キーワード/【二刀流】

Last-modified: 2024-02-06 (火) 22:25:51

概要

作中では特に言及されていないが、二本のキーブレードを出現させ操る能力を指す。
キーブレードは使い手一人の心に対して一本しか呼び出せないため、必然的にキーブレード使いは一本のキーブレードで戦うことになる。
しかし、キーブレード使いが自分の心に他者の心を宿していて、その心もキーブレード使いのものという特異な条件を満たした上で、何らかの切っ掛けで二刀流に覚醒すると、自分の心のキーブレードと宿した心のキーブレード、二本のキーブレードを呼び出し、扱うことができる。
作中、上記の意味で二刀流を行えるのは、ソラロクサスの二人のみ。

  • ただし、ロクサスは覚醒してから(KHII冒頭などの特殊な環境下以外では)ほとんどの期間二刀流が使えているのに対し、ソラは特定の条件下で使うことができるのみであり、常時二刀流というわけではない。
  • 光の世界のキーブレードと闇の世界のキーブレードの両方を持つ王様が二つを同時に扱うことができないのは、キーブレードが二本あっても、それを扱う心が一つしかないからである。
  • 条件だけであれば、BbS終盤にマスター・エラクゥスの心を宿したテラも満たしていた。ただしテラは長年心がゼアノートに封じられた状態となり、二刀流に覚醒することはないままエラクゥスが心を離れたため、二刀流の要件も失っていると思われる。
  • 心を3つ以上宿していてその心全員がキーブレード使いの物だった場合、某海賊狩りの剣豪や某奥州筆頭のように3本以上のキーブレードを扱えるかどうかはそのような人物が出ていないため明らかにされていない。
    • ソラがKHIIFMで精神世界でロクサスと戦った際、ロクサスのキーブレードを二本奪い一時的に三刀流となることができるが、これはソラが三本呼び出しているわけではない。
    • 設定上、KHII~KHIII終盤までのソラは、ソラ自身、ヴェントゥス、恐らく本人自身もキーブレード使いとなっているロクサスの心で三本のキーブレードを呼び出せるかもしれない。(シオンは自身のキーブレードを持っていないため、キーブレード使いとは言えない)
    • 該当人物としてはテラ、ゼアノート、エラクゥスの心を宿している状態のテラノート。そしてヴァニタスの心が還った状態のヴェントゥスの心を宿しているソラ辺りだろうか?ただ後者の理論が成り立つとヴェントゥスも二刀流ができてしまう事になる。
      • ヴェントゥスも条件は満たしていたが覚醒する切っ掛けが無かったので使えなかっただけ、という可能性もある。

ロクサスが元々使っていたキーブレードがソラのものであることはDaysで明確にされている。その上で二刀流に覚醒した理由は、「本体であるソラの中にもう一人のキーブレード使いのヴェントゥスの心が存在したため、二人分のキーブレードが使える」という説と「ロクサスに芽生えた心がキーブレードに選ばれ、彼自身のキーブレードが出現した」という説が存在する。
これは、ソラが使える理由にも影響し、前者だと同じく「ヴェントゥスの心がソラの中に存在するため」、後者だとヴェンの心の存在だけでなく、「ロクサスの心がソラの中に存在するため」という可能性も出る。
どうしてロクサスが二刀流を使えるかはDaysアルティマニアインタビューで質問されているが、明言されたのは「シオンによってロクサスが覚醒した」「厳密にはソラの影響」のみで、現段階ではこれ以上詳しく明かすことはできないとされている。
ただ、「ロクサスの心の有る無し」「ゼアノートの記憶に関係している」とは提示されており、いずれ明確に繋がると発言している。
 
前者の説だと、ヴェントゥスの心を所持していたことにより、二刀流が出来る可能性を持っていたソラの能力をノーバディとして(ソラ本人として)持っている。ロクサスはソラとヴェン二人のノーバディであるともいえるため、ソラの影響を受けているのであればそのままヴェンの影響も受けられることになる。
ヴェントゥスが友達を大事にする人であるため、ロクサスの友達を失いたくないという強い想いにヴェントゥスの心が揺さぶられたことによるのではないかと考えられる。

