χに登場するキーブレード使いの少年。
モジャモジャの銀髪と赤いマフラーが特徴的。見た目から年齢はプレイヤーと大差ないと思われる。
一人称は「俺」。
エフェメラ(ephemera)とは、英語で「(カゲロウのように)短命な[はかない]もの」「(切手・絵はがき・ポスターなど)短命な筆記物および印刷物(役割を終えたら捨てられるもの)」といった意味。
エフェメラという言葉の起源はギリシャ語で、1日しか存在しえないものを指す。
CVは上村祐翔。
北米版における声優はマイケル・ジョンストン。
使用キーブレードは第4段階のスターライト。
インビジブルと戦った際にはラストアルカナム、ラグナロクを繰り出していた。
χ
プレイヤーと同様、いずれかのユニオンに所属するキーブレード使いの少年。
デイブレイクタウンのストーリー12-1で初登場。
プレイヤーのユニオンとは別のユニオンに所属しており、一応敵対関係なのだが、ミッションとは無関係の単独行動だからということで、友好的に接してくる。
- エフェメラの所属するユニオンはプレイヤーの所属するユニオンによって変わり、表に示すと
プレイヤー | エフェメラ |
---|---|
ウルペウス | レオパルドス |
レオパルドス | ウルスス |
ウルスス | アングイス |
アングイス | ウニコルニス |
ウニコルニス | ウルペウス |
という対応になっている。
- 小説版ではプレイヤーがアングイス所属の為、エフェメラはウニコルニス所属になっている。
各ユニオンがルクスを奪い合って争うことの理由について調べており、世界の仕組みについても、プレイヤーが知り得なかった真実まで把握している。
- ただし、予知書から形成されている世界が未来の世界を再現したものだとは気付かなかった模様。
- 上記の推測はエフェメラが遠く離れた世界を呼び出しているとしか説明していないことによるものだが、この時点でエフェメラは予知書が発生源であることを推測しており、後のUχでのブレインの説明に対して驚いていないことから、未来の世界を再現していることに気付いていたのかもしれない。
- この時エフェメラはプレイヤーがルクスを回収している世界は“おとぎ話”の世界ではない、と発言している。χの世界は後の時代におとぎ話として語られるのだが、なぜエフェメラがこのような表現をしたのかは不明。
- 後のUχでのブレインの説明から推測すると、架空の物語の世界ではなく実際に存在している世界であることを説明するための表現だったのかもしれない。
プレイヤーが見た(チリシィがプレイヤーに見せた)夢を手がかりに、プレイヤーと共にデイブレイクタウンの時計塔への侵入を試みる。立ちふさがるハートレスを退け、なんとか地下水路からの侵入ルートを確保したものの、ルート確保に時間がかかりすぎたため時計塔への侵入は後日改めて行うことになった。
しかし約束の日、彼がプレイヤーの前に姿を現すことはなかった。
- プレイヤーのチリシィは彼の行動は他のチリシィ(外見がやや黒くなったチリシィ)の差し金によるものと推測していた。
- これに対して黒いチリシィは明言を避けており、実際どうだったのかは不明。
消息を絶つ直前、彼はウルペウスの予知者・アヴァと会話をしていた。
- これにより、二人がユニオンマスターとメンバーというだけではなく既知の関係であるという事が判明した。
いつになく弱気な彼女に予知書の秘密を聞き出そうとするが、あっさり断られてしまう。
最後に別のユニオンの友達(プレイヤー)ができたこと、明日会う約束をしていることを話すと、その場から立ち去った。
彼が消息を絶った後にプレイヤーが見た夢では、地下水路の一番奥でプレイヤーに「君にはまだ早かったかな」と言うと、飛んできたタンポポの綿毛とともに姿を消した。
- アヴァによると、この時のエフェメラは、アンチェインドという解放状態から別の空間にいて、主人公に夢の中から語り掛けたとのこと。
- Uχでは、この別空間はデータ世界であることが明かされている。データ世界のエフェメラが主人公の夢の中から語りかけられるのは何故なのだろうか。
- 現実世界からデータ世界の住人の心の中に語りかけていた人もいたし、単にエフェメラにそういう能力があったというだけなのかも。あるいはチリシィには夢を見せる能力があるため、自分のチリシィに頼んだか。
- Uχでは、この別空間はデータ世界であることが明かされている。データ世界のエフェメラが主人公の夢の中から語りかけられるのは何故なのだろうか。
- この綿毛は上記の会話の後、一人になったアヴァの前にも表れた。
