アポロ式Duna往還船

Last-modified: 2014-09-24 (水) 13:41:31

アポロ方式とは

おそらくほとんどの緑はMunへの往還は、ドッキングなしの単体ロケットで行うでしょう。この方式の場合、機体やステージがシンプルになり操縦が楽になるメリットがあります。

一方で、現実のアポロ計画は地球-月軌道を往復するための帰還船と、月への着陸を行う着陸船にモジュールを分割、ドッキングする方法を選択しました。こうすることで、地球-月軌道の帰りの船を、月へ着陸/離陸させるコストを削ることができ、コンパクトな船にできます。また、着陸船が単体で完成するので、後々使いまわしが効く点もあります。

今回は、このアポロ方式をDuna往還でやってみました。

機体設計

必須MODはMechjebのみです。スクリーンショット上では他に、Astronomers's Visual Packを適用しています

20140914_ksp_duna.jpg

帰還船

実際のアポロでは司令船が存在し、着陸船とで乗り換えが発生するんですが、KSPではそれぞれにコマンドポッドを乗せると重量が余計にかかるんでパス。
というわけで、乗員は1人。LanderCanを着陸船と帰還船で共有する方式に決定。

着陸船

deltaVマップを見てると気づくんですが、Kerbin軌道から月面着陸するのに必要なデルタVが1700m/s程度。Mun往還を試していると、この性能を満たすロケットはFL-T200x3 + LV-909の構成でできるんですよね。
そして、往復3400m/sで地上から軌道に戻れない星は、最凶惑星Eve、水の惑星Tyloぐらいしかありません。つまり、Mun着陸船があれば、KSPのほとんどの星に降りれることになります。

今回作る着陸船は、ドッキングポート、ドッキングに必要なRCS、Dunaということで大パラシュートを追加します。また、使い終わった着陸船を処分するために、GuidanceUnitを付けました

惑星間航行船

帰還時には司令船が上下逆さまでドッキングすると進行方向が逆になってしまう対策と、ドッキング時に制御しやすくするために、GuidanceUnitを付け無人機にしておきました。
あとは着陸船を捨てる都合、MODでは帰還時のデルタが分からないので目分量でタンクを乗せてみたり

打ち上げ機

なんかNASAロケットつけたら大体解決した。1段式で

飛行の様子

Kerbin打ち上げ

screenshot120.jpg

なんと離陸直後からTWR2近くあり、そのままだと空気抵抗のある低空でどんどんTWRが上がって燃料を無駄にしてしまうため、必要に応じて推力を絞る必要があるw

screenshot122.jpg

Ap高度150kmの弾道軌道になったので、1段目切り離し。ゴミはゴミ箱へ

screenshot123.jpg

惑星間航行船を吹かして、150kmほどの円軌道へ投入完了

screenshot124.jpg

この船でDunaへ向かいます

KerbinからDunaへ

screenshot125.jpg

Kerbin軌道で加速。Duna方面なので、太陽公転軌道方向へ出るように調整

screenshot126.jpg

太陽軌道へ出たので、Duna遭遇軌道へマニューバ。マニューバ作業はノード作成を手でやって、実行をMechJebにお願いするスタイルでやっております

screenshot128.jpg

Duna遭遇軌道からDuna周回軌道へ減速。

screenshot131.jpg

Duna高度15kmあたりをカスって、エアロブレーキもする

screenshot134.jpg

50km軌道へ投入完了。ここまでゲーム内時間で2年。コマンドポッド1つに閉じ込められた緑のことを考えると、涙が出ますね

分離とDuna着陸

まずは着陸船を分離

screenshot136.jpg

それ以降は、Mun着陸とだいたい同じ。Peが1km程度になるまで減速して降りていきます。

screenshot137.jpg

昼の地帯に着陸するため、夜に減速するのも同じ

screenshot138.jpg

パラシュートが使えるのがDunaらしい部分ですかね。VABで組み立てるときに、パラシュート展開高度を限界値まで高めておくとよいかも?

screenshot142.jpg

無事着陸しました(QuickLoad
パラシュートのおかげで燃料はほとんど使わずでした。忘れないように再利用するパラシュートはEVAして詰めなおしておきます

Duna離陸とドッキング

行きはよいよい帰りはこわい

screenshot146.jpg

Duna離陸

screenshot148.jpg

下段を捨てつつさらに上昇。

screenshot149.jpg

とりあえず50km軌道に投入

screenshot151.jpg

惑星間航行船にドッキング。戻ってきました。

DunaからKerbinへ

screenshot152.jpg

Kerbinに帰る前に機体を整理します。着陸船から余剰燃料を抜き取り…

screenshot153.jpg

LanderCanを残して、着陸船を破棄。少し残しておいた燃料と、GuidanceUnitを使って、Dunaに落としておきます。軌道をきれいに

screenshot156.jpg

帰りは普通に…。いやでも雑すぎる。残燃料2桁になってしまったし、もっといい航法ありそう

帰還

screenshot162.jpg

大気圏へ落ちつつ、惑星間航行船を破棄。さいならー

screenshot164.jpg

再利用パラシュートを開いて降下。重心バランスで反転してしまった

おわりに

最初に書いたように、アポロ型宇宙船は着陸船と惑星間航行船部分を別に作り、再利用することができるメリットがあります。今回の着陸船も多くの惑星で使いまわすことができるため、惑星間航行部分に追加の燃料タンクとLV-Nを載せたり、着陸船のパラシュートを変更するなどの小改造で他の惑星も降りれると思います。

コメント

  • 航行船に着陸用の装備が不要になるのは面白いなぁ -- 2014-09-16 (火) 00:35:19
  • 所謂機械船と着陸船って奴ですな!最近機械船が自分の中のテンプレ型ばかりになってるから他の人のを見るのは新鮮だ・・・。 -- 流浪の緑? 2014-09-16 (火) 02:32:06
  • Mechjeb使ったことないけど結構マニューバ適当なのな。duna衝突マニューバ作ってくれない? -- 2014-09-16 (火) 08:02:33
  • どもども、見てくれてありがとう。Mechjeb先生の惑星間マニューバ作る機能は使ってないのでこんな飛行になってしまってます -- おめが? 2014-09-24 (水) 00:35:34
  • 先生は惑星間マニューバ作る機能持ってますね -- 2014-09-24 (水) 02:38:33