パラス

「……いつか必ず。アンタの空っぽの心を、アタシで埋め尽くしてやる」

【クラス】セイバー
【真名】パラス
【容姿】キトンの上に鎧を身に着けた、胸に傷のある１０代半ばの少女。鍵剣と円盾を携えている。
【英雄点】３５点（ステ２０・スキル１５）：令呪０画消費＋対魔力
【ＨＰ】４５　／　４５
【筋力】Ａ ：５
【耐久】Ａ+：６
【敏捷】Ｃ ：３
【魔力】Ｂ ：４
【幸運】Ｅ ：１
【スキル１】対魔力：Ａ
５：キャラシート作成時、英雄点５を得る。魔術防御時、補正値５を得る。
【スキル２】魔力放出(凶)：Ａ
５点：物理攻撃時に補正値５、物理防御時に補正値２を得る。
【スキル３】神像の加護：Ａ
５点：奇襲防御時、補正値５を得る。相手の攻撃時、攻撃対象を自分に変更できる。
【宝具】『不可侵なる乙女の像』（パラスアテナ・パラディオン）　１／１
【ランク・種別】Ａ+：結界宝具　レンジ：1～99　最大補足：1000人
【効果】自陣営への攻撃に対する防御判定時、攻撃対象をセイバーのみに変更して補正値５を得る。
　　　　攻撃に陣地破壊が伴う場合、さらに補正値３を得る。
【その他】属性：秩序・善。天属性、神性、非処女

泥

キャラクター個人データ

真名：パラス
クラス：セイバー 　
出典：ギリシア神話
性別：女
身長・体重：155cm・49kg
地域：ギリシア
年代：神代
属性：秩序・善
好きなもの：高潔な戦士、海
嫌いなもの：卑劣な振る舞い、侵略

ステータス

筋力：Ａ
耐久：Ａ
敏捷：Ｃ
魔力：Ｂ
幸運：Ｅ
宝具：Ａ+

クラス別スキル

・対魔力：Ａ
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

・騎乗：Ｃ++
騎乗の才能。
大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。
その出自ゆえ、例外的に海獣の類は高ランクのものまで乗りこなせる。

保有スキル

・神性：C
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
海神トリトンの子であるが、母親は不詳。
少なくとも彼女本人は神霊として扱われうるランクではない。

・魔力放出(凶)：A
武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、接触した対象の幸運判定に応じて追加ダメージを与える。
代償としてこのスキルを持つサーヴァントはは幸運ランクが著しく低下する。
Ａランクともなれば如何なるクラス変更、霊基の改竄を行ってもＥランクとなる。

・心眼(真)：B
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

・自陣防御：A
味方、ないし味方の陣営を守護する際に発揮される力。
防御限界値以上のダメージ削減を発揮するが、自分はその対象には含まれない。
また、ランクが高ければ高いほど守護範囲は広がっていく。
Aランクともなれば一都市を完全に覆うことが出来る。

・神像の加護：A
味方領域の象徴であることを表すスキル。サーヴァント本体に由来するのは非常に稀な例である。
防御判定に補正がつくが、代償として敵の攻撃が集中する効果がある。

宝具

『不可侵なる乙女の像(パラスアテナ・パラディオン)』
ランク：A+　種別：結界宝具
レンジ：1～999　最大捕捉：1000人
パラスアテナ・パラディオン。
かつてゼウスが与え、イリオスに不落の守りを与えた神像。
アテナの勝利の権能に基づく極めて直截的に強力な未来測定により、被害を受ける未来を回避する。
つまり、敵の攻撃が意志を持つかの如くに避けて通る。
本来「対都市宝具」であり、その神秘の濃さと規模の大きさゆえに長時間の発動には膨大な魔力を必要とする。
そのため非常に燃費が悪く、通常は自身とマスターを一瞬、前準備をしても短期間陣地一つを防衛するのが限界である。
鍵剣をパラスの胸の傷跡に差し込むことで彼女の身体から展開し、効果を発揮する。
また、一部の部品のみを展開することでアテナに纏わる宝具の原型器を呼び出し、戦闘スキルとして使用することも出来る。

