製品URL
http://steelseries.jp/products/keyboards/6g
基本スペック
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メーカー | Soft Trading (現SteelSeries) |
キースイッチ | Cherry MX Linear(黒軸) |
キータッチ | ノンクリックでリニアな感触 |
キーストローク | 4mmだが2.5mmで反応 |
キー荷重 | 約65g(荷重最大時) |
接続方式 | PS/2,USB両対応 |
重量 | とにかく重い |
色 | 黒 |
言語 | 日本語または英語 |
特徴
SteelPadシリーズで有名なSoft Tradingのキーボード。
剛性と安定性が高く、中に鉄板が入ってる。
キースイッチにドイツCherry社のMX Linear(通称:黒軸)を採用。キーを押し込む深度に比例して反発荷重が増加し、底打ちしたときの最大荷重は実に約65gで、この数値はメカニカル、メンブレンを問わず最も高い部類の荷重値であると言える。
東プレRealforceシリーズや、キー荷重値の低いメンブレンキーボードから移行したユーザーから、触れてまず「かなり重い」と感じるといった旨の感想が多数報告されている。
ただ、殆どの場合、これらは黒軸の極めて特殊的なスイッチ機構への不慣れからくるものであり、コツさえ掴めばその感想が大きく変わる事がある。ただし誰もがその結果を得られるというものでもなく、合わない人はどれだけ使い込んでも馴染まないといった例も少なくない。Realforceのような、誰が使っても使いやすいキーボードとは対照的に、合う、合わないが明確に分かれるクセの強い鍵盤。ここに惚れ込んで強く支持するファンも多く居る。尚、これらの突出した特徴は、このキースイッチを採用しているキーボード全てに共通するものである(荷重値に若干の差異はある)
黒軸キーのタイピングのコツ
このキーボードでのタイピングを「軽い」と表現するユーザーも少なくないが、上記のとおり押下した時に指に加わる反発性の荷重は押せば押すほど重くなり、全てのキーを底打ちで入力する場合、ストロークの度に65gの負荷を受ける事になるので、普通にキーを押し込んだ時に感じる重さは軽いと言えるものではない。ただし、黒軸の反発特性を利用した「コツ」を掴むことで「軽く流れるようなタイピング」も不可能ではない。習得できればタイピング時の疲労度も劇的に軽減される。掲示板やブログなどではしばしば「重い」「軽い」といった両極端な感想が混在する事があり、その度に未経験者が混乱の様子を見せるといった場面も、特徴の一つだと言えなくもない。ちなみにそのコツだが、基本と思われる作法について以下に紹介する。(決してこの方法に限ったものではなく、使う人によって異なる。より快適なタイピングスタイルの参考にしてもらえると幸いだ)
1:これまで触れてきた固定化されたキーボードのタイピング、キータッチ、思いこみを捨てる。別物だと思えば楽。
2:通常どおりホームポジションに両手を添えたところから、掌の高さを1~1.5cm(あくまで目安。手の大きさによる)上に持ち上げて、指が手の甲からやや下方向になるように調整する。手の力を抜いて楽にして、指先が軽くキーの上に添えられている状態を基本の定位置とする。
3:上記の手の高さをなるべく保つように意識し、それぞれの指先を下方向に「乗せる」ようにして軽く押下する。このときも手に力が入らないように気をつける。キーを押下する深さだが、黒軸スイッチは2ミリ程度押し込んだ深さで入力を認識するので、2ミリ以降どれだけ押し込むかは自分にあった深さをタイピングを繰り返す中で見つける。もちろん底打ちしてもいいが「軽く流れるような」を目指すなら、押下深度4~6割あたりで指先の力をフッっと抜くと、黒軸の反発する特性が指を上方に跳ね上げてくれる。この「跳ね上がり」こそが、一連の動作の中で最も重要であり、魅了してやまない快感と言われる部分だと思われる。
まとめ:以上に記した事項から、Mejestouchリニアスイッチがその他と全く別物であるという事が判るかと思われる。殆どのキーボードはクリックタイプ、ノンクリックタイプ等それぞれの機構個性を有するが、どれも「押し込む」行為にどれだけカタルシスを得られるか、疲れにくいかという点を品質評価の最たる箇所としている。ところが、このSteelkeys6Gを含む黒軸キースイッチキーボードは、真逆とも言える指先の「跳ね上がる」新感覚にその個性を求めた製品だと言える。先述にある最大65gものキー荷重は、押し込みに対する負荷ではなく、指先と一緒にキートップを押し上げる強い反発力を生み出すための装置だと捉えると容易にイメージできるだろう。(真相は不明)
