGニュース:思い出の一週間

 昨年、今は亡き実業家Walter Waldoの記念イベントがGyvatices星系で開催されました。追悼として成功しただけではなく、銀河のあちこちから集まったパイロットにとって、それぞれにゆかりある人々や出来事を偲ぶ集団的な追憶のためのイベントとなりました。

 イベントの人気ぶりから、Labour Union of Kaurukは、亡くなった友人や恋人に思いを馳せる機会を提供するイベントとして、初となる毎年の記念日『思い出の一週間』を発表しました。

 準備が始まると、同組織は様々な商品や材料を発注し、Kauruk星系のMoore Terminalへこれらの商品を配達するパイロットへ報酬を出す事を約束しています

 同組織の広報官は以下の内容となる声明を読み上げました

 「私達は誰しも敬意を表し、祝い、忘れたくないものがあります。このイベントは相互支援の雰囲気の中、銀河全域にその機会を提供するでしょう。」

 「これこそが、今、銀河に必要なものだと信じています。」

 この取り組みは3303年10月12日に始まり、1週間行われます。計画より早く最終目標が達成された場合、キャンペーンは直ちに終了となりますのでご注意下さい。

 

 ※関連ニュース:

3303年10月12日-銀河系ニュース:Kuun-Lanの取り組みが終了

 Kuun-Lanの広報官は、商品の魅力が銀河中のコミュニティに受け入れられ、Lomonosov Cityへ大規模な搬入が実現したと伝え、以下の声明を発表しました。

 「私達の訴えに銀河中のコミュニティが結集して頂けた事に大変喜んでいます。参加した全ての人々に対し感謝の言葉もありません。」

 この取り組みに貢献したパイロットは、HIP 104292星系のLomonosov Cityにおいて報酬を受け取る事が可能となりました。

3303年10月12日-銀河系ニュース:Aegisの第三次計画完了

 Aegisは第3段階目となる取り組みが銀河中のコミュニティより熱烈な支持を受けた事を発表しました。先週Vonarburg Co-operativeに届けられた膨大な材料は、新たな対サルゴイド技術開発に使用されることになっています。

 取り組みの終了を受け、Aegisの研究主席Alba Tesreau教授は以下の声明を発表しました。

 「この計画を支援してくれた全ての人々に感謝の意を表したい。あなた方が届けた素材は、既にエンジニアリング業者へ提供されており、デバイスはすぐにも入手できるようになるだろう。」

 Wyrd星系のVonarburg Co-operativeは現在、この計画へ貢献したパイロットへ報酬支払いが開始されています。

3303年10月12日-銀河系ニュース:Secret Billionairesの取り組みが終了

 Secret Billionairesは、I Carinae星系のならず者達の一掃作戦が成功したと発表しました。何百人ものパイロット達が訴えに応じ、愛機を駆って同星系内に巣くう犯罪者達を排除しました。

 Secret Billionairesの一員であるRanger-One司令は以下の声明を読み上げました。

 「我々の星系の掃除してくれた銀河系のコミュニティへ感謝したい。I Carinaeの人々は現在平和と安定の時代に期待が膨らんでいるよ。」

 取り組みに貢献したパイロットはI Carinae星系のSomerset Stationから報酬を受け取る事が可能となりました。

3303年10月12日-CGニュース:Aegisの第四次計画

 高まるサルゴイド(Thargoid)の脅威に対抗する為、Aegisの計画は第四段階へと入りました。再び、3列強国からなるこの組織は、企業パートナーから資金援助を受け、様々な材料の見計らい注文を出しました。

 開始された計画に際し、Federal Timesはこの計画の当段階を監督するAegisによって契約された多くの独立系エンジニアの一人、Elvira Martuukについて報じています。その中でMartuukの次のように述べています。

 「サルゴイドが持つ、我々の船を無効化する能力は彼等の最も恐るべき武器のひとつです。過去数週間、私は人類の船をサルゴイドの行動不能フィールド攻撃から守りたくてデバイスの開発に取り組んできたのです。」

 Khun Independent Governance、Khun星系のCremona ProspectへThargoid Cyclops Tissue Samples、Coltan、およびBerylliumを提供するパイロットへ対し、報酬を約束しました。

 取り組みは3303年10月12日に始まり、続く1週間の予定で行われます。最終目標が予定より早く達成できた場合はその時点で取り組み終了となりますのでご注意下さい。

3303年10月11日-銀河系ニュース:帝国もプレアデスから撤退

 連邦がプレアデス星雲から撤退したという報せが契機となり、帝国がこれに続いた事を現地当局が確認しました。この進展は、多方から予想された通りに連邦帝国間の冷戦の終わりを告げるのかもしれません。

