正負電源
初めての方がオペアンプの仕様を見て驚くのは動作電圧が±○Vと
表記されていることでしょう。これは全く驚くべきことではありません。
なぜなら、負電源が現れるのは電位の1番低いとこを基準にしていないだけだからです。
いきなりですが、ビルについて考えてみましょう。30階のビルを想像してください。
普段30階といったら1階から上に数えますよね?
ではここで、±15階のビルを想像してみてください。(地下はなし)
出来ましたか?
多分あなたがビルを考える時、基準は暗黙のうちに1階に設定していると思います。
だから地下のない±15階などありえないと思いがちですが、
ここでこの数える基準(スタート地点)を15階に設定してみましょう。
すると地上から30階のビルは15階から上に15階、下に15階の±15階のビルになります。
電気にもこのような考え方を導入した時、基準に対してマイナスの電圧が
現れることになりますよね?これが負電源です。負電源という聞き慣れない言葉によって
戸惑うかもしれませんが、視点を変えているだけということに気付けば大丈夫です。
またこの基準はGND(グラウンド)と呼ばれます
基準をどこにおいたのか、また基準(GND)が真の0Vと異なってもよいということが大切なのです。
例題:乾電池2本で±1.5Vを作ってください
答:単に2本直列にしたらいいだけです。
二つの電池の間を基準(GND)と見れば±1.5Vになります。