BGEE Manual/ソードコーストの主な人物

Last-modified: 2015-01-27 (火) 21:12:19
 

ソードコーストの主な人物 (Major Character of the Sword Coast)

 
この他の人物については、前の要約を参照してくれ。
例えば、バルダーズ・ゲートの大公たちや、バルダーズ・ゲート内の他の有名人だ。
ここに書いたのはそれ以外で知っておいてほしい連中のことだからな。 -ヴォロ

ドリッズト・ドゥアーデン (Drizzt Do’Urden)

 ダークエルフのドリッズト(カオティックグッド、ドロウエルフ、男、レンジャー、16レベル)は、地下の故郷の重苦しい体制から逃げ出してきた裏切り者のドロウエルフのレンジャーで、地表での行動のためにレルムでもっとも有名なドロウエルフの一人となっている。彼が北方でゴブリンや邪悪な人間の部族に立ち向かい、追い返すことに携わっているところに出くわすかもしれない。彼は名声と昔の故郷からの憎しみのために、彼を殺して邪悪な女神であるロルスの寵愛を得ようとするドロウたちの格好の目標となっている。

 

 ドリッズトはブルーノー王から貰ったミスリルチェイルメイル+4を着ている。彼は魔法のかかっている2本のシミターを同時に使う。これらのシミターはアイシングデスというフロストブランド+3と、トゥインクルというディフェンダー+5で敵が接近すると輝いて教えてくれるものである。彼のもっとも大切なものはオニキスパンサーというフィギュア・オブ・ワンダラスパワーである。パンサーの名前はグエンワイヴァーという。1日あたりの使用回数が限られているので、彼は厳しい状況に置かれない限り、これを使うことはない。

エルミンスター (Elminster)

 賢者のエルミンスター(カオティックグッド、人間、男、ウィザード29レベル)の正確な年齢は知られていないし、誕生した年も記録に残っていない。彼の話から、彼は魔法の技術を500年前に今のウォーターディープで死んだ「いにしえの」アーコーンに学んだのではないかと言われている。彼自身、魔法王国末期のミスドラナールにいたかもしれない。これらの主張はいまだ証拠がないままだが、彼を知るレルムの人間の大半はエルミンスターを世界にある永遠の力だと考えている。

 

 現在はシャドウデイル近くの小さな農園に住み、養魚池が見渡せる二階建ての家に側近であり筆記者であるラエオと一緒に暮らしている。彼はレルムや別のプレーンに出かけては、偉大な人物や偉大ではないものの知識欲旺盛な人物と親交を暖めている。

 

 エルミンスターはレルムで最も賢く知識のあるものかもしれない*。彼の専門分野はレルムとその住人についてと、レルムの生物の生態、魔法のアイテムとそれらの歴史、存在が知られているプレーンである。彼はもはや差し迫った状況にならない限り、金のために教えたり仕事をしたりすることはない。

 

 彼は独立心と一人になることを大切にしているが、時折新しく来た人や訪問者に対して門の扉を開けることがある。以前にエルミンスターに教わった生徒や、協力者の中にはレルムのもっとも強力な善の人々がいる。ウォーターディープの何人かのロードや、アグラロンドの支配者のシンバル、そしてハーパーズである。

 
*こいつはあのジジイ本人の勝手な意見かもしれないがね。
ま、あいつと話をしようって奴は、よくそう言ってあげてるものよ。 -ヴォロ

ヴォロサンプ・ゲッドアーム (Volothamp Geddarm)

 ヴォロ(カオティックグッド、人間、男、ウィザード5レベル)は盗賊のような魔法使いで、きちんと手入れの行き届いた髭と粋なベレー帽と毒舌で有名である。彼はレルム中で呼び物となっている。が、それもちょっとの間だけのこと。彼の正直なレポートはしばしばその地方の商人や警察やメイジとの争いのもとになってしまうからだ。彼は多くの作品を書いており、人気シリーズであるさまざまな都市のガイドや、一般の人向けに魔法について書かれた発禁本「ヴォロの魔法ガイド」も含まれる。彼はメイジやレルムの地理や伝承に関心を持っている高位の賢者である。

