212 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/02/15(土) 00:39:17.51 ID:R4BvwbF/0
まだだ、まだ俺のバレンタインは終わっていないッ…!
というわけで、バレンタインネタ
まどほむふーふと愛娘のほのかちゃん、三人のバレンタインです
http://ux.getuploader.com/homumado/download/596/%E3%81%BB%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A9%E3%81%BB%E3%82%80%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3.txt
14日の24時40分だからセーフだな
間に合ったな
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1392276224/212
txtファイルはこちら
まどほむふーふと、愛娘のほのかちゃん。
三人のバレンタインデーです。
(一部、http://www.lotte.co.jp/products/brand/ghana/recipe/18.html
を参考にさせていただきました。)
「わあ、チョコレートと、牛乳と、果物と、パン……? 何するの?」
「ほのかとまどか、お風呂からあがったのね」
「今日は晩ごはん少なめで、っていってたけど……」
「あらかた準備は終わってるわ。さあ、席について。
今日のデザート、というかもうお夜食かしら…はチョコフォンデュよ」
「チョコフォンデュって、」
「あの…?」
「そう、あのチョコフォンデュよ」
「おうちでできるの!?」
「案外簡単にできるのよ。さあ、メモの用意はいいかしら。
ほむほむ三分クッキングの時間よ」
「わぁー! ぱちぱち~」
「まず、用意するものは、なべ、板チョコ、牛乳、へら、まな板、包丁よ。」
「ふむふむ」
「はじめに、なべで牛乳を温めるの」
「アシスタントのまどかです。ここは弱火なんですね、ほむほむ先生」
「そうよ。焦がさないようにね。牛乳は沸騰寸前まで温めるの」
「ぎゅうにゅうはふっとうすんぜんまで……めもめも」
「その間に、板チョコを細かく刻んでおくの。けっこう力がいるわ」
「今日はほむほむ先生があらかじめ用意してくださっていますね」
「ええ。牛乳が温まったら、刻んだチョコをなべに少しずつ入れていくの」
「この、少しずつ、というのがミソなんですね、ほむほむ先生」
「一度に入れてしまうと、チョコがうまく溶けないわ。
へらで混ぜながら、少しずつ溶かしていくの」
「チョコをいれるのはすこしずつ……めもめも」
「チョコが全部とけたら完成よ」
「もう完成なんですか!?」
「あっという間でしょう? 40度くらいに保ちながら、
用意したフルーツやパンをつけて食べるのよ」
「あっというまだね……」
「今日は卓上のIHヒーターを使うわ。やけどやけがには気をつけるのよ」
「ほむほむ三分クッキングでした~」
「ぱちぱちぱち~」
「さあ、準備はできたわ。さっそく食べましょう」
「ほのかはいちごから~」
「わたしはバナナにしようかな」
「パンとか小さなシューもいいわよ」
「「「いただきまーす」」」
「おいしーい!」
「お店でしかできないと思ってたけど、ちゃんとおうちでもできるんだね」
「うん、ちゃんとできてるわね」
「…これって、チョコだけでもおいしいよね……
ぺろっ」
「あっ、ほのか、手がよごれるよ、もう」
「たしかに…ぺろっ」
「もう、ほむらちゃんまで…」
「まどかはしないのかしら?」
「じゃ、じゃあ私も…」
「あ、まどか! あれ!」
「え!? なに!?」
ぺろっ
「ちょっと! ほむらちゃん///」
「甘くておいしいわ」
「もう。今度はじゃましないでよ」
ぺろぺろ
「…やけになめるわね」
「なんのことかな///」
「そういえばね、まどかママとほむらママって、子供のころに
バレンタインにチョコをもらったりあげたりしたの?」
「私は友達と交換しただけだったなぁ…」
