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アダム・ロジャーズ / Adam Rogers

Last-modified: 2017-06-15 (木) 20:19:05

絶えずうつり変わる状況の中で、自分の個性を発揮しようと挑戦するのは好きだ。プレイヤーが本当に自分のサウンドを確立していれば、どんなスタイルで弾こうがそれは成し遂げられると思う。

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編集履歴
 

バイオグラフィー Edit

1965年ニューヨーク生まれ。ドラマー/ピアニストの父親、オペラ歌手の母親のもとで育つ。
11歳でギターを始め、ジミ・ヘンドリックスを聴いたことがきっかけで楽器にのめり込む。ジャズに興味をもったのは15歳頃。[2]

 

ジャズ・ギターはバリー・ガルブレイス(Barry Galbraith)、ハワード・コリンズ(Howard Collins)、ジョン・スコフィールド(John Scofield)に師事する。[1]
一方でクラシック・ギターも5年間マネス音楽大学で学んでおり、クラシック・ギターをRobert Secrist、フレデリック・ハンド(Frederic Hand)に師事していた。[1]

 

90年代からリーダーのデヴィッド・ビニーとジャズ・ファンク・ユニット、ロスト・トライブで11年間活動し、3枚のアルバムを残す。
ウォルター・ベッカー、ランディ・ブレッカー、サックス奏者のビル・エヴァンス、ミンガス・ビッグ・バンドのアルバムやツアーにも参加する。
90年代後半より約5年間マイケル・ブレッカー・グループに在籍。2003年に録音された「Wide Angles」では唯一のコード楽器演奏者として参加する。

 

00年代はデヴィッド・ビニー「ウェルカム・トゥ・ライフ」、クリス・ポッター「アンダーグラウンド」などに在籍。
リーダー作の制作も開始し、3作目まではピアノやサックス奏者を迎えオリジナル中心の作品になる。2006年録音の「Time and the Infinite」から2作はオリジナル曲にスタンダードを交えたギター・トリオの制作に取り組む。

 

10年代は、ファンクやロック、ブルース志向のグループ“ダイス”でフィマ・エフロン(bass)、ネイト・スミス(drum)を率いて活動している。[1]

作品 Edit

リーダー作 Edit

2001 - Art Of The Invisible
2002 - Allegory
2004 - Apparitions
2006 - Time And The Infinite
2008 - Sight
2017 - Dice

共作 Edit

フォーク(FORQ)
2014 - Forq

発言 Edit

影響を受けたミュージシャン[2]
パット・マルティーノ
ウェス・モンゴメリー
ジョージ・ベンソン
マイルス・デイヴィス
ジョン・コルトレーン
チャーリー・パーカー
ハービー・ハンコック

 

あなたはトライアドを連続して使い、ものすごくカッコいいアウト・フレイズを展開していきますね。
元々はハービー・ハンコックやキース・ジャレットなどのピアニストがよく使う手法なんだけれど、それをギターに置き換えて、自分なりに発展させている。アウト・フレイジングをクリエイトする場合、主にクロマティックとトライアドの2つのやり方があるけれど、トライアドの方がシンプルな性質上より明確にアウトを表現することができる。例えばCコードのところでG♭やEのトライアドを弾けば、それだけではっきりとアウトしたって分かるよね。そこがトライアドで外すことの面白さなんだ。後は、コルトレーンのダイアトニックで転調していく方法論なども参考にしている。例えば「ジャイアント・ステップス」なんかはそのコンセプトを曲にしたものだ。それから、無調性の音楽という意味では現代音楽もたくさん聴いた。[2]

 

様々な演奏スタイルを切り換えるのは難しくないかと聞かれて[5]


いや、「切り換える」ものとは考えていないな。どんな状況であれ、僕はそれに合わせようとするだけさ。沢山のスタイルを真剣に聴いているからね。
クラシック・ギターの勉強をしたことで、演奏中に周りの音をしっかりと聴くことができるんだ。それは別のギターや異なったタイプのサウンドを扱う時も一緒だね。それが本当に面白いんだ。絶えずうつり変わる状況の中で、自分の個性を発揮しようと挑戦するのは好きだ。プレイヤーが本当に自分のサウンドを確立していれば、どんなスタイルで弾こうがそれは成し遂げられると思う。
(No, I don't think〜no matter what you're doing)

