ターン、ステップ解説

Last-modified: 2021-01-10 (日) 23:21:16

概要

プログラム中のつなぎ、ステップ・シークエンス中など、演技中随所に見られるスケーティングの基礎とも言えるのが、ターンとステップである。エッジワーク、フットワークなどとも総称されるが、それぞれについて解説を加えていく。

本稿では、スケーターのための教則指導的な視点ではなく、あくまで観戦者が(ジャンプの見分けのように)ターン、ステップを見分けられる助けとなることを目的とする。あらかじめ記しておくが、自分では滑らない一般観戦者が、ステップ・シークエンス中で素早く行われるターン・ステップを即座にコールするのは非常に難しい。実際、テクニカル・パネルは競技出身者でかつある程度の成績を残したものでないと資格を得られない。(追記予定)

以下、比較的見分けやすいもの(ツイズル、ループ、トゥステップ)から始め、見分けのつきにくいもの(ロッカー、カウンターなど)と進んでいく。

ターン、ステップの種類

テクニカル・ハンドブックより:

  • ターン:スリー・ターン、ツィズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー
  • ステップ:トウ・ステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、エッジの変更、クロスロール

初級編

比較的動作がはっきりしており、長い時間行われ、体の動きも大きいので、比較的分かりやすい。

なんというか、アレである。

ツイズル(ターン)

片足でクルクル回りながら進む、アレである。以上。

トゥステップ(ステップ)

トゥをちょんと突いて回る、アレである。以上。

ループ(ターン)

片足でクルっと回って体もクルっと回る、NTTのマークのアレである。以上。

中級編

基本の動作ながらも、ほとんど上体の動きがなく素早く行われることが多く、意外と見分けにくい。

スリーターン(ターン)

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ブラケット(ターン)

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シャッセ(ステップ)

モホーク(ステップ)

エッジの変更(ステップ)

通常チェンジエッジ、と呼ぶ。

クロスロール(ステップ)

上級編

ロッカー(ターン)

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カウンター(ターン)

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よく使われる組み合わせパターン

フォアアウト(またはモホーク)、ウエイトシフト、バッククロス

フォアインスリー、フロントクロス

ビハインドクロス、モホーク、アウト抜け

ロッカー、ロッカー

クイッ、クイッっと腰から下だけ動かすアレ。

バックインロッカー、ブラケット、カウンター

フォアアウトロッカー、カウンター、(ツイズルやループなど)

草稿

参照サイト:http://pandamaster.blog114.fc2.com/blog-entry-33.html

ターン

基本のターンは1)スリーターン、2)ブラケット、3)ロッカー、4)カウンターの4つ。それぞれイン・アウト、左右(足)、フォア・バックの2x2x2=8種類ある。

また、派生系として5)ツイズル、6)ループも「ターン」に分類する。

4つの基本ターンは、ターン前後のエッジ(イン→インと同じエッジか、アウト→インと逆のエッジか)、エッジと体の回転方向()により分類されるが、[]。

注意すべきは、「上体(腰より上)はターンの前後で(ほぼ)動かない」ということだ。あくまで腰の回転でフォア→バック(あるいは逆)に変わる。

。。。「えっとLFOから最初の円弧と同じ方向に体が回ってLBOに変わるのがロッカーだから、、、」とやっていては、正直追いつかない。ターンに入る前のエッジの動き方、体の捻り方である程度予測し、ターンが行われた時に確認する、という手順。

  1. 同じ円弧を描いたまま:スリーターン、ブラケット(円弧上でターン)
  2. S字を描く:ロッカー、カウンター(変曲点でターン)

(図を挿入)

スリーターン

よく用いられる、一番基本的なターン。初級者でもこのターンから習得することが多い。

フォアからバックへ

アウトでもインでも、体は円弧の中心を向いている。両腰のラインは進行方向と直交、両肩のラインはほぼ円弧接線上となる。

(図)

その上体からエッジに乗り込み、ダウンからアップすることによりエッジと腰が反転し、フォアからバックに切り替わる。フォア・スケーティングで体が円の内側を向きながらカーブを描き、ターン後バックになっても体は円の中心に向いたままだったら、それはフォアのスリーターンである。
(図)

よくある例:

  • フォアアウトスリー(LFO→LBI):スケーティング動作でフォアバックを切り替えるときに(モホークと同じくらい)よく使われる。ジャンプへの入りでも、フリップ、トゥループ、サルコウのプレパレーションにもよく使われる。
  • フォアインスリー(RFI→RBO):スピンの入りによく用いられる。右フォアインに出てインスリー、左フォアアウトに出てスピンへ、と。(例映像)

バックからインへ

「バックスリー」と呼ばれる。

先ほどとは逆に、ターンの前後で体は円の外側を向いている。

  • バックインスリー
  • バックアウトスリー:フォアアウトスリーから足を変えてバックアウトからスリーで前へ(映像)

ブラケット

フォアのブラケットが多く、バックはあまり見られない。のでバックは割愛する。

フォアのスリーターンで体が円の内側を向いてたのに対し、ブラケットでは外側を向く。これの何がいいかというと、例えば外周のカーブをフォアで滑走してきてバックに変える時、スリーターンだと体が内側、つまりお尻が外側に向いてしまう。お客さんにケツを見せることになってしまう。その点ブラケットだと、体は外側、つまりお客さんを向いたまま(ドヤ顔で)フォアからバックに切り替えられる。

(映像)

  • フォアインのブラケット:これが一番多い。ドヤ!パァー
  • フォアアウトのブラケット:

ロッカー

今までのスリーターン、ブラケットが、ターンの前後で同じカーブだったのに対し、このロッカー(および次のカウンター)は、カーブの方向が変わる、つまりS字を描く:

(図)

  • フォアアウトのロッカー
  • バックインのロッカー

カウンター

  • フォアインのカウンター
  • バックインのカウンター
  • バックアウトのカウンター

ツイズル

ループ

ステップ

モホーク

チョクトウ

トゥステップ

その他

ストローク、プログレッシブ、クロスオーバー、エッジ、チェンジエッジ、クロスロール→ステップというよりスケーティング動作?