世界の真実にいち早く迫ったことでアヴァから素質を見出され、彼女に代わってダンデライオンのキーブレード使い達を導く役目を託されたことで、消息を絶っていた。
エンディングの最後にスクルドと共にプレイヤーの前に現れ、「一緒に行こう」と言い手を差し伸べた。
- 上記のセリフはなんとボイス付きである。
このため最終章後編配信時には公式サイトでボイスONでプレイするように念押しをされていた。
エンドロールでは、スクルドと共にプレイヤーの物語の追体験をしているような描写があるが、詳細は不明。
- Uχでは、この2人はユニオンリーダーであることが判明している為、実際には追体験をしていないと考えられる。また、それぞれのプレイヤー自身の追体験をするようなので、プレイヤーの物語と同じということは考えづらい。
なので、この演出はあくまでダンデライオンが別の世界で追体験をしていることを表現しただけなのだろう。或いはこの時点ではエフェメラやスクルドも追体験をしているという設定だったのかもしれない。- ダンデライオンの訓練として、(自分自身の)追体験はしていたと思われる(後のUχとは異なり記憶を上書きするという意味での追体験ではないだろうが)。
χBC
上記のマスター・アヴァとの会話の場面がより詳細に語られる。
Uχ
上記の通りマスター・アヴァより自分たちが消えた後のユニオンを託されており、全てが終わった後指示通り戦場へと向かい、同じくユニオンを託されたスクルド、ヴェントゥス、ブレイン、ラーリアムと出会った。
- ちなみにスクルドが来るまでアヴァの話は半信半疑で、誰が来るのかは予想していなかった。
掟に書かれているユニオンの振り分けはしばらくの間行わず、今あるユニオンはそのままで、各ユニオンに関してはユニオンリーダー5人で協議して決めたいという意見を持っている。また、混乱を避けるために予知者は健在ということにすることも提案している。
ブレインの提案したスピリットの作成に関しては、プレイヤーの悲劇の記憶を消すことに役立つことから賛成している。その後ヴェントゥス、スクルドと自分の3人で材料集めに行っている。
同じく掟にあった「シフトプライド」については、「キーブレード使い同士の戦い」になることへの懸念とこれを掟にしたアヴァたちへの疑問を抱いており、どうすればいいのか悩んでいた。
しかしラーリアムとの会話の中で現在ダンデライオンのメンバーがデータ化されていることに思い至り、そこから掟には従いつつもキーブレード使い同士の戦いをさせないための方法として当人同士ではなく記録されたデータと戦わせることを思いつく。
- これがコロシアムのPvPモードとなっている。相手プレイヤーが現れる際と消える際にデータのような演出がされていた理由がこれで判明した。
- 機関イベントで登場してくる機関員も倒すと同じような演出で消える(現れる瞬間は見えない)。
- ユニオンリーダー間ではいい考えだと言われているものの、codedで「データにも心が宿る」ことを目の当たりにしてきたファンからすれば気が気ではない発案。大丈夫なのだろうか。
- グレーではあるが、都度コピーを生成、消去しているのであれば心が宿る暇もなく問題ないのかもしれない。というかこれがアウトだと今までの再現データ達も結構ヤバい。
エルレナに話を聞きに行っていたラーリアムが戻り、彼が探している人物が彼の妹であるストレリチアであることを聞く。
ラーリアムの話とそれを聞いたブレインの推測から、ストレリチアが気にしていた人物が自分の友達のプレイヤーであることを思いつき、ラーリアムと共にプレイヤーの元を訪れ、久しぶりに顔を合わせることになる。話を聞いた後はラーリアムと別れ、プレイヤーと1日を過ごすことにする。
- プレイヤーはエフェメラやスクルドがユニオンリーダーに選ばれていることを知っている模様。エルレナのチリシィによると鐘が鳴った後にユニオンリーダーが発表されたらしい。
- ユニオンリーダーに関してはキーブレード戦争の後に墓場で集まるまで秘密の筈なので、リーダーの発表は追体験の世界での出来事だと思われる。
その後、プレイヤーと共に時計塔にノイズのようなものが現れているのを目撃し、時計塔に向かう道中ブロックノイズのような敵が出現し戦闘する。
時計塔の管理室前でフラップバグと戦っていたヴェントゥスと遭遇し、その直後に「オマエハチガウ」と言いながら現れた黒装束達に囲まれるが、これを退ける。
管理室ではブレインから世界の構造を聞き、ブロックノイズのような現象はデイブレイクタウンと繋がってしまった世界が原因である可能性を聞く。
- 元々世界の仕組みについて自分で調べていることもあってか、ヴェントゥスとは違いブレインの話に途中まではなんとかついていくことができている。
