キャラクター/【ヴァニタス】

Last-modified: 2024-03-30 (土) 12:21:00

マスター・ゼアノートの弟子であり、闇の力を扱うキーブレード使い。
名前の由来は、ラテン語で「空虚・空(から)」を意味する「vanitas」。
師匠と同様に極めて残忍かつ冷酷な性格で、目的の為ならばたとえ女性世界的人気キャラクターであろうと他人を道具同然に利用し、用済みだと判断すればその場で始末しようとするといった行為を何の躊躇いもなく実行する。
言動にも所々に虚無的な雰囲気が漂っていたり、笑い声も狂気的だったりと非常に不気味である。
また、つながりや友情という言葉に度々嫌悪感を示す様子がうかがえる。
 
CVはソラと同じ入野自由。
FM版及び北米版の声優もソラと同じハーレイ・ジョエル・オスメントとなっている。

  • 声優がソラと同じなのは単なる偶然ではなく、理由がある。詳細は後述。

KHIの闇リクと似たようなデザインの黒と赤を基調とした筋肉を模したスーツを着用し、腰の辺りには赤い腰みのが付いている。
普段はフルフェイスヘルメットのような仮面をかぶっているため、「仮面の少年」とも呼ばれていた。

  • この仮面は、キーブレード墓場でヴェントゥスと戦った後溶けるように消滅。この時初めて素顔が明らかになる。
    • この影響なのか、三人のレポートには「仮面の少年」としてのヴァニタス、仮面の少年と全く同じ内容で名前が「ヴァニタス」になっただけのヴァニタス、そしてヴァニタスの思念と三人(二人と一つ?)もの仮面を被ったヴァニタスが載ることになる。クリア後にならないとヴァニタスの素顔がわからないとはいえ、ヴェントゥス編だけでもヴァニタスの方のモデルは素顔バージョンにしてもよかったのではないだろうか…。
    • この時消えたのは仮面の黒い部分のみで、顎のあたりの金具は残っている。が、冒頭で仮面を外している際(当然画面に顔は映っていないが)には丸ごと外して持っていたので、恐らく金具も外せると思われる。何故残したのだろう…。

彼の正体は、マスター・ゼアノートがヴェントゥスから心の闇を引きずり出した時に生まれた存在。厳密には違うが、いわゆる同一人物。
元々ヴェントゥスの一部であるため、彼の心を感じる事ができるし、彼の居場所も分かる。

  • 小説版では更に、分離させられるより以前のヴェントゥスの記憶も残されているらしき記述がある。

また、アンヴァースは彼の一部であり、発生源であると同時に消滅時に回帰する場所となっている。

  • なお、肉体を離れた心の闇から生まれた存在ではあるが、彼自身がアンヴァースやハートレスに属する存在なのかは不明。

出生を考えると年齢という概念があるのかは不明だが、敢えて年齢を算出するならば、ヴェントゥスと同じ16歳前後と思われる。
 
その素顔はKHII頃の15歳のソラそのもの。ただし黒髪で、瞳は金色。
体格の方はソラとは似ても似つかず、(スーツのせいかもしれないが)ソラよりずっとガッチリしている。腕も非常にムキムキで、16歳リクといい勝負。

  • 初見時のインパクトは絶大。あまりの衝撃に噴き出す人が続出したとか。
    • この衝撃から「他人のソラ似」という迷言が生まれた。言い得て妙だが誰が上手いこと言えと。

 
名前の由来は先述の通りだが、この名前はディレクターの野村氏が付けたい意味からラテン語を調べていたところ、

  • ヴェントゥス』に響きが似ている
  • 意味に『』という漢字が入っている

というこの単語を見つけ、命名された。この単語の発見を野村氏は「運命的だった」と語っている。


キーブレードの名前は不明だが、色違いで同じデザインの「ヴォイドギア」というキーブレードが存在する。
先端と護拳の二箇所にマスター・ゼアノートのキーブレードのものと似た水色の目玉があるが、関係性は不明。
武器の構え方はリクやマスター・ゼアノートと似たもの。

  • 特にKHI当時のリクとは体格や服装の類似もありそっくりな印象だが、手の角度や向き、腰の落とし具合や姿勢など微妙に差異がある。
    • 両者とも戦闘がある、KHIIIのキーブレード墓場にて見比べるとわかりやすいだろう。
    • 本人の不気味な容貌も相まって、やや威圧的な印象を受ける。
  • ヴェントゥスの半身と言える存在だが、キーブレードの持ち方は矯正されたのかヴェントゥスとは違い順手持ちである。

呼び出す際は、右手に生み出した紫色の闇の球体から、紫と青の炎を放つ。
球体から出る炎は渦を描き、キーブレードの回りには赤い電流が走る。
本気を出すと闇の力を解放。キーブレードが淡い青光を纏い、斬りおろした場所に闇の結晶が発生するようになる。


闇の力と併用して物理攻撃・魔法と両面でキーブレードの力を使いこなし、更に残像を駆使したフェイントや撹乱、不意打ちにカウンターを得意とするトリッキーな戦法も用いる。

  • 彼の思念はこれらの能力を恐ろしい程強化している。

また、見た目からイメージできると思うが身体能力もリク並に高く、ヴェン&王様戦時のイベントシーンではダウン状態から体を捻りつつ起き上がるというアクロバットな動きを披露した。

  • 余談だが、後に3Dでゲスト出演するリンズラーは彼とどこか似通っている…。

2013年1月26日にギネス・ワールド・レコードで発表された「ビデオゲーム史に名を残す悪役トップ50」にて、ゼアノートを抑え29位にランクインした。


KHIIFM

シークレットムービーにて(予告編の意味合いで)登場。
マスター・ゼアノートとの連携で大量のキーブレードに乗り、そこから更に魔法を使ってヴェンやアクアを圧倒していた。
ちなみに、このムービーに出てくる彼は、等身の関係からか頭がちょっと小さめに設計されている。
また、登場時はマスター・ゼアノートから分かれた分身が彼に変化するという演出だった。

  • 今になって思えば闇の探求者の伏線だったのかもしれない…。

BbS

ヴェントゥスに、「テラがテラでなくなるところをお前の目で確かめるんだな」との言葉を放ち、彼に外の世界への旅立ちを促した謎の人物。
マスター・ゼアノート曰く、「キーブレードで闇を振りまく存在」であり、施した封印を解き、アンヴァースを率いて世界のあちこちに出没していた。
テラ、ヴェントゥス、アクアたち主人公は、この旅でヴァニタスと何度か戦うことになる。マスター・ゼアノートの弟子というだけあってかその実力は本物であり、キーブレードマスターアクアでさえ、やっとの思いで勝ったほどである。
 
ヴェントゥス編の道中では異空の回廊で再会し、謎の荒野におびき寄せ、ヴェントゥスの力を確かめるために一度だけ戦いを挑んでくる。当初はヴェンを軽くいなし、力不足とわかって始末しようとするものの、王様が乱入、二対一の戦いになる。
その後、ヴェンの様子をもう少し見ると決め、去って行く。
アクア編の道中では、まずレイディアントガーデンで邪魔なアクアを始末するために戦いを挑んでくる。
その際、息を切らせながらもアクアが勝利し、彼女が思った以上の実力を見せたので、ヴェンの予備に使えると判断し捨て台詞を吐き退場。
二回目はネバーランドでの戦闘。ヴェンが十分成長したので予備はいらなくなったとし、戦いを挑んでくる。
この戦いのあと、アクアは体力を消耗して気を失ってしまった。

  • しかし、レベルを上げて無傷+一瞬で倒したとしてもこれなので、「今の戦いでどうやって疲れるんだ……」という気分になる。
    • この際、持ち主が気絶すれば消失するのがキーブレードであるにもかかわらずヴァニタスの物は残り続けていた点や、アクアより早く目覚めて止めを刺せたにもかかわらずアクアを放置した点から、遊び半分で戦闘を仕掛けて不覚をとったが、ある程度冷静さを維持していて、ヴェンに対する人質として利用価値がまだあるアクアに対し手加減していた。とする見解もある。
      • KHIでソラが気絶した時にはキーブレードが残っていたので少なくとも一つ目の根拠は弱いと思われる。ただこの時のキーブレードは厳密にはソラではなくリクのものだったが。
  • 戦いの前にはヴェンの木剣をへし折ってみせた。凄まじい筋力である。
    • しかも膝に当てるとかでもなく、完全に腕の力のみで折っている。剛力…。

テラ編ではキーブレード墓場でマスター・ゼアノートとヴァニタスの師弟コンビと二対一で戦うことになる。

  • テラはヴァニタス討伐の命を受けた筈であるが、結局ゼアノートの本性が明らかになる前に戦うことはなかった。

数年前、マスター・ゼアノートがχブレードを作り出すための素材としてヴェントゥスから引きずり出した、かつてのヴェントゥスの心の闇そのものである彼は、その後、マスター・ゼアノートの下で育った。
BbS現在は「純粋な闇の心」として「純粋な光の心」であるヴェントゥスと戦うことで「純粋な光と闇の衝突」を起こし、χブレードを誕生させようとしている。
BbSの敵であるアンヴァースは二人が分かれた時に生まれた、生命としては未熟な彼の「感情の一部」であり、彼はヴェン達を強くするために、世界中にアンヴァースをバラまいていた。
アンヴァースは倒すとヴァニタスに還元されていくため、実は幾ら倒しても意味はなかった。
 
物語終盤キーブレード墓場にて、アクアを傷つけてヴェントゥスを挑発し、ヴェントゥスと戦う。ヴェントゥスに敗れ、身体が滅びた彼はヴェントゥスと融合した。
「純粋な光と闇の衝突」という条件を満たしたことで、ついにχブレードが完成したかと思いきや、ヴェントゥスとの融合は不完全であり、精神世界で完全な融合を試みるため最後の戦いをしかけ、外の世界ではヴェントゥスの身体を乗っ取り(ヴェントゥス=ヴァニタス)、アクアたちと戦った。

  • アクア編のラストバトルでは王様が加勢してくれるので、せっかくのラストバトルなのに二対一である(KHIやKHIIという前例も確かにあるが、今作の他二人のラストバトルは一対一である)。だがアクアにはラストエピソードもあるので、あまり気にならないかもしれない。
    因みにこの時のヴァニタス(というかヴェン)の姿も色々衝撃的である……。

精神世界ではヴェントゥスに敗北し、手元から離れたχブレードを求めるようにもがきながら消滅していった。

  • この時の表情は切なさすら感じさせる。性格は真逆のソラと重なって見えたプレイヤーも多い。

外の世界ではアクアと王様を圧倒するも、つながりのお守りからアクアのキーブレードに宿った力によってχブレードの刃先を砕かれ、χブレードの暴走の中、ヴェントゥスの身体から黒い靄となって離れた。

  • ヴェンの体からヴァニタスが離れたというより、筋肉スーツに変化していた鎧が元に戻ったというべき描写のような気がする。彼自身は精神世界で光の粒子となって消えていたし。
  • 実はこの二つのラストバトルの時間軸については明確ではなく、議論が度々起きている。
    おおまかに分ければ「外側からアクアに刃先を砕かれて、この破損が原因でヴェントゥスの意識が目覚めた」と、「この戦いは同時に行われていた」の二種類。
    前者の根拠は、ヴェントゥス編ラストバトルで持っているχブレードの刃先の欠け方が、外の世界でのアクアの攻撃による破損と全く同じ形であるため。
    後者は、アクアとの鍔迫り合いで突然χブレードに亀裂が入った不可思議な現象が、ヴェンの精神世界での熾烈な戦いでχブレードを構成するヴェンとヴァニタスの両名の心が崩壊していったことが原因とする考えから。
    • 現実世界でχブレードが破損した原因については、キーブレードに宿ったつながりのお守りの力によるものとも考えられる。
      • メタな話になるが、開発時にわざわざ欠け方が違うχブレードのモデルを複数用意しなかっただけの可能性も高い。
    • キーブレードは外的要因ではまず破損しない(持ち主の精神状態が強度にも反映される)ようだが、χブレードの場合はどうなのだろうか。
      • キーブレードの元であるらしいということを考えると、こっちも使い手の心がどうにかならない限りは欠けなさそうだが。
      • ヴァニタスの発言を素直に受け取るなら、χブレードが砕けるとそれを構成する心も消える。
        またこれは推察だが、逆にχブレードを構成する心が消えれば同様にχブレードも消えると思われる。

