ストーリーのネタバレを多く含みます。
冒険者ギルドとその関係者
マスター
酒場のマスター。立ち位置としてはプレイヤーの分身でもある。
元々は酒屋としても経営していた宿屋であったが、事情により冒険者ギルドへと改装することになった。
本人は乗り気ではなく、ギルドの役目を終えて宿屋に戻したいと願っている。
しかし物語が進むほど、元の宿屋経営生活に戻ることが絶望的になっていく。不憫。
宿屋時代からの常連客が吸血鬼であることが分かっても一切動じなかったり、
自身が犯罪者として捕縛される可能性を淡々とモノローグで語るなど、かなり肝が据わっている。
国王となったロードレオンの厚意で、念願のただの酒場に戻ることができた。
最初の客こそ見覚えのあるマントの大男だったが、知る人ぞ知る粋な酒場として10年以上経営を続けることができている。
客に語る物語は、国王や建国の英雄が世界を救うような荒唐無稽なものであるが、
同時に真実味を帯びていて人気が高く、常連客の目的の一つとなっている。
サリー
酒場の看板娘。過去に冒険者ギルドで働いていたらしく、冒険者たちは彼女の仲介で呼ばれている。
町の子どもたちの間で流行っている遊びでは、ギルドのドアをノックしてサリーが出てくればアタリらしい。
実は人間ではなくアマゾネス。NPCのマリーは彼女の妹。
アマゾネス族の中でも最強クラスの戦闘能力を持ち、アマゾネスの戦士として一人前の証拠となるレックスの単独討伐を10歳で成し遂げている。
過去には冒険者として活動しており、いくつもの逸話を『サリー・ゴッズボルボ』の名と共に残している。
その名の影響力は様々な種族の王族(ロイヤルライン)を冒険者として呼べるレベル。
そんな彼女が使っていた剣を、ヒドラ火山で手に入れることができる。
彼女がなぜ戦いを捨て酒場の給仕をしているのか、はっきりとは示されない。
しかし戦闘民族であるアマゾネスの生き方に対して、何か思うところがあったようだ。
冒険者ギルドが解散した後は、ロードレオンを追いかけて何処かへ行った。
彼の人柄と強さはサリーにとっても魅力的だったのだろう。
明言こそされていないが、レオガルド建国後10年が経った頃にマリーと共にレオンに決闘を挑んだ模様。
サリーとマリー、片方はレオンに勝利、もう片方は敗北したようだが…
アマゾネスとの決闘に負けた人間の男がどうなるか、つまりそういうことである。
町長
町の近隣に魔物が増えたことを理由に穏やかだった酒場を冒険者ギルドにした人。
初めはギルド運営に不慣れな酒場のマスター(プレイヤー)をサリーと共に手引きし、町に代々伝わるというパンドラボックスをギルドに貸すなど協力的で出番も多かったが、1章では近隣の危険な魔物討伐をギルドに端金で丸投げし、2章以降はほとんど出番がなくなる。
もはや化け物の巣窟と化したギルドに口出しできなくなった、という面は大きいようだが。
商店の運営もしていたが、こちらも2章になるとブッチギリ商店に置き換わる。さらにパンドラボックスの管理もブッチギリ商店になってしまう。
最終的に、なぜか行うことが出来る冒険者の蘇生が唯一の出番となる。
前作では王宮の名誉司祭というかなり位の高い人物が行なっていた行為であり、本当に謎。まあたまに失敗し経験値を減らしてくるが。
ブッチギリ商店店主
怪しげな商人。
盗賊団マッドデビルが壊滅したことで町にやってきた商隊の主人であったが、ギルドに協力したいと町長の店を買い取りブッチギリ商店を開く。
通常では手に入りにくい宝石の販売や伝説の神器の収集を冒険者達に頼むなど、一般的な商店とは様子が違う。
商店の小僧
ブッチギリ商店にいる子供。一見普通の子供に見えるが、実は魔造生物。
武具とゴーレムの改造も担当している。
その正体は鍛冶の神・ヘパイストスが己を模して作った最後の作品で、名はウルカヌス。
性格は見た目通りだが、記憶や技術はヘパイストスのものを継承している。
メフィストフェレスとの密談を時折行っているが、ギルドの行動を把握している節がある。
メーティスが語ったロードレオンを導く神魔の一人だが、なぜギルドに味方をするのかは不明。
魔造生物には核がある。
それ自体は彼も例外ではないが、彼の核は体内には存在しない。
彼のソレは大気そのもの。大気ネットワークを回路として使っているらしいが、そこに核としての機能を組み込んでいるといったイメージだろうか。
大気が存在する限りどこにでも、何体でも自身を作り出すことが可能。
大気の消失は即ち星の死と同義。上位神魔なら星を破壊する力があるため彼を殺すことも不可能ではないかもしれないが、神魔の役割上そのような所業は無意味。
行動を封じることすらできないその不死性はクローン神魔をも凌駕する、完全に不死身の存在と言えるだろう。
バトラー
ファウスト家に使える老執事。
ファウスト家に仕える召使はバトラーも含め吸血鬼である。
実は物凄く稀有な存在である「老いた吸血鬼」。千年以上を生きたファウストですら、彼以外に見たことがない。
あらゆる吸血鬼は誰かに討伐されることでその生涯を終えており、例外は断血したファウストのみ。
そしてバトラーは、ファウストから「老いて死ぬこと」を最後の命令として告げられた。
アイーシャ
突然ファウストが酒場にエスコートしてきた盲目の美女。
フルネームはテラ=アイーシャ。
死神の遺跡に眠っていた最古の吸血鬼。人体実験から生み出された吸血鬼の始祖である。
吸血鬼ではあるが彼女自身は体が弱く、あまり長くない。
自身が「不老長寿」を望まれて作られた亜人の始祖であることは理解しているが、それが「吸血鬼」であることは理解していなかった。だが、目が見えぬ故に耳聡い彼女は、いつの間にかそれに気づいていたようだ。
ちなみに、酒場の赤ワインに対して「何でかしら、これは飲めるわ」と発言しているため、おそらく普通の飲食物は口に合わないものと思われる。
逆に言えば、ファウストに気に入られ彼女が飲める赤ワインが一体何なんだという話にはなるのだが・・・吸血鬼自体が「生命活動に必要な酵素を自ら作り出せず、他の人間種の血液から摂取する必要がある」という種族なので、その酵素でも入っているのだろうか。
NPCキャラクター
ロードレオン
ギルドを支える若き冒険者であり、主要人物の一人。
魔物の被害を減らすため、隣村スティンからギルドへやってきた青年。
暗黒卿に敗北した父の汚名を晴らすため剣の腕を磨いていた。
ギルドの主要人物では唯一の純粋な人間。
父親はテンプルナイツの初代団長、母親は王族の直系筋と、血筋的にはかなり恵まれている。
父のシルディンは暗黒卿の討伐を原因として失脚したため、初期は吸血鬼に対して強い敵意を抱いていた。
冒険者には珍しく真面目で礼儀正しい好青年。
一見すると大人しくも見えるが芯のある性格で、どんな状況でも仲間を裏切らず、難しい問題に対しても正面から向き合う誠実さを見せる。
機転が利くらしく、セッタとの出会いを始めとした数々の危機を口上で乗り切っている。
しかしそのことが原因で、冒険者ギルドにとんでもない騒動を持ち込んでしまうこともしばしば。
帝国の竜退治の依頼を成し遂げ、ドラゴンスレイヤーの称号を得る。その名声は帝国だけでなく、他種族との交流が少ないアマゾネスの村にも知れ渡っていた。
冒険者ギルドの勇名(悪名?)が知れ渡ると共に、外部からはギルドのリーダーとして認識されるようになる。
様々な冒険を経て、弱い人間の身でありながら、「神魔に代わり、滅びゆく種族を守る」ことを決断し、戦いに身を投じることになる。
神魔との戦いが一段落した後、襲撃してくるドラゴンの残党を狩っていた彼は、元々の「竜殺し」の異名もあって英雄として名声を高めることとなる。
テンプルナイツに憧れて騎士を目指していた若者を束ねて新たな騎士団を結成し、やがてそれを中心として街ができ、更に発展して彼を国王とするレオガルド王国となった。
ウルカヌスやメフィストフェレスとの問答で、彼は神魔との最終決戦は後の時代の人間に託すことを告げた。
その気になればすぐにパズズを倒して他の神魔との決着を付けることも、あるいは彼自身が神魔と化することもできたが、彼はその道を選ばなかった。
なお、国王である彼に妻子がいないとは考えにくいが、それに関係する直接的な描写はない。
ただ、マリーのストーリーの出来事、およびレオガルド王国の記録からマリーの記述が削除されていることから察するに、
「実は王妃はアマゾネスだが王家はそれをひた隠しにしている」という可能性は大いにある。
ヘリウス
ギルドに所属する冒険者の一人。自ら大魔法使いを名乗る青年。
古代技術に詳しく、ゴーレムのゴリアテを連れている。
一見人間だが、亜人の混血児であるヒューマノイド。どの種族の血が流れているのかは不明だが、生命力が高い。
ロードレオンとは対照的に無鉄砲で明るい性格。良くも悪くも冒険者ギルドのムードメーカー的存在と言える。
歯に衣着せぬ物言いでリリーナとはしばしば小競り合いを起こしている。
頑丈な身体と向こう見ずな性格が災いして、作中では何かと損な役回りを引き受けることが多い。
シナリオで真っ先に重症を負ったり死にかけたりするのは大抵ヘリウスである。
リリィとは同じ孤児院の出身者であり、厳しい生活を共に生き抜いたことで家族のような絆で結ばれている。
古代技術に詳しい彼が魔法使いを名乗っていたのは、かつてローズウェルの孤児院を破壊した「魔女」ことリリィの罪を被るため。
そのためギルドがドラゴンスレイヤーの功績を得た際は、ローズウェルの魔女として孤児院の一件の贖罪を求めるつもりだった。
しかし式典のため帝都に向かう直前に、テンプルナイツの部隊がギルドを襲撃、リリィが捕らわれの身となってしまう。
以来、リリィを助け出すために奔走することになる。
ベルファゴールとの邂逅から己の無力さを悟り、神魔への対抗手段を身につけたい一心で
リリーナの精製したアンデッドの原液を飲み、不死身の肉体を得た。
更にリリィの魔導書を読み解くことで神魔にも対抗しうるほどの魔法の力を獲得する。
内面にも変化が現れているらしく、物語後半では以前のように感情を表に出すことは少なくなってきている。
神魔に敵対する目的は単なる復讐心ではなく、自身もまた作られた存在であることへの複雑な感情もあるようだ。
そういった経緯もあり、彼の場合はレオンとは異なり一貫して全ての神魔を滅ぼすことを明言している。
リリーナ
ケルベロスを従えた活発な少女。
