イタリア

Last-modified: 2017-12-29 (金) 17:47:12

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イタリア王国空軍(Regia Aeronautica)

第一次大戦後はやくに空軍を独立させ、1930年代には世界でトップクラスの空軍となり、しかも世界に先駆け戦略爆撃の思想も持っていた。1936年のスペイン内戦ではCR.32(複葉機)が活躍、また爆撃機のSM.79は被撃墜0と評判通りの実力を発揮したが、この成功は後のイタリア王国空軍の方向性を誤らせることになった。そしてイタリアはスペイン内戦の介入やエチオピア侵攻の消耗から立ち直る間もなく第二次大戦へと突入した。
第二次大戦に入り単機格闘戦から編隊空戦へと時代は流れたが、イタリア王国空軍のパイロットは、旋回性能の優れた機体と視界の良い開放型風防を好み格闘戦にこだわっていたため、この流れに完全に乗り遅れた。またイタリアは大馬力エンジンを持たず、ドイツのダイムラー・ベンツ製のエンジンをライセンス生産をした。その上無線の性能も悪いなど、このあたりは当時の日本と状況は非常に似ていたと言える。休戦後は南北に別れ、枢軸国側(共和国国民空軍=Aeronautica Nazionale Repubblicana)と連合国側(共戦国空軍=Aeronautica Co-Belligerante)に分かれて戦うことになった。

 

バトルオブブリテンでは、上陸作戦が無期延期になって以降の参加となり、目立った戦果は上げていない。

FIAT BR.20 Cicogna (フィアット BR.20 チコーニャ)

イタリア空軍の双発爆撃機。
1936年2月10日に初飛行したBR.20は、胴体後部は羽布張りであるものの、その他は全金属製で、引き込み脚も備え、当時としては最新の技術を取り入れた機体だった。
最初の生産型であるBR.20は275機が作られ、1937年にスペイン内戦に参加した。

 

BR.20の燃料タンクは、胴体(725+725L)と左右内翼(545+540L)に前後2つ、計6個ある。燃料計は胴体前方タンク、胴体後方タンク、左翼タンク合計、右翼タンク合計の4つがある(左翼だけ燃料計の位置が違う)。

BR.20M

1939年に登場したBR.20Mはスペイン内戦の戦訓を取り入れて武装を強化し、空力的に洗練させたもの。
バトルオブブリテンでは第13・43航空団の計75機がベルギーに派遣され、10/25より昼間爆撃を行ったが、11月半ばまでに20機を失い、以後は夜間爆撃に切り替えた。

実機データ
 全備重量:9900kg、全長:16.10m、翼幅:21.53m
 エンジン:フィアット A80RC41、1000hp x2
 最高速度:460km/h(5000m)
 上昇限度:9000m、航続距離:3000km
ゲーム内データ
 離陸重量:10250kg
 機体:6704kg、パイロット:450kg、燃料100%:2660kg
固定武装
 機首銃座:ブレダSAFAT(7.7mm)
 上部銃座:ブレダSAFAT(12.7mm)
 下部銃座:ブレダSAFAT(7.7mm)
 (弾薬合計112kg)
追加武装
 12x50-T爆弾/12x100-T爆弾/12x100-M爆弾/4x250-T爆弾/2x500-M/T爆弾/2x800-T爆弾、最大1652kg
エンジンコントロール
 通常出力:2100RPM、670mmHg
 戦闘出力:2100RPM、740mmHg、30分
 離昇出力:2200RPM、820mmHg、5分、BCO on
 プロペラピッチ:定速
 燃料混合比:手動
 過給器:操作なし
 ラジエータ:手動、筒温:140~240℃
 滑油冷却器:手動、油温:50~90℃
離着陸
 離陸:175km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、175km/hで降下、160km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ、エルロン、ラダー
 フラップ:
 着陸脚:
 マグネト:
 燃料コック:

  • イタリア機は常にエンジンがオーバークール気味なのでラジエータ開度には常に注意すべし -- 2013-08-05 (月) 01:48:03
 

FIAT CR.42 Falco (フィアット CR.42 ファルコ) (AI専用)

複葉戦闘機として世界最後の機体。実用化時、既に時代は全金属製低翼単葉引込脚へと移っていた。開戦時には王国空軍戦闘機の約半数近くを占めていた。大戦後期には夜戦としても運用された。生産数はイタリア戦闘機最大の1781機。(設計:Celestino Rosatelli)
アメリカやイギリスから新型戦闘機を入手できず、グラディエーターを主力としていたスウェーデンは、国産戦闘機完成までの間に合わせに本機を輸入している。
バトルオブブリテンには47機が派遣された。

実機データ
 全備重量:2300kg、全長:8.27m、翼幅:9.7m
 エンジン:フィアット A74R1C、840hp
 最高速度:430km/h(6000m)
 上昇限度:10200m、航続距離:780km

 

FIAT G.50 Freccia (フィアット G.50 フレッチャ)

イタリア王国空軍、初の全金属製戦闘機(舵の動翼のみ布張り)。
初期型の密閉式風防はパイロットに不評で、すぐに開放式に改められた。スペイン内戦で活躍したが、第二次大戦では他国主力機と比べると速度、火力とも劣り、バトル・オブ・ブリテンでは活躍できなかった。
フィンランド空軍も少数だが使用し活躍した。生産数は685機。(設計:Giuseppe Gabrielli)
フィンランドは冬戦争の直前に35機のG.50を購入したが、ドイツの妨害で納品が遅れ、また可変ピッチの凍結防止装置を追加する必要があったため、この戦いには間に合わなかった。続く継続戦争では第26戦闘機隊で使用され、Bf109Gを入手するまでの間、バッファローに次ぐ主力戦闘機となった。
バトルオブブリテンには48機が送られたが、交戦の機会はなかった。

実機データ
 全備重量:2415kg、全長:7.8m、翼幅:10.98m
 エンジン:フィアット A74RC38、840hp
 最高速度:473km/h(6000m)
 上昇限度:10700m、航続距離:1000km
ゲーム内データ
 離陸重量:2435kg
 機体:2018kg、パイロット:90kg、燃料100%:219kg
固定武装
 2xブレダSAFAT(12.7mm)
 (弾薬合計108kg)
エンジンコントロール
 通常出力:2100RPM、690mmHg
 戦闘出力:2400RPM、700mmHg、30分
 離昇出力:2520RPM、890mmHg、3分、BCO on
 プロペラピッチ:定速
 燃料混合比:手動、高度2000mごとに5%下げる
 過給器:操作なし
 ラジエータ:手動、筒温:140~240℃
 滑油冷却器:手動、油温:50~90℃
離着陸
 離陸:175km/hで離陸
 着陸:フラップ下げ、175km/hで降下、160km/hで着陸
その他
 トリム:エレベータ
 フラップ:上げ⇔中立⇔下げ
 着陸脚:
 マグネト:
 燃料コック: