討伐戦/カエダ文庫2

前列に2体、後列に2体の編成。
落書きドラゴンは単体&全体攻撃を使う反撃アタッカー。単体攻撃が当たらなければ全体攻撃は発生しない。
落書きエンジェルは普段単体攻撃、重傷時に回復を使う半ヒーラー。マナを持ってるので普段は無駄行動してくれることも。

全体攻撃以外は単発攻撃主体なので受ダメ減がやや有効。
落書きドラゴンの反撃が痛いので1列目への呪縛があるとよい。

カエダ
「――だからして、人物の印象を強くするにはセリフの文字を大きくし……」
榊
「あ、皆さんお待ちしておりましたお待ちしておりました！ナイスタイミングですよぉぉッ！！」
カエダ
「ちょっと、まだ話が――」

榊
「いやいやご苦労をお掛けします！それでは早速参りましょうね！！早速ッ！！！」

葉に向けて意識を集中する。

―― 気がつくと周囲の風景が変わっている。

のどかな田舎町だろうか。

遠くから少女が走っ――

　　　――ザザッ

景色が一変する。

線がふにゃふにゃと走る白い空間。

これは、ラクガキ王国で見たような……。

そして目の前に突然、何かが現れた！！

本を持った少年
「……このお話は面白くないよ。だから、落書きしちゃった！」

落書きドラゴン
「ギャオォォーンッ！！！！」
落書きエンジェル
「エンジェルアァァァッ！！！！」

　※襲われた※

本を持った少年
「面白かった？……またねー。」

手を振り、すぅーっと消えてしまう。

―― 気がつくと大樹の下。

カエダ
「…………ッ！！」
榊
「おかえりなさいませ！　……？？ どうかしましたか？カエダさん。」

榊
「――おやおや、それはそれは。カエダさんのお話を妨害する子ですか。
　おそらくラクガキ王国の落書きの子と同一人物でしょうね。」
カエダ
「…………」
榊
「……なるほど。」

カエダ
「……ガキの始末。最優先。」
榊
「ダメですよカエダさん、丁寧な言葉を使うようにと言っているでしょう。」
カエダ
「怒りの表現よ。本に書いてあるもの。」
榊
「それでもダメなのです。お母様に嫌われてしまいますよ？」
カエダ
「………」

トボトボと去ってゆくカエダ。

榊
「しかしこれは使えそうですねぇ！カエダさんのつまならい御本はその子の寄せ餌になりますッ！！」
榊
「次は少し手荒に参りましょうか。ちょっとした道具を用意いたしましょう……ククッ！！」

軽快なスキップでカエダを追いかける榊。

カエダ
「…………」
榊
「おや、少々力量を見誤りましたかな？
　しかしながら挑戦するその姿勢、貴方を選んだことは正解だったようですねぇ。」