盗賊団に囚われていたところをヘリウス達に助け出される。
冒険者ギルドを化け物の巣窟にした犯人の一人。
時折ヘリウスがケルベロスに襲われて死にかけているが、悪びれる様子は見られない。
サイボーグにされたサイキックであり、魔造生物を従わせることができる機能を持たされている。
山あり谷ありの人生経験から少女らしからぬ強かさを持つ一方で、
内面には繊細でナイーブなところがあり、「普通の女の子」として生きることに憧れている。
サイキックの特徴である痣は薬で隠しており、目の色は過去に命を落とす危険を冒してまで消している。
生身の身体を取り戻すために古代遺跡の調査を行っており、
ファウストが彼女の研究のパートナーとなったことで、彼の一番の理解者となった。
何か思うところがあるのかファウストが酒場に女性を連れてきた際には少なからず動揺した姿を見せた。
彼女もまたギルドの一員として神魔との戦いに巻き込まれていくことになる。
神魔に対する特別な思い入れは無いが、自身の行いから身を滅ぼしていく人間たちに対してはどこか冷めた視点から眺めている。
魔造生物を引き連れてサイキック収容所を襲撃したため、魔物を操る魔女として手配されることになる。
戦いが終わった後は自身の機械の体の寿命を悟り、また平和な世界には魔物と魔女は不要として、早いうちからギルドを去る。
各地を転々として遺跡荒らしで体の維持費用を稼ぎつつ純粋原液の精製を試み、その傍らで踊り子としてレオンの名声を上げる歌を広めていた。
そして魔造生物たちもほとんどが核に戻ってしまったころ、一人で古代遺跡の落盤に巻き込まれ体も動かなくなるが…
そこにファウストが現れ、リリーナにリリスの実を使用。彼女は不死を獲得するかわりに、元の体に戻るという願いを果たすこととなる。
その後はリンドールの街でエレナと共に数十年過ごしたのち、レオガルド建国100年経った頃にはジークフリートと共にリンドールでの反乱に参加。
ハデス・クローンを封印した地下坑道に居を構え、そこで長い年月を魔女として過ごすことになる。
なお、前作でヘリウスと険悪だった理由は彼女が魔造生物をヘリウスの塔から何度もかっぱらってきていたため。
今作と比べてヘリウスの口調が仰々しいこともあってすごく仲が悪そうに見えるが、意外と当人たちとしてはじゃれあいの範疇…かもしれない。
ケルベロス
リリーナと共にギルドに参加した魔獣。酒場のマスコット的な存在。
酒場の入り口脇が指定席で訪れた客を驚かせ、並の冒険者は恐怖し逃げ出す。
町の子どもたちの間ではギルドの番犬として認識されているようで、ギルドのドアをノックしてケルベロスが出てきたらハズレらしい。
リリィ
ヘリウスの幼馴染の少女。優しく物静かな性格だが、ヘリウスの役に立つために冒険者ギルドに加入する。
ヘリウスと同じくローズウェル孤児院の出身。孤児院では想像もつかないような悪環境の生活をしていたようで、それほど豪華でもない一般的な食事にも感激する。酒場で登場するときは大体何かしら料理を食べている。
ヘリウスの少し無茶な将来の希望を語る姿に嬉しそうに感謝している姿は酒場の日常になっていた。
正体は「ローズウェルの魔女」と怖れられる、ローズウェル孤児院の爆破事件の犯人。
ヘリウスと同じく亜人との混血であるヒューマノイドであり、内には絶大な魔力を秘めている。彼女に流れる血は吸血鬼とサイキックのもの。
彼女の魔法の理論は常識的な理論とは全く違い、通常ではありえない「自身の周囲の気温を変化させる魔法」や「一般的なファイアボールの数十倍の大きさの呪文」を扱うなど魔法の根本に無意識にたどり着いた者。ヘリウスのために彼女の書いた拙い魔導書はヘリウスの魔法の才能を開花させることになる。
テンプルナイツにローズウェルの魔女として容疑をかけられ囚われた後はバフォメットの手に渡る。
その後アンドラスにより助け出され、彼女の特性から雷切に変わるタケミカヅチへの切り札として大森林の決戦に参加、ベルファゴールに盾役にされ傷つき疲弊する。
決戦後はベルファゴールに連れられ、各地での破壊活動で姿が確認されている。
ベルファゴールを倒したヘリウス達に助けられるが既に瀕死で、最期はヘリウスの腕の中で息絶えた。
セッタ
ギルド近くの村で山の守り神と崇められていた鬼神。普段は姥捨山に住んでいる。
突如村人を捕食するようになりギルドへ討伐依頼が出される。村人を襲っているところをレオンの口上でなんとか止めるがその結果、レオンはセッタに付きまとわれることになった。
ギルドでは机を1つ占領しその上で酒を飲んではネコマタと騒いでいる。
人間を喰らう鬼だが悪人しか食べないという掟を課している。レオンの機転により人間を食べられなくなったが、その後はレオンが悪事を働かないか見はり続けている。
気配もなく突然レオンのいるところに現れたり気がつくといなくなっていたり、その動向には不思議なものが多い。
レオンにいつもつきまとっているため必然的に戦闘に巻き込まれることもあるが本気で戦ってはいないようで、倒れても起き上がり攻撃もそもそも当てる気がないのかほとんど当たらない。
ドラゴンだろうが魔造生物だろうがなんでも食べる。
魏王宮で卑弥呼と対峙した際は火の鳥を丸呑みし卑弥呼を愕然とさせた。
卑弥呼によると最初期に滅んだ下位神魔「酒呑童子」の可能性があるが、本人は「知らん」の一言で済ませている。
ヴィヴィアン・レイクにて、ピグミーチャムたちの口車に乗せられて金棒の一振りで山を真っ二つに割った。
その破壊力は下位神魔どころか中位神魔でも簡単に出せるものではなく、ウルカヌスは金棒の力ではないかと推測している。
結局ストーリーでも最後まで正体は分からない。ゲーム的には他の鬼より上限レベルが高く、最高レベルまで達すると中位神魔タケミカヅチの必殺技である天轟雷鳴剣を覚える。
どう考えても下位神魔を超える力を持っており、普通の鬼じゃないのは間違いないのだがそれ以上は謎。暗躍するメフィストフェレスやウルカヌスにとっても想定外の存在であるようだ。冒険者ギルド物語3に期待、といったところか。
ちなみに性別不明のNPCはセッタとケルベロスのみ。他にも性別不明の種族は居るのだが…。鬼には性別という概念がないのかもしれない。
ネコマタ
なぜかセッタと共にいたワーキャット。
その素性は一切明かされていない、謎多き猫娘。
初登場時から何やら物騒なことを言っており、町の住人からは人食いの化け猫と恐れられている。
マイペースで食欲旺盛。魚でもドラゴンでもなんでもよく食べる。
ストーリーではもっぱらにぎやかし要員。
作中ではセッタの肩に乗っていることが多い。
しかしセッタにべったりなのかと言えば別にそういう訳でもなく、
「ネコマタ探検隊」なるものを勝手に結成して、珍味を求めて三大ダンジョンをさ迷い歩いたりした。
光物に縁があるのか、各地で最高級宝石を拾ってきている。
エンディング後はドラゴン肉にありつくため、竜退治に赴くロードレオンに付いて回る。
その間集めた宝石や財宝は、王国の建国資金として役立てられたらしい。
結局なぜセッタといたのかは分からず仕舞いだが、単に餌にありつくためにくっついていただけなのかもしれない。
ゲオルグ
ダークエルフの青年。ネクロノミコンを所持する重要人物。
ダークエルフとの戦いで傷付き、ギルドの宿屋に運ばれたことを機にエルフのファリアと共にギルドに身を寄せる。
普段はリリーナの薬で肌を白く見せているため、見た目はエルフと見分けがつかない。
一匹狼的な気質の持ち主で、基本的に他人のことは信用していない。
ダークエルフ特有の好戦的な一面はあるものの、一般的なダークエルフのイメージとは異なり聡明かつ慎重。
人間のロードレオンのことを毛嫌いしているが、似たような境遇のリリーナに対しては多少気を許している。
作中での強キャラ描写の割りにNPCとしての使い勝手はイマイチな気もするが、そんな所も含めて何だかんだでプレイヤーからは愛されている。
アンドラスとの接触を経て、暗躍する神魔たちの存在を冒険者ギルドの者達に伝えた。
ゲオルグ自身も、己とファリアの安息のために神魔と敵対している。
ファリアのお腹の中にいる子供ーエルフとダークエルフ、両方の血を引き、どちらをも超える力と寿命を持つであろうその子のため、仲間となるエルフを絶滅させるわけにはいかない。
レオンのあらゆる種族との共存・根絶の否定という考えを持ちながら平和を目指すという人間的な理想論に賛同はせず、甘ちゃんともいえるレオンには出来ない種族の根絶を目的に行動を起こす。
彼はダークエルフを率いて森を領土とするノームや他の種族を次々と滅ぼしていく。
それがゲオルグの仕業だということを知っていたレオンはそれを黙認していたが、建国10年が経った頃についに行動を起こす。
黒の王率いるダークエルフ軍vs騎士王率いる騎士団。
熾烈を極めたその戦いは、騎士王が黒の王を討ち取ったことで幕を下ろしたという。
ファリアとエルフのための争いが結果的に人間の潜在的な敵対種族を排除することでもあり、最後には自身も討たれダークエルフの力も大きく削られることで間接的にレオンの目指す平和に寄与したこととなる。
必要悪として生み出されたダークエルフを体現したような人物である。
ファリア
エルフの女性。ゲオルグの恋人であり、彼が唯一心を許す存在。
ダークエルフがエルフの森に攻め込んだ際、ゲオルグと逢いびきしていたことにより、他のエルフにダークエルフを手引きしたと疑われ森を追われる。
以来、ゲオルグと共に冒険者ギルドに身を置いている。
純真で立ち振る舞いは淑やかな令嬢。少し天然気質で呑気な面も見られる。
あのゲオルグの心をどうやって開いたのか非常に気になる。
戦闘描写は少ないが、曲りなりにも冒険者としての経験を積んだことでそれなりの実力はあるようだ。
ゲオルグが魔剣を手に入れたのと同時期に、彼女はメフィストフェレスから指輪を授けられている。
そのデザインは前作の登場人物であるラフェリアが持つ指輪に酷似している。
ゲオルグと二人の静かな暮らしを夢見ており、内心では彼が戦いに参戦することも快く思っていない。
メーティスの予言を受け、『二人』の安息の地を得るために迷いの森の守護者に救いを求める。
ファウスト
長身で黒い外套を纏った美麗な男性。ギルドがどこにでもある酒場だったときからの常連。
いつも赤ワインを頼み酒場の隅の席で静かに時を過ごしていた。
