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モルト皇帝の焦土作戦について

Last-modified: 2016-09-09 (金) 15:13:44

モルト皇帝が焦土作戦に至った経緯と、その実行可能性について考えてみたい。

【焦土作戦に至った経緯】 Edit

銀座事件で帝国は6万もの兵を失い、それは帝国軍総数の6割だったと言われている。
6万もの兵を損失したモルト皇帝は、潜在的に帝国に対して敵愾心を持っていながらも現状では帝国に従属している諸国軍との兵数の差を縮小させるために、諸国軍をアルヌスに派兵させわざと壊滅させて兵の均等を謀った、という。

【疑問1:本当に諸国は帝国に敵愾心を持っていたのか】 Edit

そもそも、本当に諸国は帝国に対して反感をもっていたのだろうか?
反感を抱いていれば、どんな理由があるにせよ派兵など行わないはずである。
たとえ過去の英雄譚に沿っていたとしても。
兵を徴集し、武器・防具・糧食などのために民衆から物資を徴収し、軍を編制し、そして帝国までの距離を(歩兵もいるので)徒歩で移動する。
派兵というのはいつの時代であっても大事であり、国家の存亡がかかっているものである。
それだけの大事を行うという事は、諸国は帝国に対して敵対していたというよりも逆に友好的であった可能性が高い。

【疑問2:焦土作戦は可能だったのか?】 Edit

諸国軍を壊滅させ、諸国からの援助を受けられない状態で本当に焦土作戦は可能だったのだろうか?
焦土作戦というのは、持久戦の一つであり、ゲリラ戦を伴う作戦である。
歴史を紐解けばわかるように、ベトナム戦争にしても、アフガニスタン紛争にしてもゲリラ戦を行うには、大国の後ろ盾が必要になってくる。
大国からの物資の補給が欠かせないのである。
対して帝国の場合はどうか。
諸国軍を壊滅させたことにより諸国からの援助は期待できず、逆に不信感を持たれ、自国の軍隊は6万も喪失している状態である。
とても焦土作戦を出来るような状態ではない。
ちなみに、この作者は元自衛官である。

【帝国の軍事的常識について】 Edit

彼らの軍事常識では、例え強大な武力であっても、むしろだからこそ、途中徴発を常識として考える行軍では、焦土作戦をとられると外部の「巨大勢力」はアルヌスから王城までの勢力を維持できない。

疲弊させて攻城戦に持ち込んだり最悪そこすら焦土撤退したら粘り勝ちは可能。

という意見があるのだが、果たしてそうだろうか?
そもそも6万もの軍勢が7日間(実質的には2日間)で壊滅させられた時点で、軍事的常識は崩れているのである。
我々の常識で考えても、実質2日間で6万もの兵を失うことは困難である。
それこそ大量破壊兵器を投入して、盆地であるなどの地理的要因、そして気候的要因を合致させて初めてそれほどの犠牲が出てしまうものなのである。
そして何よりも軍事的常識から逸脱しているからこそ、モルト皇帝は諸国軍をあてがって壊滅させようと企んだのではなかったか。
それほど敵が強いからこそ、モルト皇帝は諸国軍の壊滅を画策できたのではなかったのだろうか。
軍事的常識からかけ離れている敵の強さを利用して諸国軍を壊滅させておいて、今度は自分たちの軍事的常識を持ち出して作戦を立てるというのは矛盾している。

【まとめ】 Edit

これまで述べてきたことをまとめてみると

諸国軍は帝国に対して反感を持っていなかったからこそ帝国の援軍要請に応じたのであり、逆にアルヌスの戦闘で大敗を喫したことにより帝国に対して反感を抱いた。

そして、モルト皇帝は諸国から反感を抱かせる元凶を作りながら、そして諸国から補給が期待出来ない状況でありながらも焦土作戦を画策していた。

となる。
そしてこうしてまとめてみると、皇帝の行動に一貫性というものがないのが如実に現れてくる。
自分で張った罠に自分でハマっているようなものだ。
自己保身を図っているなどという話ではなく、支離滅裂といって良い。
少なくとも、歴史に名を残すほどの愚帝であるは間違いなさそうである。