シナジェティック・コード
ファフナーとそのパイロットの脳を連結するのに形成されなくてはならない「ある種の脳の状態」。
このコードの形成は成人すると難しくなるため、パイロットの平均年齢は16歳と、極めて低い。
尚、成人した者がシナジェティック・コードを形成しようとした場合、脳に負担が掛かり、船酔いや酩酊などに似た症状に襲われてしまう。(ただし、因子加速剤や肉体活性剤を投与する事によって多少の改善は可能らしい)
コードはAからRまでの神経反応に対数スパイラルが生じる事で形成される。
以下、小説版226Pより抜粋。
ファフナーとつながる上での理想的な脳の状態を、シナジェティック・コードという。この状態が形成されるには、脳の表側(トップソイル)にある「人間らしさ」を生み出す領域から、さらに原始的な脳の深奥部(ダークフロア)にあるR領域──すなわち爬虫類(レプタイル)の脳にいたるまで、全ての部位の脳波が緊密に関係し合わなければならない。その関係は「黄金比」として脳波計で表現され、対数スパイラルと呼ばれる連動状態を表す。
竜宮島回覧板・0421号にもこのような記述が。
搭乗者の選別
ファフナーに搭乗するためには、搭乗者にシナジェティック・コードが形成される必要がある。脳の一番外側を覆っている最も新しい脳(ネオ・コルデックス)を貫いて、その深奥部までシナジェティック(被膜神経細胞に、電気的・電子的な連結刺激を与える)を届かせるためには、特定の物質が必要になる。その物質とは、積極的な「自己否定」、すなわち自意識を司る大脳気質および辺緑系を眠らせることが出来るかどうかによる。この積極的な自己否定(自意識の否定、拡散、抑圧)によって、脳の神経系の深奥部(ダークフロア)から表側(トップソイル)に至るまでの「対数スパイラル」が生じ、シナジェティック・コードが形成される。このシナジェティック・コードを形成しやすいのが子供であることから、主人公たちが搭乗者として選別されることになる。中でも真壁一騎は、その形成率が最も高い。
■ トップソイル
A=末梢神経 A1=体性系 A2=自立交感神経系 A3=自立副交感神経系
B=脊髄
C=脳 C1=女性:右脳、男性:左脳 C2=女性:左脳、男性:右脳
D=中脳 D1=終脳 D2=新皮質 D3=大脳質
E=後脳 E1=小脳 E2=橋 E3=延髄
■ ダークフロア
F=間脳 F1=視床 F2=視床下部 F3=辺緑系
R=R複合体(網様体)
変性意識
フェストゥムの読心能力に対抗するための、ノートゥング・モデル独自のシステムで、普段とは異なる思考を前面に出す事で、ある種の心のガードを形成するというもの。
ただし、変性した思考は決してパイロットの本性ではなく、あくまで「戦闘向きに変わった状態」。
変性意識には個人差がある(一騎のように意識変性が起こらない場合もある)が、シナジェティック・コード形成の影響もあって、大抵は攻撃的な性格になる傾向がある。
パイロットと形成数値及び変性意識の比較
黄金率に近いほど搭乗適正が高い。
ただし、形成数値が低くても、ファフナーとの一体化を受け入れる気持ちの強さ次第では高い適正を示す者もいる。
パイロット | 形成数値 | 変性意識下の特徴/備考 |
黄金率 | 0.618:1:1.618 | ─ |
真壁一騎 | 3.132:1:4.253 | 特に変化なし |
遠見真矢 | 3.312:1:4.532 | 冷静 |
遠見真矢(改竄) | 12.142:1:13.584 | 身体的ハンデにより搭乗不能 |
羽佐間翔子 | 11.988:1:12.369 | 愛情(独断で行動してしまう傾向あり) |
春日井甲洋 | 10.244:1:11.854 | 本音(主に一騎への嫉妬心) |
要咲良 | 10.891:1:12.030 | 憎悪(独断で行動してしまう傾向あり) |
近藤剣司 | 12.742:1:13.566 | 臆病 |
小楯衛 | 11.202:1:12.020 | 先導(ゴウバインヘルメットによる自己暗示も関係) |
カノン・メンフィス | 15.157:1:15.838 | 特に変化なし |
蔵前果林 | ─ | 強気/同化耐久率低 |
日野道生 | ─ | 少々好戦的?設定面での言及無しのため不明 |
将陵僚 | 15.115:1:18.053 | 同化耐久率高 |
生駒祐未 | 08.342:1:09.969 | 同化耐久率低 |