  • ソラがKHIで覚醒しなかった理由は、ヴェントゥスの心が修復中で眠っていたためと考えられる。
  • KHI終盤で、人の心のキーブレードでカイリの心を解き放ってソラの心も解放された瞬間、ソラの心の中に入ったままヴェンの心も一緒に分離したか、肉体にヴェンの心が残されたままだったのかは不明であるため、ヴェンの心がソラの心の中にあればそのまま影響を受けると考えられるが、ヴェンの心がロクサスに宿ったという可能性も考えられる(その場合、ロクサスがソラに還ったときにヴェンの心も一緒に吸収されたと考えられる)。
    • ロクサスの容姿と声に影響していることを考えるとヴェンの心が肉体に残されていた可能性も考えることができるが、ヴェンの心は目覚めの力を使わないとソラの中から出てこない状態のため、ソラの心が解放されてもヴェンの心がソラの心と分離されるとは限らない(逆に出てこない状態だからこそソラの肉体から離れないという可能性もある)。
      • ヴェンの心の状況ゆえ、この時にカイリと同じようにヴェンの心単体でソラから解放されるということはなかった。
    • また、心が他者に宿る場合は心が肉体に同居するのではなく、肉体の持ち主の心の中に住まうため、ノーバディになった直後のロクサスは心がないためヴェンの心をかくまう場所がない(ロクサス自身の心が宿るまでヴェンの心がロクサスの心として機能していたとするのは、他者の心の補填はしても、キャラクターの心は個々人のものとするKHシリーズ的に考えにくい)。
      さらに、ロクサスが特殊なノーバディとはいえ、ノーバディは心が肉体から離れることで肉体の消滅が発生する際に発生するため、本体でなくとも体に心が残されたままでは肉体が消滅しないとも考えられる(KHIIIではカイリが消滅した際、カイリの心の中にいたナミネは終わりの世界にはじき出されている)。
    • ちなみに、ヴェンの心まで解放されていた場合、普通ならソラの心と一緒にハートレス化してしまいそうだが、ヴェンはカイリと同じくそもそも心の闇が存在しないため、ヴェン自身の心がハートレス化する心配はない。
      • 自らの意思でハートレスになった者は自我が残るという設定であるが、ハートレス時にソラの自我が完全に失われなかったのは、3Dの時のように闇に堕ちかけたソラの心をヴェントゥスがギリギリで繋ぎ止めていてくれたのかもしれない。
        とはいえ、リクと対峙した時の「俺の心は皆と繋がっているから身体は消えても心は消えない」という主張とトラヴァースタウンでのカイリとの会話の「闇に飲まれて自我が消えかけていた時にカイリの声が聞こえたから目覚めた」という言葉、3Dの賢者アンセムセリフから、別にヴェントゥスに限ったものではなく、カイリを始めとした皆との心の繋がりによるものだろうが。

BbSのアルティマニアでは「Q:ロクサスが二刀流なのはなぜ? A:ソラとヴェントゥスのふたりのぶんが使えるから」と書かれており、メモリアルアルティマニアもそれが二刀流が使える理由とされている。インタビューの回答ではないので、正解かどうかは解らないが。

 
後者の説はKHIIでソラの前に現れた際、現実である記憶の摩天楼では一本しか持っておらず精神世界に移動してから二刀流状態になる、という描写と、3Dで「何にでも心は宿る」という話がされ、ロクサスも心を得ていたことを明確にされたため。その心がシオンの消滅で大きく揺さぶられたのをきっかけにキーブレードに選ばれたと考えることができる。
元よりキーブレードは持ち主(仮)(ソラ)や持ち主失格(リク)、模造品の持ち主(データ・ソラ)でも後に正式なキーブレードの使い手になれることが描写されている。これを、どんな条件でも自身のキーブレードとして使った経験さえあればキーブレードを手に入れる可能性を持てる、と解釈した場合、ソラのものを間借りしてキーブレードを振るうロクサスも、二刀流の少なくとも片方は彼自身のものになっている可能性は十分にあると見られる。