 
有名じゃわな、確かに。 -エルミンスター
 

 結果的に彼は様々なことを知っている知識の泉となっており、耳を傾けてくれる人になら誰にでも最高の秘密を惜しげもなく開陳する人物である。その結果として、彼は命を長らえるために各地を移動しなくてはならない。そのことが彼の地理についての知識を増やしていく。英雄たちはレルムの至る所で、怒ったメイジや宿屋の主人からヴォロが逃げているのを見かけるだろう。

 
名声の代償かのう? はたまた悪名の代償かのう? -エルミンスター

ベントリー・ミラーシェード (Bentley Mirrorshade, Friendly Arm Inn)

 ベントリー(カオティックグッド、ノーム、男、イニュージョニスト10レベル/シーフ10レベル)。この勤勉なノームのイリュージョニストは冒険者を引退して、20年ほど前に冒険者の友と一緒にモンスターから奪い取ってきれいにした砦でフレンドリーアーム・インを経営している。賢く、警戒心が強く、そしてカールした髪をもつこの宿屋の主人は、考え事をしているときはハミングをし、心配があるときは大きな鼻のわきをかく癖がある。ベントリーは常にトラブルを起こすやつや不幸の鼻をあかしてみせる。「海岸」のベテランの旅商人は彼のことを「先手を打つ達人」と呼んでいる。妻のゲランナに助けられて、宿屋を安全で親しげで清潔で警備が厳重で、陸路で旅をする者にとっては必ず泊まらなくてはならない場所とすることができた。

 

 ベントリーは冒険者たちのスポンサーになっているとか、悪巧みやいかがわしい商人のグループなどに加担しているとかいった噂が絶え間なく流れている。確かに金に困っている様子はまったく見せない。時折、真冬に宿を守るために傭兵を雇ったり、メイジを雇って必要なものをはるか遠くの町からテレポートで送ってもらうこともある。

ゲランナ・ミラーシェード (Gellana Mirrorshade, Friendly Arm Inn)

 ゲランナ(ニュートラルグッド、ノーム、女、クレリック10レベル)。この物静かで観察力のある、ガール・グリッターゴールドの神官はフレンドリーアームという壁に囲まれた村で「ウィズダム寺院」を営んでいる。また、夫のベントリーを助けて宿屋を安全で安心できる場所にしている。ベントリーは人々のすることに敏感で彼らが何を必要とし、何を試そうとし、何を欲しがっているのか見抜く達人であるが、ゲランナはじっくり眺めて、より大きな視点でものを見る。彼女は宿屋で水を供給するため深い井戸を掘ることと、メインのポンプが壊れたときや、オークに壊されたときのために2つ目のポンプを設置することを注文し、その工事の監督をした。彼女はまた、宿屋の庭の一階に植木箱と屋根付き花壇を加えて、宿屋のすべての場所で宿屋の料理に使う食べ物やハーブを作れるよう計画した。

 

 ゲランナは人間が礼拝に来るのを歓迎しており、多くの人を改宗させている。彼女はフェイルーンの西側のノームの間で「成功したノームの後ろにいる物静かな真の力」として英雄扱いされている。ノームの母親たちは娘たちに成功したかったら彼女を見習いなさいとよく言っている。

ラサンダーの最も栄えある者、ケルダス・オーミリア (Most Radiant of Lathander, Kelddath Ormlyr, Beregost)

 ケルダス(ニュートラルグッド、人間、男、クレリック16レベル)。ベレゴストの知事で、そこのラサンダー寺院の高位のプリーストであるケルダスは忍耐強く、精力的に地域の活性化を図っている。彼は常にアドバイスをしたり、地域の新事業や農家に資金を提供して、領地を拡大させたり近代化させたりしようとしている。彼の寺院は兵士を使って街を注意深く警戒し、冒険者や他の者たちが地元の遺跡に入らないようにしている。騒いだり無法をすると即座に厳しく対処される。ケルダスは貿易や旅行を奨励するためにベレゴストに「ソードコースト」でもっとも安全な都市であるという評判を与えたがっている。

タエロム・サンダーハンマー・フイルイム (Taerom “Thunderhammer” Fuiruim, Beregost)

