白娘子

Last-modified: 2018-09-24 (月) 13:53:30

「1000年経っても、国が移っても、顔を変えても名前を変えても、死が二人を別っても
 私は、ぜったいまた有珠のところに帰ってくるよ!」

 

【クラス】キャスター
【真名】白娘子
【容姿】どこか蛇を思わせる印象を与える少女
【英雄点】40点(ステ20・スキル20):令呪消費なし+魔性
【HP】40 / 40
【筋力】B :4
【耐久】B+ :5
【敏捷】D :2
【魔力】A++ :7(消費8)
【幸運】EX(自己申告) :1
【スキル1】道具作成:B+
10:移動フェイズ時、味方陣営1体のHPを(耐久値D6)回復する。
   交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定に補正値5を与える。
【スキル2】変化:C
5:交戦フェイズごとに2回まで、自分の任意の判定に補正値3を得る。
【スキル3】魔性:A
5:キャラシート作成時、サーヴァントの英雄点10を得る。
【宝具】『魔仙徹剣・蛇性ノ婬』(ませんてっけん・じゃせいのいん) 1/1
【ランク・種別】B+:対人宝具 レンジ:1~99 最大補足:1人
【効果】魔術攻撃に補正値10を得る。
    以降その交戦中に対象が逃走を宣言した場合、その阻止に補正値5を得る。
【その他】属性:混沌・善 地属性 魔性

 

キャラクター個人データ

真名:白娘子
クラス:キャスター  
出典:白蛇伝、および雨月物語「蛇性の婬」
性別:女
身長・体重:152cm・38kg
地域:中国、日本
年代:8世紀
属性:混沌・善
好きなもの:許仙、薬の調合
嫌いなもの:法海、雄黄酒

ステータス

筋力:B
耐久:B
敏捷:D
魔力:A
幸運:EX(自己申告)
宝具:B

クラス別スキル

・陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”の形成が可能。

・道具作成:B+
魔力を帯びた器具を作成できる。
薬品の調合に関して特に適性が高い。

保有スキル

・仙人:E
ランクが高いほど仙人としての格が高く、出禁力も高い。Aランクならば仙人として最上位である。
呂洞賓の仙気に影響されて得た疑似的なもので、純粋な仙人としては扱われない。
ただし、サーヴァントとして再現可能な範囲の戦闘能力は十全に模倣できる。

・ストーキング:EX
愛した標的を追い求め続けるためのスキル。
五感と魔力を含めた野生の本能とでも言うべき代物で、白娘子は許仙を追い続ける。
EXランクだけあって、たとえ死が二人を別とうともその存在の残滓を追跡可能。
座から本体を抹消するレベルの効果でもなければ阻害も出来ない。

・変化:C
文字通り「変身」する。
東洋のサーヴァントは「借体成形」とも呼ばれている。
人間の女性に変身可能で、外見にはボロが出ない。
ただしその魔性の気配までは隠蔽できない。

・勇猛:C++
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
恋愛感情が絡むと効果が爆発的に増大する。

 

宝具

『崩潰・永鎮雷峰塔』
ランク:B 種別:固有結界
レンジ:1~99 最大捕捉:300人
あい、ほうをやぶる。
秩序すら凌駕する異性愛を司る英霊、白娘子の固有結界。
雷雨の中、崩壊した雷峰塔を模した心象世界。
固有結界であるがその性質は「失効」に特化しており、特定の性質を示すのではなくむしろ場に付与されたあらゆる魔術効果を破砕する。

『魔仙徹剣・蛇性ノ婬』
ランク:B+ 種別:対人宝具
レンジ:1~99 最大捕捉:1人
ませんてっけん・じゃせいのいん。
呂洞賓の仙気の影響を受け模倣した天遁剣法。
熊野速玉大社の宝刀を投げ放ち、自在に操ることで対象を斬滅する仙術飛剣。
模倣に過ぎないが、模倣であるがゆえに本来の性質を離れ、白娘子の意志にのみ従い敵を執拗に追跡する。

 

史実上の人物像

中国の四大民話伝説の一つ『白蛇伝』のヒロイン。
中国四川省の霊山、峨眉山は清風洞で修行した白蛇の妖怪。
神仙と化すべく500年修行した後、神仙・呂洞賓が作った団子を偶然食べたせいで一瞬にして500年分が補填されて大妖怪へと化生した。
恩人である薬屋の青年許仙に恋をし、彼と相思相愛の仲になるも僧侶・法海に正体を見破られ雷峰塔の下に封印されるも、配下の小青に救い出され法海に雪辱を果たす。
白蛇伝は中唐の頃に発生した中国の古い伝承であり、時代と共に多くの異同が生まれ、翻案が著された。
上田秋成の『雨月物語』に収録された『蛇性の婬』は日本における翻案であり、真女児(まなこ)という白蛇の精が豊雄という青年を誑かし、最終的に法海和尚によって道成寺の蛇塚に葬られた……という筋で終わる。

