「まーたロッテは落合まで遡ったのか」の略。
その名の通り、千葉ロッテマリーンズ所属選手のシーズン最高記録(主に打撃タイトル)が、かつて(1979-86年)ロッテに在籍していた落合博満まで遡ってしまうことを指す。
類義語に「ロッ定期」がある。
概要
ロッテ時代の落合はNPB唯一の3度の三冠王に輝く(1982, 85, 86年)など圧倒的な成績を残していた。しかし1986年オフに当時の監督だった稲尾和久の解任を不服としたことでトレードを志願し、中日へ移籍*1。落合が抜けた後のロッテは長打力不足に悩まされ、1992年に本拠地が従来の手狭な川崎球場*2から当時のパ・リーグ本拠地中で最大級の広さを持つ千葉マリンスタジアム*3へ移転した影響もあり、86年の落合以来、2023年まで37年間にわたって本塁打王が出なかった*4。
近年はロッテ選手が各種タイトルを獲得*5したこともあって落合まで遡る記録は減ってきている*6が、「12球団最後の○○本塁打www」などのスレにおいては落合の名前がしばしば挙げられる。
しかし2018年シーズンには「アジャコング*7」こと井上晴哉が頭角を表し、打率.292, 24本, 99打点の成績で2013年の井口資仁以来となる日本人の20本塁打を達成。落合以来の本塁打王に期待がかけられた。
さらに翌2019年には今まで本塁打を阻んできた球場に対しても手が加えられ、「ホームランラグーン」と呼ばれるラッキーゾーンが設置されたことで右(左)中間が最大4m手前に移動した。効果は一目瞭然でブランドン・レアードが32本でランキング5位に名を連ね、チーム全体でも前年の78本から158本へと倍増*8。ようやく本塁打が出るようになったことで「ついに定期が終わるのではないか」とロッテファンは期待していた。
そして2023年、読売ジャイアンツから移籍したグレゴリー・ポランコがシーズン26本塁打を放ち、ついに落合以来となる本塁打王が誕生*9することとなった*10。
余談
- 本塁打王が出ていない期間に注目すると阪神タイガースも同等(1986年のランディ・バースが最後*11)。こちらも本拠地の阪神甲子園球場の特性*12が影響している。日本人選手に限れば1984年の掛布雅之が最後*13。先述の通り2023年にロッテから本塁打王が誕生したため、平成以降本塁打王がいない唯一の球団*14になってしまった。
- 落合の移籍先である中日も、1997年にナゴヤドーム*15へ移転後は30本塁打以上を記録した生え抜きの日本人打者は2003, 06年の福留孝介1人のみであり*16、本塁打王・打点王を獲得した日本人打者はいない。
- 本塁打王が長く出なかった一方で三振王を出していない期間も2023年現在両リーグ最長で、1972年の有藤通世まで遡る*18。
なおシーズン勝率1位が最後となった1974年は落合どころか有藤アルトマンそして監督金田となる。
関連項目
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