 タエロム(ニュートラルグッド、人間、男、ファイター5レベル)。この武具士はベレゴストに自分の鍛冶場を持っていて、この作品はドワーフすら賞賛するものである。彼は長い年月の間に白髪になったが、いまだに現役でたくましい巨人のようである。彼は自分の鍛冶場でずっと働いているが、12フィートの鉄棒の一撃でノールを殺すこともできる。タエロムはしばしばメイジが魔法をこめるような素晴らしいアイテムを作っていたが、最近では小さくて役に立つフックや鍵や蝶番や貴重品箱を作っている。彼はマトンチョップタイプの立派な頬ひげをしており、背丈は7フィート、肩幅は4フィートほどもある。また、彼は特徴のある大股歩きをする。

ファーストリーダー、テストリル (First Reader, Tethtoril, Candlekeep)

 テストリル(ローフルグッド、人間、男、ミストラのプリースト18レベル)。この背が高く、印象的で、優しい口調の男はよくキャンドルキープのキーパー・オブ・ザ・トームに間違われる。彼は上司のウルラーントよりもずっと知的で堂々としていて繊細であり、ウルラーントもこのことをよく知っている。しかし、彼は間違いなく忠誠心が篤く、仕事熱心で、しばしばトラブルを予測したり、キャンドルキープがトラブルに遭わないように、ウルラーントが困らないですむように前もって準備したりしている。もっとも神聖なるミストラが夢の中で彼にああしろこうしろと命令を下しているので、彼は忘れられたトームから魔法を得ることができたり、エルミンスターやケルベンやハーパーズをキャンドルキープに留めておいたり、ウルラーントが邪悪な神(最近ではシリック)に誘惑されるのを防いだりすることができるのである。

サランティール・ザ・コンジュラー (Thalantyr the Conjurer, Beregost)

 サランティール(ニュートラルグッド、人間、男、ウィザード17レベル)。有名なアークメイジであるサランティールは品のいい孤高の男で、スタッフ・オブ・パワーを持って田舎道を散歩するのを好んでいる。彼はベレゴストの西のハイヘッジという警護地域に住んでいる。かつては古びた地域でネズリルの失われた魔法を探し求める冒険者であったが、今では引退している。ただし、冒険者の危険な仕事からは足を洗ったとはいえ、冒険者から手数料をとってアドバイスを与えたり魔法をかけたりはするだろう。彼はまた、冒険者たちに(かつて自分がそうであったように)、考えうる範疇以外のものに出くわすかもしれない、と警告する。ただし、具体的な話まではしようとしない。彼と長いこと話をすれば、彼は恐ろしいモンスターに遭遇して捕まってしまい、逃げ出せたのは運が良かっただけだったということがわかるだろう。彼は自分をサポートできるようなネズリルの呪文書や魔法のレリックを自由に扱えるようになったので、プレーンを移動したりトーリルでこれ以上冒険を続ける必要がないらしい。

キーパー・オブ・ザ・トーム、ウルラーント (Keeper of the Tomes, Ulraunt, Candlekeep)

 ウルラーント(ローフルニュートラル、人間、男、ウィザード9レベル)。要塞キャンドルキープの長であるウルラーントは誇り高い学者で、フェイルーンの人の中で最も学識があり、また最も横柄である。その毒舌ぶりや、大きな鼻、黒い目、鷹のような眼差しのため、年来見習いの間では「老いぼれハゲタカ」というあだ名で呼ばれている。この名前は裏ではコーストランドの一般の人々にまで広まっている。ウルラーントはたいていのメイジよりも多くの魔法に接しており、伝えられているところでは自分の党の中やキャンドルキープの下にある洞窟で実際に魔法を唱えているらしい。秘密の通路がこれらの2カ所をつないでいるそうである。彼は職務を表すため、スタッフ・オブ・マギではないかと噂されている、特別なきわめて強い力を持つ魔法の杖を持ち歩いている。ウルラーントとメイジのグレイトリーダーたちはキャンドルキープのすべてのスクロール(木のパネルの裏に隠されたものから偽のトームの中にあるものまで)に接することができる。ウルラーントのもっとも関心のあることはさらに多くの情報を得ることである。彼の生き甲斐はキャンドルキープを学者の世界とフェイルーンの政治権力の中心地にすること以外は不明である。彼が若いころ、ウォーターディープやテシールの様々な貴族の女性たちと浮名を流したという話もあれば、エヴァーミートから「ソードコースト」へやってきた、冷淡で横柄なエルフの女性と恋をしたという新しい噂もある。

 

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