63スレ/ヤンデレなまどかさんに死ぬほど愛されそうなほむらちゃん

Last-modified: 2014-05-21 (水) 05:56:52
668 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 23:52:09.60 ID:ZFvc6CAnP
突如数レス失礼
なんかヤンデレなまどかさんに死ぬほど愛されそうなほむらちゃんもいいかなって

「もう・・・ぃやだぁ・・・ッ・・・・・・こんなのやだよぉ・・・」
「鹿目さん・・・っ」

これは
私が「希望」という名の地獄輪廻の中で見た「絶望」のひとつ。


美樹さんは、魔女になった。
佐倉さんは、巴さんに殺された。
巴さんは・・・・・・鹿目さんが殺した。

私たちは、「わたしたち」だけになってしまった。

その30日間のうちのひとつ。



数日後。
魔法少女3人の死。
――あれから。

鹿目さんは学校に来なくなった。鹿目さんの親御さんは、大切な親友を突然失ってしまったことにショックを感じた、と踏んだのだろう
先生となにか話しているのを見かけたが、結局鹿目さんは学校に来ることはなかった。

キュゥべぇも、あの事件以来姿を見かけなくなった。・・・理由はわからないが、同時にこの数日間、魔女が現れた気配もなかった。

久しぶりの「たったひとりの登下校」に言いようの無い寂しさを感じながら、私は毎日鹿目さんの家に足を運んでいた。
メールにも、テレパシーの呼びかけにも答えない。彼女の部屋のカーテンはいつも閉め切られていた。
今日もまた、諦めて家路につこうと踵を返した。・・・刹那

♪カワシタヤークソクーワスレーナイヨーメーヲトジータシカメルー♪
ほむら「!・・・・・・鹿目さんっ・・・」

Frm:鹿目さん♪
sb:会いたい
――――――
今夜11時

公園で待ってる


669 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 23:53:18.77 ID:ZFvc6CAnP
PM10:45


――少し早く着いたつもりだったのに、鹿目さんは既に、ひとりでベンチに座っていた。
死人のような人形のような、美しく冷たい無表情。眼の周りは真っ赤で、何日も泣き腫らしたことを物語る。
あの愛らしいリボンはしておらず、俯く彼女のやや長めのセミロングヘアが、街灯から無機質に照らされる光から表情を隠していた。

ほむら「・・・鹿目さん」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん・・・・・・急に呼び出しちゃって」
ほむら「そんなこと・・・」

彼女はただ、顔を上げずに俯いたまま。

私は、彼女の次の言葉を待つほかなかった。本当は、励ましてあげたかった。抱きしめて安心させたかった。・・・なのに。
「あの日」のことを思い出して身がすくむ。・・・私にはなにもできなかった。彼女に、今隣に座る鹿目さんに、あんなことまでさせてしまった。

まどか「・・・・・・ほむらちゃんにね、お願いがあるの」
ほむら「・・・お願い・・・?」

まどか「わたし・・・家にいたくない。・・・わたしね、パパにも、ママにも・・・タツヤにも、なにもお話できなかったの」
まどか「なにもできないで、ずっと部屋にとじこもってたの。・・・パパもママも、わたしのことを心配してくれたけど・・・結局なにも話せなかった」
ほむら「・・・・・・鹿目さん・・・」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「・・・なぁに?鹿目さん」
まどか「・・・・・・ほむらちゃんの家に、泊めてくれないかな」
ほむら「えっ・・・」
まどか「ママにはね、伝えてあるんだ。・・・直接言ったわけじゃないんだけど」
ほむら「・・・」
まどか「わたし、ひとりでいるのが怖い。・・・不安で、寒くて、冷たくて、寂しくて」
まどか「・・・・・・ひとりは・・・ぐずっ・・・・・・やなの」

私にすがりつく鹿目さんは、ひどく震えていた。泣いていた。怯えていた。
・・・私が取るべき行動はひとつしかなくなった。


670 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 23:54:20.80 ID:ZFvc6CAnP
PM11:15


