7 Wonders 世界の七不思議

Last-modified: 2015-12-06 (日) 00:33:52

1.世界の七不思議とは

  2~7人 40分 2010年エキスパートゲーム大賞受賞

 世界の七不思議はフランスのアントワーヌ・ボウザ作のドラフト式のカードゲームです。各プレイヤーは世界の七不思議の国の内一つを担当し、、三世代に渡って建造物を建造したり、隣国と戦争したりして発展を競うゲームです。

2.ルール

 ゲーム開始時に全員一枚ずつ国ボードを受け取ります。
 各世代の初めに全員に手札としてカードが7枚配られます。そして各プレイヤーはそのカードの中からカードを1枚選び全員が一斉に公開します。このとき選んだカードに対して、次の三つの処理から一つ選択する事が出来ます。 (①カードをコストを支払ったうえで建設し自分の前に配置する ②各プレイヤーの国ボードの建造物部分にカードを挿入し建築する ③カードを廃棄し3金を獲得する)
 
 ①カード建設:カードを建設するにはカードの左上に示されているコストを支払う必要があります。コストは資源を自給するか隣国から購入するかで支払います。資源は各プレイヤーの国ボードの左上に一つあるほか、茶色か白、黄色のカードから入手できます(資源を算出するカードは1・2世代にのみ登場)。自分の前に配置されている資源の数だけその資源が生み出せることを意味します。(例 石3・ガラス1が必要なカードを建設したい場合、手元の茶・黄・白のカードに示される石・ガラスが足りていれば建設する事が出来ます。) 自分で資源を用意できなくても隣から資源1つ2金で購入して建設資材に充てることも出来ます。また前の世代に建造していると、次の世代で無償建設できる連続性のある建造物もあります。(1・2世代カードの右下を参照)

 ②七不思議建設:国ボードの下には2~4段階の建造物があります。それぞれには建造コストがあり、カード建設と同じ要領で資源を用意し建造する事が出来ます。

 ③3金獲得:現金が足りない場合や特に建設したいカードがないときは、選んだカードを廃棄して即座に3金を獲得できます

 以上の処理を全員が行ったら、残ったカードを隣に回し手札が2枚になるまでこれを続けます。そして手札が2枚になったら片方を選び、片方を廃棄し(3金はつかない)処理します。

 ここまで終わったら全員がそれぞれ隣国と戦争し、勝者は1/2/3世代毎に1/3/5点を受け取ります。敗者は世代に関わらず-1点を受け取ります。

 以上を3世代分繰り返し、得点計算となります。

3.戦略概観

 大きく分けてこのゲームには4つの戦略があります。

1、民生建造物戦法
 青色のカードをとにかく集めることにより、高得点を狙う戦法です。青のカード建てると直接点が入るため、比較的向かいやすい戦法ですが、相手にとっても点が入るカードなので、取り合いになりやすくなります。

2、科学戦法
 緑色のカードを多く集めることにより、得点を図る戦法です。緑カードにはそれぞれ3つの科学シンボル(文字・コンパス・車輪)の内1つがついており、最終得点計算時に各シンボル1/2/3/4/5毎に1/4/9/16/25点が入り、また3種のセット1毎に7点が入ります。基本的に数を集めなくては点にならないので、一度決まると他の戦法をとっているプレイヤーには防ぎにくい戦法です。また緑のカードには連続性があることが多く、それ程資源をとらなくてもカードがとりやすいというメリットもあります。基本的に3の倍数枚になるように集めると効率よく点が稼げます。

3、戦争戦法
 隣国との戦争に勝つことで点を稼ぐ戦法です。科のカードには盾がついており、各世代の終了時に盾の数で隣国と競い多い方が戦争に勝ちます。すべての戦争に勝つと18点で、全て負けると-6点なので何も考えずに負け続けると、大きく差が開き巻き返すのが難しくなってしまいます。

4、ギルド戦法
 紫(ギルド)のカードを使って点を取る戦法です。紫のカードは両隣のプレイヤーの持つカードの状況によって点数が変わります。(例 労働者ギルド:両隣の茶色のカードの枚数が勝利点となる)うまくはまれば、1枚で15点以上稼ぐことも可能でしょう。

 基本的にこれらの戦法の内2つを組み合わせる事が出来れば、負けることはないはずです。(筆者の経験上)

4,その他

 このゲームは既にいくつかの拡張が発売されており、各プレイヤーが独自の効果を持つ指導者を召喚できたり、それまでよりより強力な効果を持つ新カードを追加することも出来ます。
 ちなみに本会では市販されていない拡張を所蔵しており、普通ではできないプレイングを楽しむことが出来ます。興味のある方は是非、一度お越しください。