かつて阪神タイガースの選手たちが2013年シーズンにおいて、適時打・本塁打の際に行っていたパフォーマンスの名称*1。
概要
2013年、2年ぶりにNPBへ復帰し阪神へ入団した西岡剛が発案*2。
いつの間にかチーム中に浸透し、やがて得点時のパフォーマンスに発展した。その西岡のムードメーカー的活躍もあり、この年の阪神は絶好調で6月には一時首位に立つ程の勢いがあり、このパフォーマンスを行っている様子も試合中継のみならずスポーツニュースなどで度々放映された。
賛否
しかし、この「プレー中にスタンドやグラウンドの中を指差す」という行為を含んだパフォーマンスに対しての反応はあまり芳しいものではなく「相手チームに失礼」「挑発・侮辱行為に当たるのではないか」と疑問を呈する声が外部からのみならず一部の阪神ファンからもあった他、阪神OBの掛布雅之氏も8月4日放映の『サンデーモーニング』にて「相手に対して尊敬の念が感じられない。挑発する行為であり、アメリカだったら報復される」と批判している。
だがそれにもめげず西岡は、首位である巨人との3連戦を控えた8月26日に記者会見を行い、正式名称がなかったこのパフォーマンスを「グラティ」と命名することを発表。
- 西岡G倒決意!ポーズ命名「グラティ」
http://www.daily.co.jp/tigers/2013/08/27/0006285260.shtml
- 喜びのポーズのネーミング決定!その名も「Gratiii(グラティ)」
http://hanshintigers.jp/news/topics/info_2959.html
ところがその巨人との直接対決で、阪神はあろうことか3タテを食らってしまう。この3連敗により当初の5ゲーム差は8ゲーム差にまで広がり、事実上息の根を止められた阪神は首位を狙うどころかズルズルと後退。巨人に独走での優勝を許すにとどまらず、シーズン終了までカード勝ち越し0、あわや3位転落というところまでチーム状態は落ち込み、勢いにのる広島とのCSでも低調を引きずったままストレート負けを喫し、あえなくシーズンは終了。派手なパフォーマンスの代償か、西岡は「グラ岡」などと失笑を買う羽目になってしまった。
結局、翌年にはグラティに批判的だった掛布がチームに復帰したこともあり、敢えなく封印された*3。
関連項目
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