 

聖杯戦争TRPGにおける人物像

白蛇伝の白娘子だが、同時に蛇性の婬の真女児でもある。
白蛇伝のもともとの筋は法海に正体を見破られ雷峰塔の下に封印された……というところで終わっている。
しかし後世徐々に筋が変形し、封印された白娘子は配下の小青に救い出され法海に雪辱を果たすという結末に変化していく。
蛇性の淫の筋は退治されて終わった時代への先祖返りとも言える。
今や白娘子は「男を誑かす蛇の女怪」ではなく、「悪法を打ち砕き愛を貫くヒーロー」として扱われる。
これはそのまま信仰に立脚する彼女の性質さえ変質させており、彼女は当初反英雄として成立しながらも現在は一応正純の英霊に属する。
……とはいえそれで彼女個人の性格が変わるわけもなく、身も蓋もなく言えば彼女はストーカーである。
清姫の原典とも言うべき英霊なのだが、極めて性質が悪いことに彼女のような狂化やあるいは精神汚染などのスキルを持たない。つまりシラフでこれである。なので、確固たる理性と根拠を以って愛しの許仙に未来永劫付き纏う。
彼女はストーキング:EXによって許仙の霊的・物質的構成材質を全て把握しており、これを一定割合含有する個体を許仙の生まれ変わりとして判定し追跡する(なんと召喚者すら許仙であるかどうかきちんと選別している)。この含有率はそれなりに高い割合であるらしく、彼女曰くには「最低でもカレーと肉じゃが程度には許仙に似る」のだという。
また彼女は清姫と異なり決して許仙の生まれ変わりに危害を加えない。それどころか全面的にその味方となり、献身し続ける。それがたとえ自分以外を対象とした恋路であってすら例外ではない。
尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして尽くして、いつか相手が罪悪感に負け彼女に振り返るまでその背後に付き纏い続ける。
そして大方の場合において彼女の恋は成就する。だって許仙は大方、そんな彼女を見捨てられない程度にはお人好しなのだから。

 

北海聖杯戦争にて勝ち抜くも、最後の最後で自らその霊核を聖杯にくべる。
マスターの願いにより聖杯によって肉体を得、許仙の生まれ変わりであるマスターの下に帰った。
現在は薬剤師を目指す彼の恋人として静かに暮らしている。

 

武器

「熊野速玉大社の宝刀」
真女児時代に熊野速玉大社から盗んだ宝刀。
強い神秘は持たないが、豊雄(許仙)との思い出の品なのでお気に入り。

別側面

セイバーやアサシンにも適性がある。
真名が「真女児」の場合、反英霊となり属性が悪へ反転する。

 

因縁キャラ

斯波有珠
主さん。当代における許仙の生まれ変わり。
彼女曰くにはこの惑星に現存する許仙の構成材質の82%を含有するらしい。

 

エミリア・クローチェ
大事な友達。彼女にとってはこの1200年ほどで2人目。
佐霧八宵
たぶん、本質的に似ている相手。
が、だからこそ同時に相容れない相手。
万葉かな
正しいひと。
英霊としては、むしろ彼女を好ましく思う。
水元 麗
生まれ持ったもので糾弾されることに同情する部分はある。
が、同時に主さんを傷つけたことを、断じて許しもしない。

 

エロス
一緒に戦った仲間。英霊としても大方同類であり、先達。
聖杯戦争という場において彼女がすんなりと同道を認めたのはこのためでもある。
塚原卜伝
一緒に戦った仲間。主さんの背を押してくれたことを感謝している。

 

・小青
原典における妹分。友達第1号。
白娘子曰くには基礎的な霊基数値では小青のほうが高いらしい。
すごい強いんだけどなんか小物臭さが抜けない子、とのこと。
・法海
原典における宿敵。
『蛇性の婬』にも同名の和尚が登場するが、白娘子曰くなんと同一人物で、数百年越しに彼女を追ってきたらしい。
白娘子は主さんの傍に居られれば基本的に満足なのだが、法海に対処するため受肉の際も出来るだけスペックを残した。
それほどまでに警戒するヤンデレスレイヤーである。
呂洞賓
八仙の一人。彼のこさえた団子を食って仙気を受け、大妖怪と化した。
互いの性質が性質なのでサーヴァントの彼との仲は割とよくない。
たぶん勝手に技をパクってるのもマズい。

 

セリフ例

一人称:キャスター(稀に、私)/受肉後は白(稀に、私) 二人称:あなた
「いいもんいいもん、キャスターはしつこいんだもん。主さんが振り向いてくれるまで諦めないからね」
「主さんを苦しめるあのメスガキ、すぐに一呑みにしちゃうから!」
「こ        し
      ろ      っ        お♡
   っ             ちゃ     」
「とーぜんでしょ。
 1000年経っても、国が移っても、顔を変えても名前を変えても、死が二人を別っても
 私は、ぜったいまた有珠のところに帰ってくるよ!」