序章
Chumoy ampは海外のハイインピーダンスで低能率なヘッドホンを最適に駆動するために、極限と言って良いくらい部品点数を減らし簡素で作りやすいため大ヒットした自作HPAです。
日本で主に流通しているヘッドホン、イヤホンは低インピーダンス製品が多く、これをChumoy ampで聴こうとすると、
- 増幅率が高めなのでボリューム調整がタイト
- 抵抗分圧が崩れやすくなる
- FET入力オペアンプのみ
- オペアンプ一個では駆動が厳しい面がある
というデメリットがあり、主にこの3つの対策を施した改造版の作成が日本人によるブログやサイトで発表されています。
今回は自作wikiのChumoy ampの回路図&実体配線をベースに、Chumoy ampの利点である「部品点数の少なさ」とお手軽さ、出力オフセットの小ささを生かすために、
- 増幅率を半分に落として低インピーダンスでもボリューム調整をしやすくする
- 抵抗分圧からTLE2426に変更して分圧の崩れを無くす
事を目的に改造した回路を作ります。(もちろん高インピーダンスなヘッドホンも鳴らせます)
あわせて簡単なケース作成手順も載せますので、初Chumoyな人はケースの作成も参考にしてみてください。