その正体は「暗黒卿」と呼ばれる吸血鬼。通常の吸血鬼ではありえない力と能力に不死身の再生能力を持つ。
その力は下位神魔とも互角以上に渡り合え、ギルド上空に浮かぶ空中遺跡から落下したゴーレムの直撃を受けても死なないタフネスさを誇る。
三大神獣の捕食者の1人であり「黒」と呼ばれ、その力と再生能力は神獣を捕食したことによる影響だと思われる。
現在はとある事情から断血しており少し弱っている様子。過去に各地で破壊や殺戮を行っていたとされ、ロードレオンの父シルディンが率いるテンプルナイツによる討伐隊が編成された。彼らと交戦した際に返り討ちに殲滅したことで帝国から目の敵にされている。
なお、テンプルナイツを壊滅させたのは暗黒卿の名を騙り神魔を誘き出そうとしていた偽物の仕業である。最後に飲んだ血は、その際シルディンに飲まされたもの。
初めは自身の気まぐれや損得のみで行動していたが、神魔呂布の登場とリリーナの精製するゾンビの原液に目をつけ本格的に活動し始める。
当初の目的は不死を殺す方法を探すこと、より正確には死ぬことであった。
しかしメーティスの助言を受けて死神の遺跡でアイーシャを発見。考え方を変えていき、吸血鬼の幸せを願うようになる。
そんな中で、アイーシャを救える可能性であるアダムの実に関する資料を発見。
アダムの実を使用するには人間1000人の命が必要であったが、それを承知で使おうとする。
しかしヘリウスの命でアダムの実がリリスの実に変質。
必要な命も魔獣や悪魔といった類のものに変化したため、大量の悪魔を殺すためにマルコキアスをかばう。
結局リリスの実をアイーシャに対して使うことはなかったが…
最期はロードレオンを追うようにして死んだとされるが、本当に死んだのかは定かではない。
町外れの屋敷に住み、そこで働く執事バトラーをはじめとした使用人全てが吸血鬼である。
屋敷で働く吸血鬼には近隣住民を襲わないよう徹底しているが、危害を加える者はその限りではない。
ちなみに前作の中心人物であったアイーシャの父親。
マリー
アマゾネスの戦士。フルネームは「マリー・マーズウォルフ」。
レオンを追いかけてやってきた冒険者の一人。
今作の酒場の看板娘であるサリーの妹。
ドラゴンスレイヤーの爵位授与式を済ませて帝都からギルドへ帰るロードレオンに、「負けたほうが相手の言うことを聞く」ことを掟とする決闘を申し込んだ。
しかし決闘に勝利したレオンの言葉とアマゾネス族の掟により路頭に迷うことになる。
その後はレオンの所属するギルドに席を置き、レオンとの再戦の機会を狙っている。
戦士としての素質は高く、ギルド加入以前でもドラゴンスレイヤーの称号を得た頃のロードレオンと互角に近い実力を持っていた。
その反面、森の集落で育ったためかやや世間知らずなところがあり、作中でもロードレオンに良いように言いくるめられては苦労している様子が度々見られる。
ただこれは閉鎖的なアマゾネス族にはそれほど珍しいことではなく、姉のサリーにとっても冒険者時代の経験は他人に言えない恥ずかしい思い出になっているらしい。
元々伴侶となる男性を見つけるために旅をしていたが、女王であるアリアンロッドが滅び、それに伴い大森林のアマゾネスの集落が壊滅したことで、帰るべき場所を失ってしまう。
苦悩の末に、アマゾネスと滅亡の運命を共にするのではなく、冒険者として生きることを選んだ。
その一連の出来事は後のレオンの在り方にも大きな影響を与えた。
エンディング後も冒険者を続け、ロードレオンに匹敵するほどの伝説の冒険者として数々の武勇伝を残した。
そして約束通り、互いの全盛期に再び決闘を行ったとされるが、その結末は・・・。
クラマ
武者修行の旅をする天狗。
マリーと同じくロードレオンとの縁を切っ掛けにギルドに加入する。
爵位授与式を終えて帝都から帰るロードレオンに、ドラゴンスレイヤーの名声を賭けた決闘を申し込んだ天狗。
しかし、レオンに決闘を受ける理由がなく、また直後にマリーが現れたことで完全に忘れられていた。
10日間レオンを待ち続けていた彼はギルドに果たし状を送り付けたものの、自分から決闘を申し込んでおきながら指定した場所までたどり着けず、挙句決闘相手に助け出されてしまう。
実は師から『忍術』という「忍者」の技を伝授されていたが、職業を間違えて「侍」になってしまっていた。
転職して一から鍛え直すために、ギルドに冒険者として登録することになる。
マスターが外国から取り寄せた焼酎がお気に入り。
ストーリーでの挙動から東方出身であることが推測されるが、メンバーが極東の国へ向かった際も特にセリフはなかった。
ダニエル
帝国貴族の要人。今作の名物キャラクターの一人。
初登場は帝都防衛戦で、ダークエルフに襲われていたところを冒険者に助けられる。
帝国貴族の中でもかなり位が高いと思われる。
ストーリーでも度々登場する帝国貴族。
爵位授与の儀式を取り仕切り、帝国上層部しか知らないシルディンの騎士位剥奪の真相を知っていた。
また、暗黒卿ファウストの姿も知っていた。
良くも悪くも、ギルドの力を一番評価している人物かもしれない。
7章にて教皇帝国が滅亡し、地位や権力など全てを失ったことで冒険者に身をやつすことに。
初登場からして不憫な立ち位置にいたが、冒険者になってからは以前にも増して苦労が絶えない。
しかしさすがはロイヤルラインだけあって能力は優秀で、激動の最中を生きる人々を救うため、
無学な冒険者たちに代わって内政面で大きく貢献した。
エンディング後もちゃっかり生き延び、建国の立役者の一人としてロードレオンを支え続けた。
冒険者時代の苦労も必要な経験だったと受け止めていたようだ。
教皇帝国
大陸の西に存在する最大規模の国。帝国の中心地は帝都と呼ばれている。かつては国王と大司教によって治められていたが、15年前に王と大司教を兼ねる教皇に統治された。
教皇を中心とした人間主体の国であり、大陸最強の騎士団と名高いテンプルナイツを抱えている。
秩序と協調を重んじており、エルフとノームとは親交を行っているが、吸血鬼、ダークエルフ、サイキックは交渉の余地のない敵であると定めている。
教皇フィルデリア
教皇帝国の頂点に君臨する教皇その人。
絶大なカリスマ性を持つ統治者であり、式典に姿を現しただけで民衆は歓喜する。
伏犠や卑弥呼のように国を率いる立場にはあるが、彼は神魔ではなく正真正銘の人間である。
かつて三神獣の捕食者の一人である「白の賢者」から人間と神魔の歴史を学び、人間という種族の存亡を賭けて今の帝国を築き上げた。
彼が今の立ち位置にいるのは、人間と敵対する神魔達をテンプルナイツと共に牽制するためであり、同時に帝国の裏には強力な神魔が潜んでいると外部に誤認させようという目論見もあった。
実際にその目論見は半ば成功しており、呂布は彼の存在を「エンペラー」と呼び、他の神魔同様に警戒を向けていた。
3種族同盟によって帝国は未だかつてない規模にまで領土を広げたが、バフォメットの策略に嵌ったことで統制力を失い、教皇は帝国民による反乱の最中に自決という道を選んだ。
彼のキャラクター画像は「裾の長い服を着て椅子に座った人物」に見える…が、
その正体はなんと正面斜め右から映した蒸気機関車である。
宰相ゴッディス
教皇帝国の宰相。
教皇フィルデリアやリチャードと共に神魔の存在を知る数少ない人間の一人。
民衆には神魔の存在をひた隠しにしているため、その存在を知らないものにとっては不可解な行動や政策も多い。
エルフ・ノームと手を組んで大陸を統一しようとしていた。
3種族同盟が崩壊し、教皇を失ったのちは暴徒をいち早く鎮圧し、驚くべき速さで帝国をまとめ上げて皇帝となる。
その後はギルドにバフォメット討伐の命令を出す。
その交換条件として、冒険者ギルドの完全な独立と種の差別撤廃という要求を飲むこととなった。
その後竜族が攻めてきたときは帝都で防衛の指揮を執っていたが、毒の霧により拠点を北のリンドールへと移動せざるを得なくなる。
しかし帝都には白の導師からの知識をまとめた重要な書物があったため、指揮官でありながら最前線で帝都奪還作戦を行う。
だが兵士の中にサイキックが紛れ込んでおり、暗殺されて最期を遂げた。
主要人物からはあまり良い印象は持たれていないが、その行動はひとえに帝国の民衆を守るためのものだった。
彼が居なければより多くの人々が犠牲になっていたであろうことを考えれば、間違いなく相当有能な人物であったと言える。
リチャード
テンプルナイツ第二部隊長の聖騎士。
テンプルナイツ初代隊長であるシルディンを尊敬しており、その息子であるロードレオンを気にかけている。
作中ではNPCに次ぐ活躍を見せる重要キャラクター。
呂布との戦いにより第一部隊長が命を落としたため、テンプルナイツ再編に伴い指揮官になる。
物語の後半で神魔の存在を知る人物であること、そしてテンプルナイツもまた神魔に対抗するための組織であることが明かされる。
しかしロードレオンがテンプルナイツへの協力を拒否したことを皮切りに、冒険者ギルドと完全に袂を分かつこととなった。
最期はバフォメットの策略に嵌り、守ろうとした民の手により討たれた。
作中では立場や状況に振り回されているような印象が強いが、実はリチャード自身も相当な実力者。
作中登場する人間の中では最高レベルに達しており、ゲーム内では神魔に迫るほどの戦闘力を見せる。
大陸最強の騎士団の名は伊達ではない。
主天使ドミニオン/力天使ヴァーチャー/座天使ソロネ
神々しい姿をした天使。
エルフを守護する神魔たち。使い魔として天使の軍勢を従える。
争いを好まないエルフを至高の種族としている。
天使たちの放つ光は『森の光』などと呼ばれており、エルフの精神に安らぎを与える力があるという。
そのためエルフ達はほとんど無条件で彼らに付き従う。
ドミニオン
ソロネと共に大森林の決戦に参加し生き延びる。
その後、人間とノームとの種族の同盟で大陸を統一することを目論んでいたが、魏王宮で伏義の置き土産(核爆弾)の爆発により天使軍は大打撃を受ける。
さらに一人のテンプルナイトがエルフの王を殺害した(恐らくバフォメットに操られていた)ことで、エルフ軍も崩壊。
激怒したドミニオンとヴァーチャーは帝都を目指しながら人間を虐殺し、その際に冒険者ギルドと対峙することとなった。
ギルドとの交戦によって深手を負いながらも逃げ延びる。
ヴァーチャー
大森林の決戦には不参加。3体とも滅ぶという最悪の事態を避けるためだろうか?