ほむら「・・・ごめんね、狭い部屋で・・・」
まどか「ううん・・・」
ほむら「お風呂沸いてるけど、はいる?」
まどか「うん・・・・・・ありがと」

――鹿目さんがお風呂から上がってしばらくの後。

ほむら「鹿目さんごめんなさい、私のパジャマで・・・」
まどか「ううん、ありがとう」

ようやく落ち着いたのか、普段のやわらかな微笑みを見せてくれるようになってきた。
風呂上りの上気した頬が、やや汗ばんだ美しい素肌が、まるで無防備な寝間着から覗く鎖骨が、胸元が。
官能的ともいえる彼女の姿を意識する自分に思わず赤面してしまうが、そんな私の心持ちを察したのか

まどか「もうほむらちゃん、どこ見てるの・・・///」

などとおどけて見せる。いつもの彼女に戻ってくれた・・・私は心から安堵した。

それから私たちは、テレビを見ながらいろいろなことを話した。
なんのとりとめもない世間話。あの夜の出来事から、魔法少女という現実から目をそらすように。
・・・いつの間にか時計は、午前2時を指そうとしていた。

ほむら「鹿目さん、そろそろ休もう」
まどか「うん」

ベッドメイキングに、と立ち上がる私・・・否、立ち上がろうとする寸前に、鹿目さんは私の服の裾を掴み、呼んだ。

まどか「ほむらちゃん」
ほむら「なに、鹿目さ

・・・背筋が凍る、というのはこの瞬間のような事象を言うのだろうか。
振り返り見た鹿目さんの表情は、とても優しく。
・・・・・・そして、とても冷たい微笑みだった。
どこまでも澄んだ透明な、凍えるほどに冷たい怖気を含んだ、瞳。

まどか「・・・いっしょに、ねてもいい?」
ほむら「っ・・・う、うん・・・」
まどか「えへへ・・・///」

気のせい、だったのだろうか?
いじらしく笑う彼女の表情はいつも通り、私の好きな笑顔そのままで、後ろ暗さなど微塵も感じない。
・・・・・・では、さっきの悪寒は?


671 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 23:55:42.81 ID:ZFvc6CAnP
AM02:05


ほむら「鹿目さん、狭くない?」
まどか「ううん。・・・ほむらちゃんが傍にいてくれるから・・・あったかいよ」
ほむら「もう・・・///」

まどか「ほむらちゃん、その・・・・・・おねがいが、あるんだけどね」
ほむら「なに・・・?」
まどか「わたしね、・・・なにか抱きしめてないと・・・ぐっすり眠れないの・・・・・・・・・だから」
ほむら「そうなんだ・・・うふふっ、鹿目さんったら、子供みたい」
まどか「もう~、からかわないでよぉ///」
ほむら「うふふっ・・・うん、いいよ・・・鹿目さん」
まどか「えへへ///ありがとう、ほむらちゃん・・・♪」

暖かい、柔らかい、感触。
鹿目さんに抱きしめられていることが、鹿目さんの体温が、心地よい息苦しさが。休息を、つかの間の幸せを実感させてくれる。
・・・鹿目さんも、そうなのだろうか。

まどか「ねえ、・・・・・・ほむらちゃん」
ほむら「なぁに、鹿目さん」
まどか「・・・約束、してほしいことがあるんだ」
ほむら「・・・うん」

より一層、強く抱きしめられる。

まどか「・・・離れないで。・・・わたしを、ひとりにしないで。・・・・・・ずっと、一緒にいて。」
ほむら「鹿目さん・・・・・・」
まどか「ほむらちゃんといるとね、とっても安心するの・・・・・・とってもあったかい気持ちになるの」
ほむら「・・・」
まどか「・・・・・・ほむらちゃん」
ほむら「・・・・・・うん、・・・約束、・・・鹿目さんと、いっしょにいるから」
まどか「・・・・・・・・・」
まどか「・・・ありがとう、ほむらちゃん。・・・えへへ」

抱きしめられて、抱きしめあって。
お互いの息もかかろうかというほどの距離。
私の目の前で、無邪気に微笑む鹿目さんの――瞳は。
――冷たい、微笑みだった。


672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/08/04(日) 23:56:35.13 ID:ZFvc6CAnP
つづかない

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