パンデモニウム

Last-modified: 2024-04-05 (金) 14:49:30
ミストガルドには魔王が住むと言われる古代遺跡パンデモニウムがある。
魔王と言われている存在は竜を操る支配者かもしれない。
そう考えた冒険者たちは巨大遺跡の調査を開始した。
通常魔性宿った伝説恐ろしい壊れた
推奨LvLv90Lv145Lv193Lv???Lv???Lv
攻略LvLv95Lv152Lv203Lv???Lv???Lv
階層数4F
探索判定回数
(1階あたり)
踏破前:36回 踏破後:12回(4F以外)・24回(4F)
進行(踏破前)250秒280秒330秒400秒550秒
進行(踏破後)187.5秒210秒247.5秒300秒412.5秒
探索時間(踏破前)10:00:0011:12:0013:12:0016:00:0022:00:00
探索時間(踏破後)03:07:30
(11250秒)
03:30:00
(12600秒)
04:07:30
(14850秒)
05:00:00
(18000秒)
06:52:30
(24750秒)

※時短無し・探索時間等倍での数値

出現モンスター

1Fフロアボス

迷宮称号の守護竜兵×2
+ランダムな基本編成

2Fフロアボス

迷宮称号の重装甲兵×2
+ランダムな基本編成

3Fフロアボス

迷宮称号のアルファ×2
+ランダムな基本編成

ダンジョンボス

敵はいずれも迷宮称号

レアアイテム

ダンジョン内イベント

入り口

超巨大遺跡パンデモニウム

遺跡の中へ足を踏み入れた冒険者たちは驚きを隠せなかった。

遺跡の中に街がそのまま入っていた。

街がまるごと入る遺跡など、どうやったら作れるのだろうか。

その街は現代とはまるで違う古代の街並みであり、その機能も止まっているように見える。

街灯は見当たらないが建物全体が光っているかのようで歩くには十分な明るさがあった。

上を見ると暗く、どのくらいの高さがあるかは分からなかった。

建物はただの廃墟に見えるが魔物が住み着くには十分な環境であり、動く何かの姿も視界に入る。

魔物の住処となっていると考えたほうが良いだろう。

冒険者たちは慎重に物陰を進んだ。

2F

今ここの階層はいくつだろうか。

部屋の区切りはあるのだろうか。

遺跡を探索する時の常識が通用しない。

ここは通路なのか部屋なのか。

街を歩いているようにしか思えない…

遺跡探索の常識が通用しない巨大遺跡を前に冒険者たちは戸惑っていた。

幸いなことに細長く続いていることだけは分かっているので前へ進む勇気を持つことが出来た。

冒険者たちは魔物の住む街の奥へ奥へと歩みを進めた。

3F

地下へ続く階段がある。

それはここだけではなくこれまでいくつも見つかっていた。

どれも少しだけ中へ入って状態を確認するだけで出ている。

闇雲に潜ることを恐れた冒険者たちはそれらの位置を記録するだけで先へ進んでいる。

今回の目的は偵察であり、まずは全貌を見出すことに専念していた。

出来るだけ魔物との遭遇も避けて物陰を進んできている。

しかしそれでも襲い来る敵との戦いは避けられなかった。

そしてその敵はどれも恐るべき強さをもっていた。

ここは本当に魔王の住む本拠地なのかもしれない。

4F

冒険者たちは疲弊していた。

それは肉体的なものよりも精神的な要素が大きかった。

遺跡の全貌がまだ見えないのだ。

まだ端へたどり着くことが出来ていない。

最初に入った部屋の壁がずっと見えてこない。

そんな迷宮に迷い込んだような苦悩に襲われていた。

ここまで潜入してきたが生きて帰るにはまた同じ道を戻らなければならないのだ。

ダンジョンボス戦前

冒険者たちはひときわ大きな塔を見つけた。

遺跡の中に塔というのもおかしな話だが現に今目の前に見えるものは塔としか言いようが無いものであった。

上方は暗いため何処まで続いているかは見通せない。

塔の入り口には分かりやすくドラゴンが居た。

それは冒険者たちも見たことのある種類、レッドドラゴンに見えた。

しかし、近づくにつれて冒険者たちには疑問が生じていた。

大きい。

冒険者たちの知っているレッドドラゴンとは明らかに大きさが違う。

年季を感じるその牙や爪は恐ろしく大きく、その鱗には爪のような鋭い棘が見える。

同じ種族かも知れないが、相当な年月を越えた個体であることは間違いないだろう。

冒険者たちが近づくとドラゴンがこちらを向いた。

気付かれた。

物陰に身を隠しながら動いたはずである。

音も匂いにも注意したはずである。

それでも気付かれたのは何か特殊な技があるのか、それとも単に自力に圧倒的な差があるのか。

「グォォォオオオオオ!」

ドラゴンは一声吠えると恐ろしい速さでこちらに向かってきた。

もはや戦いはさけられないだろう。