ヴァニタスの顔がソラに似ている理由は、ヴェンとソラが心を繋いだときに彼も影響をうけたためである。もしこの時リクが心を補っていたら、リクの顔になっていたとのこと。

  • ヴェンとソラが心を繋ぐ前はどんな顔してたんだよ、との突っ込みもある。
    • 参考までに、小説版ではそれより以前はアンヴァースと同じ顔をしていたという記述がある。少なくとも小説内ではその顔がヴァニタスの本来の素顔ということになる。
      • ただ後の描写を考慮すると、鎧で存在を保っていたが肉体自体はなかった可能性も考えられる。
  • ヴェントゥスの体を乗っ取ってからは当然ヴェントゥスの顔であるが、メタ的な事情は抜きにしてなぜ最初からヴェントゥスの姿を借りなかったのだろうか。
  • 「もし王様と心を繋いだら……?」ということは考えてはいけないのだろうか。
    • ヴァニタス「ハハッ☆」
    • その時は、こいつの元ネタ作品に登場する「ジュリアス in ミッキー」とはまた違った怖さと不気味さを兼ね揃えたミッキーマウスになっていただろう……。

 
それにしてもシリーズ主人公の髪と瞳の色を変えるだけでここまで邪悪な印象になるのは凄い。勿論入野氏の好演もあってのことだが。
因みにヴァニタスは氏にとって初の、そして念願の悪役であり、ディレクター曰く「ノリノリで演じていた」とのこと。実際聞いていても実に楽しそうに演じられているのが分かる。シリーズファンの間でもはまり役と評判である。

  • 宿願の達成まであと僅かだからとはいえ、ヴェントゥスの体を乗っ取ってからのテンションの高さは異常である。ヴェントゥス編・アクア編とも、彼のいい笑顔は非常に印象的だ。
    • ちなみにこの時はヴェントゥスとヴァニタスの声が重なって聞こえるようになっているのだが、ヴェントゥスの声の方もなかなかにテンションが高い。「キーブレード戦争だ!」のところなどはむしろヴェントゥスの声のほうがはっきりと聞き取れるレベルである。もしかすると内山氏も悪役に憧れていたのかもしれない。
      • この後データとは言えロクサスがラスボスを務めることになる。「悪役」とは言えないかもしれないが…。

本編中の彼との戦闘曲にはロクサス・ヴェントゥス・ソラの3人のテーマ曲のフレーズが入っている。勘のいい人は、その時点で仮面の下の素顔に見当がついたかもしれない。

  • ロクサス→ヴェン→ソラの順で聞こえる。ソラのパートが一番ハッキリ聞こえて、時間も長い。
    切なかったり底抜けに明るかったりする原曲がここまでダークな印象になるのも凄い。
  • 因みにこの曲、KHO上演の「Heroes and Heroines: Characters' Medley」にしっかり入っていたりする。
    シリーズ主人公達のテーマ曲メドレーの面子にヴァニタスも含まれていることが何を意味するのかは不明。
    • 彼も主人公側であるという意味かもしれないし、単にメドレーの曲構成を整える意味で含まれただけかもしれない。この辺りは聞いた人の解釈次第だろう。

主人公達のノーバディであるロクサスナミネレプリカであるリク=レプリカシオンなどの似たような立場にあるキャラクターの中で、彼のみ「純粋な悪役」であり、それが彼の大きな個性であり魅力の一つとなっている。
また、主人公達を基にして生まれたキャラクターたちは、その出生からの悩みや悲壮感、消滅や本体との同化に対するためらいなどが描かれているのに対し、ヴァニタスはχブレードを生み出すことを目的としているため、逆にヴェントゥスに融合を迫って来る。

  • 彼の金色の瞳、彼自身の思想や言動、また3Dで判明したマスター・ゼアノートの目的から、ファンの間では「ヴァニタスにもマスター・ゼアノートの心があり、思想もそれによる影響では?」と議論されている。
    • 金色の瞳に関しては、ハートレスのように元々闇に属するものも金眼で描写されていることを踏まえると「純粋な闇の存在」として生まれた彼の瞳の色としては順当とも考えられるので、根拠としては微妙なところではある。

 
因みに沢山のKHキャラの中でも、ヴァニタスは小説版を読むとゲームと印象が特に大きく変わるキャラである。ほとんどゲーム中で描写されていなかった彼の心情が小説では描写されており、そこから色々と考える部分は多い。

  • しかし、「純粋な悪役」としての彼が好きなファンからの意見には否定的なものも多い。
  • 勿論、非常に評価しているファンの意見も少なからずある。
    • 実際、小説を読んでヴァニタスが好きになった、というファンも結構いる。

彼についてゲームの描写のみで受け取るか、小説を踏まえて受け取るか、結局のところは(ディレクターが今後何かを言わないorゲーム中で描写されない限りは)この辺りも受け取り手の解釈の自由だろう。


彼の着ている通称「筋肉スーツ」は、KHIの頃からファンの間で「ダサすぎる」とネタにされてきた代物。
実際元祖のリクも同じ顔立ちのヴェントゥスもまるで似合っていないのだが、ヴァニタスだけは妙に似合っている。
二人と違って、髪の色と合っているからだろうか?それとも顔の金具のお陰?

  • 赤色と黒色の組み合わせは色彩的に相性がよいので似合っていると感じるのかも。
    この色の組み合わせが、純粋な闇の存在であるヴァニタスの攻撃的なイメージとマッチするのも大きいように思われる。
    • 赤と黒が中心の服という点ではソラと同じでもある。
  • またリクの衣装と違って、ヴァニタスは赤黒2色のみとシンプルな色使いなのもポイントか。
    同じ格好になったヴェントゥスの場合、髪色が明るいせいか色彩的なバランスがやや崩れる。

異空の回廊では例の筋肉スーツのままで移動している。を着てキーブレードライドしている主人公達も異様だが、あの格好で宙を漂っているこいつも大概である。
というか、ネバーランドでは闇の回廊を使っていたのだが、どっちも使えるのか、実は同じものなんだろうか。

