SU-14-2

Last-modified: 2020-12-11 (金) 11:57:19
 

su-14.jpg

 

概要

・「スクールバス」の愛称で親しまれる、単発火力全振り野砲その2
まうまうよりデカい「」ちゃん好みの巨女。ガレージに置いておくと圧迫感を感じる事この上ない
・重量63tはSPGで2番目の重さ(1位はG.W. E 100)になり軽戦車のラムアタックを平気で
 返り討ちにできるが、そもそもこの巨体に喧嘩を売ってくる軽戦車は極稀って寸法よ

強いところ

・爆裂魔法203mmはTire8でも健在!背後からズボケオすればTier10車両もタダではすまない
・SU-14シリーズの特徴として「下位砲にも下位なりの利点がある」けどこの戦車にも健在だし!
 初期砲の152mmは前身と比べて精度向上!換気扇搭載でさらに向上!
 威力はHT相手だとミソッカスだけど22秒ごとに高精度でMTやTDをいじめられるし!
・戦闘室が密閉型なのでSPGには珍しく換気扇が装着できるし 5%アップで随分ラクになるし

弱いところ

・152mmはいよいよ威力と貫通力の不足が深刻。カチカチ砲塔の真ん中に当たるとスタンすらしないことも…
 「威力より手数」なのに低弾道だから位置取りをしっかり決めないとただのお荷物になるし!
・203mmは精度、照準時間、射界が同TierSPG中最低。特に射界の悪さが際立ち、
 「予め敵の動きを予想して狙いを定めておく」という予測射撃が今まで以上に重要になってくる
・船の砲塔をそのまま持ってきたような巨体のせいで機動性も劣悪。20kmも出れば奇跡的な方で、加速も悪く旋回性能に至っては…
・隠蔽率も最低なので茂みに隠れた程度では駄犬のハウスとほぼ代わりない
・装甲もクソッタレなので何に見つかっても死ぬ死んだ
・これらがあわさって開幕直後に頑張って移動しても軽戦車や宗麟の特攻であっさり発見される事数多

S-51と比較して

・砲の威力、精度、照準時間、爆発範囲は同じ。だって砲が一緒だもの
・スペック上は体力/発射速度/搭載弾数がS-51より上だが、SPGで体力はそれほど重要ではなく
 搭載弾数も1試合で10発以上撃つ事は稀と考えていい。
・逆にS-51は加速/旋回速度に優れ、視界範囲が20mほど良い。結果軽戦車に突破された場合、
 S-51の方がわずかに生存性が高かったと言える
・S-51で止めずにわざわざこっち来たって事はObject 261目当てだと思うけど
 正直これもも使い勝手が向上するだけだからフリーぶっこんで飛ばしてもいいと思うし

SU-14-1と比較して

・S-51からの開発だからわからんし!
 足が遅くなってしまったぶん固定砲台として仕上がってるんじゃないかし?
・自走砲ルートを進んできた特典として、履帯以外は開発完了状態で乗り出しは良いし
 S-51からだと、エンジンを開発しなくちゃいけないし…超のろのろだし…

v0.9.18

※こちらはスタン実装からのSU-14-2の個人的評価になります
最終砲の候補が二つ152 mm BR-2と203 mm B-4前者のスタンが12~23秒で後者のスタンが14~28秒
変わってねぇじゃん!と思うが装填速度照準時間が短縮200mmをある程度正確に撃てるようになった
tierXと当たるのも考えると200mmじゃないと火力的にきつい場面が多いと思われる
200mmの装弾数16発も地味に問題慎重に撃たないと弾切れが起こる
このような点から152mmを選ぶのもありスタンや直撃を狙わないといけない場面が多くなるが

 

秘密組織WGが産みし孤児...S-51編

 

 強敵(スクールバス:SU-14)よ、私はついにお前に成った…。
私はお前に謝らなくてはならない、共に砲撃しあった日々の中で、心のどこかでお前を蔑んでいた…。
 
「(なんと無駄多き車体なのだろうか…)見ろ!敵だ!同志SU-14よ早く私について来い!逃げるのだ!」
S-51の怒号が無線を通じて響き渡る、それはクリフでの出来事であった。
「どこに車体を向けている!こっちだ早く………はや…く…ッ!」S-51が振り向いた時には既に遅し
敵の開幕強気押し(レミングスの意)の気配を察知したS-51の警告を無視するようにスクールバスはTDの構えを取り、そして…
先陣を切って味方前線を掻い潜り、建物を薄汚いドブネズミの如く縫ってきたLeopardに捕捉されたSU-14。
赤い菱形マークがSU-14のもとへ吸い寄せられるように、…そうまるでV2ロケットが敵爆撃機を落とそうと超音速で…飛び込んでいっていた。レオパルドを発見してから数秒という短い時間であった、しかしS-51は永遠に感じられた。
無駄な戦闘室さえなければ、私のように軽快な足運びができれば逃げ延びれたのに…様々な思いが一瞬のうちに瞬いた。S-51は無意識に報復用広範囲榴弾を装填しだしていた、装填完了まで51秒…!
*CABOOOOM!*
  *BAKOOOOOOOOOOM!!*
二つの爆音が戦場を包んだ。
「SU-14ゥゥウーーーーー!!!!1!
 