 

マイケル・ブレッカーのバンドで演奏した経験を聞かれて[5]


おっと…それを言うともう一度インタビューをしなきゃいけないくらい長くなるな(笑)彼には本当に多くのことを教えてもらった。何よりも大事なことは、楽器を持ったら常に限界以上の力を出しきらないといけないことだ。マイケルは一度サックスを持ったらとんでもない厳しさと集中力で演奏していたけど、それは僕にとっていつも最高のレッスンだった。
彼と演奏したのは不定期も含めれば5,6年になる。僕は学んだんだ…。本当にね…。小さなことも含めれば膨大になる。だけど最も大きいことはそういう(常に全力を出しきる)ことだと思う。彼はそうやってインプロヴァイザーとして、サックス奏者としての力と能力を自分のサウンドにしたのだから。いつも衝突するような、ものすごい力強さだった。
(Oh God, that's another interview〜a better human being being around Michael.)

 
  • よくピッキングのスタイルはジム・ホールやジョージ・ベンソンから影響されたのかと言われるが、彼らのピッキングを真似たことは一度もない。ホーンやピアノのようなフレイズを出来るだけ長く持続させて弾くために、自然と今のような形になった[2]
     
  • 普段聴く音楽はブルース系のギターやシンガーではマディ・ウォーターズやアルバート・キング。最近(2008年)ハマっているのはクラシックのモートン・フェルドマン。ビリー・プレストンの古いアルバム『モスト・エキサイティング・オルガン・エヴァー』にも感銘を受けた(「彼の堂々としたサウンドと音のカラーは本当に素晴らしい」)[4]
     
  • 最も影響を受けたギター・トリオはウェス・モンゴメリーのオルガン・トリオ。しかしそれ以上にピアノ・トリオに大きく影響を受けている。ビル・エヴァンス、バド・パウエル、ウィントン・ケリー、ハービー・ハンコック(マイルス・クインテットの時のピアノ・トリオ)、70年代のキース・ジャレットなど。[5]

評価 Edit

筆者も最初に彼のプレイを目の当りにしたときの驚きは未だに忘れられない。まずピッキング。小さなピックで、余分な動きを一切排除したスピーディ且つ正確なヒッティングから発せられるフレーズは澱みが微塵もなく、最初はレガートで弾いているのかとさえ思ってしまった程である。まるで連なる山脈のようにロング・フレーズで次々と繰り出されて来るときのスリリングさはピカ一。その驚異のピッキングに対応する手のフィンガリングは、今ではエレクトリック・プレイヤーとしては逆に珍しいクラシック・フォームを主体にした指使いが特徴。ギターを少しでも弾いたことがある人なら分かると思うが、押さえにくい4度音程なども軽々とこなす。端正なことこの上ないものだ。ところで、たまにアダムをパット・メセニー的と評しているのを目にすることがあるが、ここではっきり言いたい。どこを聴いているのかと。フレーズの組み立て方、アーティキュレーションなど全てにおいて両者は異なるものだ。似ているとすればダークがかったクリーンな音色位である(これも違うのだが)。石沢功治[3]

 

楽器 Edit

 

脚注 Edit

2 Jazz Life 2001.7
3 Jazz Guitar Book vol.2
4 Jazz Guitar Book vol.17
5 ADAM ROGERS: GUITARS AND THE INFINITE http://www.tomajazz.com/perfiles/rogers_adam_interview.htm (10/25 2014閲覧)

未読
http://www.allaboutjazz.com/adam-rogers-tonal-beauty-adam-rogers-by-david-miller.php
http://jazztimes.com/articles/54055-before-after-with-guitarist-adam-rogers
https://jazzguitarscene.wordpress.com/tag/adam-rogers/