39スレ/天使じゃないよ-mdhmください

Last-modified: 2014-04-30 (水) 17:42:39
447 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/12/05(水) 01:41:25.14 ID:ZtSlnhQR0
mdhmは必須栄養素の一種で、欠乏すると吐き気、疲れ目を伴う倦怠感が起こり、最悪円環の理に導かれます。
ベッドに腰掛けて、隣に座るように促すまどかの表情はひどく穏やかなのに、まるで私を責めているようにすら思えてしまうのは、
「まどかにベッドへ誘われる」というシチュエーションに少しだけ、本当に少しだけの背徳感と期待と持ってしまう私の後ろめたさが
見せる大いなる被害妄想なのだろう。
極力無表情を装って、誘われるままに座る。そのまま、上体を預けてくるまどか。
背中に回された手のひらで、とん、とん、とやさしく刻まれるここちよいリズム。時々、まどかは赤ん坊をあやすように私に接する。
こうした多分にスキンシップを含んだ親愛の示し方には、中々慣れることができない。
膝枕をされる度に、後ろから包み込むように抱きしめられる度に、頭や頬を撫でられる度に、狼狽と赤面と動悸を悟られないように苦労する。
ふたりきりの時間は、まるで地獄で天国の接遇を受けているような気分だ。
以前はこうじゃなかった。手を繋ぐときも自然と握り返せていたし、話す時に目が合わせられなくて俯きがちになることもなかった。
どれもこれも、私がまどかに良からぬ思いを抱いているのが悪いのだ。
入院生活が長かったせいで、ひとを不快にさせない接し方というのがわからないのもある。
きっとまどかから見れば、私の態度は突慳貪で無愛想に見えるはずだ。それでも私と一緒にいてくれるまどかは、まるで
「ほむらちゃんって、私のこと天使か何かと勘違いしてるよね?」
何かをこらえるような声音。詰るような口調。考えていたことを言い当てられたこと。
驚きで硬直する私は、そのままのしかかるように体重を預けてくるまどかに押し倒される。
「私が天使みたいに優しいから、自分に優しくしてくれて、一緒にいてくれて、とか思ってる顔してる。いっつも」
背中に回された手が、上着の下に滑りこんでくる。もう片方の手は、スカートの…っ
「ま、まどっ」
「ごめんね、私、天使じゃないんだ。自分のしたいようにしてるだけだよ」
だいすき。
耳元で囁かれた切なげなかすれ声でとろけていく思考の中で、明日からもうちょっと素直になってみようと思った。
読んだら「うあーたまらん」って呟いてしまうようなmdhmください。

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1354351539/447