コンポーネントの設定/Tagging

Last-modified: 2010-07-02 (金) 20:00:37
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目次

 

Manage Scripts (Masstagger)

Masstaggerというcomponentを使い、複数ファイルのタグ・ファイル名を一度に編集できる。
(Mass=大量の, 多数の)
foobarの強力な Title Formatting を利用できるため、大概のことはMasstaggerで作業できる。
なお、field の情報は Properties や File info などで確認できる。

 

01.png

Action Type 一覧

02.png
(この画像は0.8系のものです。)

Add value

field を追加する
上の "Field name" はタグ名、下の 'Field Value" はタグの内容
なお、"Field name" のドロップダウンリスト(表示されるタグ名一覧)は消せない。
"set value"との違いに注意

Auto track number

"Files to process" に並んでいる順番にトラック番号をセット
"%TRACKNUMBER%" に個々のトラック番号、"%TOTALTRACKS%" に総トラック数が記録される

Copy value

指定した field の value を別の field にコピー
"Source field name" にコピー元、"Destination field name" にコピー先の field を入力する
コピー先にあった value は上書きされる

  • Tips

コピー元の value が空だと、コピー先も空になってしまう。これを防いでコピーするには、"Format value from other fields" の具体例3を参照。

Format value from other fields

他の field の value や Title Formatting を組み合わせ field を作成、変更
"Destination field name" に作成する field 、"Formatting Pattern" に構文を入力

  • 具体例1

"%album%" に含まれる

〜

という文字列を "" に置換する。

Destination field name

ALBUM

Formatting Pattern

$replace(%album%,〜,)
  • 具体例2

"%rate%" の値を 1 増やす("%rate%" が無かった場合は 1 を入力する)。

Destination field name

RATE

Formatting Pattern

$if(%rate%,$add(%rate%,1),1)
  • 具体例3

"%lyrics%" の value が空でないものを "%lyric%" にコピーする。

Destination field name

LYRIC

Formatting Pattern

$if2(%lyrics%,%lyric%)

Guess values from filename

ファイル名から value を推測
"scheme" に構文(推測パターン)を入力する

  • 具体例1
(SUPER DANCE POP imp@ct)_16_DEAD MY HEART - F.T.K.ogg

上のようなファイル名からタグ情報を推測する場合にこのアクションを使用する。

この場合の構文は次のようになる

(%album%)_%tracknumber%_%title% - %artist%

これを実行するとこのようになる

ARTIST = F.T.K
ALBUM = SUPER DANCE POP imp@ct
TRACKNUMBER = 16
TITLE = DEAD MY HEART
  • 具体例2
D:\Music\F.T.K\SUPER DANCE POP imp@ct\16 DEAD MY HEART.ogg

というように、ディレクトリ+ファイルネームで情報が推測できる場合にもタグをつけることができる。

この場合の構文は

%artist%\%album%\%tracknumber% %title%

※iTunesのディレクトリ/ファイルネーム構造書式と同じ(ディスクが一枚のアルバムの場合)

Guess value from other fields

他のfieldからvalueを推測。Guess values from filenameを高級にしたもの。
"Source format" に推測元の文字列(ここで "%filename%" と入力すると Guess values from filename と同じようになる)、"Guessing pattern" に推測パターンを入力

  • 具体例1

オムニバスのCDでfreedb情報を取得した場合、

TITLE = GIVE ME UP / MICHAEL FORTUNATI

このようにtitleフィールドにタイトル/アーティストとつなげて書かれている場合がよくある。
これを分割するときにこのアクションを使う。

Source format

%title%

Guessing pattern

%title% / %artist%

これを実行すると次のように分割される。

TITLE = GIVE ME UP
ARTIST = MICHAEL FORTUNATI
  • 具体例2

"%album%" に含まれる

〜

という文字列を "" に置換する。
処理することは Format value from other fields の具体例1と同じ。

Source format

$replace(%album%,〜,)

Guessing pattern

%album%

Input data (one line per track)

入力した文字列から field を推測する (一行が一曲に対応している)
"Scheme" に推測パターン、 "Input data" に文字列を入力
"Files to process" の順番がズレているとうまくいかない

  • 具体例

Scheme

%tracknumber%. %artist% - %title%

Input data

01. アーティスト甲 - タイトルα
02. アーティスト乙 - タイトルβ
03. アーティスト丙 - タイトルγ
...