  • 反論として、この解釈では、本来同時には存在しないはずの本体とノーバディが同時に存在することで、別の人格でありながらソラのノーバディであるため、本体であるソラのキーブレードとキーブレード使いの力を使うことができていたので、ロクサス本人がキーブレードを得てもソラの力を上書きするだけという可能性があるではないか、というものがある。
  • ただし、そもそも例に上がるうちの前者二人は元からキーブレード使いの資質を持っていたことが明確に描写されている(最後の一人は「データ世界のキーブレード」という他に例がない状態なので参考にし辛い)。
    キーブレード使いとしての資質があれば切っ掛け次第で使い手として選ばれることはある、と見る方が妥当ではないだろうか。
    • ソラとリクの例は資質の前に「キーブレードに認識されているか」の話(リクは継承された「資格」、ソラはリクの資格によって現れたキーブレードに一度(仮)として選ばれた事で)。リクは一度キーブレードを失ったがそれは「キーブレードに選ばれた(自分のキーブレードがある)」状態ではなくなっただけで、継承された資格を失ったわけではない(Days時のロクサスとの対決でも過ぎ去りし思い出を使えたし、自身のキーブレードを失ったら資格を失うのだったら、KHIIIのシグバールは「資格」はあるとは言わないはず)ので、再びキーブレードに選ばれたと言える。
      データについては参考例として確かに微妙だが、このシリーズは「」については何にでも共通にする傾向があることは留意すべき。
      • ロクサスについては、ソラのノーバディでソラの影響を受けるため、「キーブレード(キングダムチェーン)に選ばれている」状態を共有しているという見方になる。
  • 二本目のキーブレードがロクサス自身のものだとすると、「キーブレード本来の姿」であるキングダムチェーンから二本セットで変化した過ぎ去りし思い出と約束のお守りは、セットでロクサスのメインキーブレードと言えるかもしれない。

 
結局、ロクサスが自身のキーブレードを習得したとして、それがソラ由来の資格と別個なのか、ソラ由来を資格(仮)として扱われたが上書きされたのか、またヴェントゥス由来の資格はあったのか、などについて明言されないことには何とも言えない。
どちらの見方が正確なのかは、恐らく現時点では「ディレクターのみぞ知る」だろうが。


キーブレード使いなら他人のキーブレードも扱うことができるため、単に「二本のキーブレードで戦う」という意味で二刀流という場合なら、他のキーブレード使いの呼び出したキーブレードを使うことで、一時的に二本、もしくはそれ以上の数のキーブレードを使うことはできる。

  • KHIIでリクが同時に二本のキーブレードを持つ描写が存在する(連携技のマスターハーツ中と、ラストゼムナス戦で彼に吹き飛ばされたソラ目掛けて、キーブレードを投げ渡す場面)。
    KHIIのゼムナスとの最終戦での二刀流や上述のKHIIFMのロクサス戦のソラの三刀流も同じ状態。
    • マスター・ゼアノートやヴァニタスはキーブレード墓場に無数に突き刺さるキーブレードを操って攻撃してくる。ただし、こちらはキーブレードは主を失った状態で、キーブレードとして運用しているとは言い難い。

設定が矛盾するのではないかと考える方もいるが、この状態はあくまで「他のキーブレード使いが自身のキーブレードを維持している」のあって、ソラやロクサスの様に一人で複数のキーブレードを扱っている、とは言えない状態である。

  • もう一人のキーブレード使いが中にいるか、外にいるかの違いでしかないが、自力(というと語弊があるが)で二本呼び出して自在に二刀流になれる、という違いが大きい。

なお、後述の通りロクサスもソラも、KHIIIで他のキーブレード使い達の心が還元されたあとも二刀流の能力を使えている。今後の作品でも二刀流の能力は保持されるのかは不明である。

また、「二本のキーブレード」を扱うわけではないが、KHIIIでは一本のキーブレードを2つに分けて扱う、という状態も存在する。

ちなみに、2人のキーブレードを1つにして攻撃する例もある。


ちなみに、『Face My Fears』のパッケージは野村氏書き下ろしの二刀流の宇多田ヒカルが描かれている。

  • 二刀流について氏は「キーブレードが2本という事は2つの心を、」と呟いているが途中で途切れてしまっている。

ソラ

二刀流に覚醒したロクサスがソラに吸収された事で、ソラは特定のフォームに変身した場合に二刀流になれるようになった。

  • 実際のところ、後述の通りロクサスが二刀流で戦った機会はほとんど無い(ほぼ覚醒しただけとも言える)ため、KHIIを普通にプレイするならソラの方が二刀流使いであるとも言える。元々はソラの影響であるにもかかわらず、そんなイメージは全く無いが。

KHII

3人の妖精が作り出した服によるフォームチェンジの機能によって、ブレイヴフォームマスターフォームファイナルフォームにチェンジ中に、二刀流(アビリティ「シンクロブレード」)で戦うことができる。これによってキーブレード2本分の攻撃力とウェポンアビリティの恩恵に与ることができる。

