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そりゃないよ自衛隊

Last-modified: 2016-02-23 (火) 00:13:33



作中自衛隊の行き過ぎた行為や、おかしな言動を見ていきます。

戦闘ヘリで大量殺戮を行った理由 Edit

小説版1巻 P269

陸上自衛隊特地方面派遣部隊では、多くの隊員が鬱屈していた。

何しろ『門』のこちら側に来たとしても、することがないのだから。

今、やっていることと言えば、拠点防衛。

そして少数の偵察隊を派遣しての情報収集・整理、そして集められた情報に基づく運用指針、部隊行動基準の手直し等々と、幹部の机仕事ばかりである。

拠点防衛と言っても、実際の先頭は大小併せても数回ほどで、今では敵対勢力の動きは全く見られない。

と言うよりも無人の野になってしまったかの如く、敵の姿そのものが見られなくなってしまったのだ。
 (中略)

そんな鬱屈としている隊員の耳に、「ドラゴンが出た」「ドラゴンと戦って、住民を救った」などという某偵察隊の活躍は、ある種の羨望のタネとして響いてしまった。

本土にいて平和を満喫しているのなら、無為にも似た毎日を過ごそうとも、まだ耐えられる。

だが『門』のこちら側は戦場のはず。

第五戦闘団に属する、特科や高射特科の隊員達は戦火を自慢し、普通科の隊員達は銃撃前の緊張と、引き金を引いた際の手応えについて熱く語る。

施設化の隊員達は、野戦築城、滑走路の整備等々と、作業服を泥だらけにしている毎日だ。

任務を与えられ、活躍しているという連中が目の前にいるというのに、それに比べて自分は……。

そんな忸怩たる思いが、日々続く無為が、第一・第四戦闘団の隊員達を静かにしかし確実に腐らせていた。

そして、そんな隊員達と日々向かい合う幹部達にも、汚濁にも似た鬱屈は蔓延しつつあったのである。

そこへ降って湧いたのが伊丹からの援軍要請だ。

これを小耳に挟んだ幹部達は色めき立った。

そりゃもう、大騒ぎになってしまった。
 (中略)

これはすなわち、無辜の民を救うためにという大義名分の元、スカッと叩きのめすことの許されるとっても美味しい悪漢が現れたのである。

ようするに、欲求不満の解消もとい、経験値を上げるチャンス!

こうして狭間陸将の元へ、佐官連中が半長靴の音を響かせながら、怒濤のごとき勢いで集まったことが騒ぎの経緯であった。