帝国の大陸統一宣言の壇上にドミニオンと共に現れる。
ギルドとの戦いに敗れ滅ぶ。
ソロネ
大森林の決戦に参加したが特にセリフも何もないまま滅ぶ。
一応、主天使や力天使よりも階級が高かったりする。ゲーム内のLvも上記2人より高い。
ところで3種族同盟は決戦前から予定されていたものと思われるが、帝国に与する彼らが決戦に参戦する必要はあったのだろうか。
決戦唯一の救出持ちなのに15人PTの3列目に居た結果、最初に死んだ戦犯だったりする
バフォメット
山羊の頭を持つ異形の悪魔。
ノームを守護する神魔であり、異名は『山羊』。
魅了の力を持ち、帝国の中枢に入り込んでありとあらゆる謀略を張り巡らせている。
「望むままに与えること」を信条としており、バフォメットの影響を受け、ノームの信仰は自然主義から退廃的な享楽主義になり変わっていた。
その毒牙は帝国の他種族の民衆にまで及んでいる。
中位神魔タケミカヅチに対抗できる神器「雷切」を所有する。
一時は同じく雷神への対抗策であるローズウェルの魔女をも手中にしたが、こちらは離反したアンドラスの手で逃がされている。
他の下位神魔と雷神との共倒れを望み、自らは終始傍観者に徹している。
雷神が滅んだ後、神魔ドミニオンらや宰相ゴッディスらと共謀して人間・エルフ・ノームの3種族同盟を結ぶ。
しかし魏王宮での核爆発でドミニオンらが狂ってしまったため、時期尚早ながら行動を起こさざるを得なくなる。
最終的にゴッディスの命に乗じた冒険者たちにより滅ぼされる。
南の大森林
教皇帝国の南方に位置する広大な森林地帯。
ノーム族やアマゾネス族、エルフ族、ダークエルフ族、獣人族といった多数の種族がひしめき合っている。
アリアンロッド
南の大森林に住むアマゾネス族を治める女王。遥か昔から変わらぬ美しい姿を持つと言われている。
魏の国
大陸の東に位置する王国。
伏義を神として崇めており、ファウストと互角に戦うことのできる将軍が率いる軍隊を有している。
呂布
魏の国の将軍。槍と弓の達人で赤毛の駿馬を操る。
正体は神魔であり、通称『無双』。守護する種族は不明。
牛若丸と弁慶を同時に相手に出来、ジークフリートとも互角に戦う。
魏の国は隣国である東方の国が擁する中位神魔タケミカヅチの侵攻に脅かされており、
呂布はそれに対抗出来る神魔バフォメットの持つ神器「雷切」を奪取しようと、魏軍を率いて教皇帝国へ攻め入る。
帝国領ローズウェルを占拠し帝都に宣戦布告するが、テンプルナイツに町を包囲され孤立。
帝都へ向け単騎で突撃するがメフィストフェレスの妨害に合い、再びまみえたファウストとの激闘の末に討たれた。
これは余談だが、彼と初めて相対する「ラルバ遺跡」は、その様相やゲーム中での描写から「現実の『万里の長城』に相当するものではないか?」という説がある。
長城は歴史上に呂布が登場した三国志の時代には既に存在した現存する最古の建造物のひとつである。
実際には明言されていないものの、もし仮にそうだとすれば、文明が滅亡してなお遠い未来にまで形を残していることに、歴史のロマンを感じられるかもしれない。
伏義
魏の国の守護神として崇められる存在。
強力な破壊魔法を操る下位神魔。配下の魔造生物にキリンがいる。
呂布が雷切を帝国へ奪取しに向かっている間、極東の火の国からのタケミカヅチの侵攻を単独で食い止めていた。
雷神の怒りに触れ、ついには魏の国は滅ぼされてしまうものの生き延びる。
その後は南の大森林にてタケミカヅチと対峙、共闘の結果これを滅ぼすが自身も死亡した。
「生存に価値がなくなれば争いは起こらない」という考えの元、研究を行っていた。
そんな彼の残した秘法により、魏の国は生きた屍が蠢く悪夢の国に変貌してしまう。
ゲーム内で戦うことはできず、戦いの様子は大森林の決戦で見ることができるのみ。
使用するニュークリアの威力は凄まじく、他の下位神魔と比べても文字通り桁違いの火力を叩き出している。
Lvも500と下位神魔の中では最も高く、かなり強力な神魔であったことが窺い知れる。
キリン
伏犠の使い魔である魔造生物。
美しい馬のような見た目の魔獣で断崖絶壁を恐ろしい速さで駆け抜けることができる。
地下坑道
ドワーフ族が築き上げた広大な地下坑道。
大陸全土にその領域を張り巡らせており、その中心にはドワーフの力と繁栄の象徴である黄金宮殿がある。
ギルガメッシュ/エンキドゥ
レバノンの森で遭遇する二人組。
地下帝国に本拠地を置いており、ギルガメッシュとは後にドワーフ族の黄金宮殿で再会することとなる。
ギルガメッシュ
ドワーフを守護する下位神魔。地下坑道の黄金宮殿を根城としている。
帝国を地下に作ったのは、雷神の稲妻で滅ぼされないようにするためでもある。
非常に好戦的な性格の持ち主で、冒険者達により打ち倒された際には、彼らを好敵手と呼び賞賛する姿を見せている。
エンキドゥの死を機に神々の戦いから身を引き、その後は黄泉の国への道を求め、狂気に魅入られたかのようにドワーフ達に地下を掘り進めさせていた。
黄金の宮殿に住み、巨万の富と権威を手にしていた彼が、友を失った悲しみから精神的な世界に救いを求めるとは皮肉なものである。
彼の戦いはそれで終わったかのように思われたが、偶然か、あるいは必然だったのか。冥界への道を求める過程で、古代遺跡から解き放たれたハデス・クローンと遭遇する。
彼はドワーフ族と共にハデス・クローンと戦い、そして最期は……
エンキドゥ
魔造生物だが神魔と肩を並べる実力を持ち、ギルガメッシュとも対等な関係で接する。
大森林の決戦にてタケミカヅチにより核を破壊され消滅する。
その核はギルガメッシュにより持ち帰られていたが、最後にはとある人物に託されることになる。
元ネタは古代メソポタミアの文学作品、ギルガメッシュ叙事詩。文学としては知られている中で最も古い作品の一つ。
ギルガメッシュとエンキドゥは親友同士であり、本作以外のゲーム作品などでもよく二人セットで登場する。
エンキドゥが魔造生物扱いなのは、神によって粘土から作られたという逸話からだろうか。
杉の森でフンババを倒す、というのは元ネタと本作で共通している。
また、作中にも登場した「冥界」という言葉はギルガメッシュ叙事詩においても重要なキーワードとなっている。
ミストガルド地方
大陸の中央に位置する地方。ギルドのある町と同じく帝国領土外にあり、帝国と魏国に挟まれる位置にある。
かつてはミッドガルドと呼ばれていた住みやすい土地だった。
山に囲まれた窪地になっており、ミストガルド地方の北部には町がある。
バベルの塔や万魔殿パンデモニウムをはじめとした数々の遺跡があり、観光地として栄えた時期があったものの、深い霧に覆われ強力な魔物が多く生息するため物語中では寂れている。
アンドラス
ミストガルドの霧の森に潜む異形の者。
ダークエルフを守護する神魔。通称『鴉』。
全ての神魔や種族を殲滅し生き残り勝者となることが最上の価値とする。
また敗者絶滅という自然の法則に従い、自らに対しても例外ではない。
その理由は相容れない他種族を徹底的に根絶しない限り争いは続き、真の平和は訪れないという考えに基づく。
バフォメットら帝国陣営の一員だったがネクロノミコンを持つゲオルグと出会ったことで離反した。
以後、安住の地を求めるゲオルグに神魔の情報と魔剣ダーインスレイヴを与え、力を貸す。
タケミカヅチから身を守るため霧の森に潜伏していたが、呂布が帝国に攻め込み神魔同士の均衡状態を破ったことをきっかけに動き始める。
リリィが帝国の手に渡った際は雷切を持つバフォメットにさらなる切り札を与えないため、手傷を追いながらも彼女を逃がした。
タケミカヅチとの決戦では瀕死の重傷を負ったものの、その後与一を殺すなど自身の信条に従い活動を続ける。
しかし帝国に対抗できるほどには回復しておらず、一度は西のエルフの森の奥へと追いやられる。
大陸が混乱に陥った後は、エルフの森から進軍。
毒を持つ黒い霧で帝都を陥落させたが、冒険者たちに討たれる。
その際ダークエルフを殲滅しようとしない冒険者たちに対して憤慨し、またゲオルグにダークエルフの真実を教えて彼の行動に大きな影響を与えた。
踊る人形
ミストガルド地方にある魔獣の森をさらに奥に進むと存在する「迷いの森」の守護者と言われている謎の人形。
パズズ
GP98
パンデモニウム内にいるロボット。
パンデモニウムにかつて有った都市ギムレーを守る人型二足歩行アンドロイド。
人との関わりを重要視されてAI機能が大きく発達しており、人々から頼られる警官のような存在であった。
神魔やクローン神魔に知識も有しており、パズズが自身の肉体にクローン細胞を植え付けていることも知っている。
パズズの命令がギムレーの市民を危険に晒すことを理由に、パズズを倒すために冒険者たちに力を貸す。
ただしパズズの命令に逆らったため、その後機能を停止してしまった。