  • KHIIの冒頭の不思議な塔で三人の妖精たちにスターシーカーを与えられるが、このスターシーカーはキングダムチェーンDを得た王様からイェン・シッドが預かっていたものと思われる。
    • キーブレードマスターであったイェン・シッドが(服の効力とはいえ)ソラが同時に二本のキーブレードを扱えるという前提で、わざわざ二本目のキーブレードをソラに渡すように妖精に預けている。
      ソラが二刀流ができることを知っていたことであり(知っていたのは王様の方という可能性もある)、元キーブレードマスターならば二刀流が使えることに異常性を感じそうだが、そのことについて言及する場面は無い。
      • Re:codedのシークレットムービーの二人がテラ以外の二人の居場所を掴んでいる様子だったが、これはKH0.2でアクアから聞いたヴェンの身体のことである。この時点でソラの中にヴェンが居ることに辿り着いていた可能性も無くはないが、ソラ達はKHIIIでヴァニタスに教えられるまで知らなかったため、その場合はわざわざソラ達に黙っていたことになる(アクアのことを黙っていたのはソラとリクの安全性のためなので、ヴェンを助けるのには結局アクアを助ける必要があるから言わなかったとも考えられる)。
      • ロクサスが二刀流が使えたからソラも使えると考えたとするには、ロクサスが二刀流を使えることを王様やイェン・シッドが知る機会がない。

ゼムナスとの最終戦ではフォームチェンジせずにリクのキーブレードを使った二刀流による連撃をゼムナスに喰らわせている。

  • この際左手のキーブレードを逆手に持って戦っている。
  • FMでリミットフォームのままゼムナスの攻撃を凌ぎ切ると、本来キーブレードを一本しか扱えないリミットフォームの姿での二刀流を見る事ができるようになる。

KHIIFM

ロクサス戦では、デュエルを成功させてロクサスのキーブレードを奪うことにより一時的であるが三刀流が可能。
奪った二本のキーブレードは、ファイナルフォームのようにソラの背後に交差して浮き、ソラの攻撃時に自動的に追撃を行う。


本来ソラが使える二本に加えて更に一本扱える理由については諸説あるが、有力視されているのは、ヴェントゥスとロクサスの心によって扱えるようになっている説と、単純に奪い取っている説の2つ。

  • 前者の説は、ロクサスがシオンとの戦闘後に二刀流になったのが彼自身に芽生えた心とヴェンの心が呼応した為と説明する事ができ、心を宿したロクサスはKHII序盤にソラに還った。つまりソラにはこの時点で合計3人ぶんのキーブレード使いの心が宿っており、だからこそ3本のキーブレードを扱えたのではないかというもの。
    こちらは所有権も含めて全てソラに手渡されているということである。
  • 後者は先述のように、他人のキーブレードを扱っている描写がシリーズでは随所に見られ、さらにロクサスはキーブレードが手元から離れても自身の意思で自在に呼び戻せる事を知らない*1ため、ロクサスが取り落としたキーブレードをそのまま奪い取って戦っている、というもの。
    こちらは所有権そのものはロクサスにあるまま、相手に使われているということである。
    • ただし、この説でロクサスの二刀流がソラの心とヴェントゥスの心によるものとすると、ソラの心一つで2本のキーブレードが呼び出されていることになる。

もしくは単純に、精神世界での出来事のため現実世界では起こり得ない現象が起こっているという線も考えられる。
 
この戦闘では仲間がいないためリミットフォーム以外のフォームチェンジを行うことができない。なのでブレイヴフォームなどで驚異の四刀流…ということはできない。

  • もし出来たとしたら後者の説で確定できただろう(前者の説だと4本目が扱えない)が、検証できないので現状では保留のままである。

3D

オープニングにKHIIのゼムナス最終戦を再現したシーンがあり、そこで二刀流が見られる。
ここでのキーブレードは右手に約束のお守り、左手に過ぎ去りし思い出という、本編では再現できない組み合わせ。

  • 後にUχの2周年記念で、このシーンのソラとリクを野村氏がイラストに描き起こしたメダルが実装された。

設定的には今作のソラも二刀流は使えると思われるが本編では使用しない。これまでの経験がリセットされたのが影響しているのか、それとも力を借りる仲間がいないからだろうか。