 
 
 
「へへ…、スクールバスって呼ぶのやめろっつってんだろ同志S-51
 しっかし腕の悪りぃ敵さんだぜ…足もってかれちまったけどよォ…」
!!
「育った畑が違うってんだ!一昨日来やがれ!」
 生きてた
 煤けた顔を車内からひょいとだし、元気にレスポンチを送ってもいた。
 あのレオパルドはリロード中で、このままでは袋のネズミとスクールバスに体当たりをかまして散った。これが一つ目の爆音。
そして、レオパルドの汚い花火に紛れて聞こえた轟音は敵自走砲の弾着音であった。至近弾であったが、戦闘室を覆う鉄板のおかげで少々の爆風ダメージと履帯が切れただけに済んだのである。
 しかし戦場という無慈悲において、そんな些細な出来事に祝福している暇なく、引き続きレミングス共の対応に追われた…。
 
「SU-14ゥゥウーーーーー!…ってなもんだ!」
「はっはっは!そいつぁ…おっと古女房のお帰りだ、邪魔しちゃ悪い、ずらかしてもらうぜ!」
S-51がガレージに入ると、今回の武勇を聞こうと集まっていたT-34はクモの子を散らすように持ち場へ帰っていった。
「…」咄嗟に出たSU-14という叫びが笑いの種になっていることに、203 mm B-4をツンとさせムキムキをあらわにしていた。
ごめんって、と言いたげなSU-14の笑顔に無言で返すS-51。
「今回の…先の作戦において戦果が認められた。クレムリンで直々にナイディン勲章授与式を挙げる…とのことだ。
 …めでたいこった、休暇を存分に味わって来い。そのなんだ、ついででいいんだが、クレムリン宮殿の…なんだ、土産話か、楽しみにしているぞ…」
SU-14は勲章授与に舞い上がっていた。そんな浮かれ気分にウォッカの匂いを嗅ぎ付けて、T-34たちが茂み越しにガレージの周りに集まりだしていた。
 
「何がそんなに嬉しい!お前だって分かっていたはずだぞ!
 軽戦車が突っ込んできたってことは十中八九レミングスだ!あいつを発見した時点で私と共に後方へ下がれば何の問題もなかった、
 それなのにお前はなんだ!ピクニック気分で建物群に張り付いて…敵戦車がヘマしなかったら・・!至近弾も運が良かっただけだ!」
彼ののん気な態度についに堪忍袋の緒が切れてしまったS-51。
確かに運が良かったとしか言えない事だが、それでも軍人として勤めを果たしていた。それもめざましい戦果を収めて…。
 死は常に隣りあわせだ、危険を顧みることを辞さないのが軍人に課された使命でもある。彼は使命通りに自身のやれることをやったに過ぎないのはS-51にも分かっていた。
しかし、行き場のない不満を抑えきれずに掴みかかった。
「私はお前のように生粋の自走砲軍人じゃない!お前の目に映る俺は重戦車あがりのぺーぺーだろうさ!
 だからこそ分かる!敵の獲物を狙う視線をだ!
 自走砲だって射線を意識して常に立ち回らねばならぬと、俺は一番知っている、だからこそ無駄な装甲を脱ぎ捨て最低限を要し、腕で補わなければ成らない!
 同志たちはいつまでたっても支援要請を果たさない自走砲を望んじゃいなんだよ!!!」
はっと我に帰るS-51、掴んでいたSU-14の密閉戦闘室を放し、分が悪そうに背を向ける…。
「すまない…許してくれ。しっかり休養をとって履帯を直して帰って来い、私一人では前線維持は荷が重いからな…」
S-51の乾いた笑いの後は静寂であった。SU-14は松葉杖を取りガレージを出て行った。T-34たちも察したのか、いつものような馬鹿騒ぎをせずにそっと見送った。
 