彼自身はかなり武装を削減しているが、異種族戦争の時代へ突入した後に彼を基に作成されたGP98-α…パンデモニウムに出現する敵の「アルファ」は高い戦闘能力を持つ。
名前からオメガとの関連性も気になるが、その辺りは特に触れられていない。
ヨルムンガルド
ミストガルド内の竜の巣に居る巨竜。
より正確に言うならば、ミストガルドを囲う山脈そのものである超巨大竜。
神魔でこそないものの人間を守ろうとする存在であり、神魔大戦時にバベルの塔に巻き付いて上位神魔の攻撃(という名の大災害)からこの土地を守っていた。
アーサーとも仲間であり、アーサーがこの土地を人間と共に離れるときに「いつかアーサーの意思を継ぐ人間が現れた時、この土地を与える」約束を交わした。
その約束に従い、ミストガルド改めレオガルドとしてロードレオンにこの土地を授けた。
まあ竜の巣の話自体はちょっとしたifというか番外編みたいなものだが、本筋においてもパズズを封印する際に山を崩す手伝いをしてくれる(本人にその気があるかはさておき)。
ちなみに、名前はヨルムンガンドではなくヨルムンガルドである。
北のリンドール地方
ミストガルド地方よりさらに北方に位置する北国。
極寒の大地で人が住める地域は少ないが氷雷山をはじめ貴重な物資が採取できる場所も多い。
ジークフリート
冒険者たちとたびたび接触する、大剣を振るう剣士。
名剣バルムンクを持ち、他の神魔からは『剣聖』と呼ばれる。
知性に優れたサイキックを守護しており、彼らの覇道を切り開くために自らの武力を捧げている。
かつてはアーサーの同志であったが、種族が滅んでゆくことを神魔として看過できず、
アーサーの死後は北国のサイキックの寒村をひっそりと守っていた。
アイスドラゴンの討伐のため氷雷山を訪れた冒険者たちの力を借り、リンドール地方に飢饉をもたらす邪竜ファフニールと対決。
勝利はしたものの、ファフニールの血を浴び一旦は完全に石化。
相打ちとなるが、背中に張り付いた菩提樹の葉のおかげで動けるようになり、さらには不死身の防御力を得る。
物理攻撃はほぼ効かない体になり、更に「死なない」ということに関しては他の神魔とも一線を画すものとなっているようだ。
大森林の決戦に他の神魔達と共に参加、雷神を倒し生き残る。
多くの神魔同様にベルファゴールの動向を警戒しており、その使い魔メデューサと対決、既に石化していることが功を奏して勝利を収めた。
教皇帝国が三種族同盟を結び、サイキックへの迫害が激しくなったことで彼は大きく行動を起こす。
ヴィヴィアン・マーシュにてアーサーの聖剣エクスカリバーを巡ってギルドと対決。
自らの力ではギルドに勝てないことを悟り、ロードレオンの考えを聞いたのちにその場を後にした。
しかし、ギルドとの戦闘で疲弊していたところをマルコキアスに襲われ深手を負う。
以降、傷を癒すために身を隠し、卑弥呼には数十から数百年単位で歴史の表舞台に出ることはないと推測されている。
200年後の前作では無論行動を起こしているのだが、その前に今作から100年ほど経った頃にリンドールの反乱に手を貸している。
レオガルド王国も当然ではあるがずっと統治が安定していたわけではなく、その頃は圧制が酷かったようで、結果としてリンドールは国として独立することとなる。
とはいえ前作ではレオガルド王国と友好な関係であったため、100年の間に和解はしたようだ。
エレナ
サイキックとして迫害されていたリリーナを引き取った育ての親。リリーナに薬の知識と人間らしい暮らしを与えた恩人。
住んでいた村が盗賊団に襲われた際リリーナと生き別れ消息が不明になっていたが、リンドールの街で薬屋を営んで生活していた。
優しい性格でリリーナに限らず収容されるサイキックを庇おうとした。
極東の国
大陸の東端にある自然豊かな国。大地の裂け目により分断された陸の孤島となっている地域。
かつて北国の神オーディンと東方の闘神スサノオが戦争により大陸を分断したという荒唐無稽な神話が残っている。
国の西側は卑弥呼の統治する町になっており東側は卑弥呼の命により何者の侵入も許されない神域となっている。
卑弥呼
極東の国を治める火の巫女。
強力な炎を操る下位神魔。配下の魔造生物に火の鳥が存在し、牛若丸等の武者を率いてギルドと対峙する。
タケミカヅチの魏の国侵攻と同時に牛若丸達に帝国の動向を探らせ、魏の国が滅んだ後は魏王宮で体裁を整えていた。
タケミカヅチが滅ぼされたこととセッタの存在により今回の戦いから手を引くことを決め、東方の国へ帰り鎖国する。
彼女の祭壇には上位神魔のアマテラスの神像が祀られている。
守護している種族はワーウルフやワーキャットといった獣人。
彼女は文明を悪と考えており、国の東半分丸ごとを手付かずの自然のまま獣人たちのための土地としている。
元ネタは弥生時代、日本に存在したと言われている邪馬台国の女王。
史実でも巫女であったという説がある。卑弥呼に関しては太陽と関連付けた説が多いので、火を操る設定はそこからだろう。
牛若丸/弁慶/与一
卑弥呼の指示で動く武人たち。
全員神魔だが、個々の戦闘力は下位神魔の中では低め。ゲーム的にはそれぞれLv77・76・88しかない。
とはいえ、人間や亜人から見れば達人と呼べる強さを持つ。
牛若丸
小柄な神魔の武者。卑弥呼の密偵として暗躍する。
帝都で神魔たちの動向を探っていたがセッタに襲われた。
その後、雷神侵攻の障害となるクロノス神殿に侵入、破壊して機能を停止させた。
極東の国鎖国後も、大陸の情勢とギルドの動向を探るために活動している。
弁慶
大柄な神魔の武者。
前作では牛若丸とコンビを組んでいたが、今作では牛若丸が単独行動をすることが多く、無口であるため出番は少ない。
強さは牛若丸と組んでの2対1で呂布と互角。
与一
弓を得物とする神魔。
キリンを仕留めるために黄山へ赴くが、アルジェナとの弓勝負に全神経を集中させていたため、背後から迫る気配に気づかずアンドラスの凶刃に貫かれ滅んだ。
タケミカヅチ
雷神と呼ばれる存在。
作中では「建御雷神」と表記される。
卑弥呼が治める東方の国が擁する神魔。
神魔大戦を生き残った唯一の中位神魔で、国をも破壊する力を有する。
その力は下位神魔ではまったく及ばず、彼らが各地に身を潜め表舞台に出てこない大きな理由。
星の統治が可能な上位神魔が全て滅び、かつ国を統治する力を持つ唯一の中位神魔となってしまった今、自らの手の及ぶ東方の国のみを残し教皇帝国を含めた全ての国を討ち滅ぼすことを使命としている。
神魔大戦での傷が癒えたことにより活動を開始、雷の力をもって魏の国を滅ぼす。
彼の雷の力への唯一の切札である雷切はバフォメットが保有した上で傍観を決め込んでいるため、下位神魔達も手をこまねいている状態であった。
しかしながらベルファゴールが新たな対抗策を得たことで他の下位神魔達も打倒タケミカヅチという利害の一致で行動を開始する。
その後一時の共闘として徒党を組んだ下位神魔軍団により南の大森林で滅ぼされた。
彼の死後、下位神魔達は各々の思想に従い各地で活動を始めることになる。
元ネタは日本神話の雷神・武神。
作中での必殺技は不屈付きの天轟雷鳴剣で、決戦での死者は全てこれにより一撃オーバーキルされている。
唯一の救出持ちのソロネを真っ先に落としたのは流石というべきか
ちなみに直撃して生き残ったのはヘラクレスとマルコキアスのみ。
(ヘラクレスは2連続で食らっても余裕あり、マルコキアスは一撃で瀕死。)
ボス・その他
ケルピー
シュケルプ湖に住む人語を解する妖精。特技は罵倒。シュケルプ湖に伝わる名馬伝説に登場する馬。
ヘラクレス
巨人族の中でも更に一際巨大な体躯を持つ大男。
コロシアムでジークフリートと互角以上の戦いを繰り広げる。
巨人族を代表する下位神魔。巨人特有の怪力に加え、天狗のクラマが感嘆するほどの巨人族らしからぬ素早さを持つ。
さらに下位神魔の中でも他を凌駕するタフネスを誇り、大森林の決戦ではタケミカヅチの猛攻を先頭に立って受けてもひるまず、高い物理火力で攻撃面でも活躍している。
彼の思想は「愛が勝つ!」とのこと。
巨人族が何かと豪快なのは彼の影響だろうか。
また、かつてはアーサーの同士であったことも判明している。
タケミカヅチが滅んだ後はベルファゴールに操られたメデューサと氷雷山で戦うが、小動物を庇ったことで生じた一瞬の隙を突かれ石化、滅びる。
ちなみに彼の石像は200年後にも残っている。
前作ではメフィストが神魔大戦について話す場面があるが、なぜかヘラクレス対メデューサも神魔大戦時の出来事のように話している。
元ネタはギリシャ神話の半神半人の英雄。
一個だけでも突破すれば英雄と讃えられるような高難度の試練を12個もクリアした大英雄である。
その中でもアマゾネスの女王の腰帯を入手する試練における、当初はアマゾネスと友好的だったがヘラクレスが何者かに騙されて決裂した、という流れは冒ギルでもほぼそのまま。
