三式指揮連絡機(対潜)

Last-modified: 2024-04-11 (木) 05:52:26
No.070
weapon070.png三式指揮連絡機(対潜)対潜哨戒機
装備ステータス
火力雷装
爆装対空
対潜+7索敵+1
命中+2回避
戦闘行動半径2
装備可能艦種
駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦戦艦
軽空母正規空母水上機母艦航空戦艦
備考
開発可(特殊)改修可入手方法
装備可能艦はゲームにおいて参照
改修更新
三式指揮連絡機(対潜)*1 三式指揮連絡機改
陸軍で開発、対潜哨戒機としても運用されていた固定翼機です。
現代のSTOL(短距離離着陸機)のような性能を持ち、艦載対潜哨戒機として運用されました。
全通甲板を持つ強襲揚陸艦や軽空母などで運用可能です。

ゲームにおいて

  • 2013年12月24日のあきつ丸実装と共に実装された装備の1つ。
    希少カテゴリの【対潜哨戒機対潜哨戒機】。
    • 装備ソートでは索敵機の欄にあるので、対潜装備の欄に無いからと慌てないように。
    • 基地航空隊では、何故か艦攻艦爆の欄にある。
  • 対潜機仲間のカ号観測機との比較では、対潜-2、索敵+1、命中+1。 対潜値が僅かに低い分命中値が向上している。

対潜哨戒機について

対潜哨戒機の特性

特性は【回転翼機回転翼機】と同じなので、そちらを参照。

  • 航空戦にも参加する。制空値は0扱い*3だが敵艦隊に制空値が無い場合、制空権を確保できる。
    • これにより他に艦載機が無くても制空権を取ることが可能。但し、全ての装備可能艦は艦載機を装備可能なため、【回転翼機回転翼機】と比較しても有用な場面は極めて限られる。
    • 制空戦に参戦するため割合迎撃を受ける。
      一方、航空攻撃には参戦しないので対空砲火では数が減らない(艦上/水上戦闘機と同様の挙動)。
      そのため航空戦で全滅する場合のある瑞雲晴嵐と違って確実に対潜攻撃に参加できる。
    • なお対潜支援哨戒では撃墜対象になる。
  • 艦載機熟練度は上がるが、制空値や攻撃力には寄与しない。
    • ただし、上記の「対潜攻撃可能な艦」に装備したうえで、潜水艦が出現する戦闘マスに行かないと熟練度が上がらない*4
      • 空母搭載時は、一緒に艦攻/艦爆のどちらかを積まないと攻撃しないので注意。
        空母が砲撃戦に参加する条件:【爆撃機】もしくは【攻撃機】が1スロット以上配備されていること。
        この装備は【対潜哨戒機】なので条件を満たせない。
      • 先制対潜なら、艦載機がこれだけでも行うことができる。

運用について

  • 艦攻ガン積みに比べボーキの消費が少なめなのが利点。
    • 対空砲火は受けないとはいえまったく落ちないわけではない。また潜水艦隊が制空を持っていたり対空砲火してくることも演習くらいしかないので、1-5のような潜水艦しかいない場所での消費は事実上、艦攻ガン積みと変わらない。
    • 潜水艦と水上艦が混成で出てくる場所なら、艦攻に比べて損耗が少ないという利点が明確に生きてくる。
  • イベントで特効が付く事が散見されるため、そちらを目当てに採用される事も。むしろ対潜能力をガン無視して特効用と割り切った運用が殆ど
    一式戦 隼II型改(20戦隊)の方が制空・砲撃面で優秀なのだが、こちらの方が入手が容易な他、対空砲火を受けない点(※全滅時に補正が消えるケースが殆どの為)から安定を取るならこちらに優位がある。
  • かつてはカ号観測機の方が性能が高く装備艦も被っているため、あちらが揃えばお役御免とまで言われてしまう不遇装備だった。
    現在では対潜用途における立ち位置こそ殆ど変わっていないものの特効の兼ね合いから少しは取っておいた方がいい程度には復権している。
    上位装備が揃っていれば結局お役御免ではある

入手方法について

アップデート履歴

  • 2022/02/23:山汐丸によって改修が可能になった。
  • 2023/01/31:一式戦 隼II型改(20戦隊)が登場した。
  • 2023/02/14:回転翼機・対潜哨戒機が航空戦に参加するようになったほか、熟練度がつくようになった。さらに基地航空隊に配置できるようになった。