これが、彼とSU-14の今生の別れであった。
SU-14があの日、あの行為に及んだことは痛いほど分かる。
蛮勇などでは決してなく、SU-14なりの優しさだった…。それは自身の身を挺してまでも、
敵の注意を自身に向けさせS-51へ脅威が及ばないように…彼が取れる最大の…覚悟の上での自己犠牲。
重戦車あがりと見下してるのだろう、と言い放った自分を後悔し、夜な夜な苦悩に苦しむ。彼は卑しみなど決して抱いていなく、
それはSU-14にはなかった新しい風、概念…機動力を持ってして同志のために戦おうとするS-51への希望。
作戦遂行のため、S-51の機動力が必須と判断し、S-51に希望を託し自己犠牲に及んだ…。
 
 SU-14が復帰した。
T-34たちは始めは戸惑いがあったが、あの出来事を知っていたので次第に打ち解けていた。S-51もだ。
後方から支援物資が届き、近く起こるであろう地獄に備えてウォッカを交わした。
度のきついウォッカをKVは一気飲みし、SU-14のナイディン勲章の祝いを兼ねたほろ酔い晩酌会が火蓋を切って開催された。
SU-14とS-51は仲直りしたものだと、安心してT-34たちは馬鹿騒ぎする。
「まぁなんだ、キツイことを言って悪かったが、だからってお前、戦闘室を取っ払うことはないじゃあないか!
 至近弾が足一本で済んだのも戦闘室のおかげ!まー…付き物が取れて嬉しいぞ!
 頼みの悪運も取れちまったら容赦しないがな!わははー!」
陽気な笑いがガレージに響き渡り、爆笑したT-34の弾薬庫が軽く誘爆したり、SU-14もこりゃ参ったと仰け反った拍子にT-50-2を潰してMT-25みたいにしたりもした。
 
「しかし、同志SU-14の着膨れはすごいな。密閉戦闘室の中はこんな貧相な成りをしていたのか…」S-51がSU-14の滑車を突っつき回した。
砲弾がいくつかゴトゴトと零れ落ちて一大事であったが、SU-14の不感症のような反応に違和感を感じるS-51であった----。
 
 地獄が始まった。ドイツに対し、大反攻に転じたのである。
SU-14と共に戦列に加わり、砲撃を行っていたが、違和感は確信へと変わっていった。
互いに203mm砲を有する友として張り合っていたのに、今彼から発せられる砲撃音は…152 mm BR-2ッ!
「同志S-51の戦訓に賛同するものであり、オープントップの減量に似合うBR-2を選んだまでですよ」
「(違う!いかに機動力が重要であっても、本分は自走砲!我々共産主義自走砲は大口径203mm砲をもって敵の脅威を取り除くことにある…
 それはお前の信条じゃなかったのか!お前は誰だ!)」
 SU-14は軽々とBR-2を振り回し、自走砲として優秀な立ち回りを披露した。
S-51は狙った目標を悉くSU-14に奪われてしまったので、自暴自棄で前に出た際に最後の砲弾で最後の敵を撃破する偉業を達成した。
「ファディン勲章達成おめでとうございます。クレムリンから持って帰ったときはきっとT-34たちの士気も上がるでしょう。
 前線の維持は任せて、休暇を楽しんでください。」
幾度の困難にSU-14と立ち向かっていたが、何故だか気分は晴れなかった。
「そうだな…」そう呟いてクレムリンへ向かったのである。
 
 授与式は厳かに行われた。
ファディン勲章を手にするS-51の鼓動は早くなっていた。僅かな、とても僅かだが確かに無線を感じる、12RT無線機の…特徴的な周波数…、SU-14の50%無線手のもの…!
S-51は悟られぬように、前線のT-34たちの土産話としてクレムリン散策を申し出、受け入れられた。
 A-43という案内人一人が付いて共にクレムリンの要所を歩いた、時間稼ぎとばれぬように様々な質問をし、「熱心な軍人さんだ…」と飽きれられる。
木漏れ日が差し込む林道を通るとき、最も強く無線を感じた…発生源は上方から…林道横のアルハンゲリスキー聖堂の金色に輝くタマネギからだ!!
その林道はよくレーニンが散歩していたと聞くや、口実が出来たといわんばかりに、「同志レーニンのご意思想に近づきたい、一人で散歩させて欲しい」と願い出た、A-43はしめしめといった風に出口付近のベンチで待ってると言いS-51を一人残した。
 林道から外れ、聖堂に忍び込んだ。荘厳な装飾品に目もくれず、ひたすらに塔のタマネギルームへ…そこで目にしたものは…。
 エンジンオイルや部品が部屋中に飛び散り、何に使うか想像もしたくない星マーク二つが特徴的なロゴの拷問具、自白剤と思わしき薬品類…。
そして分解された戦車の悲惨な姿…。S-51は放心状態だったが、グッとその戦車の砲身を持ち上げると声を押し殺して泣いた。
203mmB-4、紛れもなくSU-14。思わず抱き上げようとしたS-51にSU-14は最後の力を振り絞って抗う。
もはや死人当然のSU-14だが、何かを伝えようとしていた。S-51はそれに耳を傾け、必死に聞き逃さぬようにした。
 