KHIII

Ver.1.07アップデートにて約束のお守り過ぎ去りし思い出の2段階目のフォームチェンジとしてダブルフォームが追加され、今作でもソラが二刀流を披露するようになった。
ストーリー終盤にソラの心に宿るキーブレード使い達の心は元の肉体に還るのだが、なぜ二刀流が可能なのかは、後述されているロクサスの例と同じく謎のまま。設定はともかく今まであり得なかったソラとロクサスが同時に二刀流する戦闘が可能になった。

  • 右手に約束のお守り、左手に過ぎ去りし思い出を装備するという点がロクサスと異なっている。ロクサスとの鏡合わせとも取れる。

KHIIIRM

DLC追加エピソード「Re Mind」ではソラがロクサスの心の中に入り、ロクサスの後ろでソラも二本のキーブレードを構えていた。このときのソラはイメージ体のようなものと思われるが、携えるキーブレードはロクサスと同じで右手に過ぎ去りし思い出、左手に約束のお守りであった。

  • 「ロクサスの心にソラがいるためロクサスが二刀流で戦える」ことを表していると考えるのが自然だが、この描写を「2人が同時に二刀流で構えているため、各々のキーブレードを共有する形で、ソラもロクサスも二刀流で戦うことができるようになった」と考えるユーザーもいる。

ロクサス(ほぼ時系列順)

ソラのノーバディであるため、ソラのキーブレード使いとしての能力とキーブレードを使用することができるロクサスが、シオン消滅をきっかけに覚醒し、二刀流の能力を得た。

  • Daysのロクサスが初めて二刀流を使うムービーでは、最初に二本の「キングダムチェーン」を出すため、シオンのキーブレードを受け継いだように見えるが、Daysアルティマニアのインタビューで、「シオンのキーブレードを受け継いだわけではない」と回答がある。そもそもシオンのキーブレードはロクサスの物をコピーした偽物である。
    • キングダムチェーンの姿になったのは、覚醒の元となった「キーブレード使いであるシオンを忘れたくない」という想いによって、シオンが使っていたキングダムチェーンの姿をとったと考えられる。
      ただし、「キングダムチェーンはキーブレードの本来の姿」という設定があるため、単に本来の姿で出現したとも考えられる。
      • 同時にこの時右手のキングダムチェーンが過ぎ去りし思い出に変化し、そこにシオンの意思が混ざり込んだことでロクサスやリクに影響を与えることになる。
      • 小説版ではリクに投げ渡された過ぎ去りし思い出が「シオンのキーブレード」となっている。ロクサスの視点で語られているので、ロクサスの勘違いと思われる。

 
右手に「過ぎ去りし思い出」、左手に「約束のお守り」を持つのが二刀流ロクサスの基本スタイル。
さらに戦いの前に2本のキーブレードを交差に打ち合わせて振る決めポーズ(?)をとる。

  • 上記のように、元はキングダムチェーンが変化したもの。リクのウェイトゥザドーンみたいな感じだろうか。

実は二刀流になった時期が遅いので印象にあるほど二刀流をしていない。力を存分にふるえたのは、魔天楼でリクと戦う前とアクセル戦時のみである。
他はソラと同化していた為、精神世界でのみ二刀流(現実の魔天楼に一瞬姿を現した時は過ぎ去りし思い出一本のみ)。常時二刀流可能だったのか、ソラのように一時的なものなのかは現時点では不明。

  • codedでの登場時は後述されているようにデータ世界に存在するデータ・ロクサスであり、本人ではない。
  • ソラと同じ作品で動かす場合は差別化として二刀流になる…のかもしれない。
    • シオンも含め、キングダムチェーン使い+構えが一緒のキャラが増えると画面が地味、と言うのもあるし……。

存在しなかった世界の「存在の証」のロクサスの武器は約束のお守りと過ぎ去りし思い出が交差したもの。しかし機関に属している間に二刀流になったことはないので、もともとはキングダムチェーンのマークだったのかもしれない。

KH

シークレットムービーにて二刀流の初披露。
時間軸としては後述のDays最終日(DAY 358)に起こった出来事になる。
対峙するのはネオシャドウとリク。
ソラにとって重要な位置にあるキーブレード2つ(特に約束のお守り)を一人で装備している上、ネオシャドウをばっさばっさと斬り倒す様を見せつけてくれる。

