からかさひめ先生による京都弁講座

Last-modified: 2018-01-31 (水) 20:57:08

イベント概要

からかさひめの実装記念イベント
例によって強敵を囲って棒で殴るだけの作業ゲー
ゲームデザイン的に仕方ないけども

何が問題かって?

イベント最終日の前日まで専用ページが作られてねぇって事だ!
まぁ今までのイベントとマジで何もやること変わらないからわざわざ作る意味もないんだけどさ
なので今回はイベント内容には触れずに会話文だけを垂れ流す事になるけど許してくれるだろうか許してくれるね
ちなみに蛙は総排出腔だ

テキスト

芙蓉 それじゃアピ助さん、タンコ。行ってきますね。

タンコ 本当にいいのか?なんならわしらも付いていくぞ……?

芙蓉 大丈夫です。タンコ達はこの街に留まり、情報を集めていてください。
   日本中の人々が集まりますから、きっと様々な情報を得ることができるはずです。
   もしかしたら――
   新しい式姫の情報もあるかもしれませんしね。

タンコ ……確かにその通りじゃが。

芙蓉 大丈夫です、タンコは心配し過ぎですよ。以前お世話になった村に届け物をするだけですから。

タンコ そうかの。そんなに言うなら……仕方ないのう。

芙蓉 はい。二日もあれば戻って来られると思うので、待っていてください。

タンコ うむ。くれぐれも気をつけるのじゃぞ?

芙蓉 ふふ、本当に心配性ですね、タンコは。
   アピ助さん、タンコのことをよろしくお願いします。

タンコ なっ、芙蓉おぬし……!!

芙蓉 では行ってきます。

タンコ ……
    見えなくなってしもうたのう。
    さて、と。芙蓉がおらぬ間、旅は中断じゃ。
    芙蓉の言った通り、できるだけ情報を集めながら待つとするかの。
    それにしても――
    さっきから飯綱の姿が見えんのう。どこへ行っておるんじゃ……?

(タッタッタッタ……)

飯綱の声 アピ助さんアピ助さん!大変な話を聞いちゃったよー!

タンコ まったく……一体どこへ行っておったのじゃ?

飯綱 それより大変なんだよ!街に話を聞きに行ったら、困ってる人達がいて……
   だからアピ助さんに助けてあげてほしくて急いで戻ってきたんだよ!

☆選択肢☆

1.何があったの?

飯綱 うん……きっと妖が関係してると思うんだけど……
   でも私じゃ間違って説明しちゃうかもしれないから、詳しいことはお店の人に話してもらうよ!

2.妖が関係してる?

飯綱 うん、たぶん……
   でも私が聞いただけじゃ、どっちか分からないから――
   アピ助さんとタンコさんにも聞いてほしいの!

合流

タンコ ふむ……
    妖と戦ってきたおぬしが、妖かもと思うなら、きっとそうなのじゃろう。
    アピ助、行ってみるか。
    咲耶、座敷童子、おぬし達も行けるか?

座敷童子 もちろんですっ!

咲耶 咲耶達がお力になれれば良いですね。

飯綱 ここ!ここのお店の人達だよ!

タンコ ほう。なかなか大きな店じゃのう。

飯綱 ご隠居ー!おとよさーん!連れてきたよー!

ご隠居 飯綱ちゃんか、本当に戻ってきてくれたんじゃのう。

おとよさん ありがとうね。その方が飯綱ちゃんの言っていた陰陽師さんかい?

飯綱 うん、陰陽師のアピ助さんだよ!
   アピ助さんが来たらもう安心だからね!

☆選択肢☆

1.任せて。

飯綱 さっすがアピ助さん!
ご隠居 頼もしい御仁(ごじん)じゃのう。

2.あまり自信がない。

タンコ 何を言っておるのじゃ。まだ話も聞いておらんじゃろう。
飯綱 そうだよアピ助さん!とにかく話を聞いてあげてよ!

合流

おとよさん ありがとうございます。本当に、途方に暮れていましたから……

タンコ では話を聞かせてくれるか?

おとよさん はい。では……ちょっと呼びますから、待ってください。
      からかさひめ、ちょっと来てくれるかい?

??? はーい。

タンコ からかさひめ……?

からかさひめ おじいさん、おばあさん、どうしたん?

おとよさん この方は陰陽師らしいんだけどね、あいつを追い払うって言ってくれてるんだよ。

からかさひめ 陰陽師はん……?
       あいつを追い払ってくれるって、ほんまどすか……!?

タンコ それで、おぬし達が困っているというのは……?