  • ヴェントゥスの部屋に姿を見せたときも闇の回廊を使っていたし、この時は単純に彼を挑発するために異空の回廊を通っただけかもしれない。

ヴェントゥス編のラストバトル2戦目では、ヴァニタスの残りHPを1にするとまさかの強制D-LINKを行うことになる。絵柄は仮面を取った姿。
コマンドは以下の通り。回復コマンドがなく、戦闘の仕様上レストアガードも使えないため、リンク前にHPを全快にしておきたい。

  • FM版ではリンク時にHPが全回復する仕様変更が適応されるため、こちらの残りHPを気にする必要がなくなった。

ラストバトル限定という事もあり、他のキャラクターとリンクした時とは異なる点が多い。まず、リンク時に得られるアビリティが存在しない。そして当然と言えば当然だが、D-LINKを強化する為のシンボルマークが存在しないので、リンクを強化する事ができない。
さらに、シュートロックコマンドがデッキ編集でセットしていたものから専用の技に変化する。リンク時にシュートロックコマンドまで変化するのは唯一ヴァニタスのみである。
 
【バトルコマンド】

 
【フィニッシュコマンド】

 
【シュートロックコマンド】

 
ヴァニタスにはラストチャージでのみトドメを刺すことが可能。
ダークスパイラルとダークオブリンクはヴァニタスのダークスパイラルまたはダークキャノンと衝突させると激しいせめぎあいが発生し(FM版ではダークスプライサー同士でも発生する)、勝利するとコマンドゲージが増える。ここで互角っぽく演出してみる人もいるのでは?

技もロゴもカッコいいので、クリア後に通常時も使えるようにして欲しかったというプレイヤーも多いことだろう。


キングダムハーツシリーズで初めて、俗に言う「残像だ……」をやった人でもある。
大抵の初見プレイヤーは度肝を抜かれたことだろう。

  • 残像どころか闇の結晶だけ突如襲撃→本人明後日の方向からくるなど見えてすらいないことも。

その際に言い放つ「諦めろ……」というセリフは妙な愛着を持たれ、このセリフの空耳である「アキラメロン!」はファンから度々ネタにされている。

瞬間移動と共に背後から敵を斬りつけ、このセリフを吐き捨てるように言う。

  • 初見プレイヤーの大半が、これの対処がわからずにヴェントゥス(もしくはテラ)の心を砕いた事だろう。唯一背面ガードできるのがアクアだけなのも、それに拍車をかけている。
    そして別キャラを選んだ所謂二週目で、デトネ系で対策され、吹き飛ばされるヴァニタス、という構図は恐らく誰しも通る道。

「逃がさない…」っていうセリフは妙に恐い。「何としてでも殺す…」みたいな…。


発売前はその素顔や声優を巡って結構な議論になった。ソラ似説は勿論、ヴェン似説やリク似説もあった。
声優に関しては発売後に入野氏と判明したが、ソラとは声色がかなり違うので驚いた人もいた。
通常の会話では同一の声だと分かりにくい。一番分かりやすいのは戦闘での被ダメボイス。

  • 因みに入野氏の地声はヴァニタス寄りなので、PVの時点で声優を当てられた人は意外と多い。
    • 実際にKHIIでシンバを勇気づけようとドナルド・グーフィーと共にスカーの幻影になりすました時のソラの声もこの声。

ラストエピソードをクリアすると、裏ボスとして「ヴァニタスの思念」という色違いの存在がキーブレード墓場に出現する。

  • 本編でボス敵として戦う回数といい(しかもヴェントゥス編・アクア編の2編でラスボスを張る)、隠しボスになったりといい、BbSはまさにヴァニタスゲーである。

思念含め地面に飛び込む技の動きが、アンチソラの地面に飛び込み、斬り掛かりながら出てくる技に少し似ている。
ソラの心の闇にヴァニタスが関与しているわけは無いし、そもそもあれはリクが生み出したモノでソラやヴァニタスは(見た目以外)関係ないのだが…。


KHIIFMのシークレットムービーで使用していた、大量のキーブレードに乗って空を飛びながら突っ込んでくる攻撃はBbS本編での同じシーンでも使用された他、戦闘時にもキーブレードライドという技として使用してくる。

  • この構図は、のちのKHIIIでソラが過去から届いた光の力を借りて攻撃する時の構図とあまりにもよく似ている。二人の容貌が瓜二つなのと相俟って、何とも皮肉な対比である。
    • ソラの方が「過去から届いた古のキーブレード使い達の光の力を借りる」ものなら、ヴァニタスはもしかすると「古のキーブレード使い達の心の闇」を使っている、ということになるのかもしれない。
      • もし仮にそうだとしたら、思い当たるのはこの辺りだろうか?

3D

ラ・シテ・デ・クローシュのソラ編で、黒コートの青年がソラに「お前も心を閉じ込めているんじゃないのか?」と指摘した時、横に彼の幻影が現れた。
これはソラの心の中のヴェントゥスが反応したためである。が、彼の何にヴェンが反応したのかは定かではない。

  • この時の状況などから、「χブレード消滅時、ヴェンがソラと心を繋いで消滅を免れたように、ヴァニタスもまたマスター・ゼアノートの力で心を繋がれ生き延びていた」といった説も浮上していた。
  • KHIIIで「直接会うのは初めてだな」と言っていることから、この時のヴァニタスはただの幻影ではなく、きちんと彼自身が存在していたようである。KHIIIの状況を見ると、過去からヴァニタスの心を連れてきている最中だったのかもしれない。

セリフは青年との「お前以外の心をな」のみ。

  • PVではこのシーンがやたらと強調されて流されていた割に、本作の出番は本当にこれだけ。
    ただし、スタッフロールではちゃっかり映っている。

今作で真のXIII機関の存在が明らかになり、未判明メンバーについてディレクターが「お馴染みのメンバーが多い」と語ったことから、当時ファンの間では未判明メンバーの予想が盛んに行われており、中でもヴァニタスはその最有力候補とされていた。
その根拠としては、彼が純粋な闇の存在であり、マスター・ゼアノートと同じように金眼であり、実際にχブレードを創り出した実績があることが挙げられる。
また、ヴァニタス自身も人気のヒールであるため、再登場を望む声が多く挙がっていたのだろう。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
アタックカードとして採用されている。分類はリバースカード(闇側勢力のカード)。
現在のところ採用されているのはフルフェイスヘルメット姿のヴァニタスのみで、素顔は晒していない。