他にはドロップ魔造のネメアーの獅子もこの試練の関係である他、冒ギル世界でスサノオを倒したヒュドラの毒矢も彼が使っていたもの。
ただしスサノオは恐らく上位神魔であり、猛毒とはいっても下位神魔の攻撃で滅びるかはいささか疑問が残る。実際にヘラクレスが使ってる場面もないため、彼がスサノオを滅ぼしたというわけではないだろう。
アルジュナ
高貴さを感じさせる弓使い。
義に厚く穏やかな性格の神魔。
タケミカヅチとの決戦前に、アルテミスの弓を借りるためアリアンロッドの元へ訪れる。
大森林の決戦後は他の神魔と同様にベルファゴールを警戒し、
伏義亡き後のキリンがベルファゴールに渡るのを阻止するため、冒険者や与一と共にキリンを仕留めた。
その後にはマルコキアスを討つための情報収集のため、ギルドに接触。
ファウストがマルコキアスについたのかどうかを問いに来た。
冒険者たちにも答えられない質問ではあったが、仮にそうなら地上を諦めざるを得ないと判断。
どうやら地下のドワーフ帝国に足を運んでいたようだが、そこでハデス・クローンと遭遇してしまう。
ドワーフ・ギルガメッシュと共に応戦するも敗北し、死の間際に偶然通りかかった冒険者たちに後を託した。
かつてはアーサーの思想に同意し、神の役目を放棄しようとしていた。
現在の考えは不明。守護する種族も不明。
ベルファゴール
知の神と呼ばれる狡猾な悪魔。
物語の裏で暗躍する神魔。
ローズウェルの孤児院を利用して様々な亜人の混血児を集めていた。
孤児院から逃げ出したリリィがテンプルナイツに捕らえられた際アンドラスの協力によってリリィを奪還する。
その目的は混血による突然変異として魔法を無効とする能力を持つリリィを、中位神魔タケミカヅチが放つ招雷の盾として用いるためであった。
こうして他の神魔達と協力しタケミカヅチを討つことに成功する。
また、かつて神々の使役していた魔造生物で神の軍勢に匹敵する軍隊を作ろうと画策。
サイボーグ研究所に入れ知恵を与えて研究と実験を行わせ、精神感応により魔造生物を操る術を得る。
リリィやメデューサといった強力な手駒を得た彼は帝国各地で破壊活動を行う。
マレフィムの丘でリリィを媒体に不死者リッチーを甦らせようとしているところで冒険者ギルドと交戦し、最期はヘリウスに滅ぼされた。
特定の亜人を守護する描写もなく他の神魔から危険視されていたことから、他の神魔を一掃して唯一神になることを目論んでいたと思われる。
メデューサ
ヘビを操る魔造生物。
神魔ベルファゴールの使い魔で、触れた者を石に変える石化の法を用いる。更には自分の声や姿を自由自在に変化させる能力も持つ。
元々は下位神魔よりも格上の神魔の使い魔であり、魔造生物でありながら並の下位神魔より高い戦闘力を持つ。
ベルファゴールの手により甦り、「ローズウェルの魔女」に扮して彼と共に帝国各地で破壊活動を行う。
ストーリーの中盤では、変身能力を活かして「ノーム族とアマゾネス族を戦争状態にさせる」「あえてクロノス神殿を破壊させ、大森林の決戦を誘発する」ことに成功している。おそらく、他の下位神魔の力を削ぐためのベルファゴールの策だろう。
霧の森にいる理由は不明。ストーリー的には大森林の決戦の直前のタイミングなのだが、アンドラスにそのことを伝えにでも来ていたのだろうか。
ベルファゴールの命により氷雷山にて神魔ヘラクレスと戦うものの、下位神魔の中でも別格の強さを持つヘラクレスに対しては苦戦を強いられていた。
ヘラクレスの一瞬の隙を付き彼を石化させることに成功したものの、直後に現れたジークフリートには石化の法が通じず、首を斬り落とされ核も破壊されてしまった。
マルコキアス
悪魔の司令官。巨大な獣の身体に鷲の翼を持つ。
強力な悪魔の軍団を率い、吸血鬼を守護する神魔。
共栄を知る者、すなわち自分より弱いはずの人間に依存して生きている吸血鬼こそ、
支配者に相応しいという思想を持つ。
その思想は吸血鬼の在り方を肯定するものであり、吸血鬼にとっては抗い難い誘惑であるようだ。
神魔たちの中でも一際芝居掛かった話し方が特徴的。
迷いの森の地下で力を蓄えていたが、大陸が混乱に陥ったのを機に行動を開始。
まずはクロノス神殿による天候操作が消えた南の大森林に火事を起こして、悪魔の軍勢の移動路を確保。
南から悪魔を進軍させつつ、同時に西方の帝国跡地周辺から吸血鬼を率いて人間の街を襲って行った。
最終的に両軍はローズウェルで合流したが、そこで冒険者たちと交戦する。
深手を負ったが、ファウストがかばったためすんでのところで逃げのびた。
消息不明
メフィストフェレス
神出鬼没の謎の紳士。
物語の裏で暗躍する神魔。考え方が神魔としては異常であり、思惑が読めない。
それはプレイヤー目線でも例外ではなく、目的が不明。
その実態は研究者の戯れで唯一情緒性を仕込まれ、ユーモアを受け継いだ神魔である。
眠らせる能力を持っており、呂布の馬を眠らせて足止めした。
神魔としての力は低いらしいが、大森林の決戦においてはタケミカヅチすら眠らせている。
神出鬼没さも特徴。どこからともなく現れ、いつの間にかいなくなっている。大森林の決戦でも戦闘中に姿を消した。
ファウストのしもべを自称している。少なくとも古くから知った仲ではあるようだ。
NPCたちには様々なアイテムをもたらしている。
ゲオルグにはネクロノミコン、ファリアには森と剣の指輪を渡し、ロードレオンにはエクスカリバーについて教えた。
神魔を滅ぼされたら困るらしく、過去には神魔たちを手引きしてアーサーを襲った。
また、レオンに対して人間が滅ぶことを好まないとも発言している。
白の導師
白い肌、白い髪、白い服、白い杖を持つ者。
ファウスト同様の神獣の捕食者。全てを知るために神獣を喰らって永遠の時を得た。
その知は神魔を超えているが、世を離れて傍観者に徹していると言われる。
教皇に神魔や古代文明のことを教え、帝国を作るきっかけとなった。
それ以外の直接的な登場はほぼないが、手記にもちょっと登場する。
『色』
ファウスト同様の神獣の捕食者。
生まれながらにして強力な超能力を持つ、『フルカラー』と呼ばれるサイキックの一人。
自らの精神をあらゆる自然と相互作用させて生きている。
手記で存在が確認できるだけで、物語には登場しない。
ただのフレーバーテキストかもしれないが、冒険者ギルド物語3には登場するかも。
過去に生きていた人物
シルディン
テンプルナイツ初代隊長。ロードレオンの父。
テンプルナイツを大陸最強の騎士団に育て上げた実力と功績は帝国貴族の上層部も認めるほど。
10年前に『暗黒卿』討伐のため、テンプルナイツを率いてサウスロードの町へと向かった。
しかし返り討ちにあい、討伐隊は彼を残して全滅。彼自身もアンネという少女をかばって背中に傷を負ってしまう。
帝国は体裁のために彼から騎士位を剥奪したが、すぐに戻すつもりだった。
しかし彼は全滅した責任を受けようとしたのか、復職を断り帝国を去る。その責任感の強さと誠実さは息子であるロードレオンにも受け継がれている。
騎士団を辞めてからは辺境のスティンという村に移り住み、ロードレオンに剣術と帝国式戦術を教えていた。
物語開始時点では既に死亡しているようだが、死因は不明。
ヘパイストス
鍛冶の神、炎の神などと呼ばれていた存在。
アーサー
おとぎ話に登場する人間の王。
人間を守っていた唯一の神魔。神魔大戦により文明を失った人間を滅亡の危機から救った。
また、科学兵器を失った人間に剣で戦う術を教え、他種族や魔獣と戦えるだけの力を持った騎士団を作り上げた。
強力な神器「聖剣エクスカリバー」を持つ。下位神魔の中ではかなり力を持ち、人型神魔最強と目される。
彼の最期の一撃は多くの神魔を道連れにし、大地を抉り取ってヴィヴィアン・レイクを作り出すほど。
神魔は「不要な種族を滅ぼす」使命を持つが、その中で彼は神魔を不要な種族と定めた。
最初は他の神魔の同意を得られなかったが、彼の意志に同意し神の役目を放棄する神魔も増えていった。
クーフーリンとは幾度も対決し、最期には相打ちになったと言われている。
しかしながら実際は、クーフーリンとの戦いに疲弊したところを彼の思想に反対する多数の神魔に襲われ討たれた。
人間を護るため戦い散ったアーサーは、最期にエクスカリバーを人間にしか使えないように封印を施した。
クーフーリン
アーサーと何度も戦った槍使い。
かつてエルフを守護していた神魔。
強力な神器「魔槍ゲイボルグ」を持つ。下位神魔の中ではかなり力を持ち、アーサーと並び人型神魔最強と目されていた。
アーサーとは幾度となく戦っていたが、最終的に互いを認め合い盟約を交わそうとしていた。
相打ちと語られている以上、彼もまたアーサーと同時に討たれたと思われる。
メーティス
種族解説
前作・今作共にネタバレあり。
この世界で最も繁栄している種族。