今の声で周囲の魔物にも気付かれたかもしれない。

今の冒険者たちにとってはレッドドラゴンなら容易に倒せる相手であろう。

冒険者たちはそう考えて武器を手に迎え撃った。

しかしそれはドラゴンの成体の力を知らないが故の判断であることを冒険者たちはすぐに知ることとなった。

ダンジョンボス撃破後

冒険者たちは上へ登る階段を見つけた。

上へ続く道は初めてだ。

冒険者たちは階段を登り始めた。

それは体力的には楽ではないが、終わりの見えない探索よりは精神的に楽であった。

そして周囲の建物を越える高さまで登ったところで冒険者たちを辺りを見回した。

冒険者たちが階段を登った理由は周囲を見渡すためであった。

そこで見えたものに冒険者たちは喜びを顔に現した。

それは遺跡の端が見えたのである。

蛇のように長く続く巨大遺跡の端までついにたどり着いた。

魔宮殿パンデモニウムには、蛇行するように長く続く滅びた街並の中に多数の地下への階段と、最後に一つ上への階段がある。

その構造を偵察できたことに今は達成感を感じていた。

これで一つの区切りが付いたことに心を落ち着かせて、冒険者たちは自分を慰めた。

それがただの1階の調査でしかないという可能性を今は頭から追い出した。

冒険の手記(全11)

古代遺跡の歴史1

大気汚染、粉塵、紫外線、放射線…

環境汚染により人類はまともに空を見上げることが出来ない時代となっていた。

それらに対抗するために都市全体を屋根で覆うドーム型都市計画が進められた。

巨大な覆いはその強度を維持するために球形と円形のアーチを繰り返しつなげた細長い構造となった。

古代遺跡の歴史2

天井は完全に覆われているが大気ホログラフィクスにより見上げれば空が見える構造になっていた。

その中で人々は汚染の心配のない安全な生活を送れるようになった。

安全を謳う都市として多くの人を集めることになったが流れ来る移民により治安の悪化が始まっていた。

高額な市民権、安全の商品化、利権と犯罪が横行し、自然の害より人の害へと問題は変わっていった。

古代遺跡の歴史3

治安対策としてガードロボットが導入された。

最初に導入されたのは重装型四足ロボットのGP88であった。

GP88は銃火器の効かない装甲と人を超えたパワー、そして人間の暮らす住宅地で行動ができる駆動性を兼ね備えていた。

GP88の力は絶大であり、幾度かの抗争の後に都市の治安は回復に向かった。

古代遺跡の歴史4

GP88は警官に代わる抑止力として都市の巡回をするようになり、常に人々の目に触れる存在となった。

GP88は見た目からして重圧を感じさせるロボットであり、犯罪を取り締まるその姿から人々に恐れられた。

GP88が人々の生活に深く関わるようになったことにより、外見などを考慮した新たなロボットの開発が行われるようになった。

古代遺跡の歴史5

その結果できあがったのが人型二足歩行アンドロイドGP98である。

GP98は武装を削減して人との関わりを重要視し、会話能力や人の感情を理解するAI機能が大きく発達していた。

人間の警官のような振る舞いをするGP98は人々に受け入られるようになっていった。

古代遺跡の歴史6

やがて時代は機械工学より遺伝子工学へと移行し、機械の働きは生体装置へと置き換わるようになっていった。

古代遺跡の歴史7

生体科学の発展は目覚ましい効果を発揮して人類の様々な問題を解決させることになった。

多くの環境問題が解決したことにより、ドーム型都市の必要性は薄れ、次第に衰退していった。

古代遺跡の歴史8

生体科学の発達により人類は魔造生物という生産力を手に入れた。

魔造生物は人間より力が強く従順で思考力を持ち、ロボットに変わるものであった。

しかしドーム型都市ではGP98を使い続けた。

長年の生活により成熟したAIを持つGP98は人々の生活に欠かせない存在となっていた。

古代遺跡の歴史9

やがて生体科学の恩恵により様々な生物を作りすぎた人類は異種族戦争の時代へと突入した。

古代遺跡の歴史10

再び武力を必要とする時代となり、都市の防衛のためにGP98は改良を施された。

そして生まれたのが光学武装型アンドロイドGP98-α(アルファ)である。

GP98-αは生物兵器より精密で高速な行動が可能な上にGP98より引き継いだ高度なAIによる学習機能を持っていた。

このGP98-αの性能は他の機械兵よりも抜きん出た優秀性を示した。

それは人々との関わりを重視してAIの開発に力を入れ続けた結果によるものであった。

古代遺跡の歴史11

人間を超えた力を持つ亜人や魔造生物を使う犯罪集団を相手にGP98-αは都市の人々を守るために戦い続けた。

自らを犠牲にしても都市の人々を守り、人間の心に配慮した行動を取るGP98-αは人々にとって頼れる、本当の友となっていた。

手記コンプリート報酬