「どうしたんですか!目が真っ赤に腫れてますよ?!」
「一人は万人のために、万人は一人のために」「?」
「信頼はよいものだ、しかし統制はもっとよい」「はい?」
A-43の座っていたベンチに腰を下ろすS-51。「偉大なるレーニンの言葉だ」
ああ、とA-43。「レーニンの言葉は鎮静剤に似ている。たった一つの死は悲劇だが、100万の死は統計に過ぎない。これは同志スターリン、厳しいながらも的を射た言葉だ。
 物事をよく考え備える、そして実行のときこそ革命なのだ。と一軍人として少し感慨深くなってしまってな…」
これ以上の長話は勘弁とA-43は話半分聞き流し、そそくさとクレムリン案内を手短に済まそうと色々省いて案内した。
 
 あくる日、S-51は昇進することになり、SU-14-2の名を襲名することを発表。それに伴いSU-14はSU-14-1とすることになり、ソ連戦車界は騒然とした。
この日のためにポケットに忍ばしていたSU-14の戦闘室を被る、とたんに薄暗く、息苦しくなる車内。しかし換気扇を付けると、棺桶のようにも感じた車内は案外居心地がよいものであった。
篭るエンジン音の振動は、始め耳障りだったが、慣れると波打つ鼓動に似た安心感がある。SU-14という偉大な戦友を失った悲しみに密閉戦闘室の襟を強く握り締めるが、悲しみに暮れている暇はない…真の戦友として覚醒しなければならない…。
 
大祖国戦争、そしてソ連戦車政府を影で操る秘密組織の陰謀に立ち向かうために…!

「」の評価

選択肢 得票数 得票率 投票
今年こそ巨女ブーム 22 56.4%
ハイエースの方が便利だし… 8 20.5%
BUS STOP 5 12.8%
フラッシュタイタン 2 5.1%
頭隠して尻隠さず 2 5.1%
普通 0 0.0%
その他
投票総数 39

コメント

  • 203mm徹甲弾のお陰で無傷の石頭や王虎やコンカラーを真正面から一発死させる快楽を知りました -- 2013-12-09 (月) 10:57:48
  • つよい。AP当ててtier9吹き飛ばすと脳汁でる ただまあ別にこれ目指してのらなくてもいいんじゃないかとは思う S51→14-2でも十分同じ体験ができちゃうぞ! -- 2014-02-05 (水) 19:33:09
  • 自走砲追加事変で書かれたS-51ページの『スクールバスよ、お前は今どこで戦っている…』を原案に、SU-101・SU-152ページのWoT文学を参考に駄小説書いてみたんやな 我ながら読みにくい文章なんやな -- 2014-04-05 (土) 22:20:12
    • そんなこと無いし!読んでてとても感動したし! -- 2014-04-06 (日) 03:52:06
    • SU-14で50%無線て…被弾もやむなしなんやな -- 2014-04-06 (日) 12:40:21
    • MT-25ちゃん誕生秘話でもある -- 2014-04-07 (月) 20:47:21
    • こんだけしっかり書いたのなら濡れ場もしっかり書いて欲しいと無茶ぶりするし -- 2014-04-08 (火) 08:13:23
      • 戦車に濡れ場とは一体・・・! -- 2014-04-08 (火) 17:30:27
      • 水没・・・ですかね・・・ -- 2014-04-08 (火) 19:39:51
      • だって戦闘室まさぐって砲弾をこぼれさせたりどう考えてもエッチしてるんですけお… -- 2014-04-09 (水) 08:08:51
      • 宴会のワンシーンと捉えてたのに…もうそういう風にしか見れねーじゃねーか! -- 2014-04-09 (水) 15:46:03
    • おそロシア -- 2014-05-15 (木) 22:37:40
  • 涙で濡れたよ -- 2014-04-09 (水) 10:50:37
  • 続編を希望するししし!!!11 -- 2014-05-17 (土) 13:56:36
  • 今更ながらS-51同様 強いところ の1つ目をそれぞれTier7,9に変更しておいたし! -- 2014-08-09 (土) 03:08:11