装備ボーナスについて

  • 特定艦に装備した時、パラメータが更に変化する装備ボーナスがある。
    • 搭載一基ごとの単体ボーナスは、装備数を増やせば累積する。
    • 他装備とのボーナスを持つ場合、それもまた別に計算される。
    • 対象艦と各ボーナス値は下表の通り。
      艦名記載は、その値が適用される一番下の改造段階が基準。
    装備基本値
    三式指揮連絡機(対潜)火力雷装対空対潜索敵装甲回避射程命中累積
    712-
    単体ボーナス↓加算値
    装備対象艦火力雷装対空対潜索敵装甲回避射程命中累積
    三式指揮連絡機(対潜)山汐丸+1+1
    ※装備ボーナスのある他装備の一覧はこちら
  • 対潜値のボーナスは先制対潜条件、対潜攻撃力(装備対潜値)、遠征対潜値条件に加味される。

性能比較表(装備最大値/回転翼機・対潜哨戒機早見表/テーブルより転送)

装備名火力爆装対空対潜索敵命中回避半径射撃回避入手方法改修備考追加
S-51J改213432改修伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス編集
S-51J212322改修、任務伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス編集
オ号観測機改二111111改修、ランキング伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス編集
オ号観測機改11011改修、初期装備任務、ランキング伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス編集
カ号観測機911初期装備、任務、開発伊勢型改二、加賀改二護に装備ボーナス編集
三式指揮連絡機改19222イベント、改修他観測機とは違い艦載機のような立ち位置編集
三式指揮連絡機(対潜)7122初期装備、開発他観測機とは違い艦載機のような立ち位置編集
一式戦 隼III型改(熟練/20戦隊)2578134イベント、ランキング艦載機熟練度基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。編集
一式戦 隼II型改(20戦隊)246834イベント、ランキング艦載機熟練度基地航空隊での挙動が他の対潜哨戒機と異なる。編集
  • 装備ボーナスの詳細は個別装備ページを参照のこと

小ネタ

  • 空中指揮や連絡、弾着観測、偵察を主任務として開発された三式指揮連絡機の対潜哨戒仕様。
  • 元が偵察機だけに視界はかなりのもの、不整地でも運用可能かつ短距離で離着陸可能なSTOL特性を持っていたりと額面だけならもの凄い高性能機のようだが、そのために犠牲になったのは速度
    MAX178km/hという超鈍足である。だが空戦や近接航空支援といった、どつき合いがお仕事な機体ではなかったのでそれでもよかった。
    また、偵察/観測機として必須の下方視界やSTOL性能、低速時安定性を最優先に設計された結果がこの愉快独特な形状である。さらに陸上輸送を考慮して主翼は後方に折り畳み可能。
    特に下方視界は「見えすぎ」とまで絶賛されるほどの良好さを誇っていた。正式採用された頃には使えるような状況じゃなかったけどな!
    • その性能を示すデータとして、向かい風が風速5mもあればわずか30m前後の滑走で離着陸可能。
      存外何とかなりそうな数値にも見えるが、重要なのは本機が布張り木製だったりボディがスカスカの複葉機ではなく全金属製の単葉機であるということ。
      速度を求めると機体強度が必要になり、重量化した機体を飛ばすために強力なエンジンを欲し……悪循環である。そして高速機であるほど離陸距離は増大する。
      本機は見事にその逆を行き、離陸距離の短縮のためひたすら軽量化を極めた。機体強度を削って薄く、軽く、エンジンも出力を抑えて小さく、軽く…
      つまり、当時の機体でSTOL性能を付与しようと思うと概ね速度を犠牲にせざるを得なかったのだ。
    • 濃霧で迷って近くの牧場に着陸して基地の方角を尋ね、そのまま飛び立ったとか、学校の校庭に着陸してしまい、校庭を斜めに利用する事で飛び立ったという逸話があったりする。
    • 強い風が吹くと、駐機中の機体が浮き上がって飛ばされることがあったという。エンジンの付いた凧
  • 連絡機として配備されて運用可能となった頃には制空権は喪失気味、鈍亀な機体ではただのカモということで使い道を考えた結果、
    辿り着いた結論は「操縦特性がグライダーっぽいしSTOL性能活かして対潜哨戒機として使えばよくね?
    • 何故陸軍が対潜哨戒までし始めたかというと、海軍側が船団護衛や輸送船航路の潜水艦狩りなどに戦力を回す余裕が殆ど無かったという事情があった。
      • 実際は対潜任務についてあきつ丸やカ号の扱いを含めて、陸海軍間での折衝や調整が行われていたようである。
  • そんなわけであきつ丸に搭載し、彼女が輸送任務に従事するまで3ヶ月間艦上運用試験が行われ、その後陸揚げされた哨戒部隊は福岡第一飛行場を拠点に、東シナ海方面や関釜航路の哨戒に従事した。
    パイロットとして選定された特別操縦見習士官はグライダー操縦経験者のみで構成されていたという。
  • 100kg爆雷を2個装備できた本機のほうが本来60kg爆弾1個のカ号より対潜攻撃力は高く、実際あきつ丸艦載機はこの理由でカ号ではなく本機が選定されたのだが、何故か艦これでは本機のほうが攻撃力が低い。
    • おそらくは偵察が主任務という出自上、命中補正がついた分のゲーム的なバランス取りと思われる。


