マップ生成のパターン
マップの生成方法による違い
マップの生成方法(generator)を変化させるとどのように変わるのか。
標高をランダム/擬似フラクタルは、一般的にに大陸マップと呼ばれている。この場合、スタート地点で差異が出るため別名”立地不平等”とも言う。それに対するは島ベースの設定である。
標高を完全ランダムにする
大きな大陸上にプレイヤーが配置される傾向がある。
基本的に小さな群島は存在しないが、本土の巨大大陸以外にも大きな大陸が存在するパターンがよく発生する。
大陸マップといったら大体設定はこれ。
標高を擬似フラクタルにする
プレイヤーがいる陸地が繋がっていて一つの陸続きであることが多いが、広さによっては別の陸地に分かれることもある。
巨大な大陸というよりも通路で陸地が繋がったようなマップになる傾向がある。
群島は少数だけ存在するパターンがある。
また擬似フラクタルは丘山率の設定が無視されやすい。
島ベースにする
数個の中程度の大きさの島が存在し、その島にプレイヤーが配置される。
また群島が他の設定と比べて数多く作られる傾向がある。
開始位置を「大陸ごとに1プレイヤー」や「大陸ごとに2,3プレイヤー」の設定でプレイするときに使うと良い。
マップのトポロジによる違い
マップのトポロジを変えると、マップの繋がり方が変わる
- 平面型
- チェック無し (マップの繋がりなし、上に極地ができる)
- 地球型
- 東西をつなげる (マップが左右に繋がり、横長の極地ができる)
- 天王星型
- 南北をつなげる (マップが上下に繋がり、縦長の極地ができる)
- ドーナツ型
- 東西をつなげる&南北をつなげる (マップが上下左右につながり、極地大陸ができる)
- 天王星は遥か昔に巨大隕石が衝突して地軸が横倒しになったため
マップの作成例
Freeciv2.3系での作成例。
マップの大きさを小さく、科学係数を小さくするほどゲームが早く終わるようになる。
超初心者用
自分しかプレイヤーがおらず、敵が存在しない(島)マップ。飽きたら終了であり、ひたすら内政、内政のシムシティ状態。
Freecivの動かし方、労働者の使い方を意識しよう。地図の研究が終わったら開拓者を船に乗せて海外殖民してみましょう。
基本的にFreecivは戦争ゲームのため、敵と戦わないことが上手くなってもしょうがないし、ゲームがつまらないのでさっさとこの時期は通り過ぎるべし!
- プレイヤーの数(AIも含む) → 1
- マップサイズの定義方法 → プレイヤーごとのタイル数
- プレイヤー1人あたりのタイル数 → 100前後
- マップの生成方法 → 島ベースにする
- 開始位置 → 大陸のサイズに合わせる
- 陸地の割合 → 30%
- (軍事)バーバリアンの出現頻度 → なし
島マップ
島マップの共通設定。
- マップサイズの定義方法 → プレイヤーごとのタイル数
- プレイヤー1人あたりのタイル数 → 50前後
一人1島
それぞれのプレイヤーが自分ひとりだけの島を独占する状態でゲームスタート。
きちんと都市に守備ユニットを置いてあり、AIとの科学の進歩競争に負けなければほとんど攻め込まれないだろう。
内政の練習をやりたいFreeciv初心者にお勧めなマップ。
- マップの生成方法 → 島ベースにする
- 開始位置 → 大陸のサイズに合わせる
- 陸地の割合 → 30%
二人1島
同じ島にAIプレイヤーが1人だけ存在する。島を統一してから世界に羽ばたけ!