ご隠居 はい。じつは何がきっかけかは分かりませんが、この子が妖から目をつけられたようで……
    七日ほど前から、毎晩のように表戸の前に現れるんです。
    私らはいつも家の中でじっとしているので、姿を見たことはありませんが……

からかさひめ 声だけが表から聞こえてくるんどす。うちのことを……嫁にもらいたいって言うて……
       気味が悪うて、いつも戸を閉めたまんま、息を殺して去るのを待っとるんどす。

おとよさん 大きい妖みたいで、朝になって表へ出ると――
      地面をえぐったような、大きな穴がいくつもあいていて……

からかさひめ きっと妖がいはったんやと思います。あんな足跡がつくような……大きな妖が。

おとよさん 嫁の申し出から七日間だけ待ってやると言ってたのですが、今日がその期限なんです。

ご隠居 この子が連れ去られるんじゃないかと、不安でなりません……どうか……

タンコ ふむ……ここのところ、この街に妖が増えたという情報もある。
    もしかすると、その妖に引き寄せられた小妖か。
    ……だとすると、そやつは大妖(たいよう)かもしれんのう。

からかさひめ それって……強い、いうことどすか?

タンコ そうじゃ。

ご隠居 なんと……そんなモノにこの子が狙われているとは……

タンコ じゃが 安心せい。次に来たら。このアピ助が返り討ちにしてくれるわ。

飯綱 タンコさん……自分がやるんじゃないのに、なんだかえらそうだよー?

ご隠居 ありがとうございます……!

おとよさん 妖が来るのはいつも丑の刻(うしのこく)頃ですので、それまで中に入っていてください。

タンコ では待たせてもらうかの。

タンコ ――ほう。ではおぬし達夫婦とからかさひめは、血が繋がっておらぬと。

ご隠居 はい。一年程前に行き倒れていたところを私どもが見つけたんです。

おとよさん 回復して話を聞いてみると、どうやら以前の記憶をなくしてしまったようで……
      大きな傘を大事そうに持っていたので、その傘にも覚えがないか聞いたのですが――
      何も覚えてないようなんです。

ご隠居 何か事情があったんじゃろう、思い出したくないようなものなのかもしれん――
    そう二人で話して、彼女の面倒をみることにしたんです。
    店の若い衆達が「姫様のように綺麗」と噂するので、「からかさひめ」と名付けまして。

タンコ ……なるほどのう。変わった呼び名じゃと思ったが、そういうことか。

おとよさん ええ。それにあの子は……普通の娘のような名前は似合わない気がして。

タンコ ……
    ……そうじゃな。

からかさひめ お茶を入れましたけど、お茶請けには何を食べはりますか?

タンコ おお、すまんのう。

飯綱 私、甘いものがいいなー!

タンコ こら飯綱、ちょっとは遠慮せんか。

からかさひめ ふふ、ええどすよ。ちょうど今ういろうがあるんで、持ってきますえ。

(ザッザッザッ……)

からかさひめ っ!?

ご隠居 あの音は……

タンコ 来たようじゃの。
    どれ、戸の隙間から覗いてみるか。
    ほう。あれは殿様蛙(とのさまがえる)じゃな。それも大きい。
    まったく……嫁が欲しいとは……
    妖として年月を経て、人間のような願望を持つようになったのかもしれん。

殿様蛙の声 からかさひめ殿、そこにおられるか?

からかさひめ (ブルブルブル……)

殿様蛙の声 わしが結婚の申し出をしてもう七日。
      今日は返事をする期限じゃ、返事が出来ぬようなら無理やりにでも連れていくぞ。
      くくく、その身をわしに捧げるのじゃ。

飯綱 うわー……本当に結婚の申し出に来たんだねー。
   さっさと断っちゃおうよ!

殿様蛙の声 ……誰かそこにおるのか。

タンコ 飯綱、おぬしは緊張感がないのう。

飯綱 だってそうだよー!嫌なのに結婚なんてできないよー!
   アピ助さん、追い払ってあげよう!

からかさひめ ……よろしゅうお願いします……!くれぐれも気をつけておくれやす……

からかさひめ 殿様蛙が……帰って行かはる……

ご隠居 ありがとうございます……!本当に……助かりました!

おとよさん どうお礼を言っていいのやら……

からかさひめ アピ助はん、それにタンコはん、お三方……
       うちを助けてくれて、ほんまにおおきにどした。このご恩、どう返したらええのか……

タンコ なに。わしらは元々、妖を討伐しながら旅をしておるから、礼には及ばぬ。
    のう、アピ助?

☆選択肢☆

1.その通り。

タンコ と、いうわけじゃ。じゃから気にせんで良いぞ、からかさひめ。

2.そういう台詞は自分で言わせて。

タンコ む?なんじゃおぬし、自分で言いたかったのか?
    それはすまぬことをしたのう。今からでも言ってよいぞ?
    ――なに?そう言われるとやりづらい?わがままな奴じゃのう……

合流

からかさひめ ふふ……お二人とも、仲がよろしいおすなぁ。

タンコ な……!こんな奴と仲なんぞよくないわ!

