野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』(KONAMI)で実装されている「シナリオモード」のこと。
実際の試合で起こった印象的なシーンや重要な局面をプレイヤーの操作で再現するという趣旨。2005年の『パワプロ12決定版』を最後に一時このモードは撤廃され*1、一部パワプロファンからは復活の要望が出ていたが、『パワプロ2018』にて「LIVEシナリオ」という形となり復活した。
プロ野球スピリッツシリーズでも、ソーシャルゲーム版のAにおいて「シナリオプレイ」というイベントとしてプレイできるほか、「2015」以降の作品では「速報プレイ」という形でプレイ可能である。
転じて、実際の試合で起こった珍事やトンデモな試合展開などを、あたかもシナリオモードのプレイ前に表示される状況説明文のように表記することを指す。
著名なシナリオの例
パワプロ本編に収録されたもの
「黒木の意地」難易度★☆☆☆☆(パワプロ6)
7月7日 オリックスvsロッテ (グリーンスタジアム神戸)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E ロ 0 0 0 2 0 0 1 0 0 3 14 1 オ 0 0 0 0 1 0 0 0 _ 1 2 0 9回裏の守備 打者:イチロー 投手:黒木
- 状況
ロッテはこの試合に敗れれば、日本新記録となる17連敗。
エース黒木はオリックス相手に1失点と意地を見せる。
このまま9回を抑えれば連敗脱出となるが、相手打線はクリーンアップから始まり、
まだまだ予断は許されない。- 実際の結果
12回サヨナラ負け- 解説
詳細は「七夕の悲劇」を参照。
「平成名勝負数え歌」★★★★★(実況パワフルプロ野球'99開幕版)
5月16日 オリックスvs西武 (西武ドーム)
1 2 3 4 5 6 7 8 R H E オ 0 0 0 0 0 0 0 _ 0 3 0 西 0 1 1 0 0 0 0 2 6 1 8回表の攻撃 二死 投手:松坂 打者:イチロー
- 状況
野茂・伊良部が日本を去り、ライバル不在となって久しい天才打者に、平成の怪物が立ちはだかる。
ここまで松坂に対しイチローは3打席の3三振。打線も散発の3安打13三振。
もう言葉は要らない。プロの意地を見せてやれっ!!!!!- 実際の結果
負け
8 9 R H E オ 0 0 0 3 0 西 0 × 2 6 1 - 解説
絶好調松坂を残り4アウトの状況から攻略しなければいけない高難易度のシナリオ。
この日のヒーローインタビューで松坂が言った「プロでやる自信から確信に変わりました」は有名。
「恐ろしい18歳」★★★☆☆(実況パワフルプロ野球2000)
9月2日 日本ハムvs西武 (西武ドーム)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 日 0 0 0 1 0 0 0 0 _ 1 6 0 西 0 0 1 0 1 0 0 0 2 6 0 9回表の攻撃 二死二塁 投手:松坂 打者:野口
- 状況
4連勝中のファイターズに『恐ろしい18歳』が立ちはだかった。
先発全員、毎回の15三振を奪われ、この回も簡単に2者連続三振で2アウト。
しかし藤島が意地の2塁打。
はたして松坂を打ち崩すことができるのか?- 実際の結果
負け
9 R H E 日 0 1 6 0 西 × 2 6 0
松坂大輔が、高卒新人投手として66年鈴木啓示が記録して以来の1試合15奪三振、62年東映の尾崎行雄以来の毎回奪三振を記録。- 解説
同年の松坂の活躍を象徴するような実際の内容とそれにふさわしいタイトルに反し、開始直後にCPUがリリーフ西崎幸広に交代するあまりにもシュールな絵面が有名なシナリオ。
なんJでは
馬鹿試合、大逆転劇
大竹を救え! 難易度☆☆☆☆☆
6月11日/千葉マリンスタジアム ロッテvs広島
9回表 攻撃 無死走者なし ロッテ 23-2 広島
先発の大竹が乱調、後続もつかまり序盤に大量リードを奪われる。 しかし最終回、愛する大竹に負けをつけないために、広島ナインが立ち上がる!
- 完全クリア条件
逆転勝利
関連項目
外部サイト
- pawamato @Wiki、パワプロ用語集 - いくつかのシナリオの説明が載っている