一人1島と比べて序盤にAIと戦争するので、脱初心者を目指すにはちょうどいい難易度となるだろう。
戦争の練習をやりたいFreeciv初心者はこの設定で練習しよう。
- プレイヤーの数(AIも含む) → 任意の偶数に
- マップの生成方法 → 島ベースにする
- 開始位置 → 大陸ごとに2または3プレイヤー
- 陸地の割合 → 30%
大陸マップ
大陸マップの共通設定。
- マップサイズの定義方法 → プレイヤーごとのタイル数
- プレイヤー1人あたりのタイル数 → 100前後
普通の大陸マップ
序盤から隣国と戦争したり、和平や同盟などさまざまな形態の付き合いをすることになるだろう。
そのためゲームに慣れないうちは難易度が高いが、さまざまな形態があるゆえにFreecivを一番楽しめるであろう。
ゲームに慣れてしまえば、実は序盤からAIを攻めることができる方が楽なのだ。
大陸乱戦は面白いが、慣れないなら陸地の割合を少なくすることで全方位から敵の攻撃を(比較的)受けにくくなるよ。
- マップの生成方法 → 標高を完全ランダム/擬似フラクタルに
- 開始位置 → 大陸のサイズに合わせる
- 陸地の割合 → 50%以上
本家Civそっくりのマップ作成に挑戦
まったく似ていないよという苦情は受け付けません。
グレートプレーンズ
このマップの厳密な定義は不明だが、マップ全域が陸地になっているだと解釈して作成。
- マップの生成方法 → 標高を擬似フラクタルに
- 開始位置 → 大陸のサイズに合わせる
- 極地を大陸から切り離す → オフ
- マップ全域を温暖とする → オン
- 陸地の割合 → 85%
パンゲアマップ
本家Civと似たようなパンゲアマップができる…かもしれない。
できあがるマップがマチマチなためうまく作れるまで作り直そう。
普通の大陸マップとの違いは、完全に一枚の大陸が存在するだけで群島が一切存在しないことである。
- マップの生成方法 → 標高をランダムに
- 開始位置の決定方法 → 1つの大陸に全プレイヤー
- 極地を大陸から切り離す → オフ
- マップ全域を温暖とする → オン
- 陸地の割合 → 60~70%
内海マップ
マップの中央に海が、そして陸地が外側にあるような気分を味わえるマップ。
本家Civのように陸地/水域が大きな固まりになってくれないのが悔しい。
これもマップ作成の乱数種によって思い通りのマップにならないので何回か作り直そう。
- プレイヤー1人あたりのタイル数 → 比較的多めに
- マップのトポロジ → すべてオフ
- マップの生成方法 → 標高を擬似フラクタルにする
- 開始位置の決定方法 → 1つの大陸に全プレイヤー
- マップ全域を温暖に → オン
- 陸地の割合 → 40%
Civ似マップ不成功
本家Civに似たマップを作ろうとしたが失敗した例。
うまく似たマップを作れたら教えてください。
- Highlandsマップ (山岳地帯が非常に多い陸地マップ)
- グレートプレーンズの設定に追加して、丘山率の上昇&陸地の湿潤さの低下をやってみたが丘山が増えてくれず失敗
- 氷河期[Ice_Age] (極地付近が氷河/ツンドラ)
- 普通の大陸マップの設定に追加して、惑星の平均気温を低下&タイル数増加をやってみたが、極地の氷河が増えただけでツンドラ地帯が増えず断念
- 砂漠地帯[Oasis] (赤道付近が広大な砂漠)
- 普通の大陸マップの設定に追加して、惑星の平均気温を増加&陸地の湿潤さ低下をやってみたが、砂漠地帯がほとんど変化しなくて断念
マップ作成に失敗したら
(経験則による)マップ作成失敗パターンとその解決法。
「一人あたりのタイル数」のときはマップが小さいとバグりやすい。
できる限りサイズの小さいマップのときにはxsize&ysizeで直接マップの大きさを指定しよう。
マップ作成失敗例
マップの生成方法が指定とは異なる
「マップの生成方法→島ベース」「開始位置→大陸ごとに1プレイヤー」だと正常にマップが作成されず、標高が擬似フラクタルのマップになってしまう。
一人1島にしたい場合は次のとおり。
- 開始位置→大陸のサイズに合わせる
2x1 ぐらいの小さい小島になってしまった
「マップの生成方法が島ベース」の場合に特に起こることがある。このパターンではAIがすぐ横に出現してスタートしがち。
総タイルの数が不足しているためにバグったマップが作られる。
解決法は次のうちどちらか。
- (AIを含めた)プレイヤーの数を増やす
- プレイヤー一人あたりのタイル数を増やす
「The server couldn't allocate start positions.」と表示される
ゲーム開始直後に「The server couldn't allocate start positions.」と表示されてゲームが落ちてしまうパターン。
大陸マップで遊ぼうとして「マップの生成方法が島ベース以外」の場合に起こりやすい気がする。
失敗の原因は不明だが、総タイル数を大きくすると解決することが多い。
- (AIを含めた)プレイヤーの数を増やす
- プレイヤー一人あたりのタイル数を増やす
チャットにマップ作成エラーが表示されるがゲームは開始される
「サーバは開始位置の割り当ての際に無限ループに(~省略~)」と表示されることは「開始位置→1つの大陸に全プレイヤー」にすると発生しやすい。詳しい原因は不明。
- 妥協して「開始位置→大陸のサイズに合わせる」に変更しよう
- それ以外のエラーのパターンだったら表示されたメッセージに従って変更した設定を元に戻す
何も表示されずにゲームが落ちる
すまない、さまざまな原因が考えられすぎて原因の特定不可能。
素直にその設定を諦めるが吉。
マップ設定の確認
指定した設定どおりになっているかどうかは次の方法で確認できる。
- 開始直後に /ob で全体表示 (その後は/takeコマンドでプレイヤー操作に戻る or ゲームやり直しを)
- /show changed で今回用いられている設定を表示