359 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/05/18(日) 20:05:48.57 ID:2o6V082z0
私の独りよがりなのはわかっている。
私はまどかの願いを利用して、自分の願いのためにまどかを巻き込んだのだから。
だから、私は悪魔。私にまどかに好かれる資格なんてない。
・・・でも。
―ウソツキ
喪服を着た小さな少女たちが私を見つめている。蔑んでいる。
自分の欲望に正直になってしまえと、私を焚きつける。
そして、なにより
「おはよう、まどか」
「あっ、ほむらちゃん・・・おはよう」
私は、再び見ることのできたこの笑顔が好きなのだ。
二度と見られないと思っていた。
いや、もう一度出会うために私は生きていた。
ただそれだけのために戦っていた。
「ほむらちゃん、きのうのCDありがとう♪わたし、クラリスさんって好きなんだー」
「よかったわ。そうだわまどか、放課後一緒にCDショップに寄らない?私、クラリスの新しいシングルを買いにいこうと思うの」
「ほんと?えへへ♪うんっ」
いつか、こんな当たり前な会話をしてみたいと思っていた。
まどかと、何気ない日常を生きるのが夢だった。
まどかの笑顔を、傍で見守っていたかった。
まどか、好き。大好きよ。
女の子が女の子のことを好きになるなんておかしいという人もいるけれど。
この気持ちだけは嘘なんかじゃないの。
まどか、あなたが好き。あなたを幸せにしてあげたい。あなたにいつも笑顔でいてほしい。あなたに穏やかな日常を送ってほしい。
…そんなこと、私にできるのかしら。
この気持ちはきっと、また私の独りよがりではないかしら。
まどか…
「ほむらちゃん?」
「えっ……な、なにかしら」
「なんだかぼーっとしてたから…。考えごと?」
「いいえ…気にしないで」
「??」
私に、まどかを好きになる資格なんてあるの?
心が、気持ちがぐるぐる混ぜ合わさる。どろどろのコーヒーのように。
私の気持ち、まどかに伝えたい。まどかと恋人同士になりたい。でも、まどかに拒絶されるのが怖い。
ああまどか、私の心はあなたでいっぱいなの。あなたを想うと胸が苦しい。心が切ない。まどか、あなたはどうしてこんなにも、私の心に入り込んでくるの。
…まどか、まどか。まどか…。
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