 列強両国間の紛争は、連邦艦隊がMerope星系に配備されたことから始まり、時を置かずして数隻のMajestic級インターディクター艦も配備されました。これら一連動きは、一帯のメタアロイ(Meta-alloys)を手中に収めんと意図されていたことは誰の目にも明らかでした。

 続く数か月の間には多くの代理紛争が起こりましたが、すぐに列強両国間が膠着状態から抜け出せなくなっている事が明らかとなり、双方共に、事態を打開する為に賭けに出るだとか撤退するといった動きは見せずにいました。

 この紛争の流れに対する世論の反応は、Imperial Herald紙の政治特派員Daxton Sungが最も上手く表現しているのではないでしょうか。

 「帝国にしても連邦にしても、他者によるメタアロイの産出を防ぐなんてできないということを証明して見せてくれたわけだ。まったく、馬鹿馬鹿しい話だ。」

 連邦軍撤退の切っ掛けとなったのは、列強国合同組織のAegisの創設と相まって、サルゴイドの脅威度が高まった事もあると思われます。

 艦隊の撤退については、帝国連邦両国ともにコメントを避けています。

3303年10月11日-銀河系ニュース:放棄されたINRA基地、発見される

 コアシステムの多くのメディアがHermitage星系で発見された、放棄された惑星上基地について報道しているようです。

 報道では独立系パイロットらによって撮影された画像も映されており、この基地が3100年代に設立された連邦・帝国合同組織であるIntergalactic Naval Reserve Arm(略称INRA)のものであった事が示唆されました。

 INRAについてはほとんど知られていませんが、『サルゴイド(Thargoid)の人類圏への侵入に対抗するために設立され、サルゴイドテクノロジーを対象とする化学兵器開発を行った』と当時のレポートにあります。。

 放棄基地にINRAの研究について触れられたログが遺されていたという報告もあり、現在確認がなされています。

3303年10月10日-銀河系ニュース:スターポートステータス最新情報

このレポートでは、破壊的なサルゴイド(Thargoid)技術によって技術的問題が発生しているスターポートをお伝えします。

 

 以下の各ステーションは閉鎖状態に陥っています:

  • Eyharts Terminal, Carmenta
  • Fanning Vision, 9 Ceti
  • Joliot-Curie Gateway, Wailaroju
  • Matthews Station, Othiti
  • Skvortsov Orbital, 63 G. Capricorni
 

 一方以下の各ステーションは問題悪化のため、閉鎖の危機に瀕しています:

  • Darlton Orbital, Phra Mool
  • Fadlan Gateway, Scylla

3303年10月7日-銀河系ニュース:連邦、プレアデス星雲から撤退

 Pleiades星雲の星系当局から、連邦が保有船舶を一帯から撤退させているとの報告が入っています。連邦・帝国間の冷戦については議論がなされていましたが、それに続く形でこのような展開となったようです。

 2年前、連邦は初のPleiades駐留艦隊を配備しましたが、これは一帯のメタアロイ(Meta-alloys)資源を支配下に置く試みであると広く考えられてきました。対する帝国は主力艦であるMajestic級インターディクター艦を何隻か派遣する事で対抗。両大国の間で多数の代理戦争が繰り広げられる時期が続いたのです。

 Imperial Herald紙の政治特派員、Daxton Sung氏はこの対立について何度も意見を記しています。

 「Aegisの発足がこの展開の触媒になったであろう事は疑いようもないが、恐らく現在の敵対的なサルゴイドら(Thargoid)の攻勢が直接の原因だろう。このようなエイリアンの脅威が迫る中、ただ帝国に反抗し続けるだけでは政治的にも不利になるとHudson大統領もはっきりわかっているのだ。したがってこの展開は別段驚くことでも無いと感じているが、最初に手を打つのが連邦だとは思っていなかった。」

 この件について両大国ともにコメントしていませんが、まもなく帝国も艦隊を引き上げる予定のようです。

 Daxton Sung氏は続けてこう述べています。

 「Hudsonが引き上げた理由がいかに皮肉なものか、それはもう気にはすまい。これは良いニュースなのだから。今や人類は確かにいくつかの権利を行使できるようになったのだから。」

3303年10月7日-銀河系ニュース:増し続けるサルゴイドの脅威

 サルゴイド(Thargoid)の活動が劇的に増加しているとの報告が多数入ってきています。サルゴイド・インターセプター(Thargoid Interceptor)級船舶からの攻撃はPleiades星雲ではもはや日常茶飯事と言えるほどに増加しているのです。報告によるとその対象は帝国、連邦、民間を問わず全てを標的にしているとの事です。生存者が入手した画像ではサルゴイド船は襲った船の残骸をスキャン及び回収し、パイロットが乗った状態の脱出ポッドまでさらっている様子が示されています。

 Aegisではこれら遭遇結果の分析を続けていますが、軍事調整役のAden Tanner提督から次のような声明が発表されました。

 「あのインターセプター達が脱出ポッドの鹵獲を開始した事は把握しておりますが、これが意図的に行っている戦略なのかあるいは単に好奇心の発露なのか、それを知る方法はありません。ですがサルゴイドの性質が無害ではない事は明白ですし、この行いについても看過できるものではありません。」

 「加えて『インターセプター』と名付けられたあの船についてですが、どうやら長距離攻撃の際に攻撃ドローン群を展開し始めたようです。これはサルゴイドの相対する際のリスクを大幅に高め得るものであり、Pleiadesで活動しているパイロット諸君にはより一層の注意を払っていただきたい。」

 「問題はサルゴイドの目的は何か?という点です。利用可能な全てのリソースはそれを知るために運用される事になるでしょう。」

3303年10月6日-CGニュース:Secret Billionairesが治安維持作戦実施へ

 I Carinae星系に拠点を置く組織、Secret Billionairesから星系で活動する犯罪者数が急増しているとの報告が入っています。これに対抗し同組織ではならず者を一掃し平和を取り戻すべく、星系規模の作戦を実施するようです。それに伴い全指名手配船に対する撃墜命令が発動、Somerset Stationに懸賞金証票(bounty vouchers)を提出したパイロットには追加報酬が支払われます。

 Secret Billionairesの広報担当者であるCMDR:Afterglowはこう述べています。

 「我々の最高財務責任者の一人が略奪に遭い、取締役会では一掃に踏み切るのが遅すぎたとの結論に至った。対海賊作戦への予算も急遽可決されている。」

 「したがってこの一掃作戦を支援してくれたパイロットに十分な報酬を用意できるはずだ。銀河の各方面から支援を受けられれば、鉱夫や貿易業者らの安全も保証できるようになると考えている。」

 本作戦は3303年10月5日から1週間の予定で行われ、早期に目標に達した場合その時点で終了となります。

3303年10月6日-CGニュース:高まる自立心

 かつてS'jett一派は連邦・帝国間の紛争により母星系から追いやられ、HIP 104292星系に独立系勢力"The Kuun-Lan"を立ち上げました。

 それ以来、The Kuun-Lanは少しずつ強大になりつつあります。彼らの新たな家は鉱夫や貿易業者の安息の地として利用されていますが、1つ欠けているものがありました。十分な食糧です。そういった事情からThe Kuun-LanではHIP 104292星系に農業ネットワークを構築する計画を発表、銀河各方面へ支援を求めています。

 同組織ではこの計画にAtmospheric processors、Crop harvesters、Land enrichment systems、Building fabricators、Animal monitors、Aquaponic systemsを供出してくれるパイロットに払い戻しを行うため、十分な準備金を用意しているようです。

 同組織の担当者は次のように述べました。

 「銀河社会が我々の呼びかけに耳を傾け、我々の自立に手を貸してくれる事を期待している。この取組みが成功すれば、何百万人もの生活水準を向上させる事ができるだろう。」

 取組みは3303年10月5日から1週間の予定で行われ、早期に目標に達した場合その時点で終了となります。

3303年10月6日-CGニュース:Aegisの第三次計画

 Aegisはサルゴイド(Thargoid)の脅威に対抗するために実施しているプログラムの第3段階を発表、必要なサルゴイド関連試料の収集のため再度各方面へ支援を求めています。

 計画の発表に伴い、Aegisの研究責任者であるAlba Tesreau教授から以下の声明が出されています。

 「我々は技術的に優れた敵と相対しており、その差を埋める事が肝要と言えます。ですが新たなデバイスを開発する度、技術調整や有効性の確認のために膨大な量のサルゴイド試料が必要になってしまうのです。」

 この取組みはWyrd Jet Power Industriesの資金援助を受けており、Wyrd星系Vonarburg Co-operativeに試料を輸送したパイロットには同社から補償金が支払われるようです。指定の試料は以下の通りです。Thargoid Cyclops tissue samples、Micro controllers、Explosives。

 取組みは10月5日から1週間の予定で行われ、早期に目標に達した場合その時点で終了となります。

3303年10月6日-銀河系ニュース:Candy Crewのキャンペーン終了

 Candy Crew Guildの代表者はのpalladium, titanium そしてrobotを求める彼らの訴えが、銀河の各方面からの全面的な支援を受けて活動の中心地であるBella Portへの大量の物資の集積として実を結んだと発表しました。
 Candy Crew Guildはこの活動を支援した人々に感謝の意を表しています。
「私どもはこの計画が成功したと発表できることを大変幸福に思います。Dan Gurney Drive YardsとCave Johnson Memorial Science Labの建造作業が始まり、全面的に稼働するのも間もなくです。この計画を支援していただいた全ての方々に感謝申し上げます。」
 現在Irusan星系Bella Portでは報酬の支払いが行われています。

3303年10月6日-銀河系ニュース:Winged Hussarsの取り組み終了

 Winged Hussarsの報道官は貴重な酒類を求める彼らの主張が銀河の各方面から熱烈な支持を受け、取り組みの中心地たるZander Dockへの膨大な物資の流入という結果になり無事終了したと発表しました。
Winged Hussarsは声明で以下のように述べています。
「銀河系の皆さんの手助けにお礼を申し上げるとともに、皆さんの働きのおかげでこの宇宙の遠隔地で新しいビジネスチャンスが生まれるだろうということを保証します。辺境の植民地はコマンダーの努力に感謝しています!」
 現在HIP 110028星系Zander Dockでは報酬の支払いが行われています。

3303年10月6日-銀河系ニュース:Aegisの第二次計画完了

 Aegisの報道官はサルゴイド関連の物資を求める呼びかけが成功裏に終了したことを発表しました。何百人ものパイロット達がChelbin Service Stationに運んだ物資は新型の対サルゴイド技術の開発に供される予定です。
 取り組みの終了にあたり、Aden Tanner提督は以下の声明を発表しています。
「この計画を援助してくれた人々に私は感謝している。新発見があるごとに人類は強くなる。だが我々の道のりはまだ長い。」
 現在Wolf 397星系のChelbin Service Stationでは報酬の支払いが行われています。

3303年10月4日-銀河系ニュース:サルゴイドの急速な適応能力

 Aegisの首席軍事調整役のAden Tanner提督はサルゴイドが彼らと戦うために開発された武器と戦術に適応を始めたことを認める声明を発表しました。
 Aden Tanner提督の声明の全文は以下の通りです。
「先行した報告ではAXミサイルがサルゴイド船の“心臓”モジュールに大きなダメージを与えることが示されていたにも関わらず、その効果が今では減少していることが明らかになった。これはサルゴイドがミサイルに含まれる化合物に対する抵抗力を高めたためだと我々は考えている。しかしながら、現在Aegisが製造を進めている武器はこの抵抗を打ち破る能力を持つだろうと、私は楽観視している。」
「第二に、今やサルゴイドは照準撹乱を行なっている船をロックオンできることが報告されている。彼らがどのようにこれを可能にしているかは今のところ全く不明である。」
「以前にはサルゴイドは戦略的に後退する敵に対して、ミサイル攻撃を浴びながらでも直線的に追撃する反応を見せていた。しかし最近の報告では、彼らはこのような攻撃に対し回避行動を取り始めているようだ。特にこれは長距離攻撃を受けている際に顕著である。最後にサルゴイド船が展開するドローンはより正確性を増しており、小型機に対する脅威度を大きく増している。」
「これらの出来事が示しているのは、我々が相手にしているのは我々の武器と戦術に迅速に適応する能力を持ったた高度に知的な敵だということであり、Aegisが進めている対サルゴイド計画の重要性を裏付けるものである。」

3303年10月4日-銀河系ニュース:スターポートステータス最新情報

このレポートでは、破壊的なサルゴイド(Thargoid)技術によって技術的問題が発生しているスターポートをお伝えします。

 

 以下の各ステーションは問題悪化のため、閉鎖の危機に瀕しています:

  • Eyharts Terminal, Carmenta
  • Fanning Vision, 9 Ceti
  • Skvortsov Orbital, 63 G. Capricorni
  • Trevithick Orbital, Thoth
  • Garcia Station, LO Pegasi
  • Matthews Station, Othiti
  • Behnisch Terminal, HR 8202
  • Joliot-Curie Gateway, Wailaroju
  • Jahn Station, Naren