からかさひめ そうなんどすか?

タンコ そうじゃ。まったく……勘違いも甚だしい。

おとよさん 皆さん、本当にありがとうございます。
      明日きちんとお礼もしたいので、朝まで泊まっていってくださいませんか?

タンコ 礼なら良いと言っておるのに……

ご隠居 それに、ご相談したいこともありますから、ぜひお願いします。

タンコ 相談したいこと……?
    わかった、そういうことならお言葉に甘えよう。

―翌日―

飯綱 おいしかったー!私、お腹いっぱいだよー!

座敷童子 ボク、今とっても幸せな気分ですっ!この家の皆さんにも幸せをお届けしないとっ!

咲耶 大変美味でしたね。心のこもったおもてなし、ありがとうございます。

タンコ 本当に、こんなに厚いもてなし、なんだかすまぬ気もするのう……

おとよさん いえいえ、この程度で申し訳ないくらいです。

ご隠居 それと……少しご相談があるのですが、よろしいでしょうか?

タンコ どうしたのじゃ?

ご隠居 ここだとからかさひめの耳に入りますので、……外へ出ていただけますか?

タンコ ……あいわかった。

タンコ それでご隠居、話とはなんじゃ?
    ……まぁ大体察しはつくがのう。

ご隠居 ……はい。じつはからかさひめのことでございます。
    アピ助さん、タンコさん。あの子を一緒に連れて行ってくれませんか?
    もう気づいているかもしれませんが、あの子は……人ではありません。
    最初は妖かもしれないと思いましたが、どうやら違うようです。

タンコ ……式姫じゃ。

ご隠居 式姫……?

タンコ うむ。おぬしの察している通り、元はこの世――現世(うつしよ)のものではない。
    アピ助のような陰陽師によって、現世に召喚されたものじゃ。

ご隠居 なるほど……ではやはり、お連れになっていたあの娘達も……?

タンコ そうじゃ。しかし……からかさひめがおぬし達のもとへ来たのは幸運じゃったのう。
    普通なら気味悪がって追い出されるところじゃ。

ご隠居 とんでもないことです……!あの子は……本当に優しい子で……

タンコ ならばなぜ、わしらに預けようとする?ここへ置いてやっても良いのではないか?

ご隠居 私達はいて欲しいと思います。しかし……それがあの子のためとは思えないのです。
    ここにいては人としての幸せを叶えてやることはできません。
    ましてや、式姫としての幸せなど、私達には無理な話です。

タンコ ……

ご隠居 ……あの子は、子どものいない私達を気遣って、自分から出て行くとは決して言わないでしょう。
    でも私達は、自分と同じような娘達と一緒に過ごせた方が、きっとあの子のためになると――

??? 何を勝手なことを言ってはるの……!?

ご隠居 からかさひめ……

からかさひめ うちは……おじいさんとおばあさんを置いて、出て行くことなんてできひん……

ご隠居 からかさひめ、そう言わずに……

からかさひめ おじいさん。うちはずっと、おじいさんとおばあさんと一緒に暮らしたいねんよぉ……?
       それやのに、そんなこと言わはるなんて……

タンコ からかさひめ。おぬしの気持ちが分かるが、ご隠居がおぬしのことを案じてるのは分かってやれ。

からかさひめ タンコはん……

タンコ 考えてもみよ。
    ご隠居とおとよさんが、おぬしと一緒にいたくないわけがない。
    それでも、おぬしのためを思って、わしらに頼んでおるのじゃ。

からかさひめ ……

ご隠居 わかってくれ、からかさひめ。

タンコ ……じゃが、わしはおぬしの気持ちも分かるぞ、からかさひめ。
    ご隠居はわしらと共に来るのがおぬしの幸せじゃと思っているようじゃが――
    おぬしは既に幸せじゃ……そうじゃろ?

からかさひめ タンコはんの言う通りどす……!うちは今でも十分に幸せどすえ、おじいさん。

ご隠居 からかさひめ……

タンコ ……おぬしの幸せは、おぬしが決めるのじゃ。

からかさひめ タンコはん……

タンコ なに、急がんでも良い。旅の途中、ひとつところに留まる時は文を出す。
    二人とよく話し合って、決心がついておったら、返事をくれ。
    わしらが迎えに来てやるからの。

ご隠居 ありがとうございます……!

からかさひめ タンコはん、アピ助はん……

karakasahime_still.jpg
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からかさひめ わかりました。うち、考えてみます……!
       自分がどうしたいのか……
       ほんまに……ほんまにおおきに……
       助けてくれはった上に、うちにこんな機会を与えてくれて――
       ほんまにおおきに……!

蛙の交尾.jpg