メダルのみの出演(Uχはどう考えてもヴァニタス誕生前の時系列なので当然だが)。
分類は全てリバースメダル。通常の仮面姿(通常のものとコピーメダル)に加え、マスター・ゼアノートとのものが一種類、仮面部分が消失し顔を出したものが二種類ある。
また、ヴェントゥスと融合した際の姿であるヴェントゥス=ヴァニタスのメダル、二人の最終決戦の舞台となった精神世界のステンドグラスメダルも存在する。
後にKHIII版の仮面+黒コート姿のSB付きメダルも実装された。


Uχの時代は前述したようにヴァニタス誕生前の時系列の話である。
しかしヴェントゥスから分離させられる前の記憶として、彼もこの時代のことを何らかの形で認識している可能性はある…かもしれない。

  • また、この時代にヴェントゥスが存在するため、その気になればヴァニタスはこの時代に時間移動できる可能性がある。

本編終盤にて、ヴェントゥスに姿のない始祖の闇の一体が宿っていたことが判明している。
この闇は闇はヴェントゥスを使い純粋な闇の個となったと語る。
後述のKHIIIRMにおけるヴァニタスの発言やヴェントゥスの精神世界でソラに語りかけた闇の存在から、この闇がヴァニタスの元になった(厳密にはヴェントゥスの心の闇+始祖の闇)と推測できる。

KH0.2

本編では消滅済みの時間軸のため登場しないが、オープニングムービーにヴェントゥス=ヴァニタスとして登場。
テラ=ゼアノートと共にアクアを追い詰めるも助太刀に現れた王様に退けられる。

  • 発売当時は、ヴェントゥス=ヴァニタスにはないはずの仮面の顎部分の金具がついた状態になっており、アップデートで修正された。この映像はゲーム発売前に動画サイトで公開されているため、今でも修正前の映像を確認できる。

KHIII

真XIII機関のメンバーとして再登場した。

  • 前述の通りヴァニタスは真XIII機関メンバーの最有力候補であったため、大方の予想通りとなった。

アルティマニアによるとレプリカに過去の心を移された状態であり、「Re Mind」で作中で明言された。

  • 発売前でのインタビューでは、過去から来たとかではなく「何らかの理由で復活した」という回答があったが、設定の変更があったのだろうか?
    • 切り取り方のせいで解釈もおかしくなっているように思えるが、インタビュー元での正しい言い方は「3Dと違って復活しているが、他の機関メンバーとは復活の経緯が異なる」である。「他の機関メンバー」が何を指すかでまた解釈は分かれるが文脈的には元ノーバディを指しているように見え、そうするとレプリカとして復活したということで齟齬は発生しない。
  • ところで、今作では何度も心を宿す器(=肉体)について話題が出たが、心の闇を切り取って生まれた存在の彼が誕生時から肉体を持っていたのは何故だろうか?
    • ハートレスという心のみの存在として生まれた、そこそこ近い立場である闇の探求者アンセムでさえ、発生時は肉体を持っていなかった(リクの肉体を奪うことで肉体を得た)のに。
      • しかしKHIのアンセムレポートにおいて闇の探求者アンセムはハートレス化した際のことを「肉体は消滅した」が「なんら変化がない」と記している。もしかすると、純粋に闇側の存在でありながら自我あるものにとって「器のようなもの」は無意識的に作り出せてしまうのかもしれない。
        ただし、アンセムの言う「変化がない」のは自身の自我のことを指しており、器的な何かのことは指していないという可能性もある。
      • 考えようによっては普通のハートレスも、「」という概念的なものでありながら闇によって物理的に形をなして人を襲う脅威となっているともいえなくないわけで、このあたりは捉え方次第である気がする。
    • もしかしたら、ソラの見た目をしているだけで、あの姿もハートレスのように肉体を持っているわけではない、という可能性もある。
      • 肉体を持たない頃のアンセムもローブを着ていた。ヴァニタスも最初(ソラの姿を得るまで)は肉体を持っていなかったために筋肉スーツ&フルフェイスヘルメット付き鎧を着ていたのかもしれない。

初登場時は筋肉スーツの上から黒コートを纏っている模様で仮面も健在。そのためフードの下にはフルフェイスヘルメット型仮面というマトリョーシカも真っ青な顔面隠匿性能を発揮している。

  • 「純粋な闇の存在」である彼が「闇の侵蝕を防ぐ」コートを着る意味とは一体。単なる制服扱いなのか?
    • 闇の探求者アンセムにも言えることではある。
    • マスター・ゼアノートが「自分の心を13に分けた」以上、彼にもマスター・ゼアノートの心が植え付けられていたはずであるが、その必要もあったのだろうか。必要な手順だったのかもしれないが。

今作はソラとヴェンを「兄弟」と呼び、最初にヴェンを兄弟と呼ぶシーンが映ったトレーラーを見たファンに衝撃を走らせた。

  • ただし、それまでのヴェンの呼び方は「抜け殻」だの「残滓」だのと結構散々なものである。

姿を現したのはモンストロポリス
モンスターズ・インクを追放されたことで復讐に囚われていたランドールを手駒として利用し、過去に集められ貯蔵されていた子供たちの悲鳴を材料にしてアンヴァースを作り出していた模様。
一連の騒動の後にソラの前に現れ、彼に向かって「奇妙な姿で気づかなくて悪かった、兄弟」と呼びかける。

  • この時のソラは秩序の魔法によってモンスターの姿を取っていたので、一見してすぐに解れという方が無茶とも言う。
  • 一方ソラはソラで、3Dのラ・シテ・デ・クローシュで幻影のヴァニタスが目の前に現れた時のことを記憶しており、仮面に黒コートという、以前とは異なった姿(3Dで現れた幻影は素顔に筋肉スーツであった)で登場したヴァニタスに対し前回の冒険で見た人物だと反応を示し、「おまえの姿の方が奇妙だろ」と返した。
    • この場合どっちもどっちじゃないのかとか言ってはいけない。
    • SNS風のロード画面でもこの姿の時に言われたくなかったと言うタグがある。
      • メタだがこの時の映像、一応投稿主はソラだが一体誰が撮っているんだ?
  • 以降のヴェンと共に兄弟呼びしたり、ヴェンとソラの心の出会いについて知っていたあたり、割とソラに興味深々だったのだろうか。
  • このシーンや、それ以降の登場シーンも、「Enter the Darkness」の非常に格好いいオーケストラアレンジが使用されている。