Days

最終日(DAY 358)の戦いで約束のお守りと過ぎ去りし思い出を同時に装備し、ありえない攻撃力を叩き出す。KHFMのシークレットムービーを再現するようにネオシャドウをなぎ倒せる。ただし、二刀流なのはリク戦開始前まで。

  • というか、それを再現させるための演出上の攻撃力なのだろう。

また、ミッションモードでもゼロギアアビリティユニットを3枚セットすると二刀流になるが、かなり弱体化している。というかストーリーモードの二刀流が強すぎる。

  • Days最強武器(ゼロギア+パワーユニット×3)の攻撃力…+136
    ミッションモードの二刀流の攻撃力…+108
    ストーリーモードの二刀流の攻撃力…+685

攻撃力以外の性能は同じで、魔法力+34、防御力+3、クリティカル率+15、クリティカル補正+16。
アビリティはディフェンダークライシスハーフラストリーヴ


ミッションモードのオリンポスコロシアムの大会系ミッションでの決めポーズも専用の物になる。
この決めポーズはKHIIFMでの戦闘で使う旋風振り(戦闘開始直後に使うあの技。)の動きと同じ。

KHII

ロクサス編のアクセルとの2回目の戦闘にて思い出したかように二刀流を披露する。
しかし、その後のディズと対峙した時は一本に戻っている。

  • 追い詰められたロクサスが無意識のうちに使っていたのかもしれない。もしくはあの時点でソラに回帰し始めてしまったのかもしれない。

物語の終盤、存在しなかった世界でソラの前に2本のキーブレードを持ったロクサスが現れ、対峙することになる。
実際にバトルがあるのは上記の通り、KHIIFMになってから。

  • 前述の指摘にもあるように、よく見ると記憶の摩天楼での鍔迫り合いには一本しか使っておらず、2本目は目覚めの園へ移動してから装備している。

coded

忘却の城のラスボス戦でデータ世界の二刀流ロクサスと戦うことになる。

  • データの存在である為、厳密にはロクサス本人ではない。
    • データ・ロクサスの場合、二刀流で戦えるのは本人に関係なく、単に「現実のロクサスが二刀流で戦う」のが反映されているにすぎないと言える。
      • ただし、ロクサスが二刀流を使えるようになったのは元となったKHIからCOMのジミニーメモが書かれた時期ではないため、データ・ロクサスが存在する理由である「『KHI』のソラがいるならデータのロクサスも存在する」という言葉とは若干ずれている気がしないでもない。
        それだけ「ロクサス=二刀流」というイメージが「世界の記憶」に刻まれていたということだろうか。
      • それを言ったらこの台詞も有り得ないだろう。どういう理由かは不明だが、データ・ロクサスはKHII時点の状態だったと思われる。

とはいっても、codedはともかく、Re:codedは基本的に戦闘が楽なので、ソラのレベルやステータスが高いとジャッジオブ3の2発で撃沈される。


Re:codedではホロウバスティオンのエンディング後に入れるシステムエリアの13階でバグエネミーとしても二刀流ロクサスが出現する。こちらは相当強化されており、本編と同じような感覚で挑むと大抵の場合瞬殺される。

  • 全てのバグの力を残りHPにより使い分けてくるので、状況により戦闘方法を変える判断力が必要。段階ごとに攻撃速度などが変化するが、最終的には巨大化する。

3D

オープニングデモで二刀流ロクサスが登場する。
久しぶりに私服バージョンが見られる。

  • 一瞬なのでわかりにくいが、オープニングデモ終盤のキーブレード使い達が武器を振るうシーンでも彼は二刀流である。

ソラ編終盤のシグバールとの問答でソラの後ろにイメージとして現れるロクサスが持っているキーブレードは一本だが、これはシグバールがソラを通して受けた彼自身のイメージだからだと思われる。

KHIII

ロクサスが復活し、サイクス戦にて二刀流でソラと共闘してくれる。
武器の攻撃力自体は左右合わせて攻撃力魔法力共に+5で、平々凡々。
今作で凄まじいのはロクサス自身の攻撃の威力倍率。フルヒットすると合計で×20.0と、場違いな数値を記録している。
結果として、Daysを彷彿とさせるありえない攻撃力を叩き出して暴れてくれる。


