ヤンカス

Last-modified: 2023-12-07 (木) 01:26:28

MLB球団、ニューヨーク・ヤンキースのファンの蔑称。
地元紙であるニューヨーク・タイムズを含むことも多い。


概要

ヤンキースは名門故にファンも地元メディアも非常にプライドが高いのか、結果が出ると高評価だが出ないと辛辣な評価を下すなど熱い手のひら返しを繰り返すのが特徴。その熱狂的な応援からなんJでは「巨人ファン阪神ファンを組み合わせたような存在」「ニューヨーカーの手首は高性能モーター式」と評されることもある。
最も分かりやすい例が2017年~2020年の田中将大に対する評価。好投すると大絶賛するが、炎上・敗戦すると一転して辛辣な評価が下った。故になんJ民からも盛大にネタにされ、以下のようなコピペが作られるにまで至った*1

2017年 NY紙の田中将大への評価

NY紙の見出しをまとめたもの。クリックで表示

開幕戦(3回:7失点●)「田中、ヤンキースを破滅させる」
二戦目(6回:3失点-)「こんなの田中じゃない」
三戦目(7回:3失点○)「田中、小さなボートのような内容」
四戦目(7回:1失点○)「田中、お目覚め」
五戦目(9回:0失点○)「最強右腕の復活、エースの帰還」
六戦目(7回:4失点○)「THE GAME(支配者)*2
七戦目(7回:4失点○)「日本車のような田中、今日も安定
八戦目(2回:8失点●)「田中、ジーターのセレモニー*3ぶち壊す
九戦目(3回:6失点●)「井川が登板した
十戦目(8回:1失点●)「田中、発見される」
十一戦目(6回:7失点●)「バッティングピッチャーが先発
十二戦目(5回:5失点●)「臆病な投球で試合を粉砕」
十三戦目(7回:3失点-)「頼むからこのまま素晴らしい田中でいてくれ」
十四戦目(4回:5失点●)「田中よ、我々の心を弄ぶのがそんなに楽しいのか?
十五戦目(8回:0失点-)「エース帰還!もうどこにも行くな
十六戦目(6回:2失点○)「田中、ゲームを支配」
十七戦目(7回:1失点○)「宝石のようなマサヒロが帰ってきた
十八戦目(5回:5失点●)「マサヒロ・タナカが一人でヤンキースを破壊する
一九戦目(8回:3失点●)「(前半戦を総括して)最も価値のない選手」
二十戦目(6回:4失点-)「先発すると試合のどこかに亀裂が入ってしまう」
二十一戦目(8回:1失点○)「惑星最高の投手
二十二戦目(6回:2失点●)「ヤンキースは田中の好投を無駄にした。」
二十三戦目(5回:3失点-)「ヤンキースの攻撃陣が田中を救済」
二十四戦目(7回:3失点○)「快刀乱麻の投球、かつての威容を取り戻す。」
二十五戦目(7回:1失点○)「田中は希望を持たせる理由を示した」
二十六戦目(7回:1失点○)「やっぱりエースはセベリーノ*4じゃなく田中!!」
二十七戦目(4回:7失点●)「恐怖のタナカ出現
二十八戦目(7回:2失点○)「エース復活宣言 ただし28先発32HR被弾」
二十九戦目(6回:8失点●)「謎の存在」
三十戦目(7回:0失点○)「光り輝く」
三十一戦目(7回:0失点○)「救世主タナカ、ジラルディ*5のキャリアを繋ぎ止める」
三十二戦目(6回:2失点●)「仕事はした、ただ働きだが」
三十三戦目(7回:0失点○)「クレメンス*6と肩を並べるレジェンド」

ちなみに三十戦目まではレギュラーシーズンであり、三十一戦目から三十三戦目はポストシーズンである。六戦目の評価は開幕~五戦目までの総括のため、当該の試合のみをまとめたものではない。