その世界を調査するために自分が行こうとするが、ブレインはリーダーに何か起こったら困ると反対し、プレイヤーを派遣しようとする。
プレイヤーのチリシィと共に反対するが、プレイヤーはあっさりと承諾をし、それでも心配するエフェメラに対してブレインは2人で行ってくるように言う。
- その際にブレインはダンデライオンのメンバーを派遣と言っている。プレイヤー自身の認識としてはダンデライオンに加わっていることになっているのだろうか。
新しい世界に繋がる異空の回廊に入ると、そこはケーブル内部のような空間となっており、再び「オマエハチガウ」と黒装束が現れる。
逃げた黒装束を追うと、そこは複数の出入り口があるターミナル駅のような場所だった。
フラップバグと黒装束がそれぞれ異なる出入り口に入ったため、プレイヤーにブロックノイズ(フラップバグ)の調査を任せ、自分は黒装束を追うことにする。
街はずれにある丘にてプレイヤーのチリシィと話した後、スクルドと共にユニオンクロスの裏に潜む悪意について考察していた。前の世界とは違う複雑で大きな闇の意思を感じ、元の世界との分岐が増える事に胸騒ぎがし、ユニオンクロスにも悪意、闇を感じたとのこと。
- 詳しい時系列は不明だが、既に新しい世界に移った後であることは確実で、メインストーリーはプレイヤーが他のパーティーメンバーと関わり始めた話の辺り。
実際、プレイヤーの側の話を進めていくと妙な作為のようなものを感じられるようなシーンはある。
- 例としてはエンチャンテッド・ドミニオンへ初めて訪れたときの件だろうか。
- パーティーの一員がプレイヤーに声を掛けて倉庫に誘導し、倉庫ではパーティーの仲間達が負傷して動けなくなっている(プレイヤーだけがハートレスを追いかけられる)など。
勿論疑いすぎといえばそれまでなのだが。- しかし、結局ユニオンクロスに潜む闇についてはストーリーを進めても不明のままだった。
- パーティーの一員がプレイヤーに声を掛けて倉庫に誘導し、倉庫ではパーティーの仲間達が負傷して動けなくなっている(プレイヤーだけがハートレスを追いかけられる)など。
ストレリチア消滅の真相、闇の襲撃とヴェントゥスの闇の内包を経て、Uχ世界が崩壊に向かっていることを知る。
エフェメラはブレインと自分は別れるべきとして、現実世界に戻るメンバーをブレインに託し、スクルド、プレイヤーと共に残ることを選び、ブレインからマスターキーパーと予知書を託される。
- ブレインによれば、少なくともマスターキーパーはエフェメラが持つべきキーブレードだったようだ。
その最中、闇が複数現れる。プレイヤーだけでも逃げるよう言うが、それを聞いたプレイヤーも闇に操られ(たフリをして)、スクルドと共に彼と対峙。スクルドを守るためやむなくゲートを開きプレイヤーと闇をポータルケーブルに追いやり、落ち込んでしまったスクルドを励ましつつ共に箱船に乗って脱出した。
その後、瓦礫の浮かぶ海の中で箱舟から身を起こしたのはエフェメラのような人影だった。
- 後の描写を見るに、崩壊して再生した後のデイブレイクタウンだろうか?
EDで見知らぬ土地についたブレインがシグルドに案内されて見たものは「スカラ・アド・カエルムを作った初代キーブレードマスター」として崇められている、マスターキーパーを掲げたマスター・エフェメラの像であった。
- 恐らく相当苦労したのだろう…。
- これにより、エラクゥスの先祖はエフェメラであることが確定した。だけにしてほしかった。
ユニオンリーダー5人の中で一番初めにアヴァから掟を渡されるシーンが描写されていたため、ストレリチア襲撃犯の候補からは外されていた。
KHIII
キーブレード墓場、守護者復活後に登場。デビルズウェーブに突っ込もうとするソラの前に姿を現し、古のキーブレード使いたちとともに力を貸した。
本作中では名前が出ていないためか、アルティマニアには「謎の少年」と記載されている。
- このような描写からKHIIIの時間軸ではすでに故人であると思われる。
- 大昔の世界の「歴史の偉人」になってりゃなぁ…。
- 当初、シークレットレポート#12から、5人を送るための犠牲になった人物なのではないかと推測されていたが、実際はエフェメラは送り出された5人の一人である。犠牲になったのはUχのプレイヤー。
DR
本人は登場しないが、ゼアノートの夢や青ローブの人物(Uχプレイヤーの転生体)の回想で登場。
後者ではゼアノートもまたエフェメラの血脈であることが明かされた。
- 言うまでもないがエラクゥスとは両親が違うため兄弟ではない。