『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の登場人物

『HEAVEN AND EARTH』の登場人物一覧。

主要人物

真壁一騎 【まかべ かずき】

本作の主人公。マークザインのパイロット。
北極でのフェストゥムとの戦いで親友・皆城総士を失うが、彼の帰還を待ち続けている。
1年間の昏睡状態を経て、同化現象による身体麻痺から回復したものの、両目の視力は低下し続け、既に色彩を認識する事ができない（ただし、一騎本人の器用さと周囲の配慮により、日常面では不自由なく生活している）。
現在学校は休学しており、リハビリも兼ねて喫茶店「楽園」で調理のアルバイトをしている*1。16歳。
【CV：石井真】

遠見真矢 【とおみ まや】

一騎の幼馴染。「楽園」で一騎と共にアルバイトをしている。
一騎に想いを寄せているが、それを伝える事はせず、ただ自ら彼の支えになろうと努めており、一騎からは総士に次いで信頼されている存在。優れた観察眼を持ち、人の心情などを見抜く事に長けている。
無印同様、仲間や後輩達を見守るポジションにあり、特に里奈と暉からは慕われている。マークジーベン?のパイロット。16歳。
【CV：松本まりか】

近藤剣司 【こんどう けんじ】

一騎の同級生。マークアハト?のパイロット。
2年前は軽薄で頼りないところがあったものの、現在は責任感の強い世話好きな少年へと成長した。
高校でも中学時代から引き続き生徒会長をしており、銭湯「竜宮城」の手伝いをしたりと、親友である衛の死後も小楯家に出入りする事が多く、咲良の世話も並行して行っている事から、生徒会の実務はカノンに任せている。
成長を経て普段の意識が変わった事で、変性意識も無印から変化しており、経験の浅い後輩達を引っ張って奮戦するなど高いリーダーシップを発揮する。16歳。
【CV：白石稔】

要咲良 【かなめ さくら】

一騎の同級生。
無印終盤にて同化現象の進行により一時昏睡状態に陥ったが、蒼穹作戦の後に意識を取り戻している。
その後遺症で虚弱体質になってしまっており、学校も休みがちだが、調子の良い日は自力で歩けるようになった。
勝気で姐御肌な性格は健在だが、2年前の荒らっぽさはなく、落ち着いた振舞いを見せる。
剣司が抱え続ける重荷を共に背負うべく、マークドライ?に再び搭乗する事を決意。真矢のマークジーベン?と連携し、空戦要員として戦闘に参加する。フェストゥムへの憎悪の塊だった変性意識は、かつての翔子や僚のような、自由に身体を動かせる事への喜びに変わった。16歳。
【CV：新井里美】

羽佐間カノン 【はざま かのん】

一騎の同級生（厳密には年齢が一つ下）。
元はアイルランド・ダブリン出身の人類軍パイロットだったが、紆余曲折を経て竜宮島の住人となる。
無印での名は「カノン・メンフィス」で、蒼穹作戦の後、それまで保護者であった羽佐間容子の娘として暮らしている。
生真面目な性格で、現在は高校の生徒会副会長として、保や咲良の件で多忙な剣司に代わって実務をこなしたり、後輩達のまとめ役を務めるなど、新たな生活を積極的に享受している。
蒼穹作戦以降はマークドライ?に搭乗していたが、咲良のパイロット復帰を受け、容子から新たな専用機としてマークドライツェン?を与えられる。普段は冷静沈着だが、変性意識下では、怒りの発露が著しくなる。16歳。
【CV：小林沙苗】

堂馬広登 【どうま ひろと】

一騎達の一つ年下の後輩。歌と踊りが好き。実家は定食専門の食堂。生徒会メンバーの一員。
無印で非業の死を遂げた一騎の同級生・小楯衛に心酔しており、戦闘でも衛の搭乗機だったマークフュンフ?に乗り込み、かつて彼から託されたゴウバインヘルメットを被って戦う。変性意識には衛同様、ゴウバインヘルメットが影響しているが、戦闘スタイルは無茶ぶりが多い。子供っぽい面が目立つが、根は素直。15歳。
【CV：佐々木望】

立上芹 【たてかみ せり】

広登の同級生。かつての島のコア・皆城乙姫の親友でもあった。生徒会メンバーの一員。
虫をこよなく愛する少女で、乙姫と共に過ごした影響もあってか、生命に対して強い感受性を持つ。
ワルキューレの岩戸に足繁く通っては、新しく生まれた第二の乙姫の成長を見守っている。
戦闘時は、意識変性の影響で普段の知的な雰囲気とは対照的な行動を見せる。搭乗機はマークツヴォルフ?。
戦いを通して、フェストゥムの死を悼み、乙姫のように彼らを理解しようとする。16歳。
【CV：福圓美里】

西尾里奈 【にしお りな】

芹の友人で、西尾行美の孫娘。生徒会では双子の弟・暉と共に書記を担当。
将来に対する強い不安に加え、殻に篭り続ける暉に対して苛立ちを感じており、無邪気でおっとりしていた無印とは対照的に、苛烈な一面を見せる。無印ではCDCのオペレーターだったが、本作ではマークノイン?のパイロットとして芹達と共に戦いに臨む。変性意識によって感情の揺らぎが激しくなり、暉だけでなく友達である芹にも苛立ちをぶつけてしまう。16歳。
【CV：白石涼子】

西尾暉 【にしお あきら】

西尾里奈の双子の弟*2。生徒会メンバーの一員。広登達同様、パイロットに選抜され、マークツェン?に搭乗する。
生まれて間もない頃に両親がエーギル・モデルの起動実験で事故死した事が原因で、失声症を患っていたが、ファフナー搭乗を機に克服し、自信を取り戻していく。
あまり自己主張しない内向的な性格だが、先輩である真矢に片思いしており、時に背伸びした振舞いを見せるなど、やや幼い外見ながら内面は年相応。変性意識下では感情表現が顕著になる。
「言葉を発する事ができない」という設定ゆえに無印では台詞なしの端役だったが、本作にて主要人物に加わった。16歳。
【CV：梶裕貴】

竜宮島の住人

真壁史彦 【まかべ ふみひこ】

一騎の父親にして、アルヴィス司令。
性格は不器用かつぶっきらぼうだが、息子や島の人々の事は大切に思っている。
フェストゥムに同化された妻・紅音の遺志を継ぎ、人類とフェストゥムの共存を模索している。
千鶴から好意を寄せられており、史彦自身の彼女への想いは不明だが、個人的な交流は続いている模様。42歳。
【CV：田中正彦】

溝口恭介 【みぞぐち きょうすけ】

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喫茶店「楽園」の店主にしてアルヴィスの特殊工作員。史彦にとっては信頼のおける懐刀的存在。店の人手不足を嘆き、助力を申し出た真矢と一騎をアルバイトとして起用、「一騎カレー」などの新メニューを用意している。普段は軽口を叩き、「楽園」営業時も面倒臭そうな表情が多いが、非常時には工作員として臨機応変に活躍を見せる。44歳。
【CV：土師孝也】

遠見千鶴 【とおみ ちづる】

真矢の母親。
実年齢に反して顔立ちは異様に若いが、弓子の娘・美羽にとっては祖母にあたる。
パイロット達の命を預かる者としての責任感が強く、現在も同化現象の治療薬開発に力を入れている。史彦に淡い想いを寄せており、個人的な交流が続いている。島の大人達に起こった異変への治療策を得るべく奮闘するのだが……。44歳。
【CV：篠原恵美】

日野弓子 【ひの ゆみこ】

真矢の年の離れた姉。
無印終盤で戦死した婚約者・日野道生との娘・美羽を出産し、母親となる。
美羽の妊娠に伴い日野姓に改め、道生の死後も彼と共に暮らした日野邸で生活している。
育児に専念しているため、現在は第一種・第二種任務共に休職中。27歳。
【CV：ゆかな】

日野美羽 【ひの みわ】

道生の忘れ形見となった、弓子の愛娘。
日本人が遺伝子汚染により受胎能力を喪失して以来、人工子宮出生児の自然受胎で生まれた初めての子供でもある。弓子にとっては希望であり、生き甲斐である存在。
スケッチブックに描いた絵で無意識に異変を予知したり、フェストゥムの群体言語を自然に理解するなど、一騎達とはまた異なる新人類としての兆候を見せる。フェストゥム因子を持つ両親から生まれたためか、身体の成長が異様に早い。2歳。
【CV：諸星すみれ】

要澄美 【かなめ きよみ】

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咲良の母親。アルヴィスではオペレーターを担当。無印にて夫を失っている。
ファフナー搭乗によって、一度命の危機に瀕した娘が再びパイロットに復帰した事を憂いている。43歳。
【CV：石川静】

羽佐間容子 【はざま ようこ】

カノンの養母。アルヴィスではファフナー開発担当研究員の他、パイロット達の教官も務める。
無印主要人物の一人・羽佐間翔子の育ての親で、彼女の死後、人類軍に見捨てられて行き場を失ったカノンを引き取り、娘として迎え入れた。カノンのために、彼女専用のノートゥング・モデル新型機・マークドライツェン?を開発する。41歳。
【CV：葛城七穂】