NPCとしては今作の『ロードレオン』、『ダニエル』が該当するほか、ストーリー上特に言及されていないほとんどの登場人物はこの種族にあたる。
個々人の能力値は他の種族と比べて非常に低い。
守護神魔はいない。過去にはアーサーが守護していた。
元々この世界には人間しかいなかったが、過去の人間たちは発達しすぎた科学技術により神魔や他種族を創り出した。
神魔の戦いはその愚かな「人間」に取って代わる種族を決定する戦いという面があるため、守護神魔がいないのはある種必然だろう。
天性の詐欺師とも呼ばれる種族。
NPCとしては前作の『ミュウ』がこの種族に該当する。
小柄な見た目と無邪気にも思える言動でついつい子供と対峙している気分になるが、その実高い観察力としたたかさを持つ。
種族全体として交友関係と行動範囲が非常に広く、そこから生まれる盗賊の情報網も広い。
危機察知能力が高いと言われているが、情報の扱いに卓越しており騒動が起こる前に土地を去るのが最大の要因。
ただし、少なくとも200年後に関しては、卑弥呼の治める極東の国では現地の忍者が幅を利かせているため情報網が弱い。
身体的には小柄なためか寒さに弱く、力も弱く体力も低い。そのかわりすばしっこい。
なお、別に嘘つきというわけではない。むしろ嘘はつかずに他人を利用するのが彼らだろう。
守護神魔は不明。少なくとも今作生き残った神魔にピグミーチャムの守護神魔はいないが、流石の生存能力で200年後にも絶滅していない。
頑強で手先の器用な種族。
前作、今作ともにこの種族に該当するNPCはいない。
古代遺跡の高度な技術力を持つと同時に、種族の一人ひとりが勇敢で優れた戦士でもある。
宝石の採掘による巨万の富により黄金の宮殿を築き上げ、その番人としてグリーンドラゴンやジュエルビースト等の強力なドラゴンや魔物を飼い馴らしている。
他種族と比較しても頭一つ抜き出た勢力を誇っていたが、とある事情により地上の覇権争いには参戦していない。
最終的には古代遺跡に封印されていたハデス・クローンとの戦いにより滅亡した。
なお、ファンタジー世界ではドワーフとエルフは仲が悪いことが多いが、この世界でも例外ではない模様(手記で少し触れられた程度だが)。
守護神魔はギルガメッシュ。
ただシナリオでは彼がドワーフ王国のどういう存在であったのかは明かされていない。
過去には上位神魔ヘパイストスが守護していた。
エルフに似た容姿を持つ好戦的な種族。
NPCとしては今作の『ゲオルグ』がこの種族に該当する。
戦いに身を投じることを決めたエルフは肌が黒く変色し、ダークエルフに変質するとされる。
エルフから必ず自然発生的に生じるように遺伝子レベルでプログラムされており、その目的はエルフとダークエルフの両方の性質を受け継いだ「ハイブリットエルフ(ハイエルフ)」というより優れた種族を生み出すことにある。
これは、争いを拒むエルフと争い続けるダークエルフ、両極端な二つの種が交わることで生じる、両方の性質を受け継いだ中庸な種族こそが理想的な種族だという思想に基づいている。
守護神魔はアンドラス。
仮に絶滅してもエルフから自然発生することもあって、アンドラスが滅んだ200年後にもダークエルフはいる。雇用はできないが。
人間を凌駕する高い身体能力と知性、アンデッドに近い不死性と再生能力を持つ長寿の亜人。
NPCとしては今作の『ファウスト』、前作の『アイーシャ』がこの種族に該当する。
不老不死を目的に旧人類の遺伝子工学により人間から作り出された新たな種族だが、生命活動に必要な酵素を自ら作り出せないという欠陥が生じたため、他の人間種の血液から摂取する必要性がある。
そのため、人間からは敵視されており敵対関係にある。それ故に長寿を全うするものはおらず、討伐されて最期を迎えるのが常。
社会性や組織力は無く基本的に群れることはないが、吸血鬼1体でも討伐に軍隊が必要になるほど強力な種族。
守護神魔はマルコキアス。
種族自体が強力なので守護される必要性はないが、マルコキアスの思想は吸血鬼にとって抗い難い誘惑となっている。
戦いを好まず、回復魔法が得意で、森で自然と共に暮らしている長命な種族。
NPCとしては今作の『ファリア』がこの種族に該当する。前作の『ラフェリア』もゲーム的にはこの種族に分類されているが、物語上はエルフとダークエルフのハーフという設定になっている。
一見すると慈愛に満ちた平和的な種族のようにも見えるが、実際は他種族とは積極的に仲良くするわけではなく、むしろ保守的であり他種族への警戒心は強い。
その性格が悪い方向へ働くと、自分たちの手は汚したくないが他種族は排斥する…というかなりタチの悪い行動となる。
前作にはブリガン帝国というエルフ中心の国があるが、エルフ以外で住人として認められているのは人間のみ。他の亜人は実質奴隷のような扱いとなっている。
選民思想も強く、神の国を自称していて教えに従わない者は邪教徒扱いとなる。
それでいながらエルフは「野蛮な外の世界と違って、天使様の庇護のもとで平和に暮らしていればいい」という考え方をしている。エルフという種族の性格がよく表れている考え方だと言えるだろう。
守護神魔は天使たち。かつてはクーフーリンも守護していた。
今作ではドミニオンだけが生き残った。当然ブリガン帝国の支配者もドミニオン。
エルフたちにとっては他種族の排斥・絶滅のために手を汚してくれる天使様である。
強力な魔力を持つ亜人。
目の色や顔の痣が特徴で精神に狂気を潜めていると言われており、人間からは迫害される種族。
NPCとしては前作の『レイドリック』がこの種族に該当する。今作の『リリーナ』もこの種族にあたるが、彼女はサイボーグ化されたサイキックというかなり特殊な立ち位置。
元々は医療用ナノマシンを細胞に共生させた人間が元祖。
精神活動の発信機能の役割も果たす医療用ナノマシンから大気の環境用ナノマシンへ命令を伝えることで事象を操るような超能力を得る。
人種によって使える超能力に違いがあり、この超能力を発展させるため異人種同士を掛け合わせた新人類がサイキックと呼ばれるようになる。
目の色や痣はこの多数の人種の遺伝子が混ざり合っているため。
あらゆる人種の特徴を持つサイキックは特にフルカラーと呼ばれ、強力な超能力を発揮する。
守護神魔はジークフリート。
かつてはアーサーの考え方に同調した神魔だが、守護対象の種族がアーサーが守った人間に迫害されているというのは何とも皮肉な話である。
自然の中に生き、文明を必要としない種族。
より大きなカテゴリーとして「獣人」という種族のひとつに分類されており、NPCとしては今作の『ネコマタ』のほか、前作にはワーウルフの『レイフォード』が登場している。
各地に獣人の里が点在しているほか、東方の国の東半分は彼らのための未開の地となっている。
一作目、二作目と連続してNPCが登場しているが、両者ともに物語の中で経歴や過去が詳しく語られていないため謎を残している部分も多い。
これは獣人族に手記で歴史を伝えるという習慣が無いためかもしれないし、「極東は神秘の国」という古典的なファンタジーに定番の設定を反映したものなのかもしれない。
現に獣人だけではなく天狗や鬼、忍者等の極東に根差した種族や職業はその多くが謎に包まれている。
ネコマタが幸運の猫神として崇められているのとは対照的に、レイフォードは一族に伝わる刀の呪いによって常に不幸に見舞われていた。
更にレイフォードは卑弥呼から「神喰らいの民」、ヘリウスからは「神喰らいの魔獣憑き」と呼ばれており、どうやらかつて神魔大戦でオーディンを喰らったというフェンリルと何か関係があるらしい。
守護神魔は卑弥呼。卑弥呼一派の他の神魔も同様だろう。
タケミカヅチに関しては不明瞭だが、卑弥呼に味方していたであろう彼もおそらく同様。
竜の力を持つ種族。
NPCとしては前作の『シャグニフィ』がこの種族に該当する。
個々の戦闘能力は非常に高く、主に傭兵として雇われている。
ただし傭兵ということは金で動くということであり、竜としての誇りを重視する一部のドラゴニュートはその生き方を好まない。
そのようなドラゴニュートは弱肉強食の自然界で竜としての生き方を選ぶ。ドラゴニアン王がその代表例。
シャグニフィは竜の誇りを失わず、かといって竜として生きることも拒んでいるため、竜人族の中でも異端者として扱われている。
守護神魔はパズズ。ドラゴニュートというよりはドラゴン全般を守護しており、竜の誇りを捨てたドラゴニュートは守護対象に含まれていない。
女性しかいない戦闘種族。
NPCでは今作の『マリー』、そしてギルドの看板娘『サリー』がこの種族に該当する。
一人でレックスを狩ることでようやく一人前の戦士として認められると言われており、個々の力は平均的な人間の戦士を大きく凌いでいる。
森の中に集落を作って暮らしており、成人の通過儀礼を終えたアマゾネスは村の外で男探しを開始する。
そして人間の男と決闘し、勝つとアマゾネスの村に連れて帰る。