『凶星神鍵(スペイド・ミス)』
ランク：C　種別：対人宝具
レンジ：1　最大捕捉：1人
スペイド・ミス。
パラスを殺害したアテナの剣にして、『不可侵なる乙女の像』の起動キーとなる鍵剣。
これ自体がスペードのクイーンとしてのパラスの宝具であり、凶運の概念武装でもある。
攻撃命中時にダメージに応じて対象の幸運のランクを低下させる。
『聖杯戦争TRPG』においては通常、真名開放は行われない。

史実上の人物像

海神トリトンの娘。
アテナと共に育てられ、二人は親友となり互いに武術を磨きながら育った。
しかし訓練中の事故によりアテナにより誤殺されてしまう。
アテナはパラスの死を嘆き、以後友の名を冠して「パラスアテナ」を名乗ると共に彼女に似せた像を作った。
後にイリオスに遣わされたこの神像こそが、かの都市に不落の守りを与えた「パラディオン」である。
なお、トランプのスペードのクイーンのモデルともされる。

聖杯戦争TRPGにおける人物像

この英霊はパラスであり、同時にパラディオンでもある。
実際にはアテナに誤殺されかかった後、その身を神造兵装に置換することで生き長らえた。
いわば神代のサイボーグである。
ギリシャ神話における彼女自身に関する記述は乏しく、その出自はわずかにトリトンの娘と語られるのみである。
そのため高い神性を持つが、彼女自身は不死ならざる定命の者であり神霊として扱われうるランクにはない。
数多の英雄があたら喪われたトロイア戦争は彼女にとって痛ましい記憶であり、その元凶が神による人口統制であったことを未だに納得していない。
本来ガイアの側であるはずの彼女が英霊として座にあるのは、その後悔がゆえ人類に肩入れするためである。
また後年スペードのクイーンのモデルとされたことで凶運(ババ)の概念を帯びるようになり、合わせて剣(スペード)の英霊としての側面が強くなった。

外見通りの活発な女の子。
精神年齢も概ね外見通り１４歳相当であり、英霊としては少し青臭く、子供っぽい。
英霊は基本的に全盛期の姿で召喚され、精神性もその外見年齢に引きずられることが多いが、彼女の場合は享年が見た目通りの年齢であり、そもそもこれ以上成長したことがない。
基本的には明るいが内面はナイーブで、自分の実力にさほど自信は持っておらず、どこか卑屈なところがある。
基本的には誰かを守ることを目的として現界し、聖杯への望みを持たない。
基本的には、というのはその性格ゆえに状況次第では望みを持つ可能性が高いからである。

真楽遣児が最も信頼し、多く召喚するサーヴァント。
第三次双葉聖杯戦争以来、彼と共に数多の聖杯戦争に参戦した。
サーヴァントの記憶は所詮、本体にとっては仮初の人生に過ぎず、本体からすればそれは物語のようなものに過ぎない。
しかし、己の僅かな人生を埋め尽くすほどの膨大な仮初の人生の記憶によって、パラスはまさしく“物語の主人公に恋するように”真楽遣児に恋をしてしまう。
聖杯ダンジョンにて受肉を果たし、以後は彼の公私に渡る“相棒”として聖杯戦争に挑み続けることになった。

なお受肉して以降、聖杯戦争TRPGに登場するパラスは全て真楽遣児に関する記憶を保有して召喚される。
これは事象固定帯──即ち、人理定礎が聖杯ダンジョン終了時点にて確定されているため。
そのため、「座」におけるパラスの本体は真楽遣児に関する事象を「英霊パラス」にとって必要不可欠であるものと判断し、 以降、どの時間軸・世界線においてもパラスは彼に関する記憶を座から与えられているのである。

別側面

セイバー、ランサー、バーサーカー、シールダーに適合する。
最も適合するのはシールダー。基本７クラスではセイバーに最も適合する。
・パラス〔ランサー〕
　原典を素直に解釈した姿で、戦士としての技量はこちらのほうが高い。
　反面、防御能力は漸減する。
・パラス〔水着〕
　水着になったらシールダーになった。シールダーなら常に水着なわけではない。
　なお当時の環境のためデータ的にはセイバーのままである。
・パラス〔リリィ〕
　ギガンテスと混同された、パラス本来の姿。
　強力ではあるが制御が全く利かず、サーヴァントとしてはハズレの部類。
・パラス〔オルタ〕
　凶運の女王としての側面が強調された姿。
・パラス〔女神〕
　厳密にはパラスではなく、パラスの霊基を乗っ取って顕現した女神アテナ。