小楯保 【こだて たもつ】

無印主要人物の一人・小楯衛の父親。
欠番機を除くノートゥングモデル全機の修復をなし遂げるが、妻子を失った傷心は未だ癒えず、現在は酒浸りな生活を送っており、剣司達から心配されている。41歳。
【CV：高瀬右光】

西尾行美 【にしお いくみ】

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里奈と暉の祖母にして育ての親。
元アルヴィスの技術者で、ゼロファフナー（エーギル・モデル）を設計したが、起動実験時の事故で娘夫婦を失い、開発職を退いた過去を持つ。現在は駄菓子屋を経営する傍ら、アドバイザーとして史彦達に助言を与える。
【CV：京田尚子】

イアン・カンプ

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かつてバーンズから切り捨てられた人類軍兵士の一人。
現在は竜宮島の住人となり、アルヴィスのメカニックとして勤務している。平時は学校の教諭を務めている模様。
自分達を受け入れた島に恩義を感じており、島の為なら犠牲になる事も厭わない実直な男性。
【CV：てらそままさき】

ジェレミー・リー・マーシー

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元人類軍の女性兵士。イアンと同じ境遇で、彼同様島の住人として生活している。
アルヴィスではオペレーターを担当。島に受け入れられ、島の防衛任務に就く事で恩返しをしようと思っている。
【CV：遠藤綾】

陳晶晶 【チン・シャオシャオ】／ベラ・デルニョーニ／オルガ・カティーナ・ベトレンコ

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竜宮島で暮らす元人類軍パイロット。
カノンら同様、人類軍に見捨てられた後に竜宮島の住人として暮らしている。
蒼穹作戦ではサポートスタッフの一員として参加し、本作ではオペレーターとして活躍する。
【CV：小松美智子（晶晶）／東野里加（ベラ）／-】

皆城乙姫 【みなしろ つばき】

総士の妹で、生まれながらにして島のコアとなった少女。
無印終盤にて島のミールと再同期した事で肉体が消滅、現在は意識のみが残存しており、史彦や日野母娘など、一部の人間の前に赤子（新たに生まれたコア）を抱いた幻影として現れる。
【CV：仲西環】

第二の皆城乙姫

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ミールが生命の循環を理解した事で新たに生まれた、第二の「乙姫」。
成長期に入った事により、島の環境維持に支障をきたす事が予測されていたが…。

ショコラ

羽佐間家で飼われている雌の柴犬。
当初は翔子と甲洋が世話をしていた犬で、後に甲洋が引き取るも諸事情で飼えなくなり、容子が譲り受けた。
カノンにとっては飼い犬というよりも相棒のような存在で、いつも彼女に随伴している。

フェストゥム

来主操 【くるす みさお】

竜宮島に漂着した艦内部の結晶体の中で眠っていた少年。
その正体は染色体を持たない、人の形をしたスフィンクス型のフェストゥムで、竜宮島との対話を望み、自身の属するミールの使者として「和平交渉」を持ちかける。
外見は10代半ばだが、善悪の概念すら持たない子供のような純粋な性格で、しばし一騎らを翻弄する。
【CV：木村良平】

皆城総士 【みなしろ そうし】

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一騎の親友。北極での戦いで、フェストゥムに同化され、肉体が消失したが、精神はコアとして残り、目覚めを待ち続けている。
一騎とは思考を共有した状態にあり（ただし一騎にその自覚はなかった）、必ず島に帰る事を約束しているが……。
【CV：喜安浩平】

真壁紅音 【まかべ あかね】

一騎の母親で、フェストゥムを理解した最初の人類。
夫である史彦は日本自衛軍時代の直属の部下で、所属時は軍のエースパイロットだった。
15年前にフェストゥムに同化されるが、その後に独自の共鳴核を形成し、フェストゥムに多大な影響を与える。彼女を同化したマスター型フェストゥムは「ミョルニア」という名の、ミールと拮抗する独立個体となり、無印終盤で一騎達に助力した。紅音としての人格は失われているが、彼女の意思や記憶は受け継がれている。
【CV：豊口めぐみ】

春日井甲洋 【かすがい こうよう】

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一騎の同級生だった少年。無印にてコアギュラ型フェストゥムに半同化され昏睡状態に陥ったが、後にスレイブ型フェストゥムとして覚醒し、終盤、竜宮島を守るために自らの意思で進んで助力した。
本作では意外な形でファフナー・パイロット達の前に現れる。