自身の心が負の感情でできているため、アンヴァースを使って子どもの負の感情を集めていたが、やはり不完全なままであり、結局必要なのはヴェンの心であると話す。

  • ソラの中のヴェントゥスの心を指して「俺の半分」「俺の心の残滓」と呼称。「半分」と「残滓」ではかなり意味合いが変わってくるが、どちらのつもりで言っているのか。
    • 片や光、片や闇であり存在としては「半分」だろうが、今のヴェンの心はヴァニタスが抜けて壊れた後に繋ぎ合わされたものであるため「残滓」と言えなくもない。
    • 単に自分の欠落を埋められるのは半身たるヴェンだけだという意味だろうが、考えようによっては「純粋な闇の存在」でありながら(或いは、だからこそなのか)光の心を求めていたともとれる。
  • ソラの中のヴェンの心が反応した際、「そんなところに隠れていたとはな」と言っているため、3Dでのセリフはヴェンの心について指摘したわけではないのだろうか?
    • 直前の会話から既にヴェンの心がソラの中にあることを知っていた事が分かる。これは単にヴェンに向かって「そんなところに隠れて消滅を回避していたとは思わなかった」と言っているのだろう。

ソラからヴェンの心を取り出そうとしたところをサリーに背後から捕縛され、ドアの向こうに放り込まれて工場から追い出される。

  • この時サリーとマイクは、ヴァニタスがソラに気を取られてる隙にこっそり奇襲のチャンスをうかがっていた。KHシリーズはディズニーキャラが蚊帳の外になる事が多いが、今回はそれを逆手に取った演出と言える。
  • よく見てみると一瞬だがサリーの束縛に対して多少抵抗出来ている。一応サリーはモンスターなので人間以上、おそらく相手をしたキーブレード使い達よりは物理的に力があったであろうそのモンスターの怪力に抵抗出来てしまっている。あのスーツの筋肉は見た目だけではなかった模様。
  • この時、サリーとマイクはヴァニタスを投げ込んだドアを別のドアに投げ込む→そのドアを別のドアの中に投げ込む→更にそのドアを……といった具合に繰り返し、止めとばかりに最後のドアをシュレッダーにかけている。マトリョーシカか。
    • ドアの向こうにいた人も、いきなりフルフェイスに黒コートの不審者が飛んできたらとても驚く(というか十中八九向こうにいるのは子供なのだから下手すると泣かれる)だろう。
      直前までシリアス全開なシーンなのだが妙に笑える。
      そして彼はこの後どうやって帰ってきたんだろうか……。
      • ヴァニタスならその気になれば闇の回廊でいつでも復帰できたと思われる。
    • よく考えるとドアを投げ込まれた部屋の子供も災難である。
      • 確かに、ヴァニタスが登場するのはモンストロポリスであるので、彼が投げ込まれる向こうの空間には子どもがいると考えるのが順当であろう。しかしながら、当該シーンにおいてそれぞれのドアの向こうの空間をよく見ると、モンストロポリス以降ソラが劇中で訪れる世界の特徴を表しているようにも見える。すなわち、アレンデールザ・カリビアンサンフランソウキョウであり、ヴァニタスが投げ込まれる最初のドアにおいてこの描写ははっきりなされている。即ち、アレンデールは雪山と氷の世界であるが、よく見ると最初のドアの向こうの空間には雪が描かれているのである。
        そうすると、ヴァニタスが異なる世界へと投げ込まれた順はソラが世界を旅した順と重なるものと考えられ、そうであるならばここに何らかの意図(ソラに対してヴァニタスが兄弟と言ったことにも関連するか)を感じざるを得ない。
        あるいは単に、KHIIIを章立てとして数えた場合、全10章構成でありモンストロポリスがちょうど中間点にあたる5章であるところ、物語の区切りとして今後の展開をさりげなくプレイヤーに示唆するものとも受け取れる。
      • ちなみに原作でも雪山や南国など、子供の部屋につながっていないドアは存在している。

 
その後は封印の解かれた旅立ちの地に侵入してアクアと交戦。

  • この時は黒コート姿ではない。着ていなかった理由は謎。
    • キーブレード墓場の戦闘時も着ていないため、単純に戦いにくいからだと思われる。
  • ヴェントゥスが目覚めないため、「できの悪い兄弟を持つと苦労する」と言っている。

彼女との戦いの中で眠っているヴェントゥスに目をつけ、火炎弾を3つに連ねた魔法で結界を破ろうとし、それに気づいたアクアがヴェンを庇ってまともに攻撃を受けてしまう。
倒れるアクアに止めを刺そうとした瞬間に目覚めたヴェンとアクア、ソラを前にして「さすがに守護者3人相手は無理だわ」と撤退。


キーブレード墓場の決戦ではテラ=ゼアノートと共に戦う。
 
敗北後、仮面が物理的に破損し、これによって自身の容貌のオリジナルとも言えるソラの前に素顔を晒した。

  • 当然ながらソラはかなり驚いた様子であった。
  • 一度だけではあるが既に素顔を見ているという事実については触れてはいけないのだろうか。幻影だったのではっきりと見えていなかったのかもしれないが。
    • 多分、幻影+一瞬なのでよく見えていなかった、モンストロポリスで反応したのはソラの事だから心で分かった(もしくは声)とかその辺りだろう。その声もソラと同じとは言ってはいけない

この時、ソラへ向けた「兄弟」発言の意味が明らかになる。
ソラはかつて生まれたばかりの頃にヴェントゥスの心を補い、その影響を受けたヴァニタスはソラと同じ容貌になった。そして生まれたばかりのソラを含め、三人は「欠落を補い合った兄弟」なのだ、というのがその真意だった。

