打ち上げに使ったロケットの下段やブースターなどをデブリにせずにカービンに下ろしていきます。
航空機の運転が苦手な方など向け。
SSTOとして機能する1段目を作成する
着陸船を拡大したようなロケットの1段目を作成します。
1段目で低軌道に到達し、2段目以降を切り離した後に1段目はカービンに帰還します。
大気圏突入には2.5m規格の10mヒートシールドを使用します。
このパーツがあるので中央にはエンジンを置くことができません。
その分をカバーするため、側面のエンジンはメインセイルでなくツインボアにしています。
普通に打ち上げます。
実際の運用では上部に2段目以降を取り付けます。
オレンジ缶+エンジン(プードル)+有人ポッド、程度の構成であれば、1段目だけで低軌道に乗せることができます。
太陽電池はデブリ化防止用なので、すぐに帰還させる場合は省くことができます。
大気圏突入の際はSASを逆行にしてヒートシールドを展開します。
燃料が余りすぎているとパラシュートで減速しきれません。
着陸時はヒートシールドを切り離して着陸脚を展開します。
着水時はヒートシールドを展開したまま着水します。
この方式の欠点は、軌道に乗った段しか戻ってこないことです。
単体で低軌道に乗せられない場合、1段目の側面に固体ロケットを貼り付けて、固体ロケットを捨てる形になります。
また、ヒートシールドに収まらないサイズのロケットの場合、何らかの対策を考える必要があります。
成層圏以下で切り離す1段目を作成する(1)
1段で軌道に乗せようとすると打ち上げられる量が大きさの割に少なくなるので、軌道に乗るのは2段目にして、1段目は上昇中に切り離すほうがよさそうです。
1段目を切り離した後、2段目を操作する必要があるため、1段目は切り離す操作の後放置していても着陸・着水できる必要があります。
まず、コンパクトな機体で実験します。
この機体は下段にもコアを積んでおり、切り離しの際にレトロモーターへの点火とパラシュートの起動を行うようになっています。
上段を操作して落下する1段目を観察すると、パラシュートを展開して着陸するところを見ることができます。
このように、
- デブリにならないように電源とコアを積む
- 慣性で宇宙に出ないようにレトロモーターを積む
- 着陸時に十分減速できるだけのパラシュートを積む
- 切り離しと同じステージでレトロモーターとパラシュートを起動する
とすれば、1段目を戻すことができそうです。
作成した1段目を使って、「SSTOとして機能する1段目を作成する」で作成したSSTOをTSTOに作り替えれば、より多くの重量を運ぶことができそうです。
成層圏以下で切り離す1段目を作成する(2)
ここから失敗を繰り返します。
バニラでは
- 操作中の機体から離れた機体は計算が簡略化されるのか、高度が下がりすぎると耐熱性に関係なく消滅する
- 操作中の機体から離れた機体はエンジンが止まる
という現象が起きました。
これにより、
- 1段目を切り離した時にパラシュートを起動し、2段目の捜査中に1段目を着陸させる
- エンジンをふかし続けるだけで軌道に乗れる2段目を作成し、1段目の着陸操作中に2段目を軌道に乗せる
が実現できませんでした。
再利用のためには、
1.1段目で準軌道に入り2段目を切り離す
2.2段目を操作して1段目の高度が下がって消滅する前に軌道に乗せる
3.1段目に操作を戻して着陸させる
という手順を積む必要があります。
そのため、2段目のエンジンも比推力よりも推力重量比を重視せざるを得ず、単段のSSTOに対して優位性がほとんど得られませんでした。
この手順でならば全段の再利用が可能なロケットをここに置いて、本件をデブリ課にします。