このコピペは汎用性が高いためか、その後も改変され他選手の評価に用いられることがある。特に太字部分は使用頻度が高い。

2018年 NY紙の田中将大への評価

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03月31日(6回1失点○)「タナカ、モンスターのような投球」
04月06日(6回3失点●)「雑な投球でヤンキースの先発陣に初めてシミがついた」
04月12日(5回6失点○)「転覆事故が起きたがヤンキースの勝利は死守」
04月18日(5回5失点●)「マーリンズに希望を与える炎上」
04月23日(6回1失点○)「拍手喝采!タナカのあるべき姿だ」
04月29日(6回1失点○)「短く刈られた芝のような光景」
05月04日(6回3失点-)「ボストンを止めてくれタナカ」
05月10日(5回4失点-)「ボストンからの刺客」
05月16日(5回3失点-)「100ドルのレモネードスタンド」
05月22日(5回4失点○)「影のように付いてくる勝利」
05月28日(6回1失点○)「タナカが“ショウダウン”でオオタニを粉砕」
06月03日(5回4失点○)「大量援護の利益を得続け欺きの7勝」
06月09日(5回1失点-)「タナカとチャップマン、一足先に打ち上げ」*7
07月11日(4回3失点-)「タナカ~ニューヨークの幻~」*8
07月16日(6回2失点-)「プレーオフで頼れるのはセベリーノと、力不足だがタナカだけ」
07月25日(9回0失点○)「ブリリアント(光り輝く)! 日本のマダックス! 今夜は際立っていた」
08月01日(6回0失点○)「マサ・ホーマー(被弾)が消滅し、マサ・ヒーロー(英雄)が蘇った!」
08月06日(4回1失点-)「トランプの壁*9をも超えて行く飛翔」
08月11日(5回6失点●)「突如背中を刺される」
08月17日(6回2失点●)「粘投は恵まれなかったが、守備はGG賞並みに相応しい」
08月22日(6回1失点-)「完璧だったタナカ、被弾だけが唯一の隙」
08月28日(7回4失点●)「あまりに守備が酷い、タナカは責められない」
09月02日(7回1失点○)「ビースト」
09月08日(8回0失点○)「タナカ、エースの血筋であることをニューヨークに思い出させる」
09月15日(6回0失点○)「タナカはショーを披露した」
09月21日(4回5失点-)「ボストンの優勝を支える刺客」
09月27日(4回4失点●)「タナカは不安定、やはりセベリーノが一番」*10
10月07日(5回1失点○)「えげつない、えげつないスプリットを投げる優れた右腕」

2019年 NY紙の田中将大への評価

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03月28日(5.2回:1失点○)「タナカによる素晴らしい投球」
04月02日(6.2回:1失点-)「チャップマンがタナカの好投を無駄にした」
04月08日(6.0回:1失点-)「無能なブルペン、タナカの快投を無駄にする」
04月14日(4.0回:5失点●)「タナカの好投の秘訣が消えて無くなった」
04月20日(7.0回:1失点○)「マサヒロ・タナカは支配的だった」
04月25日(5.2回:6失点●)「タナカは空振りを1つ奪っただけ」
05月01日(4.0回:3失点●)「ヤンキースにこのバージョンのタナカを持つ余裕は無い」*11
05月07日(6.1回:2失点-)「タナカは味方の守備に不満を持ったが、なんとか仕事を遂げる」
05月12日(7.0回:1失点○)「CY-ONARA」*12
05月18日(6.0回:0失点-)「タナカは一撃でノックアウトされた」*13
05月23日(6.0回:1失点-)「タナカがエース級のパフォーマンスを発揮した」
05月28日(6.0回:5失点●)「タナカはヤンキースを抜け出せぬ窮地に陥れる」
06月04日(6.0回:4失点●)「平凡なタナカがヤンキースを奇妙な状況に追い込む」
06月11日(6.2回:4失点○)「マサヒロ・タナカのスプリット問題により、ヤンキースがローテーションを補強する必要性が高まる」
06月17日(9.0回:0失点○)「マサヒロ・タナカが完封試合で輝く」
06月22日(6.0回:2失点-)「ブルペンが台無しに」*14
06月29日(0.2回:6失点-)「ロンドンシリーズで底知れなく酷い降板」*15
07月05日(6.1回:4失点-)「前回の登板に比べたら極めて優れていた」
07月09日(1.0回:0失点☆)「マサヒロ・タナカ、見事な流儀でMLBオールスターゲームの夢を果たす」*16
07月14日(6.0回:2失点○)「タナカは相手打線を圧倒した」
07月20日(6.0回:5失点○)「タナカは相手打線を圧倒した」
07月25日(3.1回:12失点●)「タナカは滅多打ちにされ、ヤンキースは恥をかかされた」
07月31日(4.1回:2失点-)「タナカは“劇的な”変化を遂げる」
08月05日(5.1回:5失点-)「タナカの崩壊」
08月11日(8.0回:0失点○)「マサヒロ・タナカがついに復調」
08月16日(6.1回:2失点○)「プレーオフで必要な投手へ再び進化」
08月22日(6.0回:5失点●)「ヤンキースの守備は今夜タナカの足を引っ張っている」
08月28日(7.0回:0失点○)「マサヒロ・タナカが元気のないマリナーズ打線を支配」
09月02日(6.0回:2失点●)「敗北の中でも勇敢な奮闘」
09月08日(4.0回:4失点-)「本調子ではなかった」
09月14日(5.0回:4失点-)「マサヒロ・タナカが苦戦」
09月20日(7.0回:0失点○地区優勝)「間違いなくプレーオフ1番手の投手とアピール」
09月29日(3.0回:2失点●)「プレーオフは救援起用か」
10月05日(5.0回:1失点○)「殿堂入りレベル」
10月13日(6.0回:0失点○)「史上最高のビッグゲーム投手」

