Top > ミットずらし
HTML convert time to 0.003 sec.


ミットずらし

Last-modified: 2017-11-15 (水) 12:18:17

捕手がボール球をストライクに見せかける狙いで捕球時にミットをストライクゾーン寄りにずらす行為を言う。

 

特に、鶴岡慎也(日本ハム→ソフトバンク)の場合は他の捕手と比べて余りに派手に動かすため

などと呼ばれて嫌悪されている。
一方、ミットのずらし方によっては、フレーミングと呼んで肯定的に評価されるものもある(後述)。


概要 Edit

ルール上は球がストライクゾーン*3を通過したか否かでストライク・ボールが決まるので、捕球時にミットをずらしても本来は判定に無関係である。しかし、ミットのずらし方次第では自然にストライクゾーンで捕球したように見えることがあり、判定する審判は機械ではなく人間なので、視界に入ったミットに騙されてボール球をストライクと判定してしまうことがある。

 

アメリカではこのように際どい球をストライクに判定させる技術を「フレーミング」と呼び、近年では捕手の最重要能力はフレーミングとされるほどに注目を集めている*4。もっとも、MLBではpitch f/xと呼ばれる機械による判定と球審の判定が一致しているかどうかを検証して審判が判定の改善を図っているため、フレーミングによって判定を有利にできるのはあくまで「際どい球」に限られる。

 

一方でNPBではこのような仕組みが整備されていない*5こともあって、審判は自分の感覚のズレを正す機会がほとんどなく、露骨なミットずらしに易々と騙されて明らかなボール球がストライク判定されることがある*6。日本の多くの捕手はこれを利用してMLBの審判ならば絶対に騙されないような大きなミットずらしでストライクを稼いでいるのである。さらに、前述した鶴岡らは、もはや審判が騙されることもないような異常なずらし方をすることも多く、見るものに不快感を与えるだけとなっている。

 

このような背景から、ポジティブに捕手の能力として評価する「フレーミング」という言葉ではなく、不快でズルい行為としての「ミットずらし」という言葉が使われ、批判の的となっているのである。
なお、フレーミングやミットずらしの上手さに定評のある捕手としては、古田敦也(元ヤクルト)、相川亮二(元横浜→ヤクルト→巨人)、嶋基宏(楽天)、戸柱恭孝(DeNA)などがいる。逆に下手さで定評あるのが小林誠司(巨人)や坂本誠志郎(阪神)などである。

フレーミングとミットずらしの違い Edit

上記のようにフレーミングとミットずらしには確固たる違いがあるという訳ではなく、程度問題という側面があり、各自が思い思いに使い分けているのが現状である。具体的に両者を使い分ける判断基準とされうるものを挙げると以下のようになる。

  • 審判の判定…審判がストライクとコールしたらフレーミング。審判すら騙されないほどにずらしていたらミットずらし。
  • 視聴者の判定…人によってストライクかボールかの判断が分かれる球をストライクにするのはフレーミング。誰が見てもボールの球をストライクに見せようとするのはミットずらし。
  • ずらすタイミング…捕球しながらミットを動かすのはフレーミング。捕球してからミットを動かすのはミットずらし。
  • 気分…上手い捕球だなあと感心できるレベルならフレーミング。不快感が上回ったらミットずらし。
  • フレーミング⊂ミットずらし…ミットをずらしたら全部ミットずらし。フレーミングはミットずらしの一種。フレーミングかフレーミングでないかは上記の他の判断基準による。
  • フレーミング=ミットずらし…フレーミングもミットずらしも同じ行為。贔屓の捕手がやったらフレーミングで相手がやったらミットずらしと言うだけ。


参考画像 Edit

  • 楽天・嶋のミットずらし(2013年日本シリーズで全国放送され野球ファンを驚愕させた)
    deea1c94.gif
  • ソフトバンク・鶴岡のミットずらし(楽天・ペーニャから「流石に動かしすぎだろ」とばかりにバットで訂正される)
    5eb85922.gif
  • 同じくソフトバンク・鶴岡のミットずらし(ヤクルト・山田も驚愕*7
    160615220920.gif


関連項目 Edit



Tag: 審判 ソフトバンク 楽天






*1 打者の頭の高さほどあるボール球を、ミットを無理矢理下げてストライクに見せかけようとすること。
*2 鶴岡本人が意図的にミットを動かしてるのではなく、ストライクゾーンの空間自体が球とミットを吸い寄せている、という説。球を吸い寄せることで中村勝のストレートが加速するらしい。
*3 「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」と定義されている。
*4 セイバーメトリクスとビッグデータ解析を用いた統計的な分析によると、MLBにおいて勝敗への影響が大きいのは、肩の強さや配球の良し悪しよりもフレーミング能力であるという研究結果があるため。
*5 2018年からNPBでも機械判定を使ったストライクゾーンの検証が導入されることが発表されたため、改善が期待される。
*6 所謂「長嶋ボール」「ダルビッシュストライク」のように審判が選手のネームバリューに騙される現象もミットずらしに騙される現象と根は同じと言えよう。
*7 当日の他試合は既に終了していたこと、コリジョンルールの微妙な判定もあって話題に。