G15 Gaming Keyboard

Last-modified: 2011-05-23 (月) 15:43:42

製品URL

http://www.logicool.co.jp/index.cfm/gaming/pc_gaming/mice_keyboards/devices/180&cl=jp,ja

基本スペック

メーカーロジクール
本体横幅56cm
本体奥行23cm(パームレストは含まれていません)
アップライト液晶画面(LCD)3.3インチ バックライト付きTN液晶 160×43 pixel
キースイッチメンブレン・ラバードーム
キータッチ軽いながらも程よいクリック感
キーストローク3.3mm
接続方式USB
重量約1.4kg
外郭のフレーム部:黒 内側パネル部:シルバー
言語日本語JIS配列

特徴

  • 18個のマクロキー
  • 56マクロを登録可能
  • LCDにCPU使用率などを表示できる
  • 全てのキーの文字が青色で光る
  • 普通のキーボードに比べかなり大きい
  • 刻印が消えない
  • マクロキーの仕組みは二台目のキーボード扱いなのでチート不正防止プログラムの干渉を受けにくい
    ※発売当初のソフトウェアではnprotect、Punkbuster等の不正防止プログラムのアップデートが行われ
     機能が使えなくなっていたがソフトウェアがバージョンアップされた事により利用できなかった
     ゲームの一部ではLCDパネル表示機能、マクロ機能を利用する事が可能になっている。
  • http://www.logitech.com/ja-jp/441/5819?tabs=1,3,2,5&hub=1&section=downloads

【感想】2008/01/16更新
キーボード好きにはたまらない程ステキなキーボード。子供心を持った大人なら、だれもが部屋を暗くして、キートップから放たれる青い光と、LCDに表示される余計な情報表示にニヤつきながらサイバー(死語)な雰囲気を満喫したいはず。そういう人に最適です。
とまぁ、個人的嗜好を書いてみましたが、以後光らないキーボードでは物足りなくなってしまい、日本語版と英語版と合計3枚のG15を購入しました。このキーボード、日本のみならず世界中にコアなファンを持つキーボードで、フォーラムでは日夜LCD対応アプレット、ゲームのMODやプロファイルについて熱い議論が交わされています。そのあたりからゲーミングキーボードという特殊なデバイスで、他に類の無い機能を実装しているマニアックなものですが、意外にもユーザーの数はかなり多い事が窺い知れます。

個人的嗜好も含めたものですがレビュー。G15は供給時期によって、以下に書いた一部の仕様が微妙に変わります。パッケージに明記されていないので、拘る人は買う前に店員さんにチェックしていただいた方が良いかと思います。

  • 1・比較的初期の英語配列版:パームレストからボード本体の黒い部分がラバーコートされていて、良く手になじみ手触りも良い。
  • 2・最近の英語配列版:ラバーコート無し、LCDディスプレイの表示”G15”等のロゴが他と比べ若干の差異がある。
  • 3・JIS配列日本語版:コラバーコート無し、LCD起動時のロゴは”Logicool”に変更され、"G15”は2と同じ。

個人的には、JIS配列に問題なければ1の初期モデル英語配列をお薦め。
※:2008年現在、英語版のG15は殆ど市場から消えてしまい、現在Amazonのマケプレには2万5千円というプレミア価格がついている。日本語JIS配列版はまだ在庫があり、苦労しないでも入手できるが、以降の追加製造は行わず新型G-15Sに統合していくようだ。Logicool社はG-15Sでゲーミングキーボードとしての設計方針を変えた姿勢を見せていることから、このバージョンのG15が今後市場に追加投入される事は無いと考えられる。(復刻として例外的な再販はありえるが)

最初から付属されているLCDアプレットは以下の5種類

  • パフォーマンスモニタ(CPU負荷状況・メモリ状況)
  • メール着信確認
  • 日付・時計の表示
  • メィアディスプレイ(音楽および動画再生時の曲名などの情報表示)
  • カウントダウンタイマーとストップウォッチ
  • キーボードプロファイラ(MRキーを使ってマクロ設定時に手順などの表示)

発売以降、Logicool公式の追加アプレットはリリースされていないが有志によるものは多数存在する。
ただし、アプレットの導入については少々の知識を要するため、FAQ等のドキュメント(英語)は必読。
限定的とはいえ、アプレット次第で通常使用においても、今後その利便性を向上できる(かもしれない)

有志開発のプラグインではTeamSpeak2などの画面や、発言者の名前、メッセージを表示したりするものもあり、興味があればカスタマイズはかなりできそう。

以下端的

  • 各キートップが青色に発光して、暗い部屋での使用も支障無く行える。
  • パフォーマンスモニタのアプレットは、マルチコアCPUに対応。コア数によって、表示されるインジケータの本数が変化する。
  • メンブレンスイッチのタッチは軽く、やや浅いながらもタイピングは比較的楽で良好。付属パームレストの装着を推奨。
  • 18個のGキーの(Mキーとの組み合わせで最大54個)機能割り当てはアプリケーション別に設定可能。仕事・業務における作業ホットキーとしても使える。かなり複雑なマクロも設定可能なので、遅延設定にも対応。