  • ソラにも欠落した部分があったのか?という疑問符は浮かぶが、生まれたばかりということで未熟な心だったという意味なのだろうか。
    • もしかしたら誕生したばかりのソラにも何らかの欠けがあったという可能性はなくもない。その場合「普通の少年とは?」という疑問符も同時に浮かぶが。
      • BbSのラストでヴェントゥスの心が再びソラと繋がるシーンでも、ヴェンが「俺達の心は欠けた部分を補い合って同じ時に生まれた」と発言している。
      • KHIIIのトイボックスでヤング・ゼアノートが心に対する持論として「心の繋がりが光の力」「繋がりを欠いた無垢の心は闇」と言っている。彼の発言が正しいのなら、生まれたばかりでまだ誰とも繋がりを持たなかった頃のソラの心は光が欠落していたことになるため、この場合は「普通」とは矛盾しない。
        さすがに、そこで言う「心のつながり」は、当時のソラとヴェンのような、物理的な繋がりではないと思うが。
      • ただし、その前提論は「心の本質は闇」という闇の探求者アンセムやヤング・ゼアノートなど、闇側の持論であり、それを正しいとするとKHIのラストやその話の後のソラやウッディの話全否定であるが……。
      • ついでに、繋がりに不安を感じたバズが闇を生み出したのは事実であるが、人との繋がりがどういうものか知らない0の時点と、持っていた繋がりを失いかけた場合は心の繋がりに対する価値感が違うため、比較できない。
      • しかし一度世界が闇に覆われた後、今のように無数に分かたれた世界ができたというシリーズ全体の設定を考えると、最初が闇というのはありえそうな話である。七つの純粋な光によるものだろうという指摘もあるが、その光はマスター・ゼアノートの話だと闇から生まれたとしている。
        ただし、人や心が生まれたのは光からとしている。
      • その前提論を元にしても、それならば「闇」が心の初期状態であり、後から発生する「光」が存在していない状態を「欠けている」と表現するのはおかしい気がしないでもない。
    • ヴェントゥスが補ったのが「心」、ヴァニタスが補ったのが「体(姿)」と考えれば、生まれたばかりのソラが補ったのは「魂」…とか?
  • ちなみに、誕生時期でいうならヴァニタスとソラが一番近い(ヴェンの闇が引っこ抜かれた時からデスティニーアイランドに安置されるまでのおそらく数日間の差)。
  • ヴァニタス的には、ソラのノーバディでありヴェントゥスの容姿の影響を受けて生まれたロクサスの扱いはどうなるのか、若干気になるところではある。

ソラやヴェンに共存や自由を説かれるも、自分は自由に生きていると言い残して消滅した。

  • 共存という点では、彼の主張通りであり、彼のような純粋な闇があるからこそ、対となるソラ達が純粋な光を持ち存在できるというのは頷ける。
    光があるところに必ず影は生まれ、その光が強いほどその影もまた大きくなるということだ。逆も然り。
    また、この時のヴェンの発言も、闇側である彼から見れば光側にとっての「闇に堕とそうとしている」と同じこととも捉えられてしまう。
    彼にとって「光側から見て闇に囚われている状態」というのは、ソラ達のようにまっすぐ純粋に自由に生きているようなものなのであろう。
  • 「自由」という点に関しては、「ヴァニタス」としての誕生時点から彼には「χブレードを完成させる」以外の選択肢がなかった(与えられなかった)ということを考えると若干微妙な部分ではある。
    • 最も自由かどうかとは本人の感覚であるので、それは自由ではないなどと突っ込むのはそれこそ野暮だろう。もちろんただの強がりの可能性も含めてだが。

本作では、BbSでは見せなかった、「~だわ」という少し気怠げな言葉遣いを見せることがある。これまでのイメージとのギャップから、少し否定的な印象を抱いている人もいるようだ。

  • 疲れていたんだろうか…仮にもマスター様とドンパチやってればそうなるのも仕方がないが。

 
3Dで幻影として現れた時は青年ゼアノートとあまり変わらない背丈のようだったのだが、キーブレード墓場でマスター・ゼアノートらとソラ達の前に現れた時は、かなり小柄に見える。

  • 縮んだのだろうか。
    • 画面の都合かもしれない。

旅立ちの地とキーブレード墓場で、戦う機会が2回ある。

旅立ちの地では、プレイヤーはアクアを操作して戦う。側転を交えた軽快なモーションや、攻撃を受け続けると頭上にワープしてカウンターを仕掛けてくる戦法は健在である。
 
キーブレード墓場では氷の魔法を連続発射、ジャンプして周囲に火炎弾をばら撒くなど攻撃パターンも増えている。体力をある程度まで減らしたり、テラ=ゼアノートを先に倒したりすると、BbSの時と同様、無数のキーブレードの残骸を操った攻撃も駆使するようになる。
また、ヴァニタスのみになるとBGMが変わる。

  • テラ=ゼアノートもいる状態だと体力を残り2割近くまで減らさなければキーブレードライドを使わないため、ヴァニタスから先に倒す場合は攻撃の変化を見る前に倒しきってしまうことが少なくない。
    • キーブレードライドは中央に移動したあとのヴァニタスにアスレチックフローで近づき、一部のガードカウンター技を連発することで一方的に攻撃可能。残りの体力や難易度次第ではこのまま倒してしまうことも。
  • この時、「さすがに無理」と言っていた守護者3人と同時戦闘(しかも自分は半ば手負い状態)になっている……。
    • しかし一方で、先にテラ=ゼアノートを倒した状態でゲームオーバー&リトライすると、3対1という状況に対して「そうでないとつまらない」といった旨の発言をする。(ただのやけくそであった可能性もあるが…。)
    • おそらく当時と状況が違うからであろう、7の光と13の闇が揃う前に果てると欠員を出す事に繋がるが、メンバーが揃ってから実戦で果てるのはχブレード完成の目的のためである。

劇中、若い頃のエラクゥスとゼアノートがチェスに似たボードゲーム(アルバ&アーテル)をしているのだが、この時使用されている駒には光の守護者や闇の探求者たちを示すと思しきモチーフがついている。
このうち、ヴァニタスのことを表すと思しき「右半分がずれた歯車」(ヴォイドギアのキーチェーンや、ヴァニタスの思念のシンボルマークとして出現しているあのマーク)のついた駒は、何故か二つ存在していることがムービー上で確認できる。

