ギター/『ギター無窮動トレーニング』

Last-modified: 2016-08-14 (日) 13:57:29

無窮動トレーニング

書店で見かけていたが、デザインがどう見てもヘビメタ速弾き系の、「地獄の○○」シリーズっぽくて、そもそも手に取ることすらなかった。しかし、ネット上でやたら評判が良い。ギターでの使用どころか、他楽器プレーヤーも購入したという報告が多数上がっている(他楽器プレーヤーの「タブ譜が邪魔」という発言は衝撃的であった。オイオイ。ギター教本だぞコレは)。そんな教則本はいままでありえなかった。これは良書に違いない。というわけでアマゾンから購入。さっそくやってみた。

この本の装丁デザインをした人は大いに反省して欲しい。ジャズの教本でありながら、「ジャズ」という文字が表紙裏表紙背表紙のどこにも一文字だって入っていないし、黒一色の無味乾燥なデザインにはジャズの要素が一切入っていない。少なくともこのワタクシは、ネットの評判を見るまでヘビメタ速弾き教本と勘違いしていた。

かみごたえおおいにあり

メカニカル系、フィジカル系は得意(のつもり)なのだが、なぜか弾けない。ジャズって頭使うんだな頭痛いなあ。と思ったりした。やってて楽しい一方で、先が長いぞコリャ。と思ったりもする。

的確最小限の解説

音符の並びが延々と続いているだけで、理論的解説は全くない。練習とはいえ、コピーするだけである。コレは練習になっているのだろうか。著者はブログを立ち上げており、全く同じ疑問を著者に投げかけているコメントがあった。そのやりとりを引用させていただく(引用元http://ameblo.jp/wapikodon/entry-11909237614.html

5. 購入しました
道下様
初めまして
運指などの練習から1歩進んで将来的にアドリブが出来るようになる為のトレーニングになればと、無窮動トレーニング始めましたがコード進行の理論や楽典などと並行しながら活用した方がよいのか迷っています。
TAB譜を機械的に追うだけの練習になってしまって「これでいいのかな?」とちょっと迷いを感じています。

6. Re:購入しました
>saiさん
コメントありがとうございます!
理論や楽典を理解しているかどうかはこの教本をやることには関係ないと思います。少なくとも私はそれを想定して作ってはいません。無窮動のフレーズを弾くことによってジャズフレーズに耳と手が「慣れる」事が最大の目的です。何故延々と続くようにしたか?というのは、「どこで切っても役に立つ」からです。自分が欲しい場所(フレーズ)をピックアップして、そこだけを覚えるというのもいい練習です。そして、その覚えた(弾けるようになった)フレーズがどうやって造られたのか?気になった時が「理論」の出番だと思います。覚えるコツはまずお気に入りの4小節を練習して、弾けるようになったらその4小節を移調して弾けるようにやってみてください。そうする事によって実際の曲の中でも使えるようになると思います。
無窮動トレーニングをフレーズの辞書、または熟語集として使うのもいいという事だと思います。

…ということらしい。なるほどなのである。

最小限の解説の中にも、長年の経験からと思われる言葉も多くあって、勉強になる。その中で感銘をうけたのがこのことば。

そもそもギタリストにとって、レガートのテクニックはなんのためにあるのか?ひとつは弾きやすさをつくるためです。もう一つの理由はニュアンスですね。(要約)

練習の記録

ウォーミングアップエクササイズを2つとりあ