自動的にタグが入力される。

  • 応用編
    Amazonの曲目リストを使ってタグを一発入力してみる

これ
を例に設定してみる。
曲目リストが

1.プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック(ワイルド・チェリー)
2.レディ・マーマレード(パティ・ラベル)
3.今夜はブギーナイト(ジャクソンズ)
4.ダンス・トゥ・ザ・ミュージック(スライ&ザ・ファミリーストーン)
...

となっているので

Scheme

%tracknumber%.%title%(%artist%)

Input data (コピペしたもの)

1.プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック(ワイルド・チェリー)
2.レディ・マーマレード(パティ・ラベル)
3.今夜はブギーナイト(ジャクソンズ)
4.ダンス・トゥ・ザ・ミュージック(スライ&ザ・ファミリーストーン)
...

とすればOK。
このように、推測パターンを入力して曲目リストをコピペするだけでタグ入力が完了する。

Remove all except for...

指定したfield 以外を削除。複数指定する場合は、間に;(セミコロン)を。

Remove all fields

全てのfieldを削除。ReplayGainの情報*1は消えない。

Remove field...

指定したfieldを削除

Set value

valueを指定
同名のfieldは置換
"Add value" との違いに注意

Split field by separator

value を複数に分割する。

例えばこのような field があるとする。

ARTIST = artist1&artist2&artist3

これに、"separator" を "&" としてアクションを実行すると、"ARTIST" に artist1、artist2、artist3 の3つの value が入る。

Split mulitiple artist fields

Split field by separator の低級版。
"%artist%" を自動的に複数の value に分ける。

ARTIST = artist1,artist2,artist3

ARTIST = artist1&artist2&artist3

などとなっている場合、自動で分割してくれる。

設定したActionの保存、読み込み

Scriptsという名前の、枠の中の入力欄に好きな名前を入力してSaveを押すと保存される。
保存したActionは、保存名を選び、Loadで読み込み(読み込む前のActions to Perfromに入力されていたActionは消える)、Addで追加(入力されていたActionは消えない)、Removeで削除できる。

Masstagger以外でのタグ編集について

foobar2000とタグについて (v0.9x)

Scripts

保存したActionを直接実行できる。
last usedは、最後に実行されたActionを実行する。Masstaggerで、設定しただけで実行していないActionはlast usedによって実行されない。

Copy info between files

まず、下の画像のようにプレイリストの上半分にタグのコピー元ファイル、下半分にタグのコピー先ファイルを並べる。

03.png

それを全選択して右クリックから Tagging->Copy info between files を選択する。
すると"Copy info"のウィンドウが現れる。
コピーしたくないfieldはチェックを外し、"Run"ボタンを押すとタグがコピーされる。

Get Tags from Freedb

freedb Taggerというcomponentが必要。
freedbからアルバムのタグを取得する。

解説
freedb Tagger

Reload info From Files

タグ情報をmetadataに書き込む。

Reload info From Files if changed

タグ情報とmetadataが違うとfoobar2000が判断した場合、タグ情報をmetadataに書き込む。Reload info From Filesより軽いが、他のソフトでタグ情報を変更した場合などでは書き込まれない。

Rewrite file tags

metadataの情報をタグに書き込む。

Remove tags from file(s)

ファイルのタグを、ReplayGain*2の値も含めて全て削除する。

 

解説

field name と field value について

04.png

  • field name とはARTIST/TITLE/ALBUM etc...のこと、field value とはGET IT ON/CHASE/1971 etc...のことを示す。
    field name = field value の形式で表記されることが多い。
  • vorbiscomment、apetag、MP4タグ、(foobar2000の)ID3v2タグ、データベースでは一つのファイルに同名のfield name が複数存在することを許可している。
    また一般的なfield name*3以外にも自分で自由な名前のfield nameを作成することができる。
    • 上の例のように同名のfield nameを存在させる場合はfoobar2000以外でのタグの扱いに注意する必要がある。
      ほとんどのアプリでは一つのfieldにつき一つのfield nameしか扱えない。
    • field nameは英数字であることが推奨されている。
 


*1 実際に確認しただけです。ReplayGainの他にあるかもしれません。
*2 同上。
*3 artist/title/album/comment/date/tracknumber/genreなど