鄭成功

Last-modified: 2017-10-01 (日) 11:05:34

【クラス】セイバー
【真名】鄭成功(テイセイコウ)
【容姿】中華鎧と日本刀を装備した戦士風の少女。
【英雄点】35点(ステ20点・スキル15点):令呪1画消費
【HP】40/40 
【筋力】B:4
【耐久】A:5
【敏捷】E:1
【魔力】A+:6(7)
【幸運】C:3
【スキル1】青袍鉄甲 A
5点:奇襲防御時、補正値5を得る。相手の攻撃時、攻撃対象を自分に変更できる。
【スキル2】幻獣転生 C+
5点:最大HPを15増やす。魔術攻撃時、補正値4を得る。
【スキル3】神秘殺し B
5点:神性・獣の属性を保有する相手に対して物理防御と魔術防御時、補正値5を得る。
【宝具】 聖王国姓・鎮東海(どとうのごとく)1/1
【ランク・種別】B:対城宝具
【効果】補正値5を得て、任意の陣営の前衛全てに魔術攻撃を行う。陣地破壊が発生する。
    この宝具が発動したエリアは、次の行動フェイズから進入不可となる。
    そのエリアに残っているPLは移動しなければならない。

【その他】人/獣/王/秩序・善。真名看破、和藤内でも可。

阿蘭陀人を駆逐し、初めて計画的に台湾島を開拓した人物。『国姓爺』、『延平王』、『開台聖王』などと呼ばれる。
17世紀当時、中国海の大海賊・鄭芝龍と日本人女性・田川マツの間に生まれた、『和』でも『唐』でもないハーフ。
和名は福松。成功は後に隆武帝から賜われた名前であって、本来の漢名は森(シン)。

 

【絆Lv.1で開放】
身長/体重:158cm・66kg
出典:史実
地域:台湾
属性:秩序・善
性別:女性
──大清帝国、滅ぼすべし。何としても。

 

【絆Lv.2で開放】
鄭成功の容姿について、
清の史書《閩海紀要》において反抗軍・明の隆武帝が彼女を引見した際、その美貌に驚かれたエピソードが書かれている。
自分の海賊船団を築き上げ、更に明の遊撃将軍として任命された鄭芝龍からすれば、
後継者は喉から手が出るほど欲しいもののはずだが、
”息子”を長年、まったく無関心で日本に置いてけぼりにしたとは考えにくい。
……つまり、それは後継者に成りえない”女子”であるからだ。

 

【絆Lv.3で開放】
鄭成功は中国へ移住した後、父の紹介により隆武帝の軍門に下って大清帝国への抵抗運動に尽力するが、
圧倒的な軍力差で明軍はあっけなく敗北した。
隆武帝は殺され、父芝龍は抵抗運動を将来性無しと見て清に寝かえるも、軟禁された末処刑された。
更に、当時中国福建省に移住していた母は清軍に凌辱された挙句自ら命を絶った。
……その時、彼女は母の腹を割いて内臓を水で清めてから埋葬したという。

 

【絆Lv.4で開放】
仕えるべき主君を失い、なおも清へ抵抗し続ける鄭成功。
『反清復明』など最早軍を統帥するための大義名分にすぎない。復讐に燃えた彼女の行動は苛烈を極まった。
軍規は過酷に厳しく、殺人や強姦はもちろん、農耕牛を殺しただけでも死刑となり、更に上官まで連座する形だった。
軍権を完全に掌握するためにアモイ島を奇襲し、駐屯していた従兄弟を皆殺しにすることも厭わなかった。

 

一度は長江北部の地域を支配下に置けるも、南京の戦いで敗北し、
勢力を立て直すためにアモイまで撤退。
新たな拠点を求め、阿蘭陀人勢力を一掃し台湾島を占領するも、四ヶ月後に病で僅か39歳にしてこの世を去った。
その死に様について、『反清復明』を果たせなかった悔しさで発狂しながら自分の顔を乱れ引っ掻きながら死んでいったと言われる。

 

【絆Lv.5で開放】
・『打刀・無銘』
母の田川氏は藩士・田川七左衛門の娘であり、鄭成功の幼少時代は平戸藩で過ごしたため、
平戸の心形刀流剣術を学んでいた可能性は大いにある。
父の芝龍は剣道が得意とされ、
加えて、鄭氏軍の戦争物資は主に日本から輸入したという考察もある。
さらには彼女にまつわる伝説では、”剣”を投げ捨てたものが多数あり、使い慣れてる武器を軽々しく捨てるとは考えにくい。
よって、彼女がメインに使っていた武器は日本刀──だったのかもしれない。

 

・神秘殺し:B
台湾島では鄭成功は様々な伝説を残してきた。
川の神を鎮め、投剣で魚の精を刺し殺し、人食いの怪鳥を討伐して、島に匹敵する大きさの亀をも倒した。
当時未開の地である台湾島においての神秘殺しと言っても過言ではないのだろう。

 

『聖王国姓・鎮東海』
ランク:B 種別:対城宝具
どとうのごとく。
生来持つ、前世縁の水を操る能力。魔力操作(水)。サーヴァント化につれて更に強力なものと化した。
自分の魔力を溶け込むことで、一定の範囲内で海水を制御、或いは水脈を呼び覚まして操る。
何もない平野でも洪水を引き起こし、敵軍の行動を妨害、もしくは大規模虐殺にも利用できる。

 

彼女には水にまつわる逸話はとかくに多い。
鄭氏軍が侵攻を試みた地域では、漏れなく川、海の増水・氾濫が起きたという不可解な現象があったと言われる。
海戦では阿蘭陀軍と清海軍を圧倒し、
プロヴィンティア城攻略戦の時も、”都合よく”満潮になったことを利用して本来上陸不可能の場所から兵を送り込んだとされる。

 

また、行軍した時は山で道に迷い、食糧も水も尽きた時、彼女が剣を地に刺しただけで泉が絶えなく湧き出て来たという伝説も。
その場所は後に井戸が建てられ、台湾・台中市にある鉄砧山に現存する”剣井”がそれだと言われる。
地方によっては、彼女を海神として祭り上げているところもあるそうだ。

 

【幕間『国姓爺合戦』をクリア】
・青袍鉄甲:A
鄭成功が身につける、略式の将軍鎧。
鎧自体は普通の量産品だが、既に亡くなった故国を取り戻そうとする決心の表しとして、
スキル『信仰の加護』と類似する効果を発揮できる。

 

・幻獣転生:C+
竜などの幻想種としての前世持つことを表すスキル。
ランクが高いほど、前世の影響が強まり、肉体に変化をもたらすことも。

 

──こんな民話がある。
鄭氏軍の侵攻を恐れた沿岸住人はある僧人に問う。
鄭成功は何かの魔物の生まれ変わりではないのか、と。
僧はこう答えた。あれの前世は東海の巨鯨だと。
更に住人は問う。では鄭成功は何時になれば滅ぶのか?
僧人は『東へ帰ったら、間もなく散るであろう』と答えた、という。
奇しくも、鄭成功がこの世から去ったのは、ちょうど東の海にある台湾島に占拠してすぐであった。