「当時から私にベタ惚れだったからね」
「うぇひひ。ほむらちゃんにチョコを渡したいって人、たくさんいたよね」
「ほむらママ、モテモテだったんだ~」
「ええ。でもね、チョコは受け取らなかったの」
「どうして?」
「心に決めていた人がいたからよ」
「それがまどかママ?」
「そうよ」
「朝からね、チョコをもらって下さいって人が押しかけていたんだけどね、
貴女からはもらえません、って」
「バッサリだったんだ」
「そう。まさにバッサリ。だから私のチョコなんか、
もらってもらえるとは思えなくてね」
「あきらめちゃったの?」
「そのつもりだったの」
「なんで?せっかくつくったんでしょ?」
「だって、どの人のチョコもきっぱりと断ってるんだよ…
自信なくなっちゃうよ…」
「昔のまどかは気弱なところがあったものね。
今ではこわーいママだけれど」
「ちょっとそうぞうできないかも…」
「聞こえてるよ、ほむらちゃん!」
「ふふ、冗談よ」
「それで、チョコはどうなったの?」
「そうだったね。
結局、放課後になっちゃって、渡さずに帰ろうとしたの。
渡したほうが絶対いいって友達は言ってくれたんだけど、
断られた時のことを考えるとこわくって」
「そうしたら、ほむらちゃんが追いかけてきてくれて、言ってくれたの。
ほむらちゃん、覚えてる?」
「忘れたわ。そんな昔のこと///」
「顔、赤いよ。ほむらちゃん」
フイッ//
「私はよーく覚えてるよ。
『このチョコレートをもらってくれないかしら』
って」
「それだけ?」
「このあとがすごいんだよ。私なんかがもらえないよって言ったらね。
『そんなこと言わないで!私がチョコを作ったのはあなたに渡すためだし、
私がチョコを貰いたい人もあなただけなの!
あなたは私にとって大切な人なのよ!!』
ってね」
「うわー、ほむらママすごい…!」
「しかも、場所が校門の前だったからね。すごい人だかりができちゃって。
おまけに、ほむらちゃんが大きな声を出すことなんてなかったからね。
それもあって、もう大騒ぎ」
「ほむらママ、だいたんなんだね!」
「し、仕方がないじゃない…
朝からどうやって渡そうか、とか受け取ってもらえるかしら、
とかでいっぱいいっぱいで、このチャンスを逃したら、
もう次はないって思ったら、つい……
それに、まどかがそんなことを言うから……」
「まどかママはどうしたの?」
「もちろん、受け取ったよ。それで、もう今しかないと思って、
私のチョコも、もらって下さいって差し出したの」
「まどかこそ、すごいことを言ってなかったかしら。
『私もほむらちゃんのために気持ちを込めてつくってきました。
う、受け取ってくださいっ!』
って」
「そ、そんなこと言ったっけ///」
「私はしっかりと覚えているわよ」
「さっき、昔のことは忘れたとか言ってなかった?」
「お返しよ」
「まどかママもだいたんだった…」
「うう~// ほむらちゃん、よろこんで、って受け取ってくれたよね」
「ええ。まさかもらえるとは思ってもいなかったから、びっくりしたわ」
「びっくりしたのは私の方だよ。あんな大勢の前で…//」
「チョコの交換が終わったら拍手喝采で」
「ヒューヒューってかんじ?」
「おめでとう、とかね」
「二人で逃げるように帰ったわね」
「二人とも真っ赤になって固まってたんだけど、
先にほむらちゃんのほうが我にかえってね。
行くわよまどか、って私の手をつかんで」
「もう恥ずかしさでいっぱいだったから。
とにかくその場を離れたかったの」
「何かを話す余裕なんてなかったから、ただ黙々と歩いてね。
つないだほむらちゃんの手が温かかったのが印象に残ってるなぁ」
「別れ道に来ても別れたくなかったから、まどかを送るつもりで
まどかの家まで一緒に行ったのよね。」
「えっ! りょうしんにごあいさつ、ってやつ?」
「そ、そんなつもりはなかったわ」
「そ、そんなつもりはなかったよ」
「でもね……」
「まどかの家の前で別れようとしたの。
そうしたら、私のコートのそでをつまんで、
『もうちょっと……』
って」
「だって、名残惜しかったんだもん」
「突然お邪魔する訳にはいかないわ、なんて言っていたら、
