山陽本線2

Last-modified: 2017-02-12 (日) 01:15:00

注意事項

ここでは三原・糸崎~門司駅間の情報を取り扱う。姫路~三原・糸崎駅間は山陽本線1を、神戸~姫路駅間は琵琶湖線・京都線・神戸線を参照すること。

路線概要

東海道本線を西に延長する形で、神戸から姫路・岡山・福山・広島・山口・下関などの瀬戸内海沿いの各主要都市を経由し、北九州の門司に至る路線である。東海道本線とともに本州の大動脈としての役割を担っており、普通・快速・新快速・特急・貨物列車が直通運転していることから「東海道・山陽本線」とまとめて呼ばれることが多い。
かつては東京や京阪神と中国地方・九州を結ぶ長距離旅客列車が運行されていたが、山陽新幹線の開業後は長距離旅客輸送の役割を新幹線に譲ったため、全線を走行する定期旅客列車は存在せず、倉敷駅 - 門司駅間には定期運転の特急列車は走行していない。一方、JR貨物による貨物列車は全区間で運行されており、ほとんどの貨物列車が東海道本線と直通運転している。
なお、西半の区間にある「瀬野八」と呼ばれる瀬野駅 - 八本松駅間は、22.6‰の勾配と半径300mの急曲線が散在しているため、スピードアップの大きな障害となっている、

運行形態

三原・糸崎~岩国駅間

1982年に国鉄の改革の一環として、全国に先駆けて「ひろしまシティ電車」として高頻度・等間隔の都市型ダイヤに移行し、現在までその特徴を受け継いでいる。当初は普通列車のみの運転とされたが、JR発足後には都市圏域のさらなる広域化に伴って快速列車も多く設定された。しかし、利用客数の減少を理由に快速列車を中心に本数が削減傾向にあるが2016年3月のダイヤ改正で、西条駅 - 岩国駅間で快速「シティライナー」が復活した
普通列車の日中時間帯の運行本数は1時間に4本(ただし、大野浦駅 - 岩国駅間は3本)となっており朝夕は運行本数が増える(広島駅基準で最大1時間に7本)。115系が運用の中心であったが、呉線直通列車を中心に227系?(安芸路ライナー用3両編成)に置き換わりつつある。また、105系電車・113系電車も充当され、ラッシュ時は8両編成の運用が見られ、呉線?可部線に乗り入れる列車も存在する。

使用される車両

113系(広島支所所属)?(海田市~岩国駅間)
115系(岡山電車区・下関総合車両所所属)?(岡山電車区所属車両は三原・糸崎~広島駅間)
105系?(海田市~横川駅間のみ)
227系?

岩国~下関駅間

この区間は広島地区と比べて大幅に本数は少なくなり、1時間当たり1 - 2本程度である。かつては広島方面から徳山駅まで快速「シティライナー」が設定されていたが現在は普通列車のみの運転であり、2012年3月以降広島地区からの直通列車が削減されつつある。
朝夕ラッシュ時には、下関市内の小月駅 - 下関駅間のみを運転する列車が設定されており、徳山・新山口方面 - 下関間を直通する列車と合わせて1時間に3 - 4本の運行となる。

使用されている車両

115系(下関総合車両所所属)?
105系(下関総合車両所所属)?(宇部~下関駅間)
123系?(宇部~下関駅間)
227系?(岩国~徳山駅間)

下関~門司駅間

関門トンネルを含むこの区間はJR九州の管轄区間となる。かつては本区間から新山口駅まで直通列車が運転されていたが、2005年10月のダイヤ改正でこれらの直通列車は全廃された。そのため運転系統が分断されたが、下関駅では原則として同一ホームでの対面乗り換えとして利便性を維持している。
運転本数はおおむね1時間当たり3本であり、ほとんどの列車は門司駅から鹿児島本線小倉駅までの運転だが、一部は小倉駅から鹿児島本線博多方面または日豊本線行橋方面と直通する。
本州と関門トンネル内は直流電化だが、関門トンネルの九州側の門司駅構内で交流電化になる。そのため、関門トンネルを通過する下関駅 - 門司駅間は気動車と交直両用電車・機関車のみが走行できる。普通列車にはJR九州の415系が使用され、門司駅構内のデッドセクションで直流・交流の切り替えを行っている。

使用されている車両

415系?

長距離列車

2001年3月3日に「山陽シティライナー」が運転を開始して以来、運転区間を年々拡大したため、かつては下関発三石行きの普通列車があり、この列車は全国の普通列車の中で最長の長距離列車であった。また、三石駅直通列車が廃止されてから2009年3月までは下関駅 - 岡山駅間を運行する列車が普通列車の中で最長の長距離列車となった。後に新山口行きに短縮されたが、それでも最長の長距離列車は保持していた。しかし、2015年3月14日のダイヤ改正でさらに徳山まで区間短縮となったため、この時点で最長距離普通列車の座を根室本線の「滝川発釧路行普通列車」に譲ったが2016年3月26日のダイヤ改正で再び岡山発下関行きの普通列車が復活したため最長距離普通列車となった。

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