このコツは、使い続ける中で徐々に両手が覚えていくものなので、すぐに覚えられなくても諦めないことが重要である。手のひらを通常よりもやや高い位置に持ち上げなければいけないが、ジェルタイプのパームレストを2本程度重ねて配置して、その上に両手を添えると楽に定位置を維持できるのでお薦め。(その場合、付属のリストレストは取り外しておく)
補足:Cherry MX tactile feelメカニカルキースイッチ「通称:茶軸」も、黒軸と類似する特性を持つ同系統のキースイッチ。ただし、キー荷重もとい反発力はややマイルドに調整されており、比較的どんなタイピングでも適応できるタイプ。黒軸のクセが強すぎる場合は茶軸から入るというのも一つの手かもしれない。
その他
- 注意事項
- キー同時押しは8キーまで認識すると謳われているが、その実は全てのキーが同時入力サポートの対象とされているわけではない事が後に公式コメントとして公表された。
同時押し認識するのはASDFGHJKLの一列のキーのみ。よってWASD,CTRL,ALT,Shift,ZXCVといった一般的なFPS等のゲームで多用するキーセットは対象外ということとなる。SteelSeriesによるとSteelkeys6GはRTSゲーマーに最適化されているデバイスであり、複数キー同時入力は一部の音ゲに対応しただけに過ぎないということらしい。
ちなみに、そのような事はパッケージには一切明記されておらず、ただ「最大8個のキー同時入力をサポート」と書かれているだけである。SteelSeriesのこういった対応を疑問視する声は少なくない。これからの新規購入を考えている人は、このSteelkeys6GがNキーロールオーバーをサポートしている製品ではない事を理解した上で、慎重に導入を検討するべきである。
- PS/2接続時、同時押しはキーの組み合わせによっては最大9キー。ただし、Aからの横一列では、ASDFJKL;の8キーしか認識しない(GHは認識しない)*1。
レビュー
ゲーム情報サイトでは高評価。
- 4gamerレビュー
http://www.4gamer.net/news.php?url=/review/steel_keys_6g/steel_keys_6g.shtml - GameWatchレビュー
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060111/sk6g.htm - 黒軸だけだとマニアックだと思うので修正してみたんですが、いかがでしょうか? 個人的なレビュー(つまり単なる私の主観)としては、黒軸はメカニカルの中では重い(しっかりとした)キータッチを持つ部類だと思っています。重いので有名なIBMのバックリング・スプリングとかはメカニカルじゃないですしね。 -- 2007-01-21 (日) 15:55:13
- 自分もコレ愛用しているが、調子イイね。重く感じるんは、キーを最後まで押し込んでしまっているからだと思うよ。 -- 通りすがりのCPUを7個壊した男? 2007-03-03 (土) 23:15:53
- 自分もコレ愛用しているが、調子イイね。重く感じるんは、キーを最後まで押し込んでしまっているからだと思うよ。 -- 通りすがりのCPUを7個壊した男? 2007-03-03 (土) 23:16:14
- 深く押すほど重くなるが、少し押しただけで反応するので少しでも早く反応したい人はオススメ -- 2007-08-03 (金) 22:07:44
- 下で初期不良のアタリ引いてしまった者ですが、愚痴だけ書いただけというのもなんですので、レビュー内容について一部修正と加筆、んでもって黒軸キーでのタイピングのコツなんかを可能な限り客観的に説明できる点を書き加えました。一応スレなどで比較的多くみられる情報と少々の個人的な見解をおりまぜてみたのですが間違っている箇所が御座いましたら、訂正お願いします。黒軸はその特殊さ故に、魅力に気づいてもらえない事もあるみたいなので参考になればと。同じ黒軸キーボードに応用できるとは思うけど、6GとMaje黒と比べるとMajeの方が少し軽く感じられた。 -- 2008-01-11 (金) 20:15:44