2020年 NY紙の田中将大への評価

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08月02日(2.2回:2失点-)「元の状態に戻って51球投げた」*17
08月08日(5.0回:0失点-)「まるで10月バージョンの投球」
08月13日(4.0回:2失点-)「一流なタナカ」
08月19日(4.0回:5失点●)「期待された勝利をガタガタのタナカが消し去った」
08月27日(5.0回:0失点-)「タナカの努力が台無しになった」
09月02日(6.0回:2失点○)「光輝いていた」
09月07日(5.1回:4失点●)「ヤンキースはタナカを救済できなかった」
09月12日(5.0回:1失点○)「コールとほぼ同じくらい良かった」
09月18日(7.0回:3失点○)「また安定したパフォーマンス」
09月24日(4.0回:5失点●)「タナカはヤンキースでシーズン最後の登板を果たしたのか?」
10月01日(4.0回:6失点-)「酷い登板だった」
10月08日(4.0回:5失点●)「これがヤンキース最後の登板かも」*18

関連項目


*1 なお好投してもムエンゴ・救援陣炎上等で白星が付かない場合や、炎上の原因が野手の失策・悪天候等の場合は同情の見出しまたは田中以外のチームメートや監督に矛先が向く傾向がある。
*2 良くも悪くも田中の投球内容がゲームの勝敗を左右するという皮肉。
*3 試合前に行われた永久欠番セレモニー。
*4 ルイス・セベリーノの事。この年は自身初の規定投球回をクリア、14勝を挙げて頭角を現し、その翌年にはチームトップの19勝を挙げていたが、2019年に右肩を故障。2021年シーズンは開幕前に60日間の故障者リストに入っている。
*5 2008年から2017年までヤンキースの指揮を執り、2009年にはワールドシリーズ制覇に導いたジョー・ジラルディ監督の事。
*6 1999~2003年、2007年にヤンキースでプレーしたロジャー・クレメンス投手の事。
*7 走塁で張りを訴えて交代したのを受け。
*8 映画『ゴースト~ニューヨークの幻~』の捩り。
*9 当時在任中だったドナルド・トランプ大統領が建設することを公約にした米墨国境の壁のこと。
*10 しかし、前述したようにセベリーノは翌年に故障。そのケガから復帰した際にも「セベリーノはタナカにあらず」「セベリーノはダメだ。毎試合タナカに投げてもらうことはできないか?」などと、前年の活躍がまるで無かったかのような叩かれようになってしまった。
*11 当時13人が故障者リスト入りしていた。
*12 サイ・ヤング賞を意味する「CY」と「さよなら」をかけたもの。相手投手が前年サイ・ヤング賞を受賞したブレイク・スネルであり、田中がスネルを圧倒して勝ったという意味での「さよなら」である。
*13 打球直撃で降板。
*14 中継ぎに勝ちを消されたのはこのシーズンこれで4試合目。
*15 MLB史上初のイギリスでの開催となった試合。試合は大荒れとなったがヤンキースは勝利。
*16 日本人投手では初のMLBオールスターでの勝利投手となった。
*17 サマートレーニング中の7月4日、打撃練習登板中にスタントンの打球が頭部直撃していたため球数制限が課されていた。
*18 その後2021年1月に古巣の楽天に復帰、この試合が本当にヤンキースの最後の登板となった。