しかし、今の彼の状態を考えると二刀流で戦えるのはおかしな話である。
キーブレードを一人で二本呼び出せるのは、概要にもある通り例外中の例外かつ非常に稀な条件が重なった結果によるものであり、それを踏まえて考えると、復活後のロクサスが二刀流のままなのは有り得ない描写といっていい。
 
確かにロクサスといえば二刀流というイメージはある(3DのOPでも二刀流で振るっている)が、彼が二本のキーブレードを扱えていたのは、上述の通り、ソラとヴェントゥスの「ノーバディであること」に由来するもの。もしくは、ソラのものとロクサス自身が得たキーブレード(シオンの心があったからと見るファンもいる)である。

  • リクもソラとの連携時に二本のキーブレードを振るうことがあるが、あちらの場合は片方ソラのものを借りて使っているので不自然なことではない。

単に彼が「二刀流の能力」の資格を得るトリガーとして2つの心と覚醒が必要だったとも考えることも出来なくはないが、その説はキーブレードは基本「一つの心につき一本」の法則を歪ませかねない。(ノーバディとして扱っていたときは、二つの心を抱えていた本体と同一人物としての能力ということでおかしいわけではなかった)

  • ただし、こちらの方がある意味、ソラの二刀流と合わせてファンサービス的な特殊能力と受け入れられるので希望的な見方かもしれない。

少々無理矢理感はあるが、二丁ボウガンや無数の剣に変形するキーブレードの存在を考えれば、変形の一つである可能性がある。

  • 無理やりというか一番それが妥当なのかもしれない。
  • 約束のお守りと過ぎ去りし思い出二本合わせて他の共闘キャラクターのキーブレードと同じ攻撃力+5、魔法力+5になるのも、この説に沿っているといえるかもしれない。

本シリーズではキーブレード以外の武器も取り出し方が似ているものがあるので、キーブレード型にしただけの模造品の可能性も考えられるだろうか。ただその場合はどこでその模造キーブレードを手に入れたのか……。

  • 今作のシオンのキーブレードは「レプリカキングダムチェーン」。もし真XIII機関驚異の技術力で再現しているとすれば、ヴィクセンが裏切る際についでにそのデータも横流ししたと考えれば辻褄はあう……のか?
    • それならそれで、何故キングダムハーツを閉じるのに使えたのか、という別の方向からの疑問符も浮かばないでもないが……(まさかポーズだけ……?)。

 
今作で普通の人間とほぼ同じ存在になったロクサスだが、二刀のうち片方は間違いなく彼自身の心で所有するキーブレードであるとしても、ノーバディではなくなり、ソラやシオンとも別個の存在となったロクサスが、何故か二刀流状態のままであることを踏まえると、彼の復活については何かまだ明かされていない部分がある可能性が高いと見るべきかもしれない。

  • ソラが活動してた頃から普通にキーブレードを使えてたわけで、特殊な状況とはいえ精神世界やデータ世界ではソラと二刀流を両立してたりする。
    そもそもヴェンが心の中にいたのはソラであり、ロクサスとは初めから直接の繋がりがない上、ヴェンが心にいないと使えなくなるとも明言されてないのでツッコミ自体なりたたない。
    資格のないソラがキーブレードを使えるのと同様、ソラとヴェンとの繋がりや彼固有の能力等と考えるのが妥当だろう。
    • それを言ったら「二人分の心で2本のキーブレードが呼び出せる」という仮定自体無意味なものになるが。

KHIIIRM

追加シナリオ「Re Mind」にて、復活直後のロクサスには未来から時間遡行して来たソラの心が宿っていたことが判明。
これによってロクサスは二刀流の条件を満たすことになるため、この時点での矛盾は解消された。
しかしその後ソラの心はロクサスから離れたはずであり、レプリカ・ゼアノートとの戦いやキングダムハーツを抑える際に二刀流であったことについては未だ説明がつかない。

  • そもそも復活直後からソラの心が宿るまでも少し時間があるので、ロクサスが登場した直後から二刀流が使えていた理由にはならない。
  • ソラが約束のお守り及び過ぎ去りし思い出のフォームチェンジとして二刀流になっている事から、ロクサスのキーブレードのフォームチェンジ形状なのかもしれない。
  • それか、元々ロクサスはソラのノーバディだった事からロクサスもまた「繋がる心」を持っていたのかもしれない。いずれにせよ現状では推論の域でしかないが。

*1 戦闘後のムービーと、戦闘中にわざわざ近づいてキーブレードを取り返してくる描写から