人間とアマゾネスは異なる種族間でありながら正常に子供ができる珍しい組み合わせであり、産まれた男は人間、女はアマゾネスとなる。
戦闘種族ではあるが個々の戦闘能力はドラゴニュートや吸血鬼に劣り、またアマゾネス単体では種の存続が不可能なため、種としての力は弱い。
森に住んでいるのも、森でしか生きられないから、というのが実情。
守護神魔はアリアンロッド。
彼女が滅びた後はアマゾネスの力は更に弱まり、ノーム族に追いやられてしまう。
最終的な滅亡は、ダークエルフの侵攻が決定打となった。
古代技術で人工的に作られた生物の総称。
NPCとしては今作の『ケルベロス』、前作の『VuA』等がこの種族に該当する。
存在の中心は核であり、核さえあれば不死とも言えるが核が壊れると死亡する。
なお、雇用できる魔造生物の種族は「魔物」となっているが、エンジェルやデーモン等の神魔に使役される一部の魔造生物は「神魔」に分類されることもある。
前作には魔造生物というくくりはないが、普通の種族としてゴーレムが登場。
ゴーレム改造は無いが、今作のゴリアテやタロスたちと似たような性能をしている。
今作と違って雇用可能数に制限はなく、また敵国が10体のゴーレムを所持している場面もある。
ヘリウスは核の創造に成功したようだが、まだ実験段階のようだったので、どこかしらで大量に核が発見されたりしたのだろうか。
人と同等の知性を持つアンデッド。
NPCとしては今作の『ヘリウス』、前作の『ハカモリ』が該当するが、いずれも後天的にアンデッドマンに転生した別種族である。
不死の存在であるアンデッドはアンデッド化する中で理性を無くすのが普通だが、ごく稀になんの障害も無しにアンデッド化したものがいる。
それをアンデッドマンと呼ぶ。死なない上に怪我もすぐ治り、眠ることもない。おそらく食事も不要。
外見も人と変わらず、理性を保ったままそれらの特性を得られるため、意図的にアンデッドマン化を目指す者もいる。大概失敗してただのアンデッドになったり、体を失うハメになるが。
作中で意図的なアンデッドマン化に成功したのはヘリウスだけだが、神魔すら素材とした純度の高い原液と彼自身の高い生命力があって初めて実現している。
守護神魔…と言っていいのかは微妙だが、それに該当するのは伏義。
巨大で頑強な体躯を持つ種族。力も強く、ドラゴンと単独で戦って勝てると言われている。
NPCとしては前作の『ハルバトロン』がこの種族に該当する。
他の種族とは違い、偶発的に発生した種族の模様。
巨人の集落は西の砂漠を越えた先にあるが、その巨大な砂漠は並の種族では越えられないため詳細不明。
守護神魔はヘラクレス。
空を飛び雷を操る種族。
NPCとしては今作の『クラマ』がこの種族に該当する。
かなり不明な点が多い種族で、ストーリーに登場するのはクラマ以外では、東方の国にいる大天狗と呼ばれる天狗一人のみ。
実態としては古代の遺伝子操作技術によって人に近い知能を得た魔獣であり、人間の遺伝子を受け継いでいないことから、生物学上の分類も亜人ではなく魔物として扱われている。
守護神魔は不明。前作には天狗は登場しないが、絶滅したのか単に登場しないだけなのかもわからない。
神魔に分類される正体不明の種族。
NPCとしては今作の『セッタ』がこの種族に該当する。
守護神魔は不明だが、それに当てはまりそうな神魔はいない。
一応セッタは怪しいが、メーティスの言う「審判の使命を与えられなかった神魔」がセッタだとすると守護神魔とは言えないだろう。
前作でも雇用はできるが、今作含めてストーリー内でセッタ以外で鬼に関して特に言及はされない。
そのセッタがかなり特殊な立ち位置なこともあって、種族としての詳細は全く不明。
古代技術を使って体を機械化した人々。
NPCとしては今作の『リリーナ』、前作の『アルガード』がこの種族に該当する。
後天的に機械の体に改造されることでサイボーグとなるため、その点種族としてはアンデッドマンに近い。
その装甲は並の攻撃を通さない頑強さを持ち、非常に素早い動きも可能。
しかし生命活動を維持するためには莫大な費用と定期的なメンテナンスが必要で、しかもサイボーグ自体珍しいため金があってもパーツの入手は難しい。
そのため辛うじて研究所から逃げ出すことができても、外の世界で生きる手段として犯罪に手を染める者も少なくない。
前作冒険者ギルド物語での動向
当然前作のネタバレ注意
200年も経っているため、純粋な人間である彼は当然生きていない。
しかし、主な舞台であるレオガルド王国の建国者・初代国王として、そして名前を出すだけで騎士たちの士気が最高潮に達するほどの大英雄として名前が残っている。
ちなみに、作中の国王はロードレオン8世。
生きており、建国時代からいる大賢者として国王ですら緊張する存在。しかし王宮での権力争いに嫌気がさし、基本的に塔に引きこもっている。
物語中盤から本格的に関わり、冒険者たちに神魔を倒すよう促す。
彼女たちも生きており、西にあるエルフ中心の帝国近くの洞窟に住んでいる。ちなみにケルベロスとはボスとして戦える。
帝国では魔女と呼ばれており、実際かなり魔女っぽいことをしている。というかステレオタイプな「魔女っぽさ」を妙に重視している。
ヘリウス同様、中盤以降から冒険者たちに手を貸す。しかしヘリウスとはかなり険悪な仲になってしまっている模様。
また、彼女たち数名はレオンたちと共に戦ったとして二つ名は伝わっているが、名前は伝わっていない。反逆の理由で名を削られている、という説が有力なようだが…?
リリーナのステータスは不明だが、雑魚敵として出てくる彼女の幻影的なものの職業は賢者。
断血の影響で既に死亡。レオンと共に戦った彼は英雄として名が伝わっており、ファウスト家は貴族として名を連ねている。そして彼の娘・アイーシャがNPCとして存在している。
彼の妻は始祖のアイーシャであり、娘を産んだ際に死亡。その際娘に自分と同じ名前を付けるのだが、そのせいで少々話がこじれる結果に。
彼のマントはアイテムとして入手することができる。
ゲオルグ・セッタ:リリーナ同様、二つ名のみ伝わっている。
ファリア:名前は出てこないが、彼女とゲオルグの娘のハイエルフ(エルフとダークエルフの混血)・ラフェリアがNPCとして存在している。
それ以外:名前も何も一切の言及がない。
- 通常ボス
吸血鬼ディガール:こちらでは序盤のボスだが、200年後はマルコキアスに味方する吸血鬼として終盤に登場。レベルだけ見ても28→98と大躍進。
まあどちらにせよファウストへの恐れを隠そうともしておらず、微妙に小物感漂うのだが。
- 神魔
滅んでいない神魔はパズズ・ジークフリート・ドミニオン・卑弥呼一派・マルコキアス・メフィストフェレスのみ。
パズズ:王国の西にある封印の魔城に封印されていた。他の神魔を牽制するためにわざと滅ぼされずにいたのだが、冒険者たちに倒されたことで神魔との戦いの火蓋が切られる。
なお最初に戦うときは寝起き封印から目覚めたばかりで全然本気を出せておらず、バベルの塔で全力の彼と戦うことができる。取り巻きは誰もいないが、サシで戦うイベントもある。
ジークフリート:北のリンドール国におり、サイキックのリンドール国宰相・グレイアスと共にレオガルド王国に進軍してくる。
それが失敗した後はラルバ遺跡に潜伏していたが、居場所がバレた後はメフィストを滅ぼす。しかしその際弱点の背中に「聖杭」という神器を食らってしまい不死身の物理防御力を失い、冒険者たちに倒される。
ドミニオン:エルフ中心の西のブリガン帝国で信託と称し法王を操っている。普段は空中にいるため手が出せないが、信託のために降りてきたところを冒険者たちに倒される。
卑弥呼一派:鎖国状態にある東の大陸で、八岐大蛇を操って他の国を滅ぼそうと画策していた。結局それを行う前に冒険者たちに倒されるが、もう少し倒しに行くのが遅かったら手が付けられないことになっていただろう。
マルコキアス:ラスボス。最後に残った神魔であり、吸血鬼と悪魔の軍勢を率いてバベルに向かおうとしていた。ヘリウスやリリーナの助力もあり、本拠地に乗り込んできた冒険者たちに倒される。
メフィストフェレス:明言はされていないが、ブッチギリ商店の店主としてギルドに手を貸していた、というか多分2の方の店主も彼である。
裏で結構暗躍しているのがうかがえる。ラフェリアを勧誘するよう促しているのはかなり露骨だが、それ以外にも商店の店主という立場を活かして場を整えている。
ジークフリートに滅ぼされはするが、バベルの塔で神魔メフィストフェレスとしてギルドの面々と会い、言葉を紡ぐ。その言葉は暗示となり、冒険者たちの神魔討伐を後押しする。そして全ての神魔を滅ぼした後は…
Ragnarokr 彼の言葉に従った冒険者によってネクロノミコンに書き記されたその言葉は、バベルの塔の全ての神魔を、解き放つ・・・