  • この機に関しては漫画家のわちさんぺい氏が書いた『空のよもやま物語』(光人社NF文庫)が詳しい。面白いエピソードも多い。
    • 本機は尾輪ではなく尾橇式だった為に離着陸時の揺れが酷く、わち氏が練習機から外され保管していた尾輪に交換したとか。
      さらに同氏はあきつ丸での運用を前提にした対潜爆弾の投下訓練まで参加していたりする、本職は整備兵なんだが。
      • 各務原で百式司偵四型のテスト飛行が行われていた頃、名古屋在住の三菱の技師はなんと三式指揮連絡機で送迎されていた。近所の空地に離着陸していたという。
        その帰りにちょっと着陸してみたくなったというのが件の学校着陸事件の真相である。なお、着陸先は女子校である。
  • ちなみに似たような運用をされた航空機が、連合国側にもあった。そう、かのSwordfishである。

この装備についてのコメント

  • 今日から開発落ちしたんか -- 2021-12-10 (金) 21:54:11
  • 屠龍開発していたらしれっと出てきてびっくりした -- 2021-12-10 (金) 21:58:56
  • 開発したらこれと一式戦出てきて?ってなった -- 2021-12-10 (金) 22:07:16
  • 神州丸で屠龍1つ開発する間にこれが5個くらい出たぞ。確率凄い高そうね。 -- 2021-12-11 (土) 03:23:34
  • 新規は10101040でカ号待ちながらこれを対潜支援に使えば良いわけか! -- 2021-12-12 (日) 13:17:53
  • 屠龍のレシピ 燃料20弾薬40鋼材10ボーキ120 秘書官 宗谷できた。 -- 2021-12-12 (日) 20:56:12
  • 後生大事にキープしてたが、開発落ちで心置きなく廃棄できるのが一番ありがたいという事実 -- 2021-12-13 (月) 20:47:17
  • 邪魔スギィ東海改修きたらコレ素材にオナシャス -- 2021-12-25 (土) 11:12:03
  • この装備にできてカ号にできないことって、大鷹改神鷹改(真にこの改造段階限定)に装備できるという極一点のみっぽいですね..。対潜支援用に持ってましたが、開発落ちしたカ号と入れ替えになりそうです。 -- 2021-12-25 (土) 13:29:59
    • 後に実装された雲鷹改二もカ号装備不可で三式装備可なので、若干ながら存在価値が増したか…? -- 2022-03-26 (土) 13:51:14
  • 上位品が実装されたことでコイツにも変化が来るかな? -- 2022-02-24 (木) 12:00:58
    • 山汐丸で改修が実装されたみたい。 -- 2022-02-24 (木) 18:55:19
      • 屠龍丙型と13号改が更新できるみたいだし、これも多分改に更新できるんだろうね。 -- 2022-02-28 (月) 07:02:16
  • 改修で上がるのはカ号と同じく対潜だけなのかな。イベントで上位装備貰った人は特に回収する必要無さそうか。 -- 2022-03-03 (木) 03:02:32
  • 妖精さんの乗り方がマッスルインフェルノに見える -- 2022-03-19 (土) 09:54:24
  • 基地隊行動半径2で延伸不可か… -- 2023-02-14 (火) 23:39:42
  • カ号とは対潜値1と航続で棲み分けできて初手潜水マスへの初心者救済で充分なのに 隼新実装して配って基準にした難易度インフレで 結局産廃&隼未所持は足切りコース…理解不能さすが艦これ運営 -- 2023-03-05 (日) 15:11:40
  • すぐ上に運営揶揄コメがあるのがアレだが、E1-2は下手に素の20戦隊入れるぐらいならこっち使った方がよくないか?航空優勢なら絶対全滅しないから -- 2023-08-15 (火) 23:36:02

*1 新型航空兵装資材が1個必要
*2 ただし未改造では搭載数が0なので注意
*3 艦載機熟練度が付いていても制空値は上がらない
*4 2023/02/15付:ソース1ソース2ソース3