  • 一つは盤上に存在しているが、もう一つはエラクゥスの手元にある(取られた?)。

これがミスなのか意図的なのかは現時点では不明。

KHIIIRM

エピソード「Re Mind」のキーブレード墓場の決戦にて、「ヴァニタスはヴェントゥスの中に長い間隠れていたが、元々は別の存在」という事実がヴァニタスの口から語られ、「ヴァニタスはヴェントゥスの心の闇」というこれまで大前提とされていた設定が大胆にひっくり返された。

  • 劇中の描写を見るに、ヴェンの中に隠れていた存在とは『闇』である可能性が高い。
    その場合、ヴァニタスは「ヴェンの心の中の闇」ではなく「ヴェンの心の中の『闇』」ということになる。言葉遊びか。
    • もしくは(メタだが)展開に合わせて設定が変更されたか。
  • なお、ヴァニタスが抜けた後のヴェンの心には闇が無いと明言されているため、ヴァニタスがヴェンの闇を内包している事実は変わらないと思われる(本人も戦闘後に「俺はヴェントゥスの欠落した存在」と言っている)。
    • 更にその発言がでた流れとしては「おまえは元々自分だったんだから元に戻れ(要約)」というヴェンの言葉に対する反論であるため、「自分は自分だ」というヴァニタスが虚言を弄しただけという可能性も一応はある。
      • 『闇』はヴェントゥスの心の闇を使って「個」になった(そしてこの時点でヴェントゥスは純粋な光の心の持ち主になっている)と発言しているため、ヴァニタスは「ヴェントゥスの心の中の闇」+「ヴェントゥスの心の中の『闇』」である可能性がある。ますますややこしい。
      • むしろヴェントゥスの心の闇+αで別の闇がヴァニタスに含まれていると考えると、BbSで不完全ながらもχブレードが完成したことに納得できそうな気もしないでもない。1:1と7:13はかなり違うが、仮に1:2(つまり7:14)と7:13ならはるかに近い。「闇」の比率がどのくらいかにもよるので一概には言えないが。
  • 仮にヴァニタスが『闇』だった場合、ヴェントゥスにとって恐れ多い存在である師のゼアノートに対し、ヴェントゥスと同じ存在である筈のヴァニタスが敬語ではなく割とタメ口気味に喋っていたのも、「ヴェントゥス自身」ではなく「ヴェントゥスとは別人(しかも年齢的には恐らく大先輩)」だったのだから、納得の態度や口のきき方であったと言える。
    • 誕生直後は「はい マスター」と言っていたので、徐々に口調が変化していったのだろうか?
  • 『闇』はUχでプレイヤーに、キーブレードを持たない闇はキーブレード使いを頼らなければ異空の回廊を開けないと言われている(そのせいでプレイヤーの罠にかかり閉じ込められた)わけだが、そう考えるとヴァニタスはキーブレードを手に入れてしまった『闇』ということになる。

リミットカットエピソードでは他の機関員と同じく集積の庭園に再現データとして登場。
キーブレードライドの最後にキーブレードの束を飛ばしてきながらクローンバーストを放つようになった。ちなみにアキラメロンとは言ってくれない。
BbSと違って黒い分身の攻撃は全段ガード不能ではなくなったが、分身の攻撃はガードできるもの、ガード不能のもの、ガードできるがフェイントでガードのタイミングをずらそうとしてくるものが混在し、BbSのように回避連打で避けきれるものでもないので、無傷で切り抜けるには相当の慣れが必要。

  • キーブレードライドは飛び乗る寸前に攻撃を当てると中断させられる。キーブレードに乗られると中断させられないためシビアだが、うまくいけば覚醒技をもキャンセルできる。すぐにアスレチックフローで飛びかかるか、サンダガエアロガをショートカットに入れておくといい。
    • ちなみに5回目の行動時に確定でキーブレードライドを使ってくる。そしてもう1つの大技クローンバーストは一定のHP以下(再現データ共通のHPバー7本削ったぐらい)で使って来るので前者は開幕から行動回数を数え、後者は常にHPバーを確認してすぐさま発動を防げるようにしよう。

またHPが減ると通常の斬撃と共にキーブレードの束を飛ばしてくるようになる。キーブレードライドも一人で呼び出しているしキーブレードの残骸を操るのにマスター・ゼアノートの魔法は必要ないのかもしれない。

  • 余談だが、上述のように覚醒技のキャンセルが可能なのは再現データの中でヴァニタスのみとなっている。

頻繁に使ってくるダークファイガは発射速度を絶妙にズラしてきたりと、反射的にガードしようとするほどドツボに嵌るため、落ち着いて防げるようにしたい。
また、下手に避けても爆ぜて子弾となって襲ってくるため、いっそ割り切って防いでしまうのも有効。
その後の斬撃からカウンターを決めていきたい。

  • この散らばった弾は異常な追尾性能と滞在時間を持っている。

ちなみにリトライ時には省略されるものの、バトル開始直前に「それでこそだ兄弟!」と(データだが)歓喜に満ちた台詞を発する。

DR

BbSのエピソードを補強する形でちょい役として登場。
ヴェントゥスを預けた後、キーブレード墓場で待てと言うマスター・ゼアノートの言いつけを無視して旅立ちの地に現れた。
この際、マスター・ゼアノートに正体を勘繰られる。

  • 会話の雰囲気を見る限りゼアノートとはあまりいい関係性ではなかった様子。

また、ヴェントゥスのことを思っているような発言をしたゼアノートに対して「今更光に傾倒する気か?」と小馬鹿にしたような発言をしており、その後、彼に脅されて圧倒されつつも素直に引き下がっている。


ゼアノートに始祖の闇ではないかと疑われてもはぐらかしていたが、集である闇なら他の闇の位置もわかるはずという問いに「おれはもはや個だ」とうっかり漏らしてしまい、ゼアノートにも「つまりかつては集であったと?」と返されている。

  • 彼が元々始祖の闇だったとすれば、アンヴァースを無限に生み出せるという彼の性質もそこが由来なのかもしれない。そして、「全」ではなく「もはや個」であるために、生み出されるものもハートレスとは似て非なるものになってしまっているのだろうか。

見事にゼアノートの質問にひっかかったり、ゼアノートに脅されて引き下がっていたり、光を恐れているのではという発言にムキになって反論(光を「ヴェントゥス」にすり替えているが)していたり、なんというかゼアノートの手のひらの上でうまく転がされている感は否めない。