まどかのお父様が家から出てきたの。 私を一目みて、
『ああ、君がほむらちゃんか。まどかがいつもお世話になってるね。
そんな所じゃあ、寒いだろう。上がっていきなさい』
って。
そこで断る訳にもいかないから、お邪魔することになったの。」
「なんでまどかママのパパは、ほむらママだってすぐにわかったんだろう…?」
「フフフ、なんでかしらね」
「な、なんでだろうね///」
「それからどうしたの?」
「まどかの部屋でココアをいただいたわ」
「まどかママのパパのココア、おいしいよね」
「おいしいよね。
パパ、ココアを持ってくるなり、買い物に行く用事ができたから
留守番を頼むよって、タツヤを連れて出かけちゃったんだよね」
「まどかのお母様はまだ仕事から帰られてなかったから、
まどかと二人きりになっちゃったのよね。
それを意識したら緊張でどうにかなりそうだったわ」
「それでそれで?」
「ちょっとお腹がすいたのもあって、チョコを食べようってことになったの」
「私が提案したのだけれど、よく考えれば自分の作ったチョコを
渡した相手に目の前で食べてもらうことになるわけよ。
あの時の私は一体何を考えていたのだか……」
「どんなチョコだったの?」
「ほむらちゃんのは大きなハート型だったよね。
それで、まどかへ、ってかいてあったんだよ」
「そうよ。まどかのチョコもハート型だったのだけれど、
ちょっと小さめのチョコが箱の中にいくつか入っていて、
『ほむらちゃんへ だいすき』
って一個に一文字ずつかいてあったわ」
「ほむらちゃんのチョコ、甘くておいしかったよ」
「まどかのチョコもね。でも、それ以上にそのあとの……」
「ほ、ほむらちゃん///」
「そのあと、どうしたの?」
「良い雰囲気になってね。まどかが
『ねぇ、ほむらちゃん……』
なんて言いながら私の服のそでをくいっと引っ張るの。
うつむきながらも、ちょっと涙目で、上目遣いでね。
いくら鈍い私でも分かったわ。」
「じゃあ、もしかして…」
「そうよ。まどかを抱きしめて、それからそっとキスしたわ。
すごくあまーい味がしたわ。チョコレートよりずっと、ね」
「あの時が初めてのちゅーだったよね」
「ほむらママからちゅーしたんだ……ちょっと意外かも」
「失礼ね。私だってやるときはやるわよ」
「どうかな~。
そのあとって、ほむらちゃんけっこうヘタレだった気がするよ」
「そ、そんなことは…ない…と思いたいのだけれど」
「それからどうなったの?」
「結局、その日はまどかの家に泊まることになったのよね。
次の日がお休みだったから。晩ごはんがお赤飯だったり、
一緒にお風呂に入ったり、色々と大変だったわ」
「そうそう。ママにもからかわれたりね」
「次の日の朝、お母様に
『昨夜はお楽しみだったね』
なんて言われた時は、もうどうしようかと……」
「一緒のお布団では寝てたけどね」
「お布団といえば、あら、もうこんな時間なのね。今日はここまでよ」
「え~っ、もっとおはなしききたいよ~」
「ダメよ。もう十分遅いわ。続きはまた今度ね。
歯みがきをして寝なさい。ママたちは片付けがあるから」
「はーい…チョコフォンデュ、おいしかったからまたやろうね」
「そうだね。おやすみなさい」
「おやすみなさ~い」
「おやすみなさい」
おまけ
「片付けお疲れさま。はい、ココア」
「ありがとう、まどか」
「なかなか楽しかったね、チョコフォンデュ」
「ええ。私自身、あんなに手軽にできるとは思わなかったわ」
「さて、ココアで温もったし、私たちもそろそろ寝ようかしら」
「その前に……ね//」
「あら?なにかしら?」
「うぅ~/// ねぇ、ほむらちゃん……///」
「ふふっ。 チュッ」
「んっ//」
「さあ、おやすみのちゅーもしたことだし、寝ましょうか」
「ぜったいわかってやってるよね……」
「なんのことかしら?」
「もう…/// きょう、しよ……?///」
「もちろん、いいわよ。ごめんなさい。困ったような、
ちょっと拗ねたようなかわいい顔を見たくて、つい、ね?」
「ほむらちゃん、いじわるだよ…//」
「ふふふっ。さ、ベッドに行きましょ」
おしまい