マスコーフ大公国

Last-modified: 2017-01-13 (金) 19:25:00

マスコーフ大公国は、「ロシア・ツァーリ国」をモチーフとした架空の国家。名前は「モスクワ大公国」から取っている。残酷な君主や独裁者の多いロシア史の中でも、屈指の嗜虐性を誇る大公(史実では「ツァーリ」、イヴァン4世)が統治している。大公に対する反抗は、たとえそれがどんなに些細な無礼であっても死を意味する。

バラジノ村

「ボロジノ」をモチーフとした架空の村。「エーウェンタ・リーベラ」のスタート地点にして、主人公候補8人とパートナー候補8人の全員が住む故郷の村。

ボロジノとは、トルストイの『戦争と平和』でお馴染みの「ボロジノの戦い」の舞台となった村である。西方からの侵略者がボロジノを陥落させたら、もはやモスクワまで攻め込まれるのも時間の問題という、ロシア存亡の危機を告げるカナリアのような存在。

商店で売っている武器や防具は初期装備と全く同じなので、特に新調するべきものはない。回復魔法を使える仲間がニコライだけなら回復アイテムが欲しいところだが、次に訪れるクービンカ村で買っても充分に間に合う。

クービンカ村

「クビンカ」をモチーフとした架空の村。作中では単なる通過点で印象の薄い村だが、史実でも、当時は数ある寒村のうちの一つに過ぎなかった。特にイベントの発生しない村だが、初のボス戦で負けるとここに戻されるので印象に残るかも。

クビンカが私たちにとってお馴染みの地名になったのは、ひとえに、ゴルバチョフ書記長の時代から「クビンカ戦車博物館」が一般公開されたことによる。速水螺旋人先生や小泉悠先生ならずとも、一度は訪れたいロシアの観光スポットだ。

バラジノ村よりも、少しだけ性能の良い装備が売っている。魔法使い系とシスターはとにかく打たれ弱いので、ここで装備を固めてやった方がいい。また、先手を取るのが重要なナターシャにとっては、「妖精の靴」を買ってやるのも必須となる。

マスコーフ公都

「モスクワ」をモチーフとした架空の都市。言わずと知れたロシアの首都。作中では、酒場での食事シーンや義勇兵イベントでの謁見など、とにかくイベントの数が多い。BGMはロシアの国歌で、歌詞はスターリン批判後のソ連邦時代のもの。

16世紀の時点ではペテルブルク(レニングラード)を統治していないので、史実でもモスクワが首都である。京都と同じで、他所からの侵略者に攻め込まれて火災に遭うことが多い都市。モスクワを抜きにしてロシアを語ることは、至難の業だろう。

占い屋は、主人公がベルナルト、マルセル、ライサだと本当にお金を取られる。事前にセーブしておいて、会話だけ聞いたらリセットしよう。ルスランなら、逆に占い屋から金を巻き上げることが可能。回数制限がないのは、バグではなくて仕様。

骨董屋は、「交渉」持ちのルスランかユリアが主人公でなければ、ほとんどボッタクられるだけなので要注意。但し、ベルナルトとシメオンが買える「ツァーリナックル+」は強力な拳技「トリプルブロー」を打てるので、大枚はたいて買うのも悪くない。

トゥヴィエリ村

「トヴェリ」(カリーニン)をモチーフにした架空の村。作中でも酒場で語られている通り、当時はまだモスクワのツァーリの直轄地となってから日が浅い。

トヴェリやカリーニンと言えばロシアでも屈指の工業都市というイメージだが、それはペテルブルク(レニングラード)建設以後のこと。作中でイベントが発生するのは採石場解放前のみ。濡れ手に粟みたいな美味しい儲け話は、そうそうなかったはずだ。

採石場を解放するまでなら、何度でも担ぎ屋イベントを繰り返して儲けることが可能。こちらもバグではなく仕様。もし繰り返し儲けたいのなら、酒場で仲間を解散して主人公とパートナーの二人きりにしておくと効率が良い。

城塞都市スマリエンスク

「スモレンスク」をモチーフにした架空の都市。作中では城塞都市を名乗っているが、これも架空で、史実で大がかりな城塞が築かれたのは少し先の話。近くにある採石場を解放しないと固定イベントが全く進まず、大半のサブイベントも始まらない。

スモレンスクはロシアの都市というイメージが強いが、史実では、ポスパリータ同君連合のモデルとなった「ポーランド・リトアニア連合」が東欧随一の強国だった時代、何度もポーランドの支配下に入っており、帰属が目まぐるしく交替している町である。

近くにある採石場は序盤の難所なので、何度も町に戻って、レベルや装備を少しずつ強化してやることになるだろう。特に、魔法使い系のメンバーとシスターには「魔術師の○○」を全て買い揃えてやらないと、ボス戦であっさり昇天すること疑いない。

ヴァローニシュ村

「ヴォロネジ」をモチーフとした架空の村。作中で語られている通り、史実でも、当時はろくな防塁もない寒村であったらしい。期間限定の義勇兵イベントを引き受けていなければ、ほとんど何の印象も残らないことだろう。

それが現在ではロシアの100万都市。モスクワと黒海沿岸の都市ロストフを結ぶ、交通の要衝となっている。また、ヴォロネジからウクライナにかけての一帯は東欧の穀倉地帯でもある。イベントでは、ショスタコーヴィチの曲が流れるという贅沢仕様。

アリョール砦

「オリョール」をモチーフとした架空の砦。史実では、さしずめ鶏肋と言ったところで、あっても大して役に立たないが捨てるには少し惜しい存在であった。義勇兵イベントを受けていれば、同行するNPCキャラの見せ場となることだろう。

ツルゲーネフ生誕の地ということを除けば、私たちにとって全く馴染みのない名前ではなかろうか。作中でも、義勇兵イベントを引き受けていなければ、何のためここに砦があるのか疑われるレベルで存在感が薄い。

城塞都市クルスク

名前そのまんま、「クルスク」である。作中に塩田がある通り、史実でも製塩産業が振興されていたらしい。尚、塩田のイベントが解決することはない。浪費家のプレイヤーが語学学校の入学費を稼ぐための救済措置的な狩りスポット。

独ソ戦の「クルスクの戦い」でお馴染みの、モスクワ周辺を南から守る戦略の要衝である。侵略軍にクルスクを取られたら、モスクワやヴォルゴグラード(スターリングラード)が攻め込まれるのも時間の問題だ。厳冬を味方に付けて撃退するしかない。