107スレ/花火

Last-modified: 2014-08-22 (金) 23:21:49
452 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 01:58:36.57 ID:CkSPOvRm0
まどか「ね?ほむらちゃん!花火すごかったでしょ!」

ほむら「えぇ、とても綺麗だったわ」

まどか「今まで生で見たことないって言うからびっくりしちゃったよ」

ほむら「テレビでは見たことがあったのだけどね」

ほむら「本当に綺麗で感動したわ、この丘が穴場なことを教えてくれてありがとう」

まどか「この丘はずっと前から私のお気に入りの場所なんだ」

ほむら「でも花火も終わってしまうとなんだか寂しいわね」

まどか「じゃあもう少しだけ花火見よっか」

ほむら「え?花火はもう終わったのでしょう?」

まどか「ここに……ほら、手持ち花火とバケツ」

ほむら「暗くてよく見えなかったけど、バケツを持ってきていたのね」

まどか「早速一緒に花火しよ、ほむらちゃん」

ほむら「手持ち花火もやったことはないからやり方を教えてね」

まどか「うん!」



からルミナス丘で花火文字を描きまどか大好きとかほむらちゃんかわいいとか描いてイチャイチャして
最後は線香花火をするけど風が強くて線香花火がすぐ落ちてしまうから二人で寄り添って風から線香花火を守りながら吐息が聞こえる距離になってるまどほむください




456 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 02:54:52.12 ID:NLNVBukM0
>>452  


「あ、あの、これでいいの?」
「ほ、ほむらちゃん、こっちに向けちゃ駄目! すぐに火が……」
「ごめんなさい、あの、きゃっ!?」
「ふわぁ、綺麗……」
おっかなびっくりに花火をつまんでいたほむらちゃんも、きらめく火花に今は見蕩れています。
火薬の匂い。
「鉄砲とか爆弾は平気なのにね」
「も、もう大丈夫よ」
恥ずかしそうなほむらちゃん。私も花火に火をつけます。
「綺麗だわ」
花火じゃなくて、私の顔を見て言うほむらちゃん。
私は嬉し恥ずかしで、思わず花火を振り回してしまいます。
「ね、見て!」
手持ち花火を振る私。空中に光の軌跡がハートマークを描きます。
「あ、凄いわ、まどか」
さらに腕を振る私。描かれる文字は「大すき」
光に照らされたほむらちゃんは、恥ずかしそうに笑って、小さな声で何か呟きました。
「?」
いつの間にか両手に花火を持ってるほむらちゃん。華麗に腕を振って描いた花火文字は「まどか」
「きす」
「キス?」
「好き……」
どちらでも、やることは一つです。
私はほむらちゃんのそばに寄り、二人の花火が消えてもキスは続いたのです。

「この小さな花火は……」
「線香花火だよ。風が強いから、こうやって……」
私はしゃがみ込んで体で風を遮るようにします。ほむらちゃんもすぐ隣にしゃがみました。
「あ、可愛い……」
「私、大きな花火も好きだけど、線香花火も好きだな」
小さな火花が二つ、儚げにきらめきます。
見つめる私たちは、じっと言葉も無くて。
「あ、消えてしまうわ……」
「うん……」
私の花火も、今にもぽとりと落ちそうな火の玉になっています。
やがて、ふっ、と二人の花火が消えました。すぐに辺りが真っ暗に沈みます。
「まどか」
闇の中だけど、すぐそばにいるほむらちゃん。
私は黙って体を寄せました。漂う火薬の匂い。
「大好き」




459 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 03:27:34.75 ID:lip59Or40
花火ほむまど置いてきます

夜空に咲き誇る色とりどりの花模様。人々からは感嘆の声が上がっている。

「わぁ……!」

晴れやかなまどかの声。隣で感動しているその横顔に目を向ける。
瞳を輝かせて光の芸術を見つめるその姿に私はまた恋をしていた。

「綺麗ね、まどか」

人波の作る雑踏や数多の声の中であなたの声が聴きたくなる。

「うん。すごく綺麗で大きくてびっくりしちゃった」

明るくて優しいあなたの声。その声にどれだけ救われているのだろう。

夜空の光を感慨深く見つめる円な瞳。なんて綺麗な瞳なの。
この夏の夜空のように透き通っていて、見つめるだけで吸い込まれてしまいそう。

あなたの可憐な姿は世界中のどんな花よりも美しい。ずっと咲き続けて欲しい。
あなたと花火を見ることができてよかった。こんなに時間が掛かってごめんね。

「ほむらちゃん」

見惚れながらあなたのことを考えていた私はその声に引き戻された。
まどかはその小さく潤んだ唇で、どこまでも透明な言葉を紡ぐ。

「来年も、再来年も……これからも二人でこうして見つめていたいね」

胸がいっぱいになる。どんな言葉を返せばいいのかわからない。

「まどか、手を繋いでいい?」

「いいよ」

二人で指を絡めて花満開の夜空を見上げる。
自信なんてないけど、絡めあった指先と重なった小さな吐息に
二人ならどこまでも行ける気がして、穏やかな笑みが重なった。

「まどか。こういうとき、なんて言えばいいのか分からないけど……」

咄嗟に恥ずかしさで俯くまどかの横顔が愛しくて、手のひらで優しく触れた。
顔を合わせてくれたまどかを前に、自然と溢れる笑みを向ける。

「あなたを愛してる。これからもあなたのそばにいさせて」

460 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 03:30:00.23 ID:lip59Or40
二人の小さな静寂を埋めるように花火の音は鳴り止まない。
夜空に咲くその音に呼応するように、二人の胸の鼓動は止まらなかった。
雑踏の中、まどかが私を抱きしめて優しく囁く。

「私も愛してる。これからも一緒にいようね。ずっと、ずっとずっと大好きだよ」

私も抱きしめながら浴衣越しにまどかを感じる。
消えることのない願いが胸に溢れた。

夜空の花火は止んでしまった。
けど、消えることのない小さな恋の花火がまた一つ咲いた。
これからも二人で花火を打ち上げようね。


この後部屋で無茶苦茶恋の花火を打ち上げた。

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