因縁キャラ

・真楽遣児
　最初に呼び出したマスター。
　幾度も幾度も呼び出され幾度も幾度も共に生き、いつしか本体にとってすら特別な存在になっていた。
　もう、絶対に逃がさない。
・マコト・ビン・ヴァファー
　マスターともども、彼を消滅から救えなかったことは痛恨事として心に残っている。
・アダン・ガリアーノ
　そうそう、こういうマスターでいいのよこういうマスターで。
　死徒になっちゃったのはちょっとどうよと思わないでもないがまぁ本人楽しそうだからいいだろう。
・マナ
　案外悪くないヤツなのかなぁと思ったけどたぶん気のせい。
　でも面倒見は本当にいいんだろうと思った。

サーヴァント
・ローゼン
　同じマスターに召喚された者同士。
　しかし両者共に「遣児の一番のサーヴァント」を標榜するため仲は最悪。
・パラス〔オルタ〕
　存在自体は知っているが顔を合わせたことがない。
　ただ大方のオルタと同じく仲は間違いなくよろしくない。
・テュポーン
　トラウマ。完ッ全に格上なんですけど！
・モルガン・ル・フェ
　トラウマその２。無敵バリアとかやーめーてーよー！
・大洋王アトラス
　原典的には関係ないのだが、ポセイドンの息子なので一応義理の叔父にあたる。
　座でテュポーンの脅威について伝えていた模様。
・ヘクトール
　トロイアのおっちゃん。
　彼女にとって理想的なマスターとはつまり彼のような男のこと。
・パリス
　悪いヤツじゃないんだけどねぇ……。
・ヘレネ
　嫌い。
・アテナ
　親友。
　とはいえその性質を全肯定するわけではなく、言いたいことは好き勝手言い合える仲。
　たまにパラスの霊基に乗っ取ってサーヴァントとして現界することがある。
・トリトン
　父親。……ち、父親……？
・ヘラクレス
　トロイア的にＮＧです。
・シモ・ヘイヘ
　近代でもあんなの生えてくるの？ 人間ってすげー……
・かぐや姫
　え、ちょ、すご、あんなの入るの！？え、後も！？
　……いや待った待ったそっちはマズい猟奇的すぎ……あー！？ あー！？
・スキュラ
　磯臭いんですけど！
・碓井貞光
　ダンジョンを共に攻略した仲間。大変世話になった。
・エフセルテグ
　ダンジョンを共に攻略した仲間。
　……実は配偶者同伴うぜー！とか思っててゴメンね、本当にゴメン。
・テュポーン・オルタ〔リリィ〕
　……まぁ、この格好の時はもうちょい優しくしてもいいかもね。
・カルデアの面々
　実際のところ、仕方がなかったのは理解している。
　仕方がなかった、で許せる内容でないのもまた確かなのだが。
　なお、カルデアにはパラスの代わりにパラス〔女神〕が召喚されている。☆５。

セリフ例

一人称：アタシ　二人称：キミ、アンタ　　三人称：アイツ
「命運を刈り取れ、『凶星神鍵(スペイド・ミス)』！」
「来い、もう一人のアタシ──」
「防衛領域確定、未来測定開始。我が友アテナの神威を以って、顕現するはイリオスの守護──
『不可侵なる乙女の像(パラスアテナ・パラディオン)！』」
「“パラス”。何も出来なかった、何も成せなかった、
　ただ死んで名だけが残った空っぽの英霊。出来損ないの神様。
　その娘の空っぽだった心の本棚は、気がつけば今やアンタでいっぱいってワケ。
　ちょっとは責任、感じてくれる？」
「……そう言うと思った！……ズルいヤツ！ズルいヤツ！ズルいヤツ！
　信じられない、なんでこんなヤツに惚れちゃったんだろ！
　いいよ、今はそれで。でも、覚悟しておきなさい。もう絶対に逃がさない。
　これからアンタと同じ時間を生きて、アンタと同じ世界を感じて、アンタと一緒に泣いて、笑って。
　……いつか必ず。アンタの空っぽの心を、アタシで埋め尽くしてやる」