【負け犬の遠吠えライクなレビュー】2008/01/10 21:31
2007年、SteelSeriesによる新型デバイスSteelkeys7Gのリリース予定が報じられ、それからしばらく経った12月某日。私はたまたま立ち寄った某ショップにて店頭でこの6Gを発見。そのこだわりの設計など、予てよりその頑固オヤジな開発思想や評判は知っていたのだが、販売店で見かける機会もなくマニア志向の高級品という強いブランドイメージも相まってか、心の何処かで気にしつつも自分には縁のないものであった……のだが、偶然にもCherry黒軸のキーボードが欲しいと思っていた私の中で瞬間的に「せっかくだから」という、どうしようもない衝動が首をもたげ、気づけば”プロゲーマー仕様なんたらかんたら”と書かれた6Gの箱をレジの店員に手渡していた。発売から二年が経ち、新モデルの7Gの国内リリースを控えている6Gに”在庫処分”ムードは否めないのだが、金額はまだまだ強気の1万3千円。まぁ、これでも大分安くなっているに違い無いのだ。そうなのだと、
助手席に6Gを座らせて帰宅の路についた。まぁ、こんなつまらない話はどうでもいいのだ。とにかく、黒軸スイッチを採用しているキーボードに触れるのは今回購入した6Gが初ということで、開封後に姿を現した大量のスペアキートップに辟易しつつ、とにかくキーボード本体を常時起動中の仕事用PCに接続して早速その具合とやらを確かめてみた。
さて、このキータッチについて私個人のどうでもいい感想や、同梱されている付属パーツ等についてはShopU様の紹介ページに大きい画像付きの詳しい記事が掲載されているので割愛する。メモ帳を開き、自分の名前や適当な文章をタタタタタと入力し始めて3秒も経たず私はある異変に気づく。「あれ?なんでSが出てこない?」そのとおり。このキーボード、”S”キーを全く受け付けてくれない。接続部やIMEの異常動作などいろいろ原因を疑ってみたが、何を試そうがとにかく”S”の入力を頑なに拒否。他のPCに接続したりもしたが同様である。つまり私はアタリを引いてしまったということである。もちろん直ぐにショップへ連絡し、翌日に再度店に足をはこんでコイツが如何なる不良品であるか、そして自分は一切悪くないんだ!信じて欲しい!と自らの哀れさを少し過剰に演出した。
当然、ショップでも同じ不具合が確認されて、ショップが交換に応じるという形で私の無罪が証明された。「今ここに在庫がなくて、別店舗から良品をとりよせるから後日取りに来いクソムシ」と言われたが、不良品を買わされた上に三往復させる気ですかっ!と目で訴えると「送ってやるから帰れ」という約束を勝ち取る事が出来た。
……と、ネタ混じりに書いてみた私の6G導入レポートである。3日後ショップから良品が届けられ、幸いにもこの悲劇が繰り返される事はなかった。あたりまえじゃ。
しかし、実際PCに繋いで全ての入力を確認するまでは「また、不具合だったらどうしよう」という不安は確実にあったわけだ。しかもこの心配は今後もしばらくは残るに違いない。いや、たかだかPCパーツの初期不良でよくある話で、大げさに騒ぎ立てる程の事ではないのだけど、それまでSteelSeiesというブランドに抱いていたイメージが失望に変わってしまったのは実に残念な事である。今回の不具合がCherry社軸のものか、キーボード本体によるものか定かではないが、例えOEM供給パーツを採用していたとしても、三秒で発覚するようなわかりやすい欠陥品を出荷するとは、SteelSeriesブランドの品質管理は一体どうなっとるんだ?と疑念を持たざるを得ない。それもWASDの構成キーのSがあぼーんなのだ。いや、どのキーでもダメなんだけどパッケージのプロ仕様なんたらの文字列が悲しくてわらけてくる。
まぁ、どこよりも品質への自信を声高に謳っているSteelSeriesにとっては不名誉な事に違いない。そうでなくても100ドル余裕で超えるキーボードなんだからさ。もちろん私が極めてレアなケースで、私以外の全てのカスタマーは「やっぱ、ここは違うぜ」と満足しているのだと信じたい。
ちなみにNキーロールオーバーって事らしいが、それを鵜呑みにできねーと思える情報が後からアナウンスされているところ、ちょっとインチキ臭すぎやしないか?
- そんなことよりちょっときいてくれよ1よ -- 2008-08-18 (月) 03:05:54