Gキー(カスタマイズキー)はFPS系のアクションゲームの用途には不向き。WASD等のキーをGキーに割り当ててもかえって不便。一方フライトシム、MMORPGや、RTS、シングルRPG等であれば、カスタマイズ次第ではあるがこれらの機能によるアドバンテージが生まれる可能性が高い。何れにしてもGキーの数が無駄に多いオーバースペックである点は変わらない。設定次第では、逆に操作性を損ってしまう可能性は留意する必要がある。

・既出であるが、キーボード本体をモニターの前に配置したとき、机上に占める領域はとても大きくて、デスクトップ周りが著しく狭いと感じさせる場合がある。大きめのマウスパッドであれば、G15本体の一部がその上に乗り上げてしまう可能性は高い。
キーボードをデスク前方に配置し、マウスパッドキーボードの手前に設置すると丁度よくなる。ただ、それもデスクに70センチ以上の奥行スペースは欲しいところ。パームレストを着けると当然デスク上は更に狭くなる。

【総括】

  • 実売価格が1万2千円前後と、キーボードとしては高価な部類。メンブレンへの良いイメージが無いこともあって、躊躇してもいたが、触ってみると意外に良好で、キーボードとしての品質はむしろ良いと感じられた。仕事の作業もこのキーボードを使うが、マクロ機能が無くても充分買った価値があったと思える。極めて個人的嗜好によるものだが、G15の最たる魅力を感じさせたものは、この過剰にも感じられるGキーマクロではなく、青く発光するキートップと、LCDというアプレット実行機能を持った画面だと思う。

ゲーム用途としては、LCD画面に残弾数や、キル数といった情報表示を可能とするにはゲーム側にLCDアプレット実行サブシステムがゲーム内情報を取得できる対応が必要なのだが、非対応だからといってゲームでの用途が限定されるわけではない。LCDの画面だけでメッセンジャー等のチャット機能を再現する海外有志によるアプレットを導入すれば、ゲーム中でも同時にネットワークプレイをしているフレンドに、いつでも戦法や状況の伝達といった事も可能になる。この他にも大小様々なアプレットがネット上で公開されているが、これはフルスクリーン環境でプレイするゲーマーにとっては非常に大きなメリットと考えられる。

【ご使用上の注意点】

  • G15はあまり頑丈な造りではないという事。その上にデリケートで、わりとかんたんにぶっ壊れてくれる。
    水、コーヒー等の飲み物をキーボードにこぼしてしまったなんてトラブルは良くある話だが、G15にとってそれは更に危険度を増す。
    その場合通電中の”むき出しの基盤”に容赦なく注がれると捉えても過剰ではない。キー幅が狭く隙間があり、裾が見える程浅いので容易に浸水してしまうのだ。その上、このヤワな外郭の下にLCDを制御するチップ等の電子部品が並んでいるわけで、普通のキーボードよりも、その点は注意するべき。魔が差して分解して中身を覗いてみたところ、防滴などといった配慮は残念ながらG15には存在しない。LCD周りにある薄いプリント銅線が直接ケース側にネジ止めされていたりして、気づかないうちにちぎれてしまう事もあるので、キーボードの掃除もキートップをリムーバーで取り除いてクリーナー等で拭き取るぐらいに留めておくべきだ。もちろん分解されたG15は見事にガラクタと化してしまったわけだがこの尊い犠牲から我々は学ぶべきである。 ぐすん

※中身が気になって仕方がないという困った方は実行する前に以下のリンクある分解後の写真入りの解説ページ(www.g15forums.com内にあるDisassembleFAQ)をご参照あれ。

G15新モデルが登場

・G15の新バージョンの情報が公開された。公式サイトを見る限りでは、18個あったGキーが縦一列の6個に大幅に削減されて、コンパクトなものになっている。LCDはアップライト開閉型から本体にはめ込みに型に変更され、キートップのLEDは高輝度のオレンジに変更されている。

※:追記
2007年11月02日に新しい世代のG15として"G15 Gaming Keyboard"の正式名称を受け継ぎ、この日に日本全国のPCハード市場に向けて一斉発供給された。しかし、日本語版のG15Jが発売されれてまだ間もないといった中(2007年6月29日に発売)、たった4ヶ月程の短期間を置いて新型機の投入に、販売店やG15Jからの新規ユーザーに少なからず驚きと混乱を与えるものだった。市場にも、おそらくはLogicool自身もG15Jの在庫は豊富に存在しているわけで、店頭に2種類のG15が並ぶ形となった。この二つを区別するために、新型G15はG-15Sという通称をつけられたわけだが、これは日本のみの呼称である。(海外ではユーザー間でG15v2、G15MK2)尚、数ヶ月が経過した2008年1月現在もG15Jは普通に入手することが可能で、品薄といった感じも見受けられない。(一部、特価で販売しているところもある)一連の件について、Logicoolにどんな意図があったのか想像の域を超えないが、G-15Sのリリース直前にG15を買ってしまったユーザーにとって、あまり良い思いのする話では無いだろう。

情報サイトレビュー

http://www.4gamer.net/review/g15_gaming_keyboard/g15_gaming_keyboard.shtml
http://www.4gamer.net/games/027/G002716/20070612000035/
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060203/g15.htm
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0601/20/news024.html

その他

日本語キーボード時の配列対照表
G15の英語キー配列の設定の仕方

  • 【G15のあらゆる技術的情報・MODやアプレット・親切で笑えるFAQ必読(英語)】
     http://www.g15forums.com/