データ/外交

Last-modified: 2017-05-26 (金) 20:57:05

はじめに

  • この項目では主に、外交で何ができるか、を概論的にまとめてあります。外交の応用などについては、軽い紹介にとどめておきます。

外交の前提

  • 他のゲームとは違い、Endless Spaceでは外交での取り決めや条約は、宣戦布告を除き、技術開発による開放を行わなくてはいけません。
  • 外交上で獲得できるボーナスやデメリットが、種族毎に設定されています。
  • 条約締結以前の状態は、全て冷戦状態に置かれてます。
  • DLCでは、AIはより外交行動を活発化させ、積極的に戦争や交渉を持ち掛けるようになります。

外交上での3つの状態:冷戦・平和・戦争

このゲームでは、国家間の状態を大きく3つに分類することが出来ます。

冷戦

  • 冷戦状態とは、主に敵でも味方でもない警戒状態を指します。
  • 非支配領域の植民地の攻撃・占領が可能です。ですが、支配領域下の星域には侵入できません。
  • 相手方の艦隊に攻撃を仕掛けられます。
  • 交易はこの段階では発生しません。ただし、ピルグリムは除く。(勢力参照のこと)

平和

ここでは、和平条約(offer peace)締結以降の状況を説明します。

  • 和平条約を締結後、お互いの既知領域間で交易が開始されます。
  • 和平条約のみでは、相手方の領域内へ航行できません。航行したい場合は、国境開放条約を締結しましょう。
  • 交易は、相手側の各systemと直接取引を行う形になります。そのため、相手側の支配領域の正確な把握が、そのまま利益拡大につながります。
  • 和平条約や国境開放条約を締結後、一定期間の平和状態が継続すると協力条約や同盟条約に関係が拡大することもあります。

戦争

  • 戦争は、宣戦布告(Declare war)を相手側に通知し、戦争状態に突入した状態を指します。
  • 宣戦布告後は、相手支配領域内への侵入、航行は自由になります。
  • 戦争によって、交戦国との交易ボーナスなどは得られなくなります。
  • 戦争を終結したい場合は、停戦条約(cease fire)の申し出を行い、交渉が成立すれば終戦状態に至ります。

7段階の友好度

  • 相手方の友好度は各条約を結ぶ際の目安であったり、こちらに対する認識を見定める上である程度重要になっていきます。これらは7段階で設定されています。
  • 戦争状態にある場合、まずは停戦条約(cease fire)を交戦国と妥結しなければ、こちら側からの外交交渉はほぼ不可能です。
状態友好度好戦性状態和平条約などの交渉
hate(憎悪)最悪最高戦争期間が長期化、星系制圧などが多発している場合。不可能
hostile(敵対)開戦、もしくは戦争直前の段階。不可能
suspicious(疑義)植民星などで散発的戦闘や国境問題(国境付近でこちらの影響力範囲内に相手側の植民星や主要航路などが存在してしまう状態。)が頻発している。可能
neutral(中立)普通散発的戦闘や国境問題がそれほど起こっていないが、お互いの存在は認知している状態。可能
friendly(友好的)やや良い互いの存在を認知してのち、非交戦状態や国境問題が発生しない期間が、一定程度続いた段階。可能
warm(良好)良い相当低い和平条約、国境開放、協力協定などの結びつきが長期間維持された段階。可能
very close(親密)最良ほぼない各種取り決めや同盟関係を維持し、長期間平和状態が保たれた段階可能

外交の種類について

外交にはいくつかの種類があります。それらのケースを分類します。
なお、赤字でその外交手段に含まれる潜在的な危険性を併記しておきます。


和平条約(offer peace)

  • 冷戦状況下から、和平状態への申し出を行います。主に短期的な交戦意思がないこと、交易をしたいことの意思表示です。
  • 交易はこちらにもメリットはありますが、相手側にもメリットがあります。ですので、相手との国力差がハッキリしている場合は、条約締結は慎重にする方がいいでしょう。

宣戦布告(declare war)

  • 通知国と戦争状態に突入します。
  • この外交手段は技術開発が不要です。
  • 当然ですが、戦闘が始まります。ですが、あなたが想定していた戦場で起こるとは限りません。交戦国の友好国の参戦、ワープを用いた多方面同時攻撃の可能性などがないか再確認しましょう

停戦条約(cease fire)

  • 交戦国との停戦を申し出ます。停戦を申し出るだけで、受諾されるかは別です。
  • この外交手段は技術開発が不要です。
  • あなたがもし劣勢な状況で停戦をする際は、それ相応の代償を必要とすることになります。具体的には技術やダスト、領土などです

国境開放条約(open border)

  • 国境を開放し、艦隊が支配領域内の航行を自由に行えるようになります。
  • 交易先の把握をするために艦隊を派遣するのに必要な条約です。
  • 艦隊が自由に出入り可能になるので、未開発や未入植の星系を自国領域近辺に設けられる可能性があります。
  • 同様に、大規模艦隊に支配領域内に駐留され、その後開戦になる危険性も考慮してください。

協力協定(cooperation agreement)

  • 一定期間の平和状態の維持を条件に、交易・科学技術のボーナスが締結国間に与えられます。
  • この協定によるボーナスは種族特性、技術差などが原因で一定ではありません。ですので、判断を誤ると国力差が一気に加速してしまう恐れがあります。

同盟の創設、招待、脱退(create an Alliance, invite to an Alliance, or leave an Alliance)

  • 同盟を創設します。既にある同盟からの招待である場合、同盟加盟国の賛否の比率により加入可能かどうかが決定されます。同盟に加入すると、同盟加入国の持つ領域情報はすべて共有されます。
  • 同盟内で賛否を問う問題(主に新規加入国の受け入れの是非)が発生し、それに否決した場合は同盟を離脱することになります。
  • 同盟からの自主的な離脱も可能です。
  • いくつかの種族は、同盟によって各種ボーナスを受け取ることが出来ます。相手側がその種族に該当する場合は注意しましょう。
  • 同盟からの脱退や同盟との戦争は、大規模な紛争に拡大する恐れがあります。そのため、それ相応の準備や戦略が必要になるでしょう。

個別取引

  • いくつかの技術開発の後、数々の個別取引が可能になります。主に、戦略資源取引、技術取引、星系取引、それらのダストによる売買や中長期的なダスト支払などもあります。これらの個別取引は、これまで書かれた外交手段の付帯条項(条件)として用いることも可能です。
  • その際の代価や取引の成否は、交渉相手国との友好度が一つの大きな目安になります。
  • 戦略資源取引は、一定量の保有数を超えるとボーナスがつくので相手側の国力を増強することにつながります。こちら側の戦略資源の状態と、相手側の保有量をよく確認しましょう。
  • 中長期的なダスト支払を催促された場合、経済勝利条件を妨害されることにつながります。
  • 紛争地域になる恐れがある星系を手に入れると、戦争につながる恐れがあります

交易について

通常、和平条約後に交易が開始されます。そのシステムについて触れます。

  • 交易は基本的に、和平条約成立下の環境で発生します。ただし、特定種族はこれの影響をうけません
  • 交易は、基本的に2地点1セットとしてカウントされます。例として、A星系-B星系を1セットとした場合、A星系-C星系という組み合わせは、技術研究や交易に関わる星系施設が存在しない場合、交易路の拡張が見られることはありません。
  • 一度設定された交易路は、何らかの原因で交易路の遮断などの交易の一時中止が起きない限り、更新されません。
  • A星系で交易可能箇所が2点以上の場合、また交易先B星系の交易箇所が2点以上の場合でも、A-B・A-Bというような同地点での二重交易は発生しません
  • 交易で獲得できるモノは、ダスト・科学研究値・FIDSなどの統計への影響・外交上の友好関係値があります。なお、交易で獲得できるdustと科学研究値はUI上で確認できますが、表示されている数値はこちらが受け取っている数値であって、相手が同量の利益を受け取っているとは限りません
  • 交易を行う双方が、交易可能星系を把握していない場合、交易は始まりません。そのため、相手国の勢力圏などの把握を円滑に行うためにも、国境開放条約が重要な意味を持ちます。
  • (別筆者追記)↑には、「双方が交易可能星系を把握していない場合、交易は始まりません。」とあるが、これはDLCディスハーモニー版に限られるか、間違っている可能性がある。バニラ版において、アメーバではないAIに、一度も船を自領に送り込まれておらず、敵偵察船の範囲にも入られておらず、国境解放条約も締結していない状態で、自帝国母星と、AI星系との交易が発生したことを確認できた。つまり、こちらがAI星系の位置を把握しておけば、相手側AIがこちらの星系を把握していなくても、こちら側には交易が発生することになる。

交易に関わる地理的条件

これは、ゲームシステム上詳しい説明がなされていませんが、交易を行う上で重要な地理要素とそれに関わる要素が3つあります。

  • 交易は基本的に通常航路(ワームホールは含まれる)に依存します。ワープを用いた交易は基本的に行われません。
  • 交易が開戦などが発生していないにもかかわらず突然終了している際には、第三国による航路遮断(「封鎖(blockade)」)、主要交通路上での戦闘、主要交通路上にNPC海賊などが出現した、などの可能性を考慮してください。
  • 中立星系は基本的に無害と見なされているので、海賊に支配されている、海賊が駐留している、和平条約を結んでいない第三国の艦隊が駐留している、などの条件を除けば、交易を行う上で問題にはなりません。

交易の応用:『通商破壊』

交易での地理的な条件を応用すると、中長期的に目標勢力の交易ボーナスを削ぐという行為が可能になります。なお、通常これが行われるのは戦争中か戦争前になると思われます。

  • この行為は、scout1隻でも可能です。
  • scout1隻でも可能なため、通商破壊業務用の艦を多方面に分散した場合、結果的に対象国家の艦隊戦力の分散にもつながります。
  • 対象が、交易などに大きく依存している場合、非常に有効な手段になります。
  • 目標国家と交易をしている第三国との主要交通路上にある星系、主要交易星系、を断続的に封鎖することを目的とします。
  • 当然、目標国家と交易をしている第三国とも外